生命(読み)セイメイ

デジタル大辞泉 「生命」の意味・読み・例文・類語

せい‐めい【生命】

 
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精選版 日本国語大辞典 「生命」の意味・読み・例文・類語

せい‐めい【生命】

 

(一)  
(二) 寿
(一)[](1002)
(二)(14)
(三)(1713)
(四)[]
(三) 
(一)[](1902︿)
(四) 
(一)[](1903︿)
(五) 
(一)[]()(1891︿)
(六) 
 
 

 

(一)   (  ) 寿
(一)[]()()()()(1120)
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「生命」の意味・わかりやすい解説

生命
せいめい

生命とは人間を含めた生物一般の基本的な属性である。しかし生命を科学的に規定することはなかなかむずかしい。生の否定である死の定義が医療の現場の問題としても議論の的である現状からも、生命の定義のむずかしさがうかがえる。かりに脳の活動停止を個体死と規定しても、機能を維持している器官や組織が存在している。個体をつくっているすべての細胞が活動を停止すれば、生物学的には完全に死であるが、これも難問を含んでいる。なぜなら、細胞が死んだというためには、「細胞が生きている」ということが規定されていなければならない。その完全な規定はまだなされていないのである。このような現状のもとで、「生命とは何か」という問いに対してすべてを満足させる定義を与えることはできないといえよう。では現代の生物学は生命をどのようにみているか、また、生物と無生物を隔てるものは何か、について述べる。次に生命に対する見方が歴史的にどのような変遷を経てきたか(生命論または生命観の歴史)の概略を記し、最後に生命の起源について述べる。

[川島誠一郎]

生命現象


()


代謝

調

 

 ()ATP(1)(2)

 調調


自己複製と遺伝



 

 DNARNADNADNADNA1RNA

 FJL1961調調調調調調調調調調RNA調調調

 DNADNA

 DNADNADNADNADNADNA調


生物と無生物


調宿調

 WM19354000RNADNA調F. H. d'Hérelle1917F. W. Twort1915()()

 宿調(1)(2)宿DNARNA退調退


生命観の変遷

古代の生命観

4調333


近世の生命観

ルネサンスの芸術家のアトリエに近代科学の源泉がある、といわれるのは、芸術家の写実的精神が自然の科学的探究を促したからである。レオナルド・ダ・ビンチは動物体と人体の解剖を行った。ベサリウスは1543年に『人体の構造について(ファブリカ)』を刊行した。ハーベーは著作『動物の心臓ならびに血液の運動に関する解剖学的研究』(1628)で、血液循環の経路を明らかにした。また簡単ながら実験によって仮説を確かめた。これらにより旧来の盲信が打破された。アリストテレスの目的論にかわり、因果関係を重要視したデカルトの生命機械論により、思考の合理性が尊重され、疑いの残らない明快な生命観が追究されるようになってきた。この時代には科学的化学が錬金術師の作業場から脱し、近代力学の体系が成立した。それは自然観の基本理念として浸透し、生命をもつ存在にも及ぼされた。生命現象に超自然的な原理が介入することを拒否し、生命を物質的現象と考えるのが生命機械論である。デカルトは生命機械論から人間を除外したが、ラ・メトリは機械論を人間にまで拡大した。生命現象の科学的研究が進むにつれて機械論は広まるが、機械論の内容に変化がおこり、新しいものになっていく。一方で生気論的生命観も命脈を保ち、時代とともに新しい形態のものが現れている。筋繊維の被刺激性と神経の興奮性の概念は、生命観の歴史で重要である。A・von・ハラーはこの問題を機械論の枠組みのなかで考えたのであるが、被刺激性、興奮性の概念が力学では説明しきれない生命原理の存在を印象づけた。このため、生気論的生命観の傾向が18世紀なかばからまた濃くなってきた。

[川島誠一郎]

19世紀の生命観

19183019(1) KFKCLJ尿()(2) 19(3) H()調調調調entelecheiaentelechie


20世紀前半の生命観

調


分子生物学の台頭と生命観



 20DNAJDFHCDNA()XDNA2DNARNA

 DNADNA31RNAUUUDNAAAA1966DNARNA沿

 1948N17181920


生命の起源


(1)(2)(3)


自然発生をめぐる問題

17171818F. A. Pouchet()1861


生命宇宙起源説

1860年前後の、生命観にかかわるもう一つの画期的な事件は、C・ダーウィンの『種の起原』の刊行(1859)であった。生物進化の過程を逆にたどれば、地球上におけるもっとも原始的な生物に行き着くことになる。ではこのもっとも原始的な生命体はどのようにして生じたのであろうか。生命には起源があるはずであるという論理的結論と、生物の自然発生はないという実験結果との間の矛盾を解決するため、生命の胚(はい)種が他の天体から地球にやってきて発展したのであるという説が現れた。ドイツのH・T・リヒターが1865年に、イギリスのW・T・ケルビンが1871年に、生命の胚種をつけた固形粒子が宇宙空間に飛び出したり、天体どうしの衝突で生物の付着している破片が宇宙空間に飛散して地球に落下したのであろうと述べた。スウェーデンの物理学者アレニウスは、原始生命は宇宙から光圧にのって到来したという可能性を理論的に示した(1903、1908)。現在この説は否定されているが、その最大の理由は、宇宙空間に存在する種々の高エネルギーの放射線に耐えられる生命体は考えられないからである。宇宙起源説は、地球における生命の起源の問題が他の天体における生命の起源の問題に転嫁されているので、たとえその説が正しいとしても真の解決とはならないことに注意しなければならない。

[川島誠一郎]

物質進化の帰結としての生命

JBS19221936

 S. L. Miller46

 ()

 JD1967殿A. G. Cairns-SmithDNADNAATPDNARNADNARNA

 E. J. Anbrose1982DNA


環境と原始生命の進化



 



21981219841984  1971 7 1976

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改訂新版 世界大百科事典 「生命」の意味・わかりやすい解説

生命 (せいめい)


︿lifeorganism︿︿



 123

34

 pneuma3

W.G.A.17︿181747


18192A.L.19F.尿1828A.W.H.184519J.P.19K.J.L.

1817901819︿C.F.1819K.E.von18601859L.18601920︿︿

192020H.調20holism1926J.C.J.S.B.J.S.1932

 1920203J.1970

 

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生命」の意味・わかりやすい解説

生命
せいめい
life

 


3546  

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百科事典マイペディア 「生命」の意味・わかりやすい解説

生命【せいめい】

生命は生物の最も本質的な特性といわれる。古来,生命について諸説が提唱され,古くは生命に超自然的な原理を認める生気論が中心であった。これに対し,生命現象に超自然的原理を認めない立場を機械論といい,ベサリウスの人体解剖,W.ハーベーの血液循環の発見などを経て,17世紀にデカルトによって明確に支持された。その後の近代生物学の進歩は機械論に有利な事実を提供したが,20世紀初め,H.ドリーシュがエンテレキーなる概念を導入して,新生気論を唱え,生物個体の全体性を強調。その後,L.ベルタランフィは生体論(有機体論)を唱え,生命現象に段階的発展を認め,変化と発展とが生命の本質であるとした。他方,弁証法的唯物論からの〈生命とはタンパク質の存在様式である〉というエンゲルスの定義も知られる。またウィーナーは動物と機械,特に脳とコンピューターの比較などから,新しい機械論を唱えた。さらに現代では,R.ドーキンスの,生物は〈遺伝子の乗り物〉だとする説も大きな影響をもっている。 地球上の生命の起源についても,天地創造説に始まり,他の天体から隕石(いんせき)に乗って飛来したという説までさまざまな説があるが,現在では生命は地球の過去のある時期にある種の化学物質,特に炭素化合物の発展過程の結果として生まれ,その後は増殖によって連続,発展してきたと考えられている。オパーリンの《生命の起源》(1936年)はそういった生命起源論の代表的なものとして知られる。
→関連項目コアセルベート

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普及版 字通 「生命」の読み・字形・画数・意味

【生命】せいめい

 
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