精神医学(読み)セイシンイガク

デジタル大辞泉 「精神医学」の意味・読み・例文・類語

せいしん‐いがく【精神医学】

精神病・人格障害・精神神経症などの精神疾患を、研究・治療・予防する医学の一部門。精神病理学・臨床精神医学などがある。

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精選版 日本国語大辞典 「精神医学」の意味・読み・例文・類語

せいしん‐いがく【精神医学】

  1. 〘 名詞 〙せいしんびょうがく(精神病学)

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改訂新版 世界大百科事典 「精神医学」の意味・わかりやすい解説

精神医学 (せいしんいがく)


PsychiatriepsychiatrypsychēiatreuōJ.C.Reil1808Psychiatrie使︿︿Psychiatrie

5melancholiamania

 demonomania︿67

 1819︿York Retreat︿J.G.LangermannP.179382518M.1801-︿

 Psychiatrie18083psychische TherapieJ.C.A.Heinroth1850W.︿19E.20S.E.K.192020H.W.W.Mayer-GrossR.E.H.ClaudeH.3040

702︿22180741808181710100018192退西J.R.1872H.︿18763E.von

 ︿使︿2︿︿調-

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最新 心理学事典 「精神医学」の解説

せいしんいがく
精神医学
psychiatry

 
1808Reil,J.C.Psychiatrie18001800

 --bio-psycho-socialbiological psychiatrypsychosocial3

 調使APADSMWHOICD使DSM20004DSM-IV-TR2013DSM-VICD1990200710ICD-10ICDDSM使DSMICD

 使1950使     調 
   

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「精神医学」の意味・わかりやすい解説

精神医学
せいしんいがく
psychiatry

おもに精神障害の成因、病態、治療などについての研究と実践を目的とする臨床医学の一分野。脳機能と密接な関連をもつ正常または異常な精神現象を扱うためには、当然に自然科学的方法論と精神科学的方法論とを駆使する必要があり、この点では特異な医学領域となっている。自然科学的方法としては、脳の病理解剖学的、生化学的、生理学的探究に加えて内分泌学的研究も行われ、目覚ましい発展を続けつつある分子生物学やME(医用工学)の研究の成果の導入も試みられている。一方、精神科学的方法としては、精神障害者も人間関係のなかに組み込まれた全一体としての人間そのものであるという立場から、精神病理学、精神分析学、臨床心理学、社会学、文化人類学などによる多様な精神科学的アプローチがなされており、さらには実存哲学を背景として実相に迫ろうとするものもある。自然科学的方法は脳の器質的変化を伴う精神病などの解明に大いに役だち、精神科学的方法は発症や症状形成に対する社会的ならびに文化的要因の影響、人間関係の病態の解明に役だち、とくに神経症の成因とその治療については多くの貢献をしている。しかし、自然科学的、精神科学的のいずれの方法によっても、内因性精神病とよばれる統合失調症とそううつ病の二大精神病の成因については、その扉を開くことはできず、大きい課題を残したままであるのが現状である。

 日本の精神医学は医学全般と同様にドイツを範とし、E・クレペリンにより体系づけられたPsychiatrie(ドイツ語)を導入して精神病を主対象とするものとし精神病学と訳したが、1936年(昭和11)精神医学と改訳した。対象は精神病、つまり精神障害にのみとどまらず、健全な精神の保持などにも寄与すべきものという主張が込められたものと思われる。第二次世界大戦後の精神分析学の成果を吸収したアメリカ精神医学の影響を受けて学際的な人間科学的な色調を濃くしているのは、その延長線上にあるものであろう。しかし、ふたたび生物学的精神医学の台頭が世界的にみられるのは留意すべき傾向であるといえよう。

[懸田克躬]

精神科




 surgical stress


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百科事典マイペディア 「精神医学」の意味・わかりやすい解説

精神医学【せいしんいがく】

 

 

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「精神医学」の意味・わかりやすい解説

精神医学
せいしんいがく
psychiatry

この用語は 19世紀初頭から使われており,本来の意味は「精神的方法による治療の促進に寄与すること」である。しかし,19世紀末から 20世紀初頭にかけて精神障害の疾病論が確立されるにつれて,精神障害を対象とする医学の一分野と考えられるようになった。他方,ほぼ同時代に精神分析も始められ,精神分析を中心とする治療の理念と技法も大きく進歩した。これら2つの流れは,精神医学という概念をめぐって今日なお対立あるいは交錯している。

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