(読み)ケイ

デジタル大辞泉 「経」の意味・読み・例文・類語

けい【経〔經〕】[漢字項目]

 
       
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()()()()  
 

 
1︿sūtra
()()


2   

きん【経/軽】[漢字項目]

〈経〉⇒けい
〈軽〉⇒けい

ふ【経】

[動ハ下二]へ(経)る」の文語形

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精選版 日本国語大辞典 「経」の意味・読み・例文・類語

きょうキャウ【経】

 

(一)  
(二) (  sūtra  )
(一)() 
(一)[](7)
(二)() ()
(三)() 
(一)[](718)
(二)(100114)
(四)() 
(三) 
(一)[]︿(1599)
(四) 
(一)[]       qió()    (1591)
(五) (  ) 
(一)[](1219)
 
 

 

(一)  
(二) 
(一)[]()
(二)[]
(三) ()()
(一)[](1806)
(二)[]
(四) 
(一)[](1873︿)
(五) 
(一)[]西(1805)
 

たて‐いと【経・経糸・縦糸】

  1. 〘 名詞 〙 織物で、たてに通した糸。緯(よこいと)と直角に交わる糸。
    1. [初出の実例]「また経糸(タテイト)を理する機関の錯綜(〈注〉いりこむ)せるものを了解し」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉二)

ふ【経】

  1. 〘 自動詞 ハ行下二段活用 〙へる(経)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「経」の意味・わかりやすい解説


きょう


()suttasūtra()使

 ()()()()()()()()()()()()()

 ()()

 ()()()()()()nikāya(1)()()()34(2)152(3)2875(4)2198(5)()()15

 ()()

 

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「経」の意味・わかりやすい解説


きょう
sūtra

原語のスートラとは元来糸または糸状のものを意味したが,それが,特定の聖典をさすようになった。たとえば,正統バラモンに属する分野では,簡潔な言葉で要点のみを述べた文献で,一般に,昔の聖人の著わしたものとされる。ベーダを中心とした宗教にあっては,ベーダ文献を補う文献として,バラモンの行う祭式を扱った『天啓経』 Srauta-sūtra,バラモンの家庭において行われるべき祭式を記す『家庭経』 Gṛhya-sūtra,バラモンを中心とした社会の秩序を述べる『律法経』 Dharma-sūtra,祭式の際の祭壇や設備を記す『祭壇経』 Sulva-sūtraなどが作成され,バラモン正統派哲学においても,各学派の創始者に帰せられるスートラをもつ場合が多い。仏教では,釈尊の教えが文章の形で表現されたものを経 (スートラ) と称し,修多羅などと音写する。これらは,釈尊の入滅直後に行われたとされる第1回の経典の編纂事業 (結集〈けつじゅう〉) をはじめ,その後2回ほどの編纂を経て,整理され,発展させられた。大乗仏教の成立以後も,「般若経典」をはじめとする種々の大乗経典が編纂された。大乗経典は,やはり sūtraと呼ばれるが,長文で膨大なものが少くない。狭義には,生活規則としての律,論議を集めた論と区別される。儒教の経典も経と呼ぶ (→経書 ) 。

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改訂新版 世界大百科事典 「経」の意味・わかりやすい解説

経 (けい)
jīng

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【スートラ】より

…原義は〈糸〉で,花を貫いて花輪とするように,教法を貫く綱要の意となったと考えられる。仏教もこれにならい釈迦の教法を文章にまとめたものを総称してスートラ(パーリ語ではスッタsutta)と呼んだ(ただし,仏教の〈経典〉には文体的にはスートラ体といえないものが多い)。漢訳では修多羅と音写され,経,契経,貫経などと訳される。…

【大蔵経】より

…仏教聖典を総集したもの。〈一切経(いつさいきよう)〉〈三蔵(さんぞう)〉とも呼ぶ。元来,〈大蔵経〉の呼称は漢訳の〈三蔵〉に若干の中国人の撰述書を加えたものを指したが,現在ではその他の国語によるものも広く総称する。…

【仏教美術】より

… 釈迦の求め得たものは〈法〉であり,法こそは仏教の中核をなすものである。法は釈迦の瞑想により得た思弁的なものであるため,抽象的な文字に託され,統一的なテキストである経を求めて結集(けつじゆう)が繰り返された。経の内容も,教団の拡大と大乗経典の発達にともない,経,律,論に分かれ,〈大蔵経〉として集大成された。…

【仏典】より

…仏教徒の用いる聖典。国により宗派により多種多様であるが,基本的には経,律,論の〈三蔵〉にまとめられる。〈経蔵〉は釈迦の教説の集成で,〈法〉とも〈阿含(あごん)〉(聖なる伝承)ともいわれる。…

【経学】より

…中国古典の〈経書(けいしよ)〉〈四書五経(ししよごきよう)〉など,の解釈をめぐる学術。〈経書〉は,儒家の奉持した基本文献のことで,単に〈経(けい)〉ともいう。…

【経書】より

…ふつうに《易》《書》《詩》《礼(らい)》《春秋》をさす。経は〈織の縦糸〉を意味し,織布に縦糸があるように,聖人の述作した典籍は古今を通じて変わらない天地の大経,不朽の大訓を示すものであるとして,経書と称した。孔子の学園では《詩》《書》が教学に用いられて尊ばれたが,これらを経と呼ぶことはなかった。…

※「経」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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