大乗仏教(読み)ダイジョウブッキョウ

デジタル大辞泉 「大乗仏教」の意味・読み・例文・類語

だいじょう‐ぶっきょう〔‐ブツケウ〕【大乗仏教】

大乗1

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精選版 日本国語大辞典 「大乗仏教」の意味・読み・例文・類語

だいじょう‐ぶっきょう‥ブッケウ【大乗仏教】

  1. 〘 名詞 〙だいじょう(大乗)
    1. [初出の実例]「大乗仏教は著しく古昔の波羅門神話を取り入れてゐるのである」(出典:古寺巡礼(1919)〈和辻哲郎〉一五)

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改訂新版 世界大百科事典 「大乗仏教」の意味・わかりやすい解説

大乗仏教 (だいじょうぶっきょう)


200300

 ︿bodhisattva︿︿sagha︿bodhisattva-gaa

 ︿︿Mahāyāna︿︿Hīnayāna︿︿

 ︿︿︿︿︿︿便

 571203姿

 


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大乗仏教」の意味・わかりやすい解説

大乗仏教
だいじょうぶっきょう
Mahāyāna Buddhism

 
1 ()  () 
姿姿  

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百科事典マイペディア 「大乗仏教」の意味・わかりやすい解説

大乗仏教【だいじょうぶっきょう】

 
21()()()()()()()
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大乗仏教」の意味・わかりやすい解説

大乗仏教
だいじょうぶっきょう

大乗はサンスクリット語のマハーヤーナmahāyānaの訳語で、「多数の人々を乗せる広大な乗り物」の意。すなわち一切衆生(いっさいしゅじょう)の済度(さいど)を目ざす仏教という趣旨。仏滅後数百年(紀元前後ごろ)インドにおこった新しい仏教運動は、それまでの諸部派に分かれて各自の教理体系を固めていたあり方を鋭く批判しつつ、幅広い諸活動を展開し、やがて新しい諸経典が成立するなかで、『般若経(はんにゃきょう)』以来この自称が確定した。従来の出家者中心の仏教を一般民衆に開放し、在家(ざいけ)信者を主とする進歩的な考えの仏教徒の間からこの運動はおこり、異民族に支配されて混乱していた、当時の悲惨な社会状勢や、仏教遺跡のストゥーパ崇拝などとも関連が深い。その最大の特徴は、現在多方仏(げんざいたほうぶつ)を認めて利他に向かう多くの菩薩(ぼさつ)をたて、また多くの大乗経典が生まれたことにある。3世紀以降インドに栄えたが、7世紀からは密教化が著しく、それは大乗よりも金剛乗(こんごうじょう)と称した。大乗仏教は、のち中国、日本など、またチベットに伝わり、その主流となる。なお部派仏教に対する小乗(ヒーナヤーナ)の貶称(へんしょう)は、インドには顕著でなく、大乗仏教を根拠とした中国や日本で盛んであった。

[三枝充悳]

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「大乗仏教」の解説

大乗仏教(だいじょうぶっきょう)
Mahāyāna


()()()()()()()調()()()()()(())()(())()()西

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「大乗仏教」の解説

大乗仏教
だいじょうぶっきょう

サンスクリットのマハーヤーナの訳語。インドで西暦紀元前後におこり自利・利他の菩薩道を標榜した流派が,自力的な解脱(げだつ)を重視する部派仏教を小乗と貶称(へんしょう)し,自派を大乗と称したことに由来する。中国・朝鮮・日本に伝来したのはこの系統である。インドでは竜樹(りゅうじゅ)に始まる中観(ちゅうがん)派,世親(せしん)によって大成された唯識(ゆいしき)派や密教があり,中国では天台・真言・禅・華厳・浄土その他の宗派が競いおこり,日本でもこの影響をうけて奈良時代に三論(さんろん)・法相(ほっそう)・成実(じょうじつ)・倶舎(くしゃ)・華厳・律などが,平安時代以降は天台・真言・浄土・禅・法華などがおこった。即身成仏や他力救済を説く密教経典や法華経・華厳経など,多数の大乗経論がある。

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旺文社世界史事典 三訂版 「大乗仏教」の解説

大乗仏教
だいじょうぶっきょう

紀元前後に伝統仏教に対する革新運動の中からおこった新仏教
みずからの立場をマハーヤーナ(大きな乗り物の意)と称し,利他主義の立場からいっさいみな成仏 (じようぶつ) すると説き,既成教団を小乗とさげすんで呼んだ。南伝仏教に対して北伝仏教とも呼ばれ,中央アジア・中国・朝鮮・日本・チベット・モンゴルなどに広がった。原典はおもにサンスクリット語で書かれている。

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世界大百科事典(旧版)内の大乗仏教の言及

【インド】より

…その後,1世紀半ばごろバクトリア方面からクシャーナ族が侵入し,中央アジアから中部インドに及ぶ大国家を建設した(~3世紀初め)。クシャーナ朝は漢とローマを結ぶ東西交通路の中央をおさえて繁栄し,またこの王朝のもとで大乗仏教の確立とガンダーラ美術の開花とがみられた。 マウリヤ帝国の滅亡からグプタ朝の成立に至る約500年間は,政治的にみれば異民族の侵入が続き諸王国が乱立する不安定な時代であった。…

【密教】より

…第1の雑密とは,世界の女性原理的霊力をそれと同置された呪文,術語でいう真言(しんごん)(マントラ),明呪(みようじゆ)(ビディヤーvidyā),陀羅尼(だらに)(ダーラニー)等の誦持によってコントロールし,各種の目的(治痛,息災,財福の獲得など)を達しようとするものである。純密とは《大日経(だいにちきよう)》と《金剛頂経(こんごうちようきよう)》のいわゆる両部大経を指すが,前者は大乗仏教,ことに《華厳経》が説くところの世界観,すなわち,世界を宇宙的な仏ビルシャナ(毘盧遮那仏)の内実とみる,あるいは普賢(ふげん)の衆生利益の行のマンダラ(余すところなき総体の意)とみる世界観を図絵マンダラとして表現し,儀礼的にその世界に参入しようとするもので,高踏的な大乗仏教をシンボリズムによって巧妙に補完したものとなっている。《金剛頂経》はシンボリスティックに表現された仏の世界を人間の世界の外側に実在的に措定し,〈象徴されるものと象徴それ自体は同一である〉というその瑜伽(ヨーガ。…

※「大乗仏教」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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