血縁(読み)ケツエン

デジタル大辞泉 「血縁」の意味・読み・例文・類語

けつ‐えん【血縁】

血のつながりのある間柄。血すじ。また、血のつながっている親族。血族。けちえん。「血縁をたどる」→地縁
[補説]書名別項。→血縁
[類語]血族血続き血が繋がる血を引く血を分ける血を受ける

けち‐えん【血縁】

けつえん(血縁)」に同じ。
「なまめかしきうちしも、―に思はむぞ、あやしき心なるや」〈堤・虫めづる姫君
 

 
7193211  

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精選版 日本国語大辞典 「血縁」の意味・読み・例文・類語

けつ‐えん【血縁】

 

(一)  
(二) 
(三) 
(一)[](1904︿)
 

けち‐えん【血縁】

  1. 〘 名詞 〙けつえん(血縁)
    1. [初出の実例]「なまめかしきうちしも、けちえんに思はむぞ、あやしき心なるや」(出典:堤中納言物語(11C中‐13C頃)虫めづる姫君)

ち‐えん【血縁】

  1. 〘 名詞 〙けつえん(血縁)
    1. [初出の実例]「この場に居合はす血縁(チエン)の者」(出典歌舞伎・蝶々孖梅菊(1828)三幕)

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改訂新版 世界大百科事典 「血縁」の意味・わかりやすい解説

血縁 (けつえん)




 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「血縁」の意味・わかりやすい解説

血縁
けつえん
kinship


filiationghost marriage使使()()

 

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「血縁」の意味・わかりやすい解説

血縁
けつえん
blood relation

血のつながりをいい,生物学的な親子関係もしくはその連鎖で結ばれる関係。血縁が問題になるのは,それが親族関係の認知や特定の親族集団への所属に際して重要な契機となり,しばしば経済的,政治的,宗教的な連帯の基盤となるからである。しかし親族関係や親族集団の形成は,必ずしも血縁だけにこだわっているわけではなく,非血縁でも社会的認知によって親子関係を形成することもできる。

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普及版 字通 「血縁」の読み・字形・画数・意味

【血縁】けつえん

肉親。

字通「血」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の血縁の言及

【家】より

…日本の家も西欧のファミリーも,その基本的機能は成員の生活保障にある。だからこそ血縁者のみでなく,他人もいれる必要がでてくる。英語のファミリーfamilyの原義は家の使用人たちであった。…

【親子】より

…父母と子の関係を指すが,生みの親と子の血縁的な関係だけではなく,養親と養子,親分と子分,親方と子方の関係のように,法制上,習俗上親子関係が擬制される関係(擬制的親族関係)を指しても用いられる。
[親子と血縁]
 親子関係では,とくに血のつながりという自然的要素が強調されるが,いずれの社会でも,血のつながりがあればただちに社会的にも親子関係が発生するとされているわけではない。…

※「血縁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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