みなさん「フェーズフリー」ということばをご存じでしょうか。 普段使っている物やサービスを災害のときにも役立つようにしようという、防災の新しい考え方です。普段使いの延長が防災につながるという意味で「備えない防災」とも呼ばれるこの取り組みについてお伝えします。 フェーズフリーの「フェーズ」とは「局面」とか「段階」という意味です。 ふだんの社会の局面と災害時の局面は大きく異なりますが、フェーズの境を取り払ってどちらでも活用できる物やサービス、仕組みを考えようというのが「フェーズフリー」です。東日本大震災のあと提唱されはじめて、さまざまな分野に広がり始めています。 【フェーズフリー商品の例】 どのようなものがあるのでしょうか? フェーズフリーを提唱し普及を進めている一般社団法人「フェーズフリー協会」が80ほどの商品やサービスを認証しています。 ▼シンプルなものとしては、まず計量カップになる紙コップ
2023年8月4日、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)と気象庁はそれぞれ電子メール関連のシステム・機器から不正通信の痕跡が確認され、メールデータの一部が外部に流出した可能性があると公表しました。ここでは関連する情報をまとめます。 政府組織に対しゼロデイ攻撃 NISCと気象庁及び気象研究所、国立科学博物館、教職員支援機構が各々運用を行っていた電子メール関連システム・機器に脆弱性が存在しており、その脆弱性に関連した不正通信が確認された。 今回確認された不正通信により、メールデータの一部が外部に流出した可能性がある。両組織ではメールアドレス等の個人情報が漏えいした可能性を排除できないとして個人情報保護委員会に報告した他、対象者にも個別に連絡を行う。公表時点では流出可能性のある情報の悪用は確認されていないが、NISCでは約5,000件の個人情報が対象に含まれており、流出可能性のある事案が
登山者ならずとも、冬山での遭難事故として、多くの人が知っている『八甲田山死の彷徨』。1902年(明治35年)に199名が凍死した大惨事の原因は大寒波と異常低温とされているが、実際に当時のデータを紐解いてみると、意外な事実が浮かび上がってきた。 山岳防災気象予報士の大矢です。一時は中心気圧905hPaの猛烈な勢力まで発達した台風2号が、勢力を落としながらも「黒潮ルート」を進み、黒潮から吸い上げた大量の湿った空気を梅雨前線に送り込んだため、6月2日は各地で線状降水帯による豪雨で大きな被害を与えました。皆様のお住まいの地域で被害を受けた方がみえましたら、心からお見舞い申し上げます。 さて今回のコラム記事では、長年にわたって知りたいと思っていた有名な1902年(明治35年)の八甲田山雪中行軍遭難事故の気象状況について、ようやく再現することに成功しましたのでご紹介したいと思います。 これまではJRA
山形県鶴岡市で発生した大規模な崖崩れについて、専門家は先週末まで降り続いた大雪が解けて、大量の水がしみ込んだことが原因となった可能性を指摘しています。 山形大学(応用地形学)・八木浩司名誉教授:「(映像だと)地層が真っ赤っかで、風化している岩だなと。そういった地層は元々は硬い岩石だったが風化することによって、もろくなる。12月では例年以上の2倍ぐらいの雪が降った。雪はまさに降水ですから、地中にしみ込んで今回(崖崩れ)につながった」 山形大学の八木浩司名誉教授は、風化によって地盤が弱くなっていたところに、雪解けの水が大量に浸透したことで山の斜面の深い部分から土砂が崩れる「深層崩壊」が起きた可能性を指摘しました。 また、3月以降の雪解けの時期にも発生しやすいとして注意を呼び掛けています。
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