![リチウム電池の3倍超…信州大が単層CNT活用でエネ貯蔵 ニュースイッチ by 日刊工業新聞社](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a0a9a50faff92d950a55272c1262acbebeb233a0/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages.newswitch.jp%2Fimages%2F19c3bea2-e4d4-4f0c-9db8-5438025f1695.jpg)
全国各地に張り巡らされた送電線網を活用し、飛行ロボット(ドローン)を目視外で自動で飛ばす航路を整備する取り組みが進んでいる。電力会社の送電線の点検作業だけでなく、将来的には物流など他産業にも使ってもらうことを狙う。すでに埼玉・秩父エリアを起点に約150キロメートルを整備。2024年度は関東と中国地方で約2000キロメートルの実装を予定しており、27年度までに全国で1万キロメートル超の航路開拓を目指す。(根本英幸) 有人機との接触リスク低減 12月上旬、東京都日野市の東京電力総合研修センターで、ドローンによる自動飛行のデモンストレーションが行われた。同日開催された東京電力パワーグリッド(PG)の「全社技術技能競技大会」のドローン競技会場となった架空送電実習場に、送電網点検用の小型機と運搬用の中型機が登場。実物大の鉄塔と送電線近くを、2機のドローンが華麗に空を舞った。 「送電線の近くは接触リス
住友化学は愛媛工場(愛媛県新居浜市)で、二酸化炭素(CO2)からメタノールを高効率に製造するパイロット設備の運転を始めた。従来のCO2からメタノールを製造する技術に比べて、収率は2倍以上を実現する。2028年までに実証を完了し、30年代の事業化や他社へのライセンス供与を目指す。 同設備は島根大学と共同開発に取り組む内部凝縮型反応器を活用する。反応器内に冷却ゾーンを設けてメタノール気体を液化して減らし、より多くのCO2をメタノールに変換する仕組み。 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション(GI)基金事業の助成を受けて建設した。 【関連記事】 大手化学メーカー、構造改革の行方
営業線を安定運行へ JR東海はリニア中央新幹線の浮上や移動に必要な超電導磁石で、液体ヘリウムを使わない「高温超電導磁石」を実用段階に近づけた。営業線に使用できるという評価を国土交通省から受けた。全量を輸入に依存する液体ヘリウムを使う従来型磁石では安定運行への影響が懸念されていた。同社は検査周期となる1年間分に相当する距離を試験走行し、営業線への搭載を目指す。(名古屋・永原尚大) 国交省が評価 コイルが冷凍機で冷却可能に 超電導磁石は従来の鉄道における車輪の役割を果たす重要な部品だ。車体を浮かせる強力な磁力を発生させるため、冷却によって電気抵抗をゼロとする超電導現象を利用して大電流を流している。 従来の「低温超電導磁石」は電流が流れるコイルをマイナス269度C以下に冷却するために液体ヘリウムを使っていたが、高温超電導磁石はマイナス255度C以下で良いため冷凍機による冷却が可能となる。コイル素
筑波大学の奥村宏典助教らの研究グループは、絶縁体であるサファイア(酸化アルミニウム)の室温での電気伝導に成功した。サファイアはバンドギャップ(禁制帯のエネルギー幅)が大きく、高品質で安価。サファイアのパワー半導体が開発できれば、電気自動車(EV)などに搭載できる可能性がある。 奥村助教らは結晶成長の方法にプラズマを用いた「プラズマ援用分子線エピタキシー法」を採用。これを用いてシリコンを添加した590ナノメートル(ナノは10億分の1)厚のα型酸化アルミニウムの薄膜に30ボルトの電圧をかけ、1ミリアンペアを導電した。 さらに室温での膜中の抵抗値を測定したところ、半導体の性質と定義される数値(166オームセンチメートル)を確認した。半導体デバイスとしての実用化にはまだ多くの課題を残す。 だが、これまで絶縁体として使われていたサファイアを半導体として使うことができれば、次世代パワー半導体材料の炭化
3月、自然科学研究機構核融合科学研究所(岐阜県土岐市)と米国の核融合スタートアップ「TAEテクノロジーズ」(TAE、カリフォルニア州)は共同で、軽水素とホウ素による核融合実験に世界で初めて成功した。軽水素とホウ素による核融合は、重水素と三重水素を使った一般的な核融合に比べて反応条件は厳しいが、放射線である中性子が発生しない点で優れる。今回の成果について、TAEの最高科学責任者(CSO)でカリフォルニア大学教授の田島俊樹氏は「軽水素とホウ素による核融合実現の入り口に立った」と力説する。 炉壁が放射化するリスク軽減 TAEは1998年に創業し、長年にわたり核融合発電に挑戦してきた。核融合スタートアップとしては最古参の存在だ。核融合は重水素と三重水素の核種を用いるのが一般的だが、非主流の軽水素とホウ素による核融合を目指している。 今回の実験は、核融合研の大型ヘリカル装置(LHD)で行った。磁場で
防衛装備庁は川崎重工業などと共同で、高速で飛翔(ひしょう)する飛行ロボット(ドローン)を撃ち落とせる高出力レーザーシステムを開発する。高出力のレーザー光をドローンに向けて照射し、ダメージを与えるとともに、ミサイルや機関銃より短時間で何度も攻撃できる利点を生かし、有効なシステムを開発する。現在、出力50キロワットのレーザーでドローンの追尾実験や金属板の破壊実験に成功。今後は出力を100キロワットに倍増、実飛行ドローンの破壊実験も行い、2023年度までに実用化を目指す。 サウジアラビアの油田施設がドローン編隊に攻撃されるなど、ドローン防衛の重要性が高まっている。ドローンは有人飛行機やヘリコプターより安価な上、低空を飛べるので、レーダーでも捕捉されにくい。捕捉できても至近に迫ってからでは防衛が難しく、テロ組織などには費用対効果の高い兵器で重用されている。 装備庁が開発中のドローン防衛システムは翼
ソニーはスマートフォン向けで世界最高となる、4800万画素のCMOS(相補型金属酸化膜半導体)画像センサー「IMX586」を製品化する。画質や感度を維持しながら画素を微細化することで、画素数を向上した。ズームした際の画質を向上できる。9月にサンプル出荷を始める予定、2019年度のスマホ新製品への採用を見込む。 同センサーの大きさは2分の1型(対角8ミリメートル)で、サンプル価格は3000円(消費税抜き)。市販されているスマホでは、中国・華為技術(ファーウェイ)の「P20」に採用されている4000万画素の画像センサーが従来の最高だった。 集光効率や電力変換効率を維持する独自技術を採用し、画素サイズを0・8マイクロメートル(マイクロは100万分の1)まで微細化した。従来は0・9マイクロメートルが最小だった。また隣り合った画素を利用し、暗い場所では感度を高め、明るい場所では画素配列を変換すること
アサヒパワーサービス(栃木県小山市、鈴木健治社長)は、手で持たない日傘「free Parasol(フリーパラソル)」の試作機を開発した。飛行ロボット(ドローン)にシートを装着した“ドローン傘”で日差しを遮る。価格は3万円程度を予定し、2019年中にも商用化する。将来は雨傘として使えるよう、モーター部に防水加工などを施す方針だ。 完成した試作機は、特定のマークを追尾する自動操縦仕様。傘となる小型ドローンで撮影した映像を、人工知能(AI)を使った自社のソフトウエアで解析してマークを識別する。鈴木社長は「プログラムを改良し、人の頭部を識別できるまでレベルアップしたい」としている。 製品化を目指すドローンの直径は約150センチメートル、毎時5000ミリアンぺアのバッテリーを1基搭載する。重さは約5キログラム、飛行時間は20分程度。今後は部品を軽量化し重さを1キログラム、飛行時間1時間を目指す。事故
内田洋行ITソリューションズ(東京都港区)は、石材店向けの墓石プレゼンテーショソフト「Usolia MICS/Gaia(ユーソリア・ミックス・ガイア)」を開発、21日に発売する。顧客の発注により作成したお墓の3次元(3D)完成イメージを表示しつつ、ニーズに沿ってデザインや石の種類の変更、文字のはめ込みが即時的にできる。商談の迅速化に寄与する。 このソフトは墓石設計用CADソフト「Usolia MICS」と連動して使う。価格はMICSの既存ユーザー向けが33万円(消費税抜き)。新規ユーザー向けがMICSとセットで160万円(同)。発売後2年間で3億5000万円の売り上げを目指す。 3Dの完成予想図は360度見られる。国産材や中国産材など400種以上の石材の模様を収録したパレットからドラッグ&ドロップで、完成パターンを作れる。顧客の要望に添ったその場での変更も可能。 実際の墓地の写真を取り込め
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