字体(じたい)とは、図形を一定の文字体系の一字と視覚的に認識する概念、即ち文字の骨格となる「抽象的な」概念のことである。

図1(
図2(
図3(

なお文字コードの策定に当たっては、文字表記体系上において必要な句読点括弧類、スペースなど意味や音を持たない図形記号の抽象化を含めたグリフ (glyph) という概念も用いられる。

概要 編集


1221

23

123

2323


 



  • 例1) ※の略字、ゲイウン
  • 例2) ※の略字、トウ・トンチョウ・テイ・チン

正字体 編集




1716

 

 


西?












 




  

 

 


1950使

 


使[1]2013[2]

使

 


1960

日本 編集

韓国 編集


使

使43


異体字 編集


使1872


 
使使

𣘺𩵋

異体字の例 編集

異体字は次のような種類に分けられる。

  1. 同じ構成要素をもつが、その配置が異なるもの(動用字[3]
    • 隣 - 鄰 
    •  和 -  
    •  飄 - 飃 
    •  峰 - 峯 
    •   - 岸 
    •  群 - 羣 
    •  鵝 - 鵞 
    •  鑑 - 鑒 
    •  慚 - 慙 
    •  晰 -  
    •  稿 - 稾 
    •  雜 - 襍 
    •  裏 - 裡 
    •  松 - 枩 
    •  島 - 嶋 - 嶌
  2. 異なる音符を使ったもの
    • 棲 - 栖 
    •  綫 - 線 
    •  麪 -  
    •  卻 - 却 
    •  筍 - 笋 
    •  窯 - 窰 
    •  嶋 -  
    •  鐵 - 鉄は別字)
  3. 異なる意符を用いたもの
    • 効 - 效 
    •  秘 - 祕 
    •  嘆 - 歎 
    •  睹 - 覩 
    •  暖 - 煖 
    •  器 - 噐 
    •  収 - 收 
    •  詠 - 咏 
    •  唇 - 脣 
    •  罰 - 罸 
    •  考 - 攷 
    •  恥 - 耻 
    •  埆 -  
    •  翻 - 飜
  4. 一方が形声で作られ、一方が会意で作られたもの
    • 涙 - 泪 
    •  巌 - 岩 
    •  渺 -  
    •  拏 - 拿 
    •  逃 - 迯 
    •  葉 - 叶 
    •  傑 - 杰 
    •   - 軟
  5. 会意や形声の仕方が異なり、字体上の共通項もないもの
    • 體 - 体 
    •  同 - 仝 
    •  村 - 邨
  6. 略体・書き癖・運筆の連綿などによって生じたもの(竹冠と草冠、「口」と「ム」、「 」と「 」などは相互置換される例が特に多い)
    • 莚 - 筵 
    •  船 - 舩 
    •  曾 - 曽 
    •  鰺 - 鯵 
    •  龍 - 竜 
    •  點 - 点 
    •  蠶 - 蚕 
    •  晝 - 昼 
    •  畫 - 画 
    •  讀 - 読 
    •  戀 - 恋 
    •  傳 - 伝

異体字の認定 編集


使

1shíshízhìzhì2

使

使

 


JIS X 0208==

Unicode (source code separation) ==

Unicode (variant tag)Unicode 3.2: Variation Selector16 (U+FE00 - U+FE0F) Unicode 4.0240 (U+E0100 - U+E01EF) 112562006113使 (Ideographic Variation Database) 20071214Adobe-Japan1IVS (Ideographic Variation Selector)2009Windows 7Mac OS X 10.6 (Snow Leopard) OSIVSAdobeJustsystemIVS[4]Microsoft Office2013IVS20072010

IVS
フォント切り替え(裏フォント方式)
同じコードポイントに異体字を収録したフォントを複数(異体字の種類分)用意し、それによって字体の切り替えを行う。例えば「日本語・JIS90規格」「日本語・JIS2004規格」「中国語・簡体字」「中国語・繁体字(台湾)」「中国語・繁体字(香港)」「朝鮮語」のフォントにそれぞれ異なるグリフが含まれている組み合わせを挙げる。以下の字のうち背景色をグレーにした文字は他のタイプのフォントだと代用が利かない。
日本語 中国語 朝鮮語
JIS90 JIS2004 簡体字 繁体字
台湾 香港
CIDフォントOpenTypeフォントによる字体切り替え
CIDフォントおよびその後継であるOpenTypeフォントは一つの文字コードに複数のグリフを関連付けさせたテーブルを内蔵しており、Adobe-Japan1文字集合に対応したOS、ウェブブラウザを含むアプリケーションで字体切り替えが可能となっている。

上記の手法はいずれもフォントに依存した異体字切り替えであり、異なった環境同士での情報交換にはフォント埋め込みなどの手段が必要とされる。フォント埋め込みができる文書フォーマットとしては「PDF」などが挙げられる。Adobe-Japan文字集合には未対応だが「Microsoft Word」もフォント埋め込みに対応している。

脚注 編集



(一)^  2011 [1]

(二)^ 2013618

(三)^ ().... . 2020726

(四)^ IVS. . 20141020

参考文献 編集


1992

Linux Japan2002.22002

西1968

2000-2004

 2002

 




 - 


 - 

JIS

TRON - 



 -  - 

 




CHISE IDS  - 使