「ホンダ・ジェイド (自動車)」の版間の差分
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前述の通り発売当初から極めて販売不振であったが主たる理由として以下の点が挙げられる。 |
前述の通り発売当初から極めて販売不振であったが主たる理由として以下の点が挙げられる。 |
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*2×3の6人乗りというコンセプトが日本市場では受け入れられなかったこと。 |
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*3列目シートが補助的な扱いであったこと。 |
*3列目シートが補助的な扱いであったこと。 |
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*販売当初、ユーザーからはミニバンではなく、ステーションワゴン的なイメージで写ってしまったこと。 |
*販売当初、ユーザーからはミニバンではなく、ステーションワゴン的なイメージで写ってしまったこと。 |
2020年9月30日 (水) 12:34時点における版
ホンダ・ジェイド FR4/5型 | |
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2018年5月改良型 日本仕様 HYBRID RS・Honda SENSING | |
2015年2月発売型 日本仕様 HYBRID X | |
概要 | |
製造国 |
中国 日本 |
販売期間 |
中国:2013年9月 - 2020年6月 日本:2015年2月13日 - 2020年7月31日 (発表:2015年2月12日) |
ボディ | |
乗車定員 |
6名(2015年2月-2020年7月) 5名(2018年5月-2020年7月) |
ボディタイプ |
5ドアステーションワゴン 5ドアミニバン |
駆動方式 | 前輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
1.5Lターボ車:L15B型: 1,496cc 直列4気筒 直噴DOHCターボ ハイブリッド車:LEB型: 1,496cc 直列4気筒 直噴DOHC |
モーター |
ハイブリッド車: H1型:交流同期電動機 |
最高出力 |
1.5Lターボ車: 110kW (150PS)/5,500rpm ハイブリッド車: エンジン: 96kW (131PS)/6,600rpm モーター: 22kW (29.5PS)/ 1,313-2,000rpm |
最大トルク |
1.5Lターボ車: 203N·m (20.7kgf·m)/ 1,600-5,000rpm ハイブリッド車: エンジン: 155N·m (15.8kgf·m)/ 4,600rpm モーター: 160N·m (16.3kgf·m)/ 0-1,313rpm |
変速機 |
無段変速オートマチック(CVT) (ガソリン車) 7速DCT (ハイブリッド車) |
前 |
前:マクファーソン式 後:ダブルウィッシュボーン式 |
後 |
前:マクファーソン式 後:ダブルウィッシュボーン式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,760mm |
全長 |
4,650mm (2015年2月-2018年5月) 4,660mm (2018年5月-2020年7月) |
全幅 | 1,775mm |
全高 |
1,530mm (2015年2月-2018年5月) 1,530mm (G、X、HYBRID X) 1,540mm (RS、HYBRID RS) (2018年5月-2020年7月) |
車両重量 |
1,510-1,530kg (2015年2月-2018年5月) 1,430-1,520kg (2018年5月-2020年7月) |
その他 | |
ブレーキ |
前:油圧式ベンチレーテッドディスク 後:油圧式ディスク(ドラム駐車ブレーキ内蔵) |
系譜 | |
先代 |
日本: ホンダ・ストリーム |
後継 |
日本: 2列シートモデルは既存のシャトルに統合、3列シートモデルは既存の2代目フリードに統合 |
ジェイド (JADE) は、本田技研工業が製造・販売していたミニバン︵またはステーションワゴンに分類︶である。2013年から2020年まで中華人民共和国で東風本田汽車によって製造・販売が行われたほか︵中国名‥﹁杰德﹂︶、2015年から2020年までの日本での生産︵日本国内向け、および香港・マカオの各中華圏特別行政区向けは埼玉製作所狭山完成車工場︿通称‥狭山工場﹀が担当︶・販売が行われた。
概要
ジェイドは2012年の北京モーターショーに出展された﹁Concept S﹂の量産車となる車種で、中国市場に主眼を置きつつも他地域への投入も視野に入れて開発されたグローバルカーである。ホンダの開発担当者は、開発の初期段階から先々代︵3代目︶・先代︵4代目︶オデッセイとストリームを統合した車種と位置づけて開発したとしている[1]。 2015年2月から日本でも販売を開始した。日本仕様車は当初は3列シート車のみの設定で、パワートレインは販売開始当初、LEB型エンジンをベースにした﹁SPORT HYBRID i-DCD﹂を採用したハイブリッド専用車種として発売され、日本でのグレード体系は標準仕様の﹁HYBRID﹂と上級仕様の﹁HYBRID X﹂が用意された。なお、標準仕様の﹁HYBRID﹂はJC08モード燃費で25.0km/L、上級仕様の﹁HYBRID X﹂でも24.2 km/Lを実現している。 インテリアについては2列目シートのセンター側に固定式の大型アームレストを採用し、左右斜め内側にシートが後退する﹁Vスライド機構﹂を採用した﹁2列目Vスライドキャプテンシート﹂を全車に標準装備している。過去にアコードエアロデッキやアヴァンシアに採用されたルーフエンドのウィンドウを採用し、デザインに個性を持たせるだけでなく3列目シートの開放感の向上に貢献し、さらに3列目の頭上空間にゆとりをもたせることを実現した。3列目シートは5:5の分割床下格納機構が備わり、ラゲッジスペースを拡げることも可能である。 装備面では安全運転支援システム﹁Honda SENSING︵ホンダ センシング︶﹂が採用されている。﹁Honda SENSING﹂は衝突軽減ブレーキ︵CMBS︶・ACC︵アダプティブ・クルーズ・コントロール︶・LKAS︵車線維持支援システム︶・路外逸脱抑制機能・誤発進抑制機能・先行車発進お知らせ機能・標識認識機能で構成されており、フロントエンブレム裏に設置したミリ波レーダーとフロントウィンドウ内に設置した単眼カメラの2つのセンサーを備えている。 同年5月には日本仕様車にガソリン車﹁RS﹂を追加した。﹁RS﹂は5代目ステップワゴンに搭載された直噴 1.5 L VTEC TURBOエンジンであるL15B型を採用。直噴システムに加え、小径タービンやデュアルVTC︵連続可変バルブタイミング・コントロール機構︶などの採用により低回転域でのターボ効果の向上を図ったことで乗用域でHonda車の2.4 Lエンジン並みのトルクを発生。併せて、吸気量をきめ細かくコントロールできるターボエンジンの強みを最大限に活用し、燃焼効率の良い領域を維持・拡大することでJC08モード燃費で18.0 km/Lの低燃費を実現し、﹁平成32年度燃費基準﹂を達成。加えて、クランクシャフトとそれを支えるベアリングキャップの剛性を向上するなどしてノイズや振動の伝達を抑制し、静粛性も実現している。トランスミッションは小排気量ターボエンジンに合わせて新たに開発されたパドルシフト︵7スピードモード︶付CVTを採用している。さらに、サスペンションはハイブリッド車よりも剛性を高め︵フロントで15 %、リアで20 %向上︶、スプリングやダンパーなどに専用セッティングを施し、ブレーキ制御を活用した電子制御システム﹁Agile Handling Assist︵AHA/アジャイル・ハンドリング・アシスト︶﹂を採用し、アンダーフロアパネルに補強部材のトンネルブレーズを追加してフロア回りの剛性も強化した。 2018年5月の日本仕様のマイナーモデルチェンジにおいて、中国仕様車に設定されていた2列シート5人仕様が新たに設定された。2列シート5人乗り仕様では、2列目シートが大型リアセンターアームレスト付の6:4分割可倒式ベンチシートとなり、ドリンクホルダーやポケットを備えた反転テーブルも装備される。沿革
型式 FR4/5型︵日本仕様・2015年 - 2020年、中国仕様・2013年 - 2020年︶
2012年4月23日 2012年北京モーターショーにてコンセプトモデル﹁Concept S﹂を世界初披露[2]。 2013年9月6日 中国で販売を開始[3]。 2015年1月8日 日本で発売することを発表し、併せて同社ウェブサイトにて先行公開した[4]。 2015年2月12日 日本市場向け﹁ジェイド﹂を発表[5]。︵2月13日発売︶ ボディカラーは、﹁HYBRID﹂に﹁ホワイトオーキッド・パール︵有料色︶﹂、﹁モダンスティール・メタリック﹂、﹁クリスタルブラック・パール﹂、﹁プレミアムブルーオパール・メタリック︵有料色︶﹂の4色を設定。﹁HYBRID X﹂ではさらに﹁スーパープラチナ・メタリック︵有料色︶﹂、﹁プレミアムディープロッソ・パール︵有料色︶﹂、﹁マンダリンゴールド・メタリック﹂︵新色︶の3色を加えた全7色を設定した[6]。 2015年5月21日 ガソリン車の﹁RS﹂を追加[7]。︵5月28日発売︶ ﹁RS﹂は専用のパワートレインやシャシーセッティングに加え、専用の外内装も採用しており、外装ではテールゲートと同じくRSエンブレムをあしらったメッシュタイプのフロントグリルをはじめ、フォグライトガーニッシュ・アウタードアハンドル・テールゲートモールにダーククロムメッキを、ホイールには中空構造のレゾネーター︵消音装置︶をホイールを取り巻くように装着することで高速道路のつなぎ目を越える際や、粗い路面・高速道路の段差乗り越え時などにタイヤ内部で発生する共鳴音︵ロードノイズ︶を共鳴吸収効果によって抑える17インチノイズリデューシングアルミホイールをそれぞれ採用。内装ではファブリックとプライムスムースのコンビシートを採用し、内装色はブラックとブラウンから選択可能。本革ステアリングとブラックシートにはレッドステッチを施したほか、ペダル類は専用デザインを採用した。 ボディカラーは﹁プレミアムブルーオパール・メタリック︵有料色︶﹂を除く6色が﹁HYBRID X﹂と共通のほか、﹁RS﹂専用色として﹁コバルトブルー・パール﹂を設定し全7色から選択可能とした[8]。 2017年5月 ボディカラーの設定を変更。﹁RS﹂、﹁HYBRID X﹂に設定の﹁マンダリンゴールド・メタリック﹂と、ハイブリッド車専用色﹁プレミアムブルーオパール・メタリック︵有料色︶﹂の設定が廃止された[9]。 2018年3月8日 同年5月にマイナーモデルチェンジを実施することを発表し、ホームページで先行公開を実施[10]。 2018年5月17日 発売当初から極めて販売不振であったため、生産終了が検討されたが、マイナーモデルチェンジをした上で販売が継続された。[11]。︵5月18日発売︶ キャッチフレーズは﹁NEW STYLE WAGON﹂で、CMソングには米津玄師の﹁LOSER﹂が起用された。 既採用の﹁Honda SENSING﹂は歩行者事故低減ステアリング機能が追加され、従来はメーカーオプション設定だった﹁RS﹂にも標準装備された。全タイプ標準装備化に伴い、﹁RS﹂は﹁RS・Honda SENSING﹂、既に標準装備済みの﹁HYBRID X﹂は﹁HYBRID X・Honda SENSING﹂にそれぞれ改名された。 また、前述のとおり、中国仕様車に設定されていた2列シート5人乗り仕様が日本仕様車にも設けられ、﹁G・Honda SENSING﹂と﹁HYBRID RS・Honda SENSING﹂が追加され、﹁RS・Honda SENSING﹂は3列シート6人乗り仕様から2列シート5人乗り仕様に変更。併せて3列シート6人乗り仕様にはガソリン車の﹁X・Honda SENSING﹂が追加された。 ﹁RS﹂系タイプはヘッドライトをインラインタイプのLEDに、フロントグリルをハニカムメッシュタイプに、アルミホイールを新デザインの18インチにそれぞれデザインの変更を実施した。 ボディカラーの設定を変更。﹁ホワイトオーキッド・パール︵有料色︶﹂に替わり﹁プラチナホワイト・パール︵有料色︶﹂、﹁プレミアムディープロッソ・パール︵有料色︶﹂に替わり、﹁プレミアムクリスタルレッド・メタリック︵有料色︶﹂を新設定したほか、従来﹁RS﹂専用色であった﹁コバルトブルー・パール﹂は﹁X﹂系タイプにも設定を拡大。﹁RS﹂系には新開発色である﹁プレミアムクリスタルオレンジ・メタリック︵有料色︶﹂を専用設定し、﹁X﹂系タイプは全6色、﹁RS﹂系タイプは全7色を設定した[注 1]。また﹁G・Honda SENSING﹂を除くタイプには有料色として﹁ブラックルーフ﹂仕様6パターンを新設定︵クリスタルブラック・パールを除く6色に設定。このうち、﹁プレミアムクリスタルオレンジ・メタリック&ブラックルーフ﹂は﹁RS﹂系専用設定︶ メカニズム面の変更点として、﹁RS・Honda SENSING﹂はCVT制御が新たに採用され、全開加速ステップアップシフト制御とブレーキ時ステップダウンシフト制御を追加。ハイブリッド車は﹁SPORT HYBRID i-DCD﹂のギアレシオと駆動力制御を見直す改良がおこなわれ、全タイプにパドルシフトを装備。﹁RS・Honda SENSING﹂と﹁X・Honda SENSING﹂にはリアのダブルウィッシュボーンサスペンションをはじめとするダンパーセッティングの見直しも行われた。 なお、今回のマイナーモデルチェンジでハイブリッド車の廉価仕様であった﹁HYBRID﹂が廃止された。 2020年6月 中国市場において販売終了。 2020年7月1日 日本市場において、一部のグレード、カラーの注文ができない旨が公式ホームページに掲載される。 2020年7月10日 日本市場において、同社の小型セダンのグレイス︵教習車モデルを含む︶と共に生産終了となり、それ以降は在庫限りのみの対応となる。 2020年7月31日 販売不振のため、同社の小型セダンであるグレイス︵教習車モデルを含む︶と共に販売終了。これと同時に公式ホームページへの掲載を終了。これにより、同社のラインアップからフルヒンジドア式のMPV︵ミニバン︶が全て消滅する形となり、2列シートモデルは既存の小型ステーションワゴンのシャトルが、3列シートモデルは既存の小型ミニバンの2代目フリードがそれぞれ間接上の代替車種となる。なお、日本国内向けの総販売台数は約25,000台であった。販売
前述の通り発売当初から極めて販売不振であったが主たる理由として以下の点が挙げられる。 ●2×3の6人乗りというコンセプトが日本市場では受け入れられなかったこと。 ●3列目シートが補助的な扱いであったこと。 ●販売当初、ユーザーからはミニバンではなく、ステーションワゴン的なイメージで写ってしまったこと。 ●1.5Lクラスの車にしては車両価格が高すぎたこと。 ●車重が重すぎたために維持費が割高になってしまったこと。 これらの理由が販売不振を招いてしまったといえるが、その一方で走行性能に関しては専用設計の4輪ダブルウィッシュボーンのおかげで高い評価があった。車名の由来
ジェイドは英語で翡翠︵ひすい︶を意味する。-
2015年2月発売型 日本仕様 HYBRID X
リア -
2015年5月発売型 日本仕様 RS
-
2015年5月発売型 日本仕様 RS
リア -
2013年9月発売型 中国仕様車
-
2013年9月発売型 中国仕様車
リア -
2015年2月発売型 Modulo Aero Special
-
2015年2月発売型 Modulo Aero Special
リア
脚注
注釈
- ^ 「G・Honda SENSING」には「プラチナホワイト・パール(有料色)」、「スーパープラチナ・メタリック(有料色)」、「モダンスティール・メタリック」、「クリスタルブラック・パール」の4色を設定
出典
- ^ 【ホンダ ジェイド 発表】先代 オデッセイ と ストリーム 統合した新ミニバン - レスポンス 2015年2月13日
- ^ "2012年北京モーターショーでHondaブランド2機種を世界初披露" (Press release). 本田技研工業株式会社. 23 April 2012.
- ^ “为年轻“+S” JADE(杰德)惊艳上市售价14.98万起” (中国語). 東風本田汽車 (2013年9月6日). 2015年1月8日閲覧。
- ^ "新型乗用車「JADE(ジェイド)」をホームページで先行公開" (Press release). 本田技研工業株式会社. 8 January 2015.
- ^ "6人乗りの新型乗用車「JADE(ジェイド)」を発売" (Press release). 本田技研工業株式会社. 12 February 2015.
- ^ 「ホンダ ジェイド カタログ」、2015年1月発行。151JA-K-1501、本田技研工業株式会社
- ^ "「JADE(ジェイド)」にガソリン車「JADE RS(ジェイド アールエス)」を追加し発売 〜1.5L VTEC TURBOエンジンを搭載〜" (Press release). 本田技研工業株式会社. 21 May 2015.
- ^ 「ホンダ ジェイド カタログ」、2015年5月発行。B411JA-1550-000 1505、本田技研工業株式会社
- ^ 「ホンダ ジェイド カタログ」、2017年5月発行。B411JA-1551-000 1705、本田技研工業株式会社
- ^ "「JADE」の改良モデルをホームページで先行公開" (Press release). 本田技研工業株式会社. 8 March 2018.
- ^ "「JADE」をマイナーモデルチェンジして発売" (Press release). 本田技研工業株式会社. 17 May 2018.