中條高徳
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中條 高徳︵なかじょう たかのり、1927年5月3日 - ︶は、日本の実業家。アサヒビール株式会社名誉顧問。
略歴
1927年5月3日、長野県更埴市︵現・千曲市︶に生まれる。帝国陸軍の現役兵科将校を目指し、陸軍予科士官学校に第60期生として入校しさらに本科︵陸軍士官学校︶に進むが、第二次世界大戦敗戦により陸士は閉校となる︵最終階級は士官候補生たる陸軍兵長︶。 戦後は旧制松本高等学校文科乙類︵現・信州大学︶に進み、1952年3月に学習院大学文政学部政治学科を卒業。同年4月、アサヒビール入社。東京支店長、取締役、大阪支店長を経て1982年には常務取締役営業本部長として﹁アサヒスーパードライ﹂作戦を実行し、1988年に代表取締役副社長。1990年、同社子会社のアサヒビール飲料︵現・アサヒ飲料︶代表取締役会長に就任し、1998年、名誉顧問。 社団法人日本国際青年文化協会会長、日本戦略研究フォーラム︵旧・日本戦略フォーラム︶会長、国家基本問題研究所理事、日本会議代表委員、同台経済懇話会副代表幹事を務める。任意団体[1]﹁日本教育再生機構﹂の賛同者。エピソード
●2007年3月14日に浅草倫理法人会が主催するモーニングセミナーで、﹁勝者の論理で歪められてきた歴史を見なおし日本民族の誇りと公の精神を取り戻さなければ明日の日本は無い。今がその最後に残された機会である。﹂と主張している[2]。 ●アサヒビールの第一線を退いた後は、保守系政治団体・日本会議の代表委員に就任。現在は全国で﹁日本民族の誇りと公の精神﹂についての講演会を行っている。著作
●﹃立志の経営 - アサヒビール復活の原点とわがビジネス人生﹄︵致知出版社、1993年1月︶ISBN 978-4884743154 ●﹃小が大に勝つ兵法の実践﹄︵かんき出版、1994年5月︶ISBN 978-4761254292 ●﹃おじいちゃん戦争のことを教えて - 孫娘からの質問状﹄︵致知出版社、1998年12月︶ISBN 978-4884745554 ︵小学館、2002年9月︶ISBN 978-4094030068 ●﹃魂を抜かれた日本人 - 歴史に学ぶ日本人の生きざま﹄︵文化創作出版、2000年12月︶ISBN 978-4893871954 ●﹃おじいちゃん日本のことを教えて - 孫娘からの質問状﹄︵致知出版社、2001年6月︶ISBN 978-4884746056 ●﹃兵法に学ぶ - アサヒビール起死回生の経営戦略と人生哲学﹄︵経済界、2002年9月︶ISBN 978-4766782479 ●﹃おじいちゃんの﹁わが闘争﹂﹄︵致知出版社, 2004年10月︶ISBN 978-4884746940 ●﹃子々孫々に語りつぎたい日本の歴史﹄︵中條高徳・渡部昇一共著、致知出版社、2005年8月︶ISBN 978-4884747268 ●﹃だから日本人よ、靖国へ行こう﹄︵小野田寛郎・中條高徳共著、ワック、2006年4月︶ISBN 978-4898310915 ●﹁靖国﹂のことを語ろう︵小野田寛郎・中條高徳共著 ワック文庫 2010年︶ ●﹃勝者の決断﹄︵半藤一利・童門冬二・成君憶・後正武・松岡正剛・中條高徳・矢澤元共著、ダイヤモンド社、2006年5月︶ISBN 978-4478375136 ●﹃企業の正義﹄︵ワニブックス、2006年6月︶ISBN 978-4847016639 ●﹃人間の品格 - ﹃論語﹄に学ぶ人の道﹄︵中條高徳他共著、日本論語研究会編、内外出版、2007年4月︶ISBN 978-4931410091脚注
- ^ “機構”を称するが法人格は持っていない
- ^ 過去のモーニングセミナーからegao 「日本人よ 歴史と公をとりもどせ」(ウェブ魚拓)
参考文献
- 内田英之 『事の成るは成る日に成るにあらず:アサヒビールの奇跡-小説・中條高德』(産業新潮社、1998年12月)ISBN 978-4879110237