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'''冷泉 隆豊'''︵れいぜい たかとよ︶は、[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]の[[武士]]。[[戦国大名]][[大内氏]]家臣。[[本姓]]は[[多々良氏]]。家系は大内氏の支流で[[冷泉興豊|興豊]]が母方の[[冷泉家]]の家号を称して[[冷泉氏]]を名乗る<ref>本項の系図を参照のこと。</ref>。
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家系は大内氏の庶流で、母方を[[羽林家]]・[[冷泉家]]とする冷泉興豊が、母の名字を名乗って冷泉を称したことに始まる。 |
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2013年8月12日 (月) 08:02時点における版
冷泉隆豊 | |
|---|---|
| 時代 | 戦国時代 |
| 生誕 | 永正10年（1513年） |
| 死没 | 天文20年9月1日（1551年9月30日） |
| 改名 | 隆祐→隆豊 |
| 別名 | 五郎左衛門 |
| 墓所 | 大寧寺（山口県長門市） |
| 官位 | 従五位下左衛門少尉 |
| 主君 | 大内義興→義隆 |
| 氏族 | 多々良姓大内流冷泉氏 |
| 父母 | 父：冷泉興豊 |
| 兄弟 | 隆豊、吉安豊英 |
| 妻 | 正室：平賀玄信女 |
| 子 | 元豊、元満 |
生涯
大内義興に早くから仕え、その没後は子の大内義隆に仕えた。大永7年︵1527年︶、安芸国に進出して仁保島、国府城で戦う。
天文10年︵1541年︶には安芸武田氏の居城であった安芸佐東銀山城主となる。天文11年︵1542年︶、義隆に従って尼子氏の出雲国に遠征、月山富田城を包囲するも裏切りによって、全軍撤退した︵月山富田城の戦い︶。この時、撤退途中の大内晴持が溺死するが、その船を手配したのは隆豊であった。
翌年は伊予国に進出した。
しかし、月山富田城の戦いの敗北によって、主君・大内義隆は文弱に走り、大内家中は相良武任らの文治派と陶隆房らの武断派に別れ、激しい対立が起きる。対立が深刻化すると、両者の暴発を回避すべく、その仲介に奔走するも不首尾に終わった。隆房謀反の噂が山口の街に広がると、陶隆房の誅殺を義隆に進言するも容れられることはなかった。
天文20年︵1551年︶、陶隆房はついに決起した。隆房は周到な根回しを行っており、文治派以外では、義隆に味方する者はほとんどなかった。大内義隆は山口を脱出し、石見国の吉見正頼を頼ろうとしたが、嵐で船が出せず、長門国の大寧寺へと入る。陶軍が大寧寺を包囲すると大内義隆は自害し、隆豊は介錯を務めた後、自身も陶軍の中に突撃して討死にした︵大寧寺の変︶。
辞世の句﹁みもや立つ 雲も煙もなか空に さそいし風の 末ものこさず﹂
武勇に秀でていただけでなく、和歌にも堪能であった智勇兼備の士と言われており、その忠臣ぶりは、高く評価された。
子の元豊は毛利氏に仕え、門司城代を務めたが、1562年、大友氏の攻撃により討死した。その跡は元豊の弟の元満が継ぎ、水軍の将として活躍したが、文禄・慶長の役で討死した。
系図
家系は大内氏の庶流で、母方を羽林家・冷泉家とする冷泉興豊が、母の名字を名乗って冷泉を称したことに始まる。
大内弘世 ┃ 弘正 ┃ 盛清 ┃ 教豊 ┃ 政豊 ┃ 弘豊 ┃ 義豊 ┃ 冷泉興豊 ┣━━━━━┓ 隆豊 吉安豊英 ┣━━┓ ┃ 元豊 元満 満定 ┃ 元祥
寝太郎伝説
妻に平賀玄信の娘を迎えていたとされ、妻の弟平賀清恒は玄信が武田信玄に討たれた後、姉を頼って大内氏に仕えたとされる。清恒は大寧寺の変にて義兄が討たれた後、厚狭に逃れ地元農民の為に田畑を開墾したことで三年寝太郎のモデルとして厚狭地方に伝承されている。
登場作品
脚注
- ^ 本項の系図を参照のこと。
参照文献
- 萩藩閥閲録（冷泉家譜）
