「切り絵」の版間の差分
→切り絵作家: 柳下修平を追加 |
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{{出典の明記|date=2011年8月24日 (水) 17:03 (UTC)}} |
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'''切り絵'''(きりえ)は、白黒に染め分けた下絵を黒い[[紙]]に固定し、不要な部分を切り抜いて絵を作り上げていく[[絵画]]の手法のひとつ。一般的な認知度の高い手法ではないが、白と黒のコントラストの妙や、刃物の切り口による独特の造形が味わい深く、愛好家が多い。 |
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{{画像提供依頼|date=2020年4月|日本の切り絵}} |
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[[ファイル:Chinese paper cutting-Pig.jpg|サムネイル|中国の伝統的な[[剪紙]](せんし)。お守りや飾りとして使われる]] |
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[[ファイル:Shavuot papercut.jpg|サムネイル|[[ユダヤ人|ユダヤ]]の伝統的切り絵︵{{ill2|ミズラ|pl|Wycinanka żydowska}}︶。結婚祝いや出産のお守りなど]]
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[[ファイル:Wystroj-chaty-kurpie.JPG|サムネイル|祭壇を彩る{{Visible anchor|[[ヴィチナンキ]]|挿絵a_}}︵マリア像の後ろの円形のものほか2点、向かって右の壁の2点︶。]]
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[[ファイル:Hans Christian Andersen - paper cut, 1874.jpg|サムネイル|切り絵が趣味だった[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|アンデルセン]]の作品。白紙を切り、友人に贈った。1874年]] |
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[[ファイル:Red Currant MET DP816827.jpg|サムネイル|画家[[フィリップ・オットー・ルンゲ]]作]] |
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'''切り絵'''(きりえ)は、紙を切り抜いて、台紙に貼り込み、人・動物などを表したもの<ref name=daijirin>『大辞林』第三版</ref>。切り紙絵とも<ref name=daijirin/>。白黒に染め分けた下絵を黒い[[紙]]に固定し、不要な部分を切り抜いて絵を作り上げていく[[絵画]]の手法のひとつ。一般的な認知度の高い手法ではないが、白と黒のコントラストの妙や、刃物の切り口による独特の造形が味わい深く、{{要出典範囲|愛好家が多い|date=2022年8月}}。 |
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==切り絵の起源== |
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切り絵は[[中国]]を起源とするお守りであり、日本でも古より神様の儀式に使われ、今も飛騨高山などでは奈良時代以来と伝えられる伝統的な様式が残っている。その後は染物師が使う染の型紙として発達した。中国の[[上海市|上海]]で行われている伝統的'''切り紙'''(きりがみ)は上海で内山書店を経営していた[[内山完造]]が日本から伝えたものである。 |
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現在、京都友禅の「型友禅」の製作初期工程である「型彫り」の匠の技から生まれた切り絵作家として京都伝統工芸者[[三代目蓮蔵]](本名[[山川勝雪]])がいる。 |
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== 概要 == |
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==切り絵の基本== |
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日本において切り絵は、いにしえより神の儀式に使われ、今でも[[高山市|飛騨高山]]や[[青森県]]、[[島根県|出雲地方]]などに[[奈良時代]]以来とされる伝統的な様式が残っている<ref>{{harvnb|『季刊銀花』|1977|loc=「特集:日本の伝承切り紙}}</ref>。その後、一般には染物師が使う[[染色|彩色用]]の型紙として発達した。東北地方に「オカザリ」と呼ぶ切り紙飾り<ref>{{Cite journal|和書|author=渡辺尚子|year=2013|title=東北のおかざり(ちいさなあとりえ(第18回))|journal=暮しの手帖. 第4世紀|volume=67|issue=14(冬)|pages=161-167}}</ref><ref>{{Cite journal|和書|author=東 資子|editor=東北民俗の会|date=2021-06|title=岩手県一関市の「お飾り」|journal=東北民俗 = Bulletin of the Folklore Society of Tōhoku|volume=55|pages=61-70|ISSN=0912-5523}}</ref>を[[正月]]に用いる習俗があり、梵天、切り透かしなどとも呼ぶ<ref>{{Cite web|和書|title=東北のオカザリ―神宿りの紙飾り―(2014年7月12日(土)〜9月15日(月) 東北のオカザリ―神宿りの紙飾り― [[多摩美術大学]]美術館 {{!}} 東京都) |url=https://www.museum.or.jp/event/83086 |website=アイエム[インターネットミュージアム] |access-date=2022-08-17 |publisher=[[丹青社 ]] |work=展覧会}}</ref>。[[岩手県]]と[[宮城県]]の[[三陸海岸]]に沿った地域に加え、内陸部では[[北上市|北上]]<ref>{{harvnb|北上市立博物館|1983|loc=}}</ref>や[[栗駒町|栗駒]]が伝承地で<ref>{{Harvnb|千葉|2012|loc=[[日本児童図書出版協会]]による紹介文}}</ref>、[[仙台市]]周辺にも見られる<ref>{{harvnb|鈴木ほか|2010|pages=18-19,37-38,40-43}}</ref>。 |
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現在も[[京友禅]]の「型友禅」の製作は「型彫り」という初期工程がある。京都伝統工芸者[[三代目蓮蔵]](本名[[山川勝雪]])は、その匠の技を備えた切り絵作家である。 |
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[[中国]]では「剪紙」と呼ばれる民間のお守りであったもの<ref>{{harvnb|日中藝術研究会|1995|pages=26-33 (コマ番号0016.jp2-)}}</ref><ref>{{harvnb|日中藝術研究会|1995|pages=36-40 (コマ番号0019.jp2)}}</ref>が世界遺産の指定を受けた<ref name=":0">{{Cite web|和書|title=伝統ある切り紙、東北地方の一部にだけ見られる網飾りとは?|work= Loops Style ブログ {{!}} Loops Style |url=https://www.toshibatec.co.jp/products/office/loopsspecial/blog/post-3.html |website=www.toshibatec.co.jp |access-date=2022-08-17 |publisher=[[東芝テック]]}}</ref>。[[仏教伝来]]にともなって中国から日本に渡ったとする説<ref name=":0" />に対し、現代の[[上海]]で行われている伝統的切り紙(きりがみ)は、当地で書店を経営していた[[内山完造]]が{{要出典範囲|日本から現地に伝えたものとする説|date=2022年8月}}がある。 |
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キリスト教の[[教会]]には礼拝した標(しるし)に、ペーパーレースの縁取りで囲んだカードが用意され、信徒は献金をして持ち帰った。これを「キャニヴェ」({{Lang-fr|[[:fr:Canivet|Canivet]]}})といい、縁取りの中心には聖人の肖像や聖句を刷ったカード本体がある。また洗礼の祝いに集まった人々のメッセージを散りばめたものもある。 |
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[[アンリ・マティス]]は[[キュビスム]]と出会い、闘病中に切り絵の作品﹃{{仮リンク|ジャズ (アンリマティスの作品)|en|Jazz (Henri Matisse)|label=ジャズ}}﹄を制作した<ref>{{harvnb|現代世界美術全集|1966|page=88 (コマ番号0095.jp2)}}</ref>。
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[[ファイル:Save0015.JPG|聖エレナの肖像を囲む(キャニヴェ)]] |
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[[ファイル:Musée_Boyadjian_MRAH_20_11_2011_Canivet.jpg|キャニヴェの例。ボヤジャン美術館収蔵]] |
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== 製作 == |
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切り絵の基本は白黒のモノクロ画で、黒い紙を切り抜き、白い紙に貼り付けるという手法で制作する。 |
切り絵の基本は白黒のモノクロ画で、黒い紙を切り抜き、白い紙に貼り付けるという手法で制作する。 |
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#まず、[[スケッチ]]した絵を白と黒に染め分け下絵を作る。このとき、輪郭線は全て繋がるように描いておく。そうしないと、切った時にバラバラに離れてしまうからである。︵※1︶
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#下絵をホッチキスで黒画用紙などに固定する。そして余分な部分をデザインカッターなどの刃物で切り抜いていく。 |
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#そして裏面に糊を塗布し、台紙となる白い紙に接着して完成である。 |
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まず、[[スケッチ]]した絵を白と黒に染め分け下絵を作る。このとき、輪郭線は全て繋がるように描いておく。そうしないと、切った時にバラバラに離れてしまうからである<ref group="注">ただし、最近ではバラバラに離れているものでも、[[カッター]]の切り味が活かされたものであれば﹁切り絵﹂と呼ばれている。</ref>。
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そして下絵をホッチキスで黒画用紙などに固定する。そして余分な部分をデザインカッターなどの刃物で切り抜いていく。 |
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最後に裏面に糊を塗布し、台紙となる白い紙に接着して完成する。<gallery> |
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ファイル:Duttenhofer, Luise, Amor auf dem Muschelwagen, Zeichnung.jpg|alt=切り絵の下絵。ルイーゼ・デュッテンホーファー作|下絵。ルイーゼ・デュッテンホーファー作 |
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ファイル:Duttenhofer, Luise, Amor auf dem Muschelwagen, Scherenschnitt.jpg|仕上がった切り絵。「貝殻の戦車と天使」 |
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===カラーの切り絵=== |
=== カラーの切り絵 === |
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白黒が切り絵の味わいの基礎となるわけだが、カラーの切り絵ももちろんある。手法としては |
白黒が切り絵の味わいの基礎となるわけだが、カラーの切り絵ももちろんある。手法としては以下を用いる。 |
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*裏から色紙を貼り、台紙に接着する |
*裏から色紙を貼り、台紙に接着する |
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*台紙の方に色紙を貼り、上から切った絵をずれないよう重ねて貼る |
*台紙の方に色紙を貼り、上から切った絵をずれないよう重ねて貼る |
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*作品の輪郭線を台紙に写し取って絵具で塗り、上から作品を重ねて貼る。 |
*作品の輪郭線を台紙に写し取って絵具で塗り、上から作品を重ねて貼る。 |
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*台紙に貼った作品に絵の具で着色もしくは絵柄を描く。 |
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その他、カラートーンや市販のパターン紙を使うなど、工夫によっていろいろできる{{要出典|date=2022年8月}}。 |
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== 道具 == |
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その他、カラートーンや市販のパターン紙を使うなど、工夫によっていろいろできる |
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主に使われている道具には、以下のものがある。 |
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==道具== |
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主に使われている道具について記述する |
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;デザインカッター |
;デザインカッター |
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:替え刃式の工芸用のカッター。普通のカッターと違い、刃を先端部から取り外して交換する。 |
:替え刃式の工芸用のカッター。普通のカッターと違い、刃を先端部から取り外して交換する。角度の鋭いものと緩いものがあり、細かい部分、大きな部分と、切る部位によって使い分けるとよい。刃先は非常に切れ味が鋭いため、取り扱いには注意が必要である。
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:角度の鋭いものと緩いものがあり、細かい部分、大きな部分と、切る部位によって使い分けるとよい。 |
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:刃先は非常に切れ味が鋭いため、取り扱いには注意が必要である。 |
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;スプレー糊(短期保管用) |
;スプレー糊(短期保管用) |
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:スプレータイプの糊。広い面積のところに塗る際に便利。剥がしやすいタイプと、剥がしにくいタイプがある。
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:スプレータイプの糊。広い面積のところに塗る際に便利。剥がしやすいタイプと、剥がしにくいタイプがある。
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;水のり(長期保管用) |
;水のり(長期保管用) |
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:スプレー糊は時間の経過とともにはがれやすいため、長期保管を目的として製作するなら、でんぷん |
:スプレー糊は時間の経過とともにはがれやすいため、長期保管を目的として製作するなら、[[デンプン|でんぷん糊]]を多量の水で薄めて使う。 |
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;カッターマット |
;カッターマット |
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: |
:机や作業台の表面を保護する。 |
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;金定規 |
;金定規 |
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:直線を切る時に使う定規。カッターなどの刃先にも強い。 |
:直線を切る時に使う定規。カッターなどの刃先にも強い。 |
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:細かい作業を行う時に、製作補助として使う。 |
:細かい作業を行う時に、製作補助として使う。 |
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==材料== |
== 材料 == |
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;黒紙 |
;黒紙 |
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:線を切り出すための紙。主に和紙と洋紙が用いられる。和紙はカッターの刃が傷みにくいがやや切り難く、洋紙は刃が痛みやすいが切り易い。洋紙ならタント紙が扱いやすい。 |
:線を切り出すための紙。主に[[和紙]]と[[紙|洋紙]]が用いられる。和紙はカッターの刃が傷みにくいがやや切り難く、洋紙は刃が痛みやすいが切り易い。洋紙ならタント紙が扱いやすい。 |
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;色和紙 |
;色和紙 |
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:主に着色 |
:主に着色に用いる。落ち付いた風合いで和風な雰囲気によく合う。切り抜いた絵の輪郭に合わせて切っておき、作品の裏から貼る、または台紙に貼り付け、切った紙をずれないように上から重ねて貼る。
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;絵具 |
;絵具 |
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:台紙に直接色を塗り、上から作品を重ねて貼って着色する。 |
:台紙に直接色を塗り、上から作品を重ねて貼って着色する。 |
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== |
==アプローチ== |
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{{See also|シルエット|影絵劇}} |
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紙を切って貼るという点から「[[貼り絵]]」や「[[ちぎり絵]]」と混同されたり、ハサミで紙を切ってゆく[[紙切り|寄席芸の切り絵]]と思われることが多かったりと、国内での切り絵の認知度はさほど高くはない。しかし、一般からプロの作家まで愛好家は多く、輪郭線を全部繋げて切るという従来の切り絵の作法に捕らわれない新しいスタイルの切り絵も生まれてきている。 |
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[[File:Lowiczer Scherenschnitt.JPG|thumb|︵{{Visible anchor|挿絵b|ポーランドの民俗工芸}}︶ポーランドの工芸品。1980年作]]
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[[File:Bernhard Albert Moll The Artist’s Mother.jpg|thumb|︵{{Visible anchor|挿絵c}}︶母親の横顔。デンマークの画家が描いた。1783年作]]
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[[File:Anna de Wall Tanz.jpg|thumb|({{Visible anchor|挿絵d|ドイツの切り絵}})アンナ・ド・ウォル作]] |
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紙を切って貼るという点から「[[貼り絵]]」や「[[ちぎり絵]]」と混同されたり、ハサミで紙を切ってゆく[[紙切り|寄席芸の切り絵]]と思われることが多かったりと、国内での切り絵の認知度はさほど高くはない。しかし、一般からプロの作家まで愛好家は多く{{要出典|date=2022年8月}}、輪郭線を全部繋げて切るという従来の切り絵の作法に捕らわれない{{要説明範囲|新しいスタイルの切り絵も生まれてきている。|date=2022年8月}} |
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世界には、民衆の工芸にさまざまな切り絵がある。ポーランドの﹁[[ヴィチナンキ]]﹂︵[[切り絵#%5B%5Bヴィチナンキ%5D%5D|挿絵a]]︶と﹁コドラ﹂︵{{lang-pl|[[:pl:Kodra_(wycinanka)|Kodra]]}}︶︵[[切り絵#挿絵b|挿絵b]]︶の2タイプのうち、前者は﹁森の民﹂︵プシュチャキ︶と自称する少数民族の人々{{Efn2|ポーランド語の呼び名クールピエ︵[[:d:Q486969|Kurpie]]︶は当初は俗称だった。この人たちは木の皮をはいで作った特徴的な靴を履いていたことから、﹁靴﹂︵の人たち︶と呼ばれた。}}に伝わり、後者は19世紀後半、ユダヤ系の農民が室内の飾りとして主に農村の暮らしを描き、現代は工芸品となった。
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== 切り絵作家 == |
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* [[関口コオ]](日本の切り絵作家の第一人者) |
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ヨーロッパには18世紀から、工芸よりも絵画の[[シルエット]]に近いタイプもある([[切り絵#挿絵c|挿絵c]])。細かな描写は求めず、輪郭で特徴を捉えた。宮沢賢治はそのシルエット画法を意識し、『[[銀河鉄道の夜]]』の「[[銀河鉄道の夜#登場人物|ザネリ]]」「[[銀河鉄道の夜#登場人物|鳥捕り]]」を描いたという考察がある<ref>{{harvnb|中村|1981|pages=72-81}}。</ref>。 |
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* [[山川勝雪]](京都伝統工芸者三代目蓮蔵を襲名 友禅染「型友禅」に従事しながら彫刻の美を追求した切り絵作家) |
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* [[滝平二郎]](絵本「モチモチの木」「花さき山」などの絵を担当) |
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[[ファイル:Jewish_papercutting.JPG|サムネイル|左|(挿絵e)ユダヤ系の様式は線または面を挟んでモチーフのペアを置く。]] |
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* [[久保修]](作品が[[切手]]や[[お年玉付郵便はがき|年賀葉書]]のデザインに採用されている切り絵画家) |
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[[ファイル:Swiat._Agata_Szepe_2011.jpg|サムネイル|左|(挿絵f)アガタ・ゼペ作「世界」、2011年("Swiat" Agata Szepe)]] |
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* [[筑紫ゆうな]]([[筑紫哲也]]の次女であるペーパーカットアウツ・アーティスト) |
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* [[柳沢京子]](長野県の切り絵作家。独自の切り絵創作で、日本はもとより、ドイツ各地、ニューヨークなど個展多数) |
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20世紀前半に活躍したドイツの切り絵作家にアンナ・デ・ワール︵[[:de:Anna_de_Wall|Anna de Wall]] 1899年-1945年 {{De icon}}︶がいる︵[[切り絵#挿絵d|挿絵d]]︶。現代の美術家ペレグ=ディション︵Peleg Dishon︶は、ユダヤ系の切り絵に親しみ日本文化に触れたことを契機に<ref>{{Cite web|和書|title=Peleg Dishon / ペレグ=ディション |url=https://www.israel-culture-japan.com/artist/peleg-dishon |website=[[駐日イスラエル大使館|イスラエル大使館]] 文化・科学部 |access-date=2022-08-17 |language=ja}}</ref>、立体的に組み立てた切り絵を動かし照明を当ててストーリーを構成する{{efn2|ペレグ=ディションの2016年の作品﹁雪女は機械にやどる亡霊﹂の原題は、"Yuki Onna is the ghost in the machine"
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* [[福井利佐]](静岡県出身の女性切り絵作家。平面的でなく、立体感の強い作風を持ち味とする) |
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<ref>{{Cite web |title=Peleg Dishon |url=https://pelegdishon.com/content/2016-yuki-onna-ghost-machine |website=pelegdishon.com |access-date=2022-08-17 |language=en}}</ref>。}}。あるいは白紙を用いて着色せず、伝統の様式に従ってモチーフを左右もしくは対角線状に対︵つい︶に配置する作家もいる︵挿絵e、挿絵f︶。
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* [[アンリ・マティス]](フランス出身の画家。筆ではなく紙を切って絵を作る手法に到達した) |
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* [[椎野勝]] |
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[[レスリー・チャン]]の映画には、切り絵を使ったランプシェードが登場する([[切り絵#挿絵g|挿絵g]])。 |
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{{-}} |
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== 主な切り絵作家 == |
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姓の50音順。 |
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{{Div col|colwidth=10em}} |
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* [[青空麒麟児]] |
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* [[蒼山日菜]] |
* [[蒼山日菜]] |
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* [[アトリエタンタン]] |
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* タンタン(東京都出身の切り絵作家。古美術品と西洋美術品の影響を受けた独特な作風が持ち味) |
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* [[石田良介]] |
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* [[清水みおり]](色紙をインクジェットプリンターで加色し、紙片を複雑に組み合わせた独自技法の切り絵作家。幻想的で繊細な色彩が持ち味) |
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* 大橋忍<ref>{{Cite web |title=Shinobu Ohashi |url=http://shinobu.xxxxxxxx.jp/ |website=shinobu.xxxxxxxx.jp |access-date=2022-08-17}}作家当人のサイト</ref> |
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* [[風祭竜二]](切り絵を切画と称し、高度な手法により独自の芸術世界を確立) |
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* [[風祭竜二]] |
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* [[キクチミロ]] |
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* [[木村光久]] |
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* [[小島奈保子]]<ref>{{Cite web |title=Paper Artist {{!}} Paper Sculpture {{!}} Nahoko Kojima |url=http://www.nahokokojima.com/ |website=Nahoko Kojima 小島 奈保子 |access-date=2022-08-17 |language=en-US}}作家当人のサイト</ref> |
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* [[児玉清]] |
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* [[椎野勝]] |
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* [[清水みおり]] |
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* [[関口コオ]] |
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* [[SouMa]]<ref>{{Cite web|和書|title=立体切り絵作家 SouMa ~ Agent WKHソリューションズ.Co.,Ltd |url=http://www.souma-wkh.com/ |website=立体切り絵作家SouMaのホームページ WKHソリューションズ 立体切り絵の販売、オーダーメイド |access-date=2022-08-17 |language=ja-JP}}作家当人のサイト</ref> |
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* [[高綱公子]] |
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* [[滝平二郎]] |
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* [[辻恵子 (イラストレーター)|辻恵子]] |
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* [[成田一徹]] |
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* 萩田紀之 |
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* [[八田員徳]] |
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* [[林家今丸]] |
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* [[林家喜之輔]] |
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* [[福井利佐]] |
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* [[松本正彦]] |
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* [[アンリ・マティス]] |
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* [[宮田雅之]]<ref>{{Cite web|和書|title=宮田雅之切り絵の世界 The world of Masayuki Miyata |url=http://www.masayuki-miyata-kirie.jp/ |website=www.masayuki-miyata-kirie.jp |access-date=2022-08-17}}作家当人のサイト</ref> |
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* [[村上かつみ]] |
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* [[村上保]] |
* [[村上保]] |
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* [[毛利まさみち]] |
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* [[鶴岡さゆり]](愛知県出身の切り絵作家。繊細な動物切り絵を得意とする) |
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* [[柳沢京子]] |
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* [http://mizumayuka.com/ 水間由香](大阪在住の切り絵作家。仏教・仏画の繊細な美の表現を得意としている) |
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* [[ |
* [[柳下修]] |
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* [[山川勝雪]] |
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* [[柳下修平]](長野県下伊那郡大鹿村在住の切り絵作家。渋紙を用いた独特の表現を確立) |
|||
* 日達れんげ<ref>1999年[[NHK]]テレビ「[[おしゃれ工房]]」講師{{Cite web|和書|title=日達れんげのプロフィール |url=https://www.iichi.com/shop/Rengesou/profile |website=iichi(いいち) |access-date=2022-08-16 |language=ja}}通信販売のサイト</ref> |
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{{Div col end}} |
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== 参考文献 == |
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[[ファイル:HKCL_CWB_Red_Mission_張國榮歌影迷國際聯盟_Art_of_Leslie_Cheung's_Movie_Images_white_papr_lamp_Apr-2013.JPG|サムネイル|({{visible anchor|挿絵g|レスリー・チャンの映画}})レスリー・チャンの映画の小道具。切り紙を電灯のシェードに使った。(2013年)]] |
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本文の典拠、主な執筆者順。<!-- ref引数(harvid)で本文脚注とリンクさせてあります。 --> |
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* {{cite journal|和書|journal=季刊銀花 |number=第32号冬|author=[[今井田勲]]|publisher=文化出版局|date=1977-12-30|chapter=特集:日本の伝承切り紙|ref={{harvid|『季刊銀花』|1977}}|}}loc=「特集:日本の伝承切り紙」 |
|||
* {{Cite book|和書|title=現代世界美術全集|year=1966|publisher=[[河出書房新社]]|editor=座右宝刊行会|volume=第8 (マティス、ルオー)|chapter=2)キュビスムとの出会い §切り紙|doi=10.11501/879842|ref={{harvid|現代世界美術全集|1966}}}} |
|||
* {{Cite book|和書|author1=鈴木岩弓|author2=加藤寛|author3=山崎環|title=仙台旧城下町に所在する民俗文化財調査報告書 仙台の正月飾り|date=2010-03|series=仙台市文化財調査報告書|volume=375|publisher=仙台市教育委員会|ncid=BB12491749|id={{国立国会図書館書誌ID|22212213}}|chapter=第2節 さまざまな「正月飾り」|ref={{harvid|鈴木ほか|2010}}|pages=}} |
|||
**「(1)切り透かし形式」p.18-19 |
|||
**「諏訪神社 (すわじんじゃ)」p.37-38 |
|||
**「青麻神社 (あおそじんじゃ)」p.40-43 |
|||
* {{Cite book|和書|title=夏の特別展祈りの伝承切り紙 : 東北地方を中心に|date=1983-09|publisher=[[北上市立博物館]]|id={{国立国会図書館書誌ID|000001667045}}|ref={{harvid|北上市立博物館|1983}}}}{{全国書誌番号|84030668}}。 |
|||
* {{Cite book|和書|title=東北の伝承切り紙 : 神を宿し神を招く|date=2012-09|publisher=平凡社|ref={{harvid|千葉|2012}}|author=千葉惣次|series=コロナ・ブックス ; 173|others=大屋孝雄(写真)}} |
|||
* {{cite journal|和書|work=特集 銀河鉄道の夜 |title=「銀河鉄道の夜」--そのシルエット画法(ザネリと鳥捕りをめぐって) |author= [[中村文昭]]|journal=宮沢賢治|number=1|publisher=洋々社|ISSN=0285-9661|ref={{harvid|中村|1981}}|pages=72-81|date=1981-01|DOI=10.11501/7955244}}国立国会図書館内公開 |
|||
* {{cite journal|和書|work=|title=中国の民間美術-「剪紙」-暮らしの中の切り紙細工 |author= 三山陵(日中芸術研究会事務局長)|journal= 日中建築住宅情報 : 日中建築住宅産業協議会ニュース |volume=11|number=89|editor=広報委員会|location= 東京|publisher= 日中建築住宅産業協議会|id={{国立国会図書館書誌ID|000000049455}} |date= 1994-05|ref={{harvid|三山|1994}}|pages=36-40 (コマ番号0019.jp2)}}図書館・個人送信対象。{{全国書誌番号|00054978}}、{{DOI|10.11501/3312226}}。 |
|||
*{{cite journal|和書|work=|title=|journal=日中藝術研究|number=33|publisher=日中藝術研究会|date= 1995-05 |ref={{harvid|日中藝術研究会|1995}}| pages=|}}掲載誌の別題﹃Bulletin of Japan-China Art Research Society﹄。
|
|||
**周路「[[陝西省|陜北]]剪紙随想」p.26-33 (コマ番号0016.jp2-) |
|||
**三山陵「中国の民間美術--『剪紙』 暮らしの中の切り紙細工」p.34-40 (コマ番号0020.jp2) |
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== 脚注 == |
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=== 注 === |
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{{Reflist|group="注"}} |
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=== 出典 === |
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{{Reflist|30em}}<!-- 画面の幅に合わせて30em単位で段組み。 --> |
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== 関連項目 == |
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<!--50音順に追加願います。--> |
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{{Div col|colwidth=30em}} |
|||
*[[影絵]] |
|||
*[[紙切り]] |
*[[紙切り]] |
||
*[[切り絵アニメーション]] |
|||
*[[切り折り紙]] |
|||
*[[剪紙]] |
*[[剪紙]] |
||
*[[日本きりえ協会]] |
|||
*[[日本剪画協会]] |
|||
*{{Div col end}} |
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== 外部リンク == |
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* [http://www.kyo.or.jp/kyoto/web_manabiguide/sensyoku/sensyoku02.html 型友禅の工程「型彫り」の匠の技] 京都の染色産業から生まれた切り絵 |
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* [http://joshua007.digi2.jp/yasakaekirie.htm ジョヴァンニ安東] 美術館—きりえ大壁画「弥栄の四季」<!--イーハトーヴ芸術教育館--> |
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*[http://www.kyo.or.jp/kyoto/web_manabiguide/sensyoku/sensyoku02.html 京都友禅 型友禅の工程 「型彫り」の匠の技から生まれた切り絵] |
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2023年11月20日 (月) 05:03時点における最新版
概要[編集]
日本において切り絵は、いにしえより神の儀式に使われ、今でも飛騨高山や青森県、出雲地方などに奈良時代以来とされる伝統的な様式が残っている[2]。その後、一般には染物師が使う彩色用の型紙として発達した。東北地方に﹁オカザリ﹂と呼ぶ切り紙飾り[3][4]を正月に用いる習俗があり、梵天、切り透かしなどとも呼ぶ[5]。岩手県と宮城県の三陸海岸に沿った地域に加え、内陸部では北上[6]や栗駒が伝承地で[7]、仙台市周辺にも見られる[8]。 現在も京友禅の﹁型友禅﹂の製作は﹁型彫り﹂という初期工程がある。京都伝統工芸者三代目蓮蔵︵本名山川勝雪︶は、その匠の技を備えた切り絵作家である。 中国では﹁剪紙﹂と呼ばれる民間のお守りであったもの[9][10]が世界遺産の指定を受けた[11]。仏教伝来にともなって中国から日本に渡ったとする説[11]に対し、現代の上海で行われている伝統的切り紙︵きりがみ︶は、当地で書店を経営していた内山完造が日本から現地に伝えたものとする説[要出典]がある。 キリスト教の教会には礼拝した標︵しるし︶に、ペーパーレースの縁取りで囲んだカードが用意され、信徒は献金をして持ち帰った。これを﹁キャニヴェ﹂︵フランス語: Canivet︶といい、縁取りの中心には聖人の肖像や聖句を刷ったカード本体がある。また洗礼の祝いに集まった人々のメッセージを散りばめたものもある。 アンリ・マティスはキュビスムと出会い、闘病中に切り絵の作品﹃ジャズ﹄を制作した[12]。製作[編集]
切り絵の基本は白黒のモノクロ画で、黒い紙を切り抜き、白い紙に貼り付けるという手法で制作する。 まず、スケッチした絵を白と黒に染め分け下絵を作る。このとき、輪郭線は全て繋がるように描いておく。そうしないと、切った時にバラバラに離れてしまうからである[注 1]。 そして下絵をホッチキスで黒画用紙などに固定する。そして余分な部分をデザインカッターなどの刃物で切り抜いていく。 最後に裏面に糊を塗布し、台紙となる白い紙に接着して完成する。-
下絵。ルイーゼ・デュッテンホーファー作
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仕上がった切り絵。「貝殻の戦車と天使」
カラーの切り絵[編集]
道具[編集]
主に使われている道具には、以下のものがある。材料[編集]
黒紙 線を切り出すための紙。主に和紙と洋紙が用いられる。和紙はカッターの刃が傷みにくいがやや切り難く、洋紙は刃が痛みやすいが切り易い。洋紙ならタント紙が扱いやすい。 色和紙 主に着色に用いる。落ち付いた風合いで和風な雰囲気によく合う。切り抜いた絵の輪郭に合わせて切っておき、作品の裏から貼る、または台紙に貼り付け、切った紙をずれないように上から重ねて貼る。 絵具 台紙に直接色を塗り、上から作品を重ねて貼って着色する。アプローチ[編集]
主な切り絵作家[編集]
姓の50音順。参考文献[編集]
脚注[編集]
注[編集]
出典[編集]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 型友禅の工程「型彫り」の匠の技 京都の染色産業から生まれた切り絵
- 作家のサイト
- ジョヴァンニ安東 美術館—きりえ大壁画「弥栄の四季」