猪子石
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猪子石(いのこいし、いのこし)とは、名古屋市名東区の地名であり、かつ同地域内の神社にある石の名前。
概要
付近の地名の由来は、この石の名前に由来する。石の名前の由来は、﹁猪の形に似ていることから付いた﹂とされている。
現在では、香流川の北にある猪子石神社に牡石が、南にある大石神社に牝石がある。牝石は安産の神として敬われているが、牡石に触るとたたりがあるといわれている。
現在は、名古屋市北東部の良好な住宅地を形成している。
歴史
●大和時代 - 尾張国山田郡に属す。
●奈良時代 - 山田荘(東大寺の荘園)に属す。
●室町時代 - 月心寺付近に猪子石城があった。
●安土桃山時代 - 小牧・長久手の戦いで集落や城が徳川方に焼かれる。
●江戸時代 - 猪子石村。︵現在の猪子石、香流、蓬来、平和が丘、引山、宮根学区あたりに該当︶
●1889年︵明治22年︶ - 藤森村、猪子石原村と合併し、猪子石村となる。
●1906年︵明治39年︶12月 - 高社村と合併し猪高村となる。
●1955年︵昭和30年︶4月5日 - 猪高村が名古屋市千種区に編入。
●1975年︵昭和50年︶2月1日 - 千種区から旧猪高村地区を中心とした地域が名東区として独立。
備考
●地名の読みについては、官公庁では現在﹁いのこいし﹂とするが、地元住民の多くは﹁いのこし﹂と読む。また、古くに名称の定められた施設︵バス停留所など︶では、現在も後者の読み方である。
●津本陽著の小説﹁下天は夢か﹂で、﹁織田信長が、︵この場所に︶今川義元への備えに兵を置いた﹂などと書かれている。
関連項目