キヅタ
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キヅタ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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分類(APG III) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Hedera rhombea (Miq.) Bean (1914)[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
キヅタ、フユヅタ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Japanese ivy | |||||||||||||||||||||||||||||||||
変種・品種・栽培品種[3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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キヅタ︵木蔦[4]、学名: Hedera rhombea︶は、ウコギ科キヅタ属の常緑つる性木本。落葉性のツタ︵ブドウ科︶に対し、常緑性で冬でも葉が見られるのでフユヅタ︵冬蔦︶[1]ともいう[5]。庭木に利用される[6]。
名称[編集]
和名﹁キヅタ﹂は、ブドウ科の落葉性のツタに比べて、木質が強いことから名付けられている[4]。別名では﹁フユヅタ﹂ともよばれ、常緑性で冬でも葉があることに由来する[4]。形態・生態[編集]
常緑のつる性木本[6]。茎から多数の不定根︵付着根︶という細かいブラシのようなヒゲ根を出して、他の樹木や岩、石垣などをはいのぼる[6][4][5]。ブドウ科のツタよりも茎の太さは太くなり、這い上がる高さも高くなる[5]。 葉は厚く革質で、長さ1.5 - 5センチメートル (cm) の葉柄をもって茎に互生する。葉の形は、若枝のものは卵円形または菱形状卵形で葉先が3 - 5裂するが、古い枝の葉は菱形状卵形または卵状披針形で先が尖り葉先は裂けない[6][4]。葉身は長さ3 - 7 cm、幅2 - 5 cmになる[4]。ツタとは異なり、常緑のため緑色の葉を一年中つけている[7]。 花期は秋︵10 - 11月ごろ︶[6]。茎の先に1個から数個の散状花序を出して、小花を多数つける[4]。花は5弁花で黄緑色[6]、花弁の長さは3mmになる。雄蕊は5本つく。 果期は翌年の春︵4月ごろ︶で[6][4]、黒く熟した径6 - 7ミリメートル (mm) の球形をした果実をつける[4]。分布・生育地[編集]
近縁種[編集]
詳細は「キヅタ属#主な種」を参照
オカメヅタ Hedera canariensis
日本でもグランドカバーや観賞用として庭や鉢に植栽され、ヘデラ・カナリエンシス、カナリーキヅタなどの名前で知られている[4]。乾燥に強く生育が旺盛である。斑入りの品種が好まれる[4]。
セイヨウキヅタ Hedera helix
別名、アイビー、ヘデラ・ヘリックス。ヨーロッパに分布するキヅタのなかまで、緑化植物として日本にも輸入されている[7]。葉は明るい緑色で、しばしば5裂している[7]。日本では多くの場合、壁よりも道路脇などの植え込みに使われることが多い[7]。
注と出典[編集]
(一)^ ab米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Hedera rhombea (Miq.) Bean キヅタ︵標準︶”. BG Plants 和名−学名インデックス︵YList︶. 2022年12月5日閲覧。
(二)^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Hedera tobleri Nakai キヅタ︵シノニム︶”. BG Plants 和名−学名インデックス︵YList︶. 2022年12月5日閲覧。
(三)^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “BG Plants簡易検索結果表示”. ﹁BG Plants 和名−学名インデックス﹂︵YList︶. 千葉大学. 2015年12月24日閲覧。
(四)^ abcdefghijkl西田尚道監修 志村隆・平野勝男編 1997, p. 240.
(五)^ abc辻井達一 2006, p. 124.
(六)^ abcdefghijk平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 145.
(七)^ abcd辻井達一 2006, p. 126.
参考文献[編集]
●辻井達一﹃続・日本の樹木﹄中央公論新社︿中公新書﹀、2006年2月25日、124 - 127頁。ISBN 4-12-101834-6。 ●西田尚道監修 志村隆・平野勝男編﹃日本の樹木﹄ 5巻、学習研究社︿増補改訂 フィールドベスト図鑑﹀、2009年8月4日、240頁。ISBN 978-4-05-403844-8。 ●平野隆久監修 永岡書店編﹃樹木ガイドブック﹄永岡書店、1997年5月10日、145頁。ISBN 4-522-21557-6。
●佐竹義輔ほか編﹃日本の野生植物 木本2﹄平凡社、1989年。ISBN 4-582-53505-4。
●茂木透 写真﹃樹に咲く花 離弁花2﹄高橋秀男・勝山輝男 監修、山と溪谷社︿山溪ハンディ図鑑﹀、2000年、694-695頁。ISBN 4-635-07004-2。
関連項目[編集]
●木の一覧
●つる植物
●地被植物
●アイビー・リーグ - アメリカ東部の名門私立大学8校グループ。一説によると、ツタが絡まるほど伝統のある校舎をもつことより命名されたとされている。