コミカライズ
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コミカライズ︵和製英語: comicalize、英語: comicize、comicization、comic adaptation︶とは、小説や映画、ドラマ、アニメーション作品など漫画以外の作品を、漫画にすること。小説化を意味するカタカナ英語﹁ノベライズ﹂(novelize)にちなんだcomic+novelizeからの和製英語である。漫画化、コミック化。
その後、メディアミックスが商業的に成功すると、漫画もその一端を担うようになり、漫画化される作品は増加する。 ﹁コミカライズ﹂という言葉は、1987年に発行された﹁石ノ森章太郎のマンガ家入門﹂での使用が確認されている[5]。また、新聞に初めて登場したのは、2004年11月24日の読売新聞夕刊の書評欄とされている[6]。
歴史[編集]
漫画化の歴史は、少なくとも大正時代に行われた夏目漱石の坊っちゃんの漫画化まで遡ることができる。1917年︵大正6年︶に岡本一平の﹃坊ちゃん絵物語﹄が、翌1918年︵大正7年︶には近藤浩一路の﹃漫画坊つちやん﹄が発表されている[1]。 1928年︵昭和3年︶には、恩讐の彼方に︵菊池寛原作 ; 細木原青起漫画︶、金色夜叉︵尾崎紅葉原作 ; 清水對岳坊漫画︶、痴人の愛︵谷崎潤一郎原作 ; 池部鈞漫画︶、草枕繪物語︵夏目漱石原作 ; 岡本一平漫画︶、半七捕物帳︵岡本綺堂原作 ; 水島爾保布漫画︶、 不如歸︵徳冨蘆花原作 ; 北澤樂天漫画︶、カチューシャ︵トルストイ翁原作 ; 前川千帆漫画︶、カルメン繪物語︵メリメ原作 ; 田口省吾漫画︶といった文学作品を漫画化した﹃文芸名作漫画﹄が出版されている[2][3]。 戦後も、手塚治虫の﹁ファウスト﹂︵1950年︶、﹁罪と罰﹂︵1953年︶、杉浦茂の﹁モヒカン族の最後﹂︵1953年︶など、小説の漫画化は多数行われている。少年少女向けの漫画雑誌では、世界名作の漫画化が盛んに行われた。例えば、1954年12月創刊の少女雑誌﹁なかよし﹂では、﹁名作まんが物語﹂が付録として付くことが多く、そこで小公女やああ無情などの小説の漫画化が行われている[4]。 また、1954年には映画﹁ゴジラ﹂の漫画化が複数の作者により行われている。その後、メディアミックスが商業的に成功すると、漫画もその一端を担うようになり、漫画化される作品は増加する。 ﹁コミカライズ﹂という言葉は、1987年に発行された﹁石ノ森章太郎のマンガ家入門﹂での使用が確認されている[5]。また、新聞に初めて登場したのは、2004年11月24日の読売新聞夕刊の書評欄とされている[6]。
漫画化の例[編集]
小説が原作[編集]
●日本沈没︵小松左京︶→ 日本沈没 (漫画) ●封神演義︵作者不詳︶→ 封神演義 (漫画) ●源氏物語︵紫式部︶→ あさきゆめみしライトノベルが原作[編集]
数多くのライトノベル作品が漫画化されている。詳細は「ライトノベルの漫画化作品一覧」を参照
テレビが原作[編集]
アニメが原作[編集]
ゲームが原作[編集]
脚注[編集]
(一)^ 近藤浩一路﹃漫画坊つちやん﹄新潮社、1918年。NDLJP:1087976。
(二)^ 代田收一 編﹃文芸名作漫画﹄中央美術社︿現代漫画大観. 第2編﹀、1928年。NDLJP:1188246。
(三)^ 石子順﹃日本漫画史﹄社会思想社現代教養文庫、1988年2月28日、143頁。
(四)^ "なかよしふろく1955-1959". 少女漫画 ふろくの花園. 2020年6月23日閲覧。
(五)^ 石ノ森章太郎 (1 December 1987). 石ノ森章太郎のマンガ家入門. 秋田書店. p. 200. ISBN 978-4253007528.
雑誌マンガを原作にして、それを
テレビ化するケースはそう呼びません。あくまでもテレビ作品を原作
にして、それをコミカライズ︵マンガ化︶したモノだけです。(六)^ すがやみつる (20 January 2019). "﹃コミカライズ魂﹄︿はじめに コミカライズって何だ?﹀". note. 2020年6月23日閲覧。