ホンダラ行進曲
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ホンダラ行進曲︵ほんだらこうしんきょく︶は1963年4月20日に発売されたハナ肇とクレージーキャッツ5枚目のシングル。作詞は青島幸男、作曲・編曲は萩原哲晶。
軽快で派手に盛りあげられる明るい曲調に対し、歌詞の内容があまりにも無意味でナンセンス︵かつ、実は虚無的︶である一種のギャップもあって、クレージーキャッツの曲の中でも評価が高い。
なお、それまでクレージーは東芝音楽工業︵現‥EMIミュージック・ジャパン︶からレコードを発売していたが、渡辺プロダクションとの兼ね合いから本曲よりキングレコードに移籍するも、翌1964年発売の﹃学生節 / めんどうみたョ﹄より東芝に戻った。
概要[編集]
口琴などのとぼけた効果音が連発されるコミカルなマーチ調のメロディに乗せて﹁ホンダラダホイホイ﹂という意味不明なナンセンスフレーズ︵どうとでも受け取れるが、歌詞の繋がりから﹁どうでもいい﹂﹁大した意味もない﹂という厭世的ニュアンスを匂わせる︶を延々連ね、行動しても結局無意味だから、無気力・無関心に怠惰を決め込む、という主旨の歌詞が歌われる。 作詞者の青島自身、この自作について﹁︵当時の自身の心境が影響していたのか︶柄にもなくニヒリズムが漂っている﹂と回想している。
●全部で4番まであり、1番が植木等、2番がハナ肇、3番が谷啓のそれぞれソロ、4番がクレージーキャッツ全員の合唱という構成になっている。
●この曲でクレージーは1963年の第14回NHK紅白歌合戦にも出場、まず最初に植木の﹁どうしてこんなにもてるんだろう﹂を歌った後、他のメンバーが登場し、本曲の1番と4番を歌った。なお放送では1番の﹁どうせこの世はホンダラダホイホイ﹂の部分が、﹁どうせ今夜は白の勝ち﹂と替えて歌われた。
●1965年と1966年に犬塚弘主演の﹁ほんだら剣法﹂﹁ほんだら捕物帖﹂という映画が大映で製作された。
●1990年に発売された過去のヒット曲メドレー、﹁スーダラ伝説︵歌‥植木、編曲‥宮川泰︶﹂にも収録されている。