入江一子
いりえ かずこ 入江 一子 | |
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生誕 |
1916年5月15日 山口県または大邱 |
死没 | 2021年8月10日(105歳没) |
国籍 | 日本 |
出身校 | 女子美術学校卒業 |
職業 | 美術家(油彩) |
入江 一子︵いりえ かずこ、1916年︿大正5年﹀5月15日 - 2021年︿令和3年﹀8月10日︶は、日本の美術家、洋画家。シルクロードを題材とした作品で知られる。
略歴[編集]
●1916年5月15日 入江一子シルクロード記念館のホームページ[1]や一部資料[2]によれば山口県で生まれる。日本の統治下にあった現在の韓国・大邱に生まれたという資料もある[3]。父・逸三、母・フミノ。先祖は長州藩の武士の家系で父は大邱にて貿易商を営んでいた。 ●1922年 父・逸三逝去。 ●1928年 静物画が昭和の大典で昭和天皇に奉納されることとなった。 ●1929年 大邱公立高等女学校入学。 ●1933年 朝鮮美術展に2点入選し、フランス総領事ドペールが﹁裏通り﹂買い上げ。パリ留学を勧めるが時節柄実現せず。 ●1934年 女子美術学校︵現・女子美術大学︶入学、当時女子美は本郷菊坂町にあった。 ●1935年 女子美術学校が杉並区和田の現在地に移転、入江も高円寺に転居。 ●1938年 女子美術学校卒業、東京丸善本店図案部に就職。 ●1941年 日本の強い影響下にあった満州ハルビンやチチハルにて個展。 ●1945年 東京の空襲を避け大邱女子商業学校に奉職するが、日本の敗戦により同年9月帰国し父祖の故郷山口県須佐町の親類宅に身を寄せる。 ●1947年 林武に師事。女流画家協会に参画[4]。 ●1949年 東京都大田区大森の中学校において美術教師。独立賞﹁二人少女﹂ ●1953年 独立賞﹁魚﹂ ●1957年 独立美術協会会員となる[5]。 ●1969年 中国新疆ウイグル自治区︵シルクロード︶に取材。 ●1973年 イスタンブールに取材。 ●1974年 アフガニスタンに取材。 ●1975年 母・フミノと師・林武逝去。 ●1976年 ウズベキスタンに取材。 ●1977年 スペイン、中国甘粛省敦煌に取材。 ●1979年 モロッコに取材。 ●1980年 トルコ・カッパドキア、ウルムチ、トルファンに取材。 ●1982年 中国新疆ウイグル自治区カシュガル、パミール高原に取材。 ●1983年 ブータンのティンプー、パロに取材。 ●1984年 東トルコに取材。 ●1986年 中国新疆ウイグル自治区和田︵ホータン︶、クチャ、アスクに取材。 ●1987年 ヨルダン・ハシミテに取材。 ●1988年 チベット・ラダック に取材。 ●1989年 アルジェリア、チュニジアに取材。 ●1990年 インドネシア・バリ島に取材。 ●1992年 中国四川省の四姑娘山に取材。 ●1993年 イエメン・サヌアに取材。 ●2000年 モンゴルに取材。取材旅行はこれが最後とされている。同年、﹁入江一子シルクロード記念館﹂︵東京・杉並区阿佐ヶ谷︶オープン。 ●2016年 入江一子100歳記念展[6][7]。 ●2021年8月10日 老衰のため死去[4][7]。105歳没。著書[編集]
●﹃色彩自在 シルクロードを描きつづけて﹄三五館1996年ISBN 978-4883200863 ●日野原重明、篠田桃紅、堀文子、後藤純男、高山辰雄共著﹃一〇〇歳が聞く一〇〇歳の話﹄実業之日本社2015年ISBN 978-4408536767 ●女子美術大学美術館・女子美ガレリアニケ著﹃入江一子展﹄2016年図録. NCID BC10601071 ●日本橋三越本店ニ・名古屋栄三越著﹃入江一子自選展 : 百寿記念﹄2016年図録. NCID BC02385028 ●﹃101歳の教科書 ~シルクロードに魅せられて~﹄生活の友社2017年ISBN 978-4908429101 ●大久保學共著﹃シリーズ﹇気と骨﹈スペシャル・入江一子さん﹄DVD+ブックレット倫理研究所2017年出典[編集]
(一)^ “入江一子略歴”. 入江一子シルクロード記念館. 2021年8月25日閲覧。
(二)^ 一〇〇歳が聞く一〇〇歳の話 日野原重明/聞き手 入江一子他/著 実業之日本社 2015年 ISBN 4-408-53676-8
(三)^ 入江一子100歳記念展-百彩自在- シルクロードに魅せられて 入江一子/[画] 生活の友社 2017年
(四)^ ab“洋画家の入江一子さん死去 105歳 シルクロード描き続け”. 産経新聞. (2021年8月25日) 2020年8月25日閲覧。
(五)^ “独立美術協会小史|25回展︽1957︾”. 独立美術協会. 2021年8月25日閲覧。
(六)^ 日曜美術館﹁青いケシを描く~洋画家・入江一子 101歳のアトリエ~﹂[リンク切れ]
(七)^ ab“洋画家の入江一子さん死去 シルクロード描き続ける”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2021年8月25日) 2021年8月25日閲覧。