埠頭
表示
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/30/Metung-Wharf-Pano%2C-Vic.jpg/300px-Metung-Wharf-Pano%2C-Vic.jpg)
埠頭︵ふとう, Wharf︶は、港湾施設のうち係留施設、荷さばき施設、臨港道路、上屋、倉庫など陸上の設備を含めた港湾施設の総体[1]。﹁埠﹂が常用漢字に入っていない字であるため、ふ頭と表記されることも多い。
機能[編集]
埠頭には、船舶が接岸する岸壁・物揚場︵係留施設︶、それらの上面であるエプロンや貨物を荷役するガントリークレーン︵荷役施設︶、荷さばきを行う上屋︵荷さばき施設︶、貨物などを仮置きする野積場︵保管施設︶、貨物運送などのための臨港道路、乗客が乗降するフェリーターミナル︵旅客施設︶などが含まれ、これらを総称して埠頭という。また、波止場︵はとば︶とも呼ばれる。分類[編集]
埠頭は形態により公共埠頭と専用埠頭に分けられる[1]。 公共埠頭 港湾管理者によって整備・管理された埠頭[1]。 専用埠頭 民間企業が建設・保有する埠頭で、製油所や発電所などの一部として整備されるもの[1]。船舶と埠頭[編集]
コンテナ埠頭[編集]
コンテナ船用の埠頭は特にコンテナ埠頭︵コンテナターミナル︶と呼ばれる。日本では五大港︵東京港、横浜港、名古屋港、大阪港、神戸港︶を初めとする大規模・中規模港湾に存在する。多数のコンテナを蔵置できるコンテナヤード、コンテナを迅速にコンテナ船に積み下ろしできるガントリークレーンなどの施設を有し、現代の港湾で最も重要な機能となっており、港湾におけるコンテナ取り扱い個数は、各国の経済力・国力を測る指標のひとつに挙げられている。フェリー埠頭[編集]
フェリー専用の埠頭は特にフェリー埠頭と呼ばれる。日本では函館港、苫小牧港、小樽港、室蘭港、青森港、仙台港、両津港、東京港、名古屋港、大阪港、神戸港、高松港、土庄港、北九州港、博多港などに代表的なフェリー埠頭がある。脚注[編集]
- ^ a b c d “ふ頭/出入港を支える仕事/港で見られる船”. 公益財団法人 日本海事広報協会. 2020年1月6日閲覧。