宇佐美魚目
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宇佐美 魚目︵うさみ ぎょもく、1926年9月14日 - 2018年10月19日︶は、愛知県出身の俳人、書家。本名は和男。名古屋市生まれ、愛知県第一中学校卒。19歳のとき父・野生の勧めで俳句をはじめ、翌年より﹁ホトトギス﹂に投句、高濱虚子、橋本鶏二に師事。また﹁牡丹﹂﹁桐の葉﹂でも学ぶ。1954年、愛知県愛知郡鳴海町︵現、名古屋市緑区鳴海町︶にて書道塾を開く。書は武市秀峰に師事。蜻蛉会、舟上会主宰︵幹事長:宮川一水︶。﹁桐の花﹂﹁鷹﹂﹁雪﹂を経て、1957年に鶏二の﹁年輪﹂創刊に参加、編集を担当。また野見山朱鳥に兄事。1958年、第1回年輪賞、第1回四誌連合会賞受賞。1963年、波多野爽波の﹁青﹂同人参加。1984年、大峯あきら、岡井省二らと﹁晨﹂を創刊、二人とともに代表同人を務める。1990年、中日俳壇選者。1998年、愛知県芸術文化選奨受賞。代表句に﹁最澄の瞑目つづく冬の畦﹂﹁雪兎きぬずれを世にのこしたる﹂などがあり、骨格な確かな写生に幻想味を加えた句風を持つ。現代俳句協会会員。
著書[編集]
●句集﹃崖﹄ 近藤書店、1959年 ●句集﹃秋収冬蔵﹄ 永田書房、1975年 ●句集﹃天地存問﹄ 角川書店、1980年 ●句集﹃紅爐抄﹄ 本阿弥書店、1985年 ●句集﹃草心﹄ 角川書店、1989年 ●﹃宇佐美魚目作品集﹄ 本阿弥書店、1990年 ﹃崖﹄から﹃草心﹄まで5句集を収録した全句集。 ●﹃花神コレクション︿俳句﹀ 宇佐美魚目﹄ 花神社、1996年 ﹃崖﹄を完全収録のほか、自選500句、初句索引・季題別索引を付した選集。 ●句集﹃薪水﹄ 花神社、1996年 ●句集﹃松下童子﹄ 本阿弥書店、2010年 ●﹃魚目句集﹄ 青磁社、2013年 ﹃崖﹄から﹃松下童子﹄まで7句集を収録した全句集。脚注[編集]
参考文献[編集]
外部リンク[編集]
- 現代俳句人名事典における宇佐美魚目の俳句(現代俳句協会)
- 宇佐美魚目の句の鑑賞(増殖する俳句歳時記)
- 熱湯は連珠のごとし山霞む 宇佐美魚目(冨田拓也による一句鑑賞)