東コート
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東コート︵あずまコート、吾妻コート︶とは、婦人用の和服用コートのこと。
概要[編集]
洋装のコートと同じく、雨や雪で和服を汚さないようにするためと防寒に用いる。 形状は被布に似ているが、丈が長く、足首まであるものが多い。 材質は、防寒を目的としたものはラシャ、セル、ツイードなどの毛織物が多く、毛皮で作られることもある。 夏場は透ける素材やサテンを防水加工したものが用いられる。 1886年に、東京の白木屋(現東急百貨店)の洋服部が創案し、﹁東コート﹂の名で売り出した。まだ専売特許制度がなかったため[1]、後に他店が模倣し﹁吾妻コート﹂の名で販売した。明治26年頃から流行し、その後も大正時代まで何度か流行を繰り返した。当初は黒や紺のラシャ地で作成された高価なものだったが、その後、安価なものや絹地で作られた贅沢なものも登場した。[2]着用例[編集]
脚注[編集]
- ^ (株)白木屋『白木屋三百年史』(1957.03)渋沢社史データペース
- ^ 増田美子編著『日本衣服史』吉川弘文館、2010年、318-319頁