泊武治
泊 武治︵とまり たけじ、1889年︵明治22年︶3月25日[1] - 1953年︵昭和28年︶2月20日[2]︶は、日本の内務・警察官僚。官選高知県知事。陸軍司政長官。
経歴[編集]
石川県出身。泊宗平の五男として生まれる[3]。第四高等学校を卒業[4]。1914年11月、文官高等試験行政科試験に合格。1915年、東京帝国大学法科大学法律学科︵独法︶を卒業[3][4]。 三井鉱山を経て、1916年、内務省に入省し北海道庁属となる[4]。 以後、北海道庁警視、警視庁警視、同理事官、島根県書記官・警察部長、徳島県書記官・警察部長、長野県書記官・警察部長、和歌山県書記官・内務部長、京都府書記官・警察部長、同内務部長、大阪府内務部長、北海道庁土木部長などを歴任[3][5]。 1935年1月15日、高知県知事に就任。産業振興に尽力[5]。1936年10月16日、台湾総督府交通局総長へ転任[6]。1940年12月3日、依願免本官となり退官した[7]。 1942年2月、陸軍省嘱託となり[8]、同月6日、香港占領地総督部総務長官に就任[9]。同年6月6日、陸軍司政長官に発令された[10]。1944年8月1日、香港占領地総督部総務長官を退任[9]。同年9月9日、陸軍司政長官を依願免本官となった[11]。 戦後に公職追放となる[4]。家族[編集]
妻のフサは光行次郎の長女。脚注[編集]
(一)^ ﹃台湾人士鑑 改訂﹄︵台湾新民報社、1937年︶p.298
(二)^ ﹁泊 武治氏︵元陸軍司政長官、昭南島行政局長︶﹂﹃毎日新聞﹄、1953年2月21日、3面。
(三)^ abc﹃人事興信録﹄第14版 下、ト41頁。
(四)^ abcd﹃日本官僚制総合事典‥1868 - 2000﹄212頁。
(五)^ ab﹃新編日本の歴代知事﹄951頁。
(六)^ ﹃官報﹄第2940号、昭和11年10月19日。
(七)^ ﹃官報﹄第4174号、昭和15年12月4日。
(八)^ ﹁陸軍省事務嘱託泊武治勅任官待遇ノ件﹂
(九)^ ab﹃日本官僚制総合事典‥1868 - 2000﹄142頁。
(十)^ ﹃官報﹄第4621号、昭和17年6月8日。
(11)^ ﹃官報﹄第5299号、昭和19年9月11日。
