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犬養 智子︵いぬかい ともこ、1931年4月18日 - 2016年4月9日[1]︶は、日本の作家、翻訳家。
家事、女性問題、高齢者問題、都市問題などについて発言する一方、イラストも手がけ、童話、小説、翻訳も執筆する。
経歴・人物[編集]
東京府出身。父親は波多野元武︵三井物産勤務後千代田証券投資取締役︶、母親は瀬下清︵三菱銀行第3代会長︶の三女・克[2][3]。長女の犬養亜美はエッセイスト。祖父の波多野承五郎︵1858年 - 1929年︶は報知新聞記者、フランス公使館付書記官、朝野新聞社長、三井銀行役員、衆議院議員を歴任。
学習院女子短期大学文学科英語専攻卒業後、学習院大学政経学部政治学科に編入学して1954年に卒業する。1955年、米国イリノイ大学大学院入学。ジャーナリズム・マスコミュニケーション科を修了し、1957年に帰国した。Chicago Daily News東京支局に勤務。
1968年、著書﹃家事秘訣集﹄︵光文社︶がベストセラーとなり、文筆家として立つ。愛猫家として知られ、猫に関する著書や訳書も多い。
車好きでも知られた。運輸省︵現国土交通省︶の有識者経験有り。
家庭面では、夫犬養康彦︵犬養道子の弟︶との間に一男一女を儲けたが、1978年に離婚した。
●﹃家事秘訣集 じょうずにサボる法・400﹄ ︵光文社、カッパ・ブックス︶ 1968年
●﹃パーティの本 ムードとゲームを楽しもう﹄︵光文社、カッパ・ホームス︶ 1969年
●﹃あなたはどう生きるか﹄︵毎日新聞社︶ 1970年
●﹃主婦よ、さようなら﹄︵中央公論社︶ 1972年
●﹃女も七人の敵をもつ﹄︵大和書房︶ 1973年、のち改題﹃自由な女になりませんか﹄
●﹃女の人生をイキイキ楽しむ12のおはなし﹄︵じゃこめてい出版︶ 1973年
●﹃われら緑の大地に生きる 斜里岳の見える家﹄︵じゃこめてい出版︶ 1974年 、のち改題﹃斜里岳の見える家﹄︵集英社文庫︶
●﹃オンネヌプリの目﹄︵サンリオ出版︶ 1975年
●﹃女のコ、あつまれ﹄︵偕成社︶ 1975年
●﹃ネコの事典﹄︵ごま書房、ゴマブックス︶ 1976年
●﹃いい女のあなたへ 夢見る人生のすすめ﹄︵じゃこめてい出版︶ 1976年12月
●﹃愛のことば 100の本からのメッセージ﹄︵偕成社︶ 1977年3月
●﹃イキイキ人生に37粒のスパイスを﹄︵じゃこめてい出版︶ 1977年12月
●﹃麻憂がやってきた﹄︵ブロンズ社︶ 1978年11月
●﹃ネコ・ねこ・猫 かわいいキャット・カタログ﹄︵集英社、モンキー文庫︶ 1979年
●﹃おんなの運転学﹄︵情報センター出版局︶ 1979年5月、のち三笠書房知的生き方文庫
●﹃くまのパセリ農場へ行く﹄︵文化出版局︶ 1979年
●﹃愚かな女だから愚かに生きるのですか﹄︵ベストセラーズ︶ 1980年10月
●﹃わたしは女の子﹄︵国土社、青春ノート︶ 1981年
●﹃男と女のおいしい関係﹄︵CBS・ソニー出版︶ 1982年9月
●﹃男をイケドル女の作戦﹄︵講談社︶ 1985年、のち改題文庫化﹃女のコ4人の恋愛大作戦﹄
●﹃女の人生をイキイキ楽しむ12のお話﹄︵ベストセラーズ︶ 1985年8月
●﹃疑惑のサーキット﹄︵光文社文庫︶ 1986年9月 - 連作推理小説
●﹃食べてハッピー﹄︵六興出版︶ 1987年9月
●﹃女三十代からのすてきな人生﹄︵海竜社︶ 1988年8月
●﹃トモコの日本ステキ宣言 歌舞伎で見えた、女と男の粋な関係﹄︵情報センター出版局︶ 1989年6月
●﹃おとなの女はマナーが美しい 新冠婚葬祭61のすてきな提言﹄︵海竜社︶ 1990年12月
●﹃女25歳からの生き方 かわいい女から素敵な女へ﹄︵海竜社︶ 1992年7月
●﹃いまが素敵で生きる50歳はほんとうの女のはじまり﹄︵大和出版︶ 1992年9月
●﹃パパは96歳 うちの父娘つきあい﹄︵海竜社︶ 1995年3月
●﹃楽しんで生きる 昭和山の手女の子﹄︵チクマ秀版社︶ 1996年8月
●﹃ひとりで元気暮らし﹄︵海竜社︶ 1998年12月
●﹃犬養智子の私の見つけたいい品好きな品﹄︵小学館︶ 1999年7月
共著・編[編集]
●﹃女のコのためのカタログ﹄︵犬養智子グループ編、ごま書房、ゴマブックス︶ 1975年
●﹃食味の真髄を探る﹄︵波多野承五郎、編、新人物往来社︶ 1977年
●﹃化粧品のすべて あなたの美容の周辺を考える﹄︵共著、国際商業出版︶ 1978年
●﹃ぬけめない猫とくらすには﹄︵エリック・ガーニイ、晶文社︶ 1976年
●﹃だから猫はやめられない﹄︵B・クリーバン、晶文社︶ 1977年12月
●﹃猫のヤーコプのすてきな世界﹄︵トーマス・ヘルトナー、エイプリル・ミュージック︶ 1978年
●﹃キャリア・ウーマンの服装学﹄︵ジョン・T・モロイ、三笠書房︶ 1978年9月
●﹃ぬけめのない猫の大行進﹄︵エリック・ガーニイ、晶文社︶ 1979年4月
●﹃ネコのI.Q.テスト﹄︵E・M・バード、ダイナミックセラーズ︶ 1982年
●﹃猫のヤーコプ魔法と子ねこ﹄︵トーマス・ヘルトナー、CBS・ソニー出版︶ 1982年4月
●﹃ふたりのラブ・ブック﹄︵ピーター・メイル、産業図書︶ 1983年12月
●﹃ニューヨーク、ニューヨーク ニューヨークっ子のN.Y.案内﹄︵ヘレーン・ハンフ、サンリオ文庫︶ 1985年9月
テレビ出演[編集]
●川崎敬三の料理ジョッキー︵NETテレビ、1971年4月8日︶[4]
など。
その他[編集]
- ^ 『文芸家協会ニュース』2016年9月号
- ^ 瀬下清『人事興信録』第8版
- ^ 波多野元武『人事興信録』第10版
- ^ 『朝日新聞』朝日新聞社。1971年4月5日朝刊テレビ欄・NETテレビ「川崎敬三の料理ジョッキー」(番宣広告)より。15頁。
- ^ 「三浦・曽野夫妻宅に強盗」『朝日新聞』昭和47年(1972年)1月17日夕刊、3版、9面