萌芽更新

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姿

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200 1

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4020 - 30
ブナ科 (Fagaceae)
ブナ属Fagus)、コナラ属Quercus)、クリ属Castanea)、マテバシイ属Lithocarpus)などのいわゆるドングリが実る樹木から成る科で萌芽力が旺盛な種類が多い。日本の里山における萌芽更新の主役であり、燃料やシイタケをはじめとするキノコのほだ木の供給源として重要な役割を果たしていた。ブナに代表されるように積雪地では比較的高い位置で伐採する方法が採られたので、「あがりこ」と呼ばれる独特な樹形が見られる。
スギCryptomeria japonica
マツPinus)、ヒノキモミAbies)、トウヒPicea)などといった針葉樹は一般に萌芽しにくいが、スギの場合系統によっては比較的萌芽しやすいという。スギと言えば木材生産用の樹種として有名であるが、萌芽更新を活かした木材生産を行っているところでは京都の北山が有名で、台木から複数の幹を成長させて小径の丸太を生産する台杉施業と呼ばれるものが行われている。
イチョウGinkgo biloba
萌芽力が強く、強度の剪定にも耐えるために街路樹などにもよく植えられる。イチョウの種子はぎんなんといって食用であるが、これの採取用として畑に植えられたものは採取しやすいように仕立てられるので独特な樹形になる。
クワ
ぎんなん採取用のイチョウと同じく養蚕時のカイコの餌として定期的に伐採されたため、独特な樹形になったクワが見られることがある。
ユリノキLiriodendron tulipifera
イチョウ同様に街路樹として植えられることも多い樹木。地際からの萌芽も見られるが、大木になるために剪定によって樹上に台伐り萌芽が発達しているものも多い。

脚注[編集]

関連項目[編集]