ポーランド北西部,同名県の県都で,人口41万3294(2004)。ドイツ名はシュテッティンStettin。バルト海に面し,オーデル河口左岸に発達する港湾都市で,貨物取扱量でグダンスクに次ぐ第2の重要港。埠頭など港湾施設は優れているが,前面にシュチェチン湖など浅い湖があり,大型外洋船の入港に難がある。石炭,コークスを最大の輸出品(1176万t,全取扱量の44%。1979)とし,輸入では鉄鉱石が多い。工業では造船業を筆頭に機械工業,化学工業(同県の硫酸は全国生産の40%,リン肥料は41%。1978),金属工業,水産加工,製紙,セメント工業が重要である。10世紀にスラブ人集落として開かれ,1124年にはポモジェ地方最大の都市となった。1360年にハンザ同盟に加入し繁栄したが,15世紀以降,ドイツ人の東漸とともにしだいにプロイセンの影響下に入った。18世紀にはオーデル川とエルベ川を結ぶ運河が開通し,中部ヨーロッパを後背地として繁栄した。
執筆者:山本 茂
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…ポモジェ地方はポーランドとプロイセンの勢力が複雑にかかわりあった歴史をもつが,1945年のポツダム会談でその大部分がポーランド領となった。現在の行政区分ではシュチェチン,コシャリン,スウプスク,グダンスク,エルブロンクの5県にほぼ相当する。ビスワ川とオーデル川の間の地で,北はバルト海,南はバルタ川とその支流のノテチ川で囲まれる範囲である。…
※「シュチェチン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し,下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し,長さ1〜2m,幅約7cmで,先は細くとがり,縁には鋭い鋸歯(きょし)...
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