国語学(読み)コクゴガク

デジタル大辞泉 「国語学」の意味・読み・例文・類語

こくご‐がく【国語学】

日本語を研究対象とする学問。日本語の音韻・文法・語彙・文字・文体・方言などについて歴史的・地理的に、また、個別的・体系的に研究する。

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精選版 日本国語大辞典 「国語学」の意味・読み・例文・類語

こくご‐がく【国語学】

 

(一)  
(二) 1893
(三) 
(一)[]        (1872)
 

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改訂新版 世界大百科事典 「国語学」の意味・わかりやすい解説

国語学 (こくごがく)


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日本大百科全書(ニッポニカ) 「国語学」の意味・わかりやすい解説

国語学
こくごがく

国語すなわち日本語について、客観的・体系的な研究を行う文化科学。日本語学ともいう。言語学の一部門であるが、国語という言語のもつ特性に伴い、言語学一般に比べて独特な内容を含んでいる。一般の言語学と同じく、音韻、文法、語彙(ごい)の部門があるが、そのほかに文字、文体などの部面が重視される。また、国語の歴史的研究や方言研究の部門があり、近時はコンピュータの導入による計量的研究の進展も著しい。

[築島 裕]

音韻

理論面では、国語の音韻の分析、音韻の単位の設定、音節・音素の認定とその体系づけなどの研究があり、実際面では、音声器官の生理学的研究を含む音声学がある。また、古来の音韻の歴史を研究する音韻史学がある。国語の音韻についての研究は、古く平安時代からおこり、もと漢字の字音や悉曇(しったん)(梵字(ぼんじ)ともいい、古代インドの文字で、仏教とともに日本に伝来した)の研究のなかでおこった。10世紀末ごろには五十音図がつくられていたが、これは国語の音節の体系的構成であり、11世紀末には清音と濁音との対立関係も明らかにされていた。また、そのころには、国語音にない漢字音独特の音節なども指摘されていた。漢字音の研究は仏典や漢籍の解読のための必要性から発達し、それとの対比のなかで国語音の研究が進んだ。古く日本語にン(n)の音がなかったこと、漢字音の韻尾にmとnとの区別があったことなども、江戸時代末までに明らかにされていた。音韻が歴史的に変化することが明確に意識されたのは、明治以後の西洋の言語学輸入以後のことだが、早く明治初年には、ハ行音の子音が古くpであって、それが琉球(りゅうきゅう)方言に残存していることなども主張された。明治末以後、文献の調査研究が進み、訓点資料、キリシタン資料などが活用されて、8世紀末と16世紀末を境目として、国語音韻史に三つの区分をたてることが提唱され、各期における音韻体系の全容が知られるに至ったが、古代の国語には母音が8種あり、いわゆる母音調和の要素を含むことなどが解明されて、日本語の系統論や本質論にも大きな進展がみられた。

[築島 裕]

文法


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語彙

単語の意味の研究は、個別的な面もあるが、語の構成法、語音の変換、語源の方法論など、一般的な問題も多い。これらは、各時代ごとに法則性の存在することが、国語史研究の進展によって明らかになってきたので、方法論も発達しつつあるが、なお比較的後進的な分野である。意味論は現在も方法論の模索が行われている状態である。また、語彙の集録である辞書は、古代以来多くのものが編述されてきたのであり、編述それ自体が語彙研究をなす面もあるが、古くは中国から輸入された漢字字書を模倣改編することから始まり、やがて国語音を基準にした配列のものも出現する。一方、和歌和文の研究から古語の解釈作業が発達し、語釈もしだいに詳密なものとなった。『節用集』『下学集』などの一般日用語辞書的なものが中世末以降発達したが、近世末になると、一方では考証を主とした精細な用例集も出現した。明治中期、大槻文彦によって著された『言海(げんかい)』は、西洋の近代辞書の体裁を踏まえた最初のものといわれるが、他方では古来の国語辞書の伝統も受け継いでいる。幕末には狩谷棭斎(かりやえきさい)などの考証学者が出て古代辞書の研究が進んだが、その体系的・史的研究は大正時代の橋本進吉の節用集研究などが早いものである。しかしこの方面は、個別的調査が多く、辞書史の流れのような大局的見地からの研究はあまり試みられていない。なお、現代語の語彙調査については、近時、計量的研究が発達して、多くの成果が生み出されている。

[築島 裕]

文字


()

 

文体

文体の歴史的研究は、江戸時代までは観念的なものが多かったが、明治以後、中古の訓点資料、中世の抄物(しょうもの)資料などの研究が進み、現在では相当に細かい研究も出るに至った。しかし、方法論の面でなお問題が多く、今後の進展が望まれる分野である。

[築島 裕]

方言


調()()

 

 

119461941

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百科事典マイペディア 「国語学」の意味・わかりやすい解説

国語学【こくごがく】

 
20︿()調()9()1017西
調  

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国語学」の意味・わかりやすい解説

国語学
こくごがく

 
 ( )  ()  ()  ()  ()  ()  ()  ()  ()  () 麿  

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世界大百科事典(旧版)内の国語学の言及

【国学】より



3
 

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