貧乏物語(読み)ビンボウモノガタリ

デジタル大辞泉 「貧乏物語」の意味・読み・例文・類語

びんぼうものがたり〔ビンボフものがたり〕【貧乏物語】

 
519169123  

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精選版 日本国語大辞典 「貧乏物語」の意味・読み・例文・類語

びんぼうものがたりビンバフ‥【貧乏物語】

 

(一)()
 

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改訂新版 世界大百科事典 「貧乏物語」の意味・わかりやすい解説

貧乏物語 (びんぼうものがたり)


1916︿1713︿︿︿30︿1930

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「貧乏物語」の意味・わかりやすい解説

貧乏物語
びんぼうものがたり


()19165912()()()1930

 


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百科事典マイペディア 「貧乏物語」の意味・わかりやすい解説

貧乏物語【びんぼうものがたり】

 
19161917()19191930  

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「貧乏物語」の意味・わかりやすい解説

貧乏物語
びんぼうものがたり

河上肇著。 1917年刊。初め『大阪朝日新聞』に連載 (1916) ,のちに刊本。下層社会の貧困を解決する方法として,富者の奢侈禁止,社会政策の採用と社会主義への移行をあげている。この時期の河上は民主主義の域を脱しきっていないが,大正期の被抑圧階層の経済的解放に一定の理論的指針を与えることにより,吉野作造の「憲政の本義」と並んで,大正デモクラシーの理論的支柱となった。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「貧乏物語」の解説

貧乏物語
びんぼうものがたり

河上肇(はじめ)の著書。1917年(大正6)3月弘文堂刊。「大阪朝日新聞」連載の単行本化で,当時のベストセラーの一つ。上編「如何に多数の人が貧乏して居る乎」,中編「何故に多数の人が貧乏して居る乎」,下編「如何にして貧乏を根治し得べき乎」の3編からなる。河上は貧乏根治策として社会改造より人心改造を優先させていたため,19年に河上自身の手で絶版としたが,その後のマルクス主義への接近の起点となった。

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旺文社日本史事典 三訂版 「貧乏物語」の解説

貧乏物語
びんぼうものがたり

大正時代,河上肇の経済評論
1917年刊。『大阪朝日新聞』に連載。貧乏人の現状,原因・救済などを論じたもので,まだマルクス主義の立場をとっておらず,イギリス経済学のマルサス主義により,貧乏の根絶は奢侈の廃止によって達成できると主張している。のちマルクス主義の立場から『第二貧乏物語』が書かれた。

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世界大百科事典(旧版)内の貧乏物語の言及

【河上肇】より

…08年京大講師に招かれ,15年教授に昇進。《大阪朝日新聞》に連載後公刊した《貧乏物語》(1917)で文名大いにあがる。19年個人雑誌《社会問題研究》を創刊してマルクス主義の研究と普及に努め,さらに《資本主義経済学の史的発展》(1923)に対する櫛田民蔵の批判を機に,マルクス主義哲学に研究を進めるとともに,漸次実践運動とのかかわりも生じる。…

【経済学】より


(1917)

※「貧乏物語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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