Q‥青空文庫って、何ですか?
A‥1997年に始まったボランティア活動で、誰にでもアクセスできる自由な電子本を、共有可能なものとして図書館のようにインターネット上に集めようとしております。現在は、日本国内で著作権保護期間の満了した作品を中心に、ボランティアのみなさんの力によって電子化作業を進めています。青空文庫はそういった電子化活動のための、またその成果物をアーカイヴしておくための場でもあり、そこからコピーされた本の集成や活用事例もまた︿青空文庫﹀と呼ばれることがあります。詳しくは﹁青空文庫のしくみ﹂︵https://www.aozora.gr.jp/aozora_bunkono_shikumi.html︶をご一読ください。Q‥青空文庫の歴史を知りたいのですが……
A‥青空文庫の創設メンバーのひとりが書いた﹁青空文庫ものがたり﹂︵https://www.aozora.gr.jp/cards/001739/card55745.html︶が、公開されています。そのほか、青空文庫のことがわかる関係書籍・資料として、以下のものがあります。富田倫生(1997)『本の未来』アスキー出版局/青空文庫版
:設立に至る背景が記されている
富田倫生(1998)『インターネット快適読書術』ひつじ書房
:第五章で設立初期の青空文庫が触れられている
青空文庫編(1999)『青空文庫へようこそ インターネット公共図書館の試み』トランスアート
:実験的なオンデマンド出版によって刊行された、青空文庫の自己紹介本
野口英司編著(2005)『インターネット図書館 青空文庫』はる書房
:青空文庫の成り立ちや関係者のインタビュー、著作権問題などがまとめられている
青空文庫編(2007)『青空文庫10歳記念版「蔵書6300」』青空文庫
:10周年記念のイベントで配布された DVD-ROM、過去のアーカイヴや青空文庫の活用事例も収録
青空文庫編著(2007)『青空文庫 全――もう一つの読む自由』青空文庫
:全国の公共図書館に寄贈された青空文庫 DVD-ROM
大久保ゆう(2014)「クラウドソーシングを先取りした青空文庫の軌跡 -ボランティアによる電子ライブラリ活動-」『情報処理』55巻5号
:青空文庫をめぐる人のつながり方についてまとめられている
大久保ゆう(2017)「青空文庫から.txtファイルの未来へ:パブリックドメインと電子テキストの20年」『情報管理』59巻12号
:青空文庫における電子翻刻技術の展開が述べられている
大久保友博(2019)「パブリックドメイン・レジスタンスと文化共有の未来」『月刊パテント 2019.8』第72巻9号
:青空文庫と著作権保護期間延長問題が深く関わる経緯が記されている
そのほか、青空文庫サイト内の﹁直面した課題﹂︵https://www.aozora.gr.jp/houkokusyo/kadai.html︶にも、青空文庫の奮闘の軌跡が資料として蓄積されています。
また、青空文庫の呼びかけ人である故・富田倫生さんの講演動画や関係記事については、ボイジャーさんが﹁︻追悼︼青空文庫_富田倫生さんの足跡﹂︵http://voyager.co.jp/tomita/‥Wayback Mashine︶にまとめてくださっています。ご参照ください。
ここからは、著者名、翻訳者名、底本名、底本の出版社名、新字旧字・新仮名旧仮名のいずれを用いた表記か、いつから公開されているか等のデータを CSV 形式︵zip 圧縮︶で得ることができます。一覧表は、新しく作品が公開されるごとに更新されます。 なお、これらの CSV ファイルについては、﹁クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンス﹂で公開するものとします。 また、aozorahackによる第1回ハッカソンで、﹁青空文庫コマンドラインツール﹂も開発されています。
相互リンクについては、ただいま受け付けておりません。あらかじめご了承ください。
Q‥青空文庫︵https://www.aozora.gr.jp/︶にアクセスできません! どうしたらいいでしょうか?
A‥かつては中味はまったく同じで、更新も同時に行っているミラーサイト︵http://mirror.aozora.gr.jp/︶を用意していましたが、現在は休止しております。うまく繋がらない場合は、しばらくお待ちの上で再度試してみてください。Q‥青空文庫にはどんな作品が収録されているのですか? 全作品のリストがほしいです!
A‥﹁総合インデックス﹂︵https://www.aozora.gr.jp/index_pages/index_top.html︶の目次ページから﹁作家別﹂欄の﹁全てを表示﹂をクリックすると、﹁公開中の作品﹂または﹁作業中の作品﹂を網羅した、下の図のような書誌データ付きの一覧表を入手できます。ここからは、著者名、翻訳者名、底本名、底本の出版社名、新字旧字・新仮名旧仮名のいずれを用いた表記か、いつから公開されているか等のデータを CSV 形式︵zip 圧縮︶で得ることができます。一覧表は、新しく作品が公開されるごとに更新されます。 なお、これらの CSV ファイルについては、﹁クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンス﹂で公開するものとします。 また、aozorahackによる第1回ハッカソンで、﹁青空文庫コマンドラインツール﹂も開発されています。
Q‥青空文庫の図書カードのアドレスに、規則性はありますか?
A‥図書カードの URL は、以下のように決めています。 https://www.aozora.gr.jp/cards/xxxxxx/cardyyyyy.html xxxxxxは人物ID、先頭ゼロの6桁固定。 yyyyyは作品ID、先頭ゼロなし、桁数は不定。 例えば、愛知敬一︵人物ID‥1234︶﹁ファラデーの伝﹂︵作品ID‥46340︶の図書カードの URL は、以下のように決まります。 https://www.aozora.gr.jp/cards/001234/card46340.html その他、書誌データを作る際の方針は、﹁青空文庫における書誌データのとりかた﹂︵https://www.aozora.gr.jp/metadata_collection/index.html︶に記してあります。 なお個別ファイルで、46340_24939.html というように、作品IDともうひとつ数字がつけられていますが、これは全ファイルの通し番号です。ファイルが更新されるたびに変わりますので、ご注意ください。Q‥青空文庫にリンクを貼ってもいいでしょうか?
A‥青空文庫のページやファイルにリンクする際は、﹁青空文庫へのリンク規準﹂︵https://www.aozora.gr.jp/guide/linkkijyunn.html︶に従ってください。リンク先が示すとおり、﹁作家別作品リスト﹂、﹁図書カード﹂に直接リンクしてもらってもかまいません。 ﹁作家別作品リスト﹂、﹁図書カード﹂の URL は、人物ID、作品IDによって決まります。原則として、人物ID、作品IDは変更しません。 ただし作品個別のファイルについては、更新されるたびに通し番号︵前項参照︶が振り直されるため URL が変わります。直接ファイルにリンクされる際には、ご注意ください。 長谷川集平さん制作のリンク用バナーも、どうぞご利用ください。相互リンクについては、ただいま受け付けておりません。あらかじめご了承ください。
Q‥青空文庫の新着を自動的にお知らせしてくれる機能はありませんか?
A‥twitterには、青空文庫の新着情報を教えてくれるアカウント︵https://twitter.com/aozoranow︶があります。 さらにfacebookにも、同様のアカウント︵https://www.facebook.com/aozorabunko.shinchakujoho︶があります。Q‥過去︵1年以上前︶の﹁新着情報﹂は見られないのですか?
A‥前年・以前に公開された作品は、その年の﹁新着情報﹂の最終ページ、1月1日公開作品の下に、各年の﹁新着情報﹂へのリンクを貼ってあります。そちらからご確認ください。 なお、2000年以前の新着情報は、この方法では参照することができません。過去の﹁そらもよう﹂で確認してください。︵﹁そらもよう﹂のいちばん下に、過去の﹁そらもよう﹂へのリンクがあります。︶Q‥青空文庫の収録作品を、一括してダウンロードすることはできないのですか?
A‥青空文庫のデータ一式は github にも置かれ、毎日更新されています。公開サーバーで削除したものを消してないという難もありますが、あるがままの状態でかまわなければご利用ください。︵https://github.com/aozorabunko/aozorabunko︶ aozorahackでは、上記のgithubからテキストデータだけを抜き出したものが毎日更新されています︵https://github.com/aozorahack/aozorabunko_text︶。用途に応じてご利用ください。Q‥青空文庫と本の未来基金とはどんな関係にあるのですか?
A‥外部サイト﹁基金について|本の未来基金﹂︵http://honnomirai.net/about.html︶の﹁青空文庫と﹁本の未来基金﹂の関係﹂をご参照ください。Q‥青空文庫は図書館なのですか?
A‥青空文庫は、図書館法における﹁図書館﹂に当たりません。ただしマスコミ等の﹁インターネット公共図書館﹂という報道を受けて、当文庫の活動をイメージしやすい言葉として﹁図書館﹂というフレーズを用いることがあります。また﹁図書館の自由に関する宣言﹂についても、現在のところ掲げてはおりません。Q‥青空文庫形式って、何ですか?
A‥青空文庫では、電子化の基本となるテキストファイルを制作する際、ファイル形式上そのままでは表現できない底本の日本語組版要素を、書式を定めて注記という形で一部簡易的にマークアップしており、その形式が俗称として﹁青空文庫形式﹂と呼ばれてきました。記法・タグの一覧は、﹁注記一覧﹂︵https://www.aozora.gr.jp/annotation/︶にまとめてあります。この形式に対応した作品閲覧ソフトウェアも様々作られ、また青空文庫の提供するテキストの普及から、青空文庫外での利用も増えてきました。その点に鑑みて、かつては外部利用を前提としたサイト﹁組版案内﹂も用意し、今ではさまざまに活用されています。今後の活用・構造化について広く話し合う場としては現在、有志のエンジニアによるaozorahack︵https://aozorahack.org/︶があります。Q‥﹃青空文庫 全﹄って、何ですか?
A‥2007︵平成19︶年7月7日に開設10周年を迎えたのを記念して青空文庫が制作した、DVD-ROM付き冊子の名称です。当時公開されていた407名の著作権保護期間が切れた作家・翻訳家の作品、約6500点を収録しました。社団法人日本図書館協会、ライブラリー・アド・サービス、国際交流基金情報センターライブラリーといった関係各所のお力添えもあって、公共図書館、大学・短大・高専付属図書館、高校図書館、そして盲学校、聾学校、点字図書館、海外の図書館などに寄贈することができました。 詳しくは、﹁青空文庫を図書館の書架に!_﹃青空文庫 全﹄寄贈計画のお知らせ﹂︵https://www.aozora.gr.jp/kizokeikaku/︶をご覧ください。青空文庫の活動参加について
Q‥青空文庫のボランティア活動に参加したいのですが……
A‥青空文庫は、ボランティアの力で成り立っています。入力、校正、ファイル作成などに力をふるってくれる皆さんを、青空文庫では﹁青空耕作員﹂もしくは﹁青空工作員﹂と呼んでいます。﹁自分も耕作員・工作員として動いてみよう﹂と思われた方は、まず、﹁耕作員を志願される皆さんへ﹂︵https://www.aozora.gr.jp/guide/kousakuin.html︶を参照してください。 青空文庫耕作員・工作員になる流れについては、以下の図のようになります。︵野口英司﹇編著﹈﹃インターネット図書館 青空文庫﹄はる書房、p74-75より︶
Q‥青空文庫に自分の作品を登録してほしいのですが……
A‥現在、青空文庫に自らの作品を登録するためには、一定の条件があります。﹁翻訳者が、自身の翻訳の収録を望む場合﹂と、﹁著作者︵あるいは著作権継承者︶が、すでに書籍として公刊された作品の収録を望む場合﹂の二例ですが、詳細については﹁青空文庫への作品収録を望まれる方へ﹂︵https://www.aozora.gr.jp/guide/shuuroku.html︶をご参照ください。 青空文庫では、開始当初、著作者本人の希望による作品のリンク登録を行っていました。しかし、当時の担当者たちが次第に登録のための手続きに困難を感じるようになったため、しばらくのあいだ、登録は実質的な休止状態にありました。そのため過渡期においては、対象を書き下ろしを除いた﹁すでに書籍になっているもの﹂に限定し、著作者を含めた自発的なプロジェクトによって進められた作品を、実験的に登録していました。 現時点でも、必ずしも著作権あり作品の登録に、十分な人員が割けているわけではありません。その点、どうかご容赦ください。Q‥青空文庫に自分の訳した作品を登録してほしいのですが……
A‥青空文庫では、著作権切れの外国語作品で、独自に翻訳されたものも、サイト本体に青空文庫の注記形式に準拠したファイルを収録、ないし図書カードから翻訳者自身のサイトにリンクを貼ることで登録しています。登録を希望される翻訳者の方は、﹁青空文庫への作品収録を望まれる方へ﹂︵https://www.aozora.gr.jp/guide/shuuroku.html︶をご参考の上、ご連絡ください。 また、古いものではありますが aozorablog の以下の記事﹁自分のPD翻訳を青空文庫に登録してもらうには﹂︵https://www.aozora.gr.jp/aozorablog/?p=663︶も、準備する上で参考になります。 登録された作品は、﹁青空文庫収録ファイルの取り扱い規準﹂︵https://www.aozora.gr.jp/guide/kijyunn.html︶と﹁青空文庫へのリンク規準﹂︵https://www.aozora.gr.jp/guide/linkkijyunn.html︶に従って、扱われます。申請前に、それぞれご一読ください。 ただし、申請された作品が、基本的人権を損なうような作品や著作権法上問題のある作品である場合は、お断りすることがあります。あらかじめご了承ください。Q‥グループで青空文庫に参加してもいいですか?
A‥はい、グループでのご参加も歓迎します。分担作業をなさる場合は、代表者をひとり決めて、グループ名と代表者のメールアドレスをご登録ください。企業のボランティア参加も、同様の形で受け入れています。 グループのメンバーが個々の耕作員・工作員として活動なさる場合は、個別にご登録いただいても構いません。Q‥青空文庫のボランティアは、ずっと続けなければいけませんか?
A‥そんなことはありません。一作品に限って作業された方もいらっしゃれば、長くボランティアをしていらっしゃる方でも、あいだ数年お休みしている時期があったりしますし、作業可能な時期だけ集中して取り組む方もおられます。あくまでボランティアですので、自分にできることを、できる範囲で無理なくやっていただければ結構です。入力・校正について
Q‥入力・校正作業をする際に用いる便利ツールはどこにありますか?
A‥各種マニュアル、各種ツールともに基本的なものは以下のページにまとめてあります。 ﹁耕作員手帳﹂︵https://www.aozora.gr.jp/guide/techo.html︶ これらのツールは、有志・関係者の手によって作られました。ありがとうございます。Q‥青空文庫形式の注記を入力するための専用ソフトウェアはありますか?
A‥専用ソフトウェアはありませんが、ウィンドウズ用の Mery というフリーテキストエディタに対応した、青空文庫注記マクロが公開されています。詳しくは、﹁MeryWiki﹂︵http://www.haijin-boys.com/wiki/︶をご参照ください。 ﹁WZsoft﹂︵http://www.wzsoft.jp/︶の有償ソフトウェア﹁テキストエディタ WZ EDITOR 9﹂および﹁ライティングエディタ WZ Writing Editor 2﹂では、青空文庫組版を実装していることが公表されているほか、﹁O's Editor﹂︵http://ospage.jp/soft/oseditor2/oseditor2.html︶、﹁TATEditor﹂︵http://www.cc4966.net/︶、﹁VerticalEditor﹂︵http://infoseek_rip.g.ribbon.to/truestories.hp.infoseek.co.jp/︶といったソフトウェアもあります。 また Mac 用では、miというフリーテキストエディタにも対応したモードが公開されています。詳しくは、﹁mi - テキストエディタ﹂︵http://www.mimikaki.net/︶と﹁mi用 青空文庫モード - Fairfield.﹂︵http://fairfield.minibird.jp/other_resources/mi-%E7%94%A8-%E9%9D%92%E7%A9%BA%E6%96%87%E5%BA%AB%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%89︶をご参照ください。 Android 向けアプリケーションとしては、一部対応した﹁Jota+﹂︵https://sites.google.com/site/aquamarinepandora/jotaplusja︶があります。 iOS 向けアプリケーションとしては、﹁縦式﹂︵https://apps.apple.com/jp/app/id1415281201︶があります。 さらに、蒋龍さんによる﹁無名作家の青空﹂︵http://show_ryu.nce.buttobi.net/︶には、﹁青空文庫形式入力エディタ(β版)﹂︵http://showryu.web.fc2.com/aozora/aozoraeditor.html︶も用意されています。そのほか、aozorahack でも汎用エディタが開発中です。Q‥入力・校正するための古い底本はどうやって見つければいいでしょうか?
A‥校正者の場合は、使用する底本が決まっていますので、書誌データを参考にして古書店︵ネット古書店含む︶もしくはお近くの公共図書館をまずは探してみてください。また当該の書籍が﹁国立国会図書館デジタルコレクション﹂︵http://dl.ndl.go.jp/︶、﹁うわづら文庫﹂︵http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura.html︶に収録されていることもありますので、一度検索してみてください。 ﹁国立国会図書館デジタルコレクション﹂をよく活用される場合は、個人向けデジタル化資料送信サービス︵https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2021/220201_01.html︶も利用登録をしておくと、便利です。 入力する底本も、取り組みたい本や作品が決まっていれば、おおむね同様の方法で探すことができます。まずは国立国会図書館サーチ︵http://iss.ndl.go.jp/︶等で、作品の収録された本にはどのようなものがあるのか当たりをつけておくと、探しやすくなります。また、公共図書館のレファレンス︵参考図書︶コーナーには、作家やジャンルごとにまとめられた書誌が開架されていることもあります。また、インターネット上では作家のファンが書誌を公開している場合があります。そちらも参考にしてみてください。 底本の探索については、蒋龍さんによる﹁無名作家の青空﹂︵http://show_ryu.nce.buttobi.net/︶内﹁著作権切れ作家の作品︵底本︶の探しかた﹂︵http://show_ryu.nce.buttobi.net/teihon.html︶もご参照ください。Q‥データベースに登録されていない作家の生没年はどうやって調べたらいいでしょうか?
A‥底本に生没年が記載されている場合は、その情報を申請時に書き添えてください。 またインターネット上で検索可能なものとして、国立国会図書館の典拠データ検索・提供サービス﹁Web NDL Authorities﹂︵http://id.ndl.go.jp/auth/ndla︶があります。できればこちらも検索して、確認してください。著名な人物であれば、Wikipedia 等の項目に記載があることもあります。また公共図書館の参考図書コーナーにある人名録・事典類や、著作者の地元図書館の郷土資料などにも、情報のある可能性があります。 国立国会図書館のリサーチ・ナビにも、﹁著者の没年を調べるには﹂︵https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-100009.php︶というページがあります。ご参考ください。 青空文庫サーバ内の﹁著作権の消滅した作家名一覧﹂︵https://www.aozora.gr.jp/siryo1.html︶にも、少ないものの情報があります。そのほか、﹁無名作家の青空﹂︵http://show_ryu.nce.buttobi.net/︶内﹁著作権が消滅した作家の一覧﹂︵http://show_ryu.nce.buttobi.net/sakka2.html︶でも、情報を五十音順のリストで参照することができます。 青空文庫で作業を進めるためには、作品に関係する著作者の生没年情報が不可欠です。著作権状態の不明ないわゆる﹁孤児作品﹂については、現在青空文庫では取り扱うことができませんが、ただいま﹁著作権者不明等の場合の裁定制度﹂の利用も実験的に模索しております。Q‥詩集のなかから詩をひとつだけ取り出して入力したいのですが、いいでしょうか?
A‥青空文庫では、詩集として本になっているものは、一詩集として電子化することを目指しています。 例えば、中原中也の詩集﹁在りし日の歌﹂には、多くの詩と後記が含まれていますが、この場合は、あくまで﹁在りし日の歌﹂という一つのまとまりとして登録し、個別の詩を切り離して収録する、あるいは中の何篇かのみを収めることは避けたいと考えています。 詩集の場合は、この原則を適用して、底本のまますべての詩を完全な形で収めることを、まず第一の選択肢として検討していただけると助かります。 ただし、生前に自身の手によって詩集が編まれていない等の個別の事情がある場合は、この限りではありません。Q‥入力者と校正者を同じ人がやってはいけないのですか?
A‥現在のところ、原則として入力者と校正者が別の方になるようお願いしています。青空文庫では、作品の入力完了後、ファイル送付前の入力者校正を推奨しておりますが、それでも間違いが残りますので、ファイル作成時の誤りをできるだけ減らすためにも、ご理解いただけると助かります。 ただし、古いファイルや、著作権の存続している登録作品については、データベースの表示上、入力者と校正者が同一人物になっていることもあります。Q‥ある作家について、複数の耕作員で作業プロジェクトを立ち上げたいのですが、青空文庫の承認は必要ですか?
A‥著作権保護期間の満了した著作者の作業プロジェクトについては、自由に立てて実行してください︵その代わり、進行管理広報についても、可能な限り個々人でお願い致します︶。ただし、プロジェクトの成果が最初に公開されるタイミング等で、﹁そらもよう﹂などでのプロジェクトのご報告を依頼することがあります。その際は、ご協力いただけると助かります。 また各プロジェクトで国会図書館の NDL ラボから提供されている﹁翻デジ﹂︵https://lab.ndl.go.jp/dhii/omk2/︶をご活用頂いても構いません。Q‥ある作品がずっと入力中︵校正中︶なのですが、わたしが代わりに︵続きを︶やってもいいでしょうか?
A‥青空文庫では、作業開始から2年以上経過している作品の場合、現在の担当者と、引き継ぎたい耕作員・工作員の意思をそれぞれ確認した上で、作業を引き継いでいただくことがあります。まずは reception@aozora.gr.jp までご相談ください。 その過程で元々の担当者への連絡が不達であった場合は、そらもようで告知して1ヶ月の連絡を待ったのち、便りがなければ同意のないまま引き継いでもらうこともあります。 あるいは変則的ですが、異なる底本で作業するという手立ても残されています。Q‥入力・校正受付システムには、﹁使用する版を入力せよ﹂と書かれていますが、何をどこまで入れればいいでしょうか?
A‥まずは底本の奥付を見てください。底本名のところには、奥付に書かれている書名を、記号・数字・空白・旧字があっても順序含めそのまま入力してください。出版社名のところも、同様にしてください。︵このとき、本の﹁扉﹂からではなく必ず﹁奥付﹂を参照するようにしてください。また確認のために奥付写真の添付をお願いすることがありますが、ご協力いただけると助かります。︶ そして初版発行年には﹁年月日﹂のみ半角数字で、入力に使用する版の項目には﹁発行﹂というフレーズを除いた﹁年月日+版刷﹂を入れてください。﹁青空文庫収録ファイルへの記載事項﹂︵https://www.aozora.gr.jp/guide/kisai.html︶の決まりとは少々異なっておりますので、ご注意ください。また、国立国会図書館デジタルコレクションから底本を利用するときは、備考欄に﹁国立国会図書館デジタルコレクション︵https://dl.ndl.go.jp/︶で公開されている当該書籍画像に基づいて、作業しました。﹂と記してください。
(例)
底本名(必須) カープの世界
出版社名(必須) 鯉城文庫、鯉城出版
初版発行年(必須) 1972(昭和47)年4月1日
入力に使用する版(必須) 1975(昭和50)年3月3日第3刷
底本名(必須) カープの世界
出版社名(必須) 鯉城文庫、鯉城出版
初版発行年(必須) 1972(昭和47)年4月1日
入力に使用する版(必須) 1975(昭和50)年3月3日第3刷
なお作成するファイル末には、﹁発行﹂というフレーズが奥付にあれば入れてください。なければ不要です。﹁發行﹂と旧字で書かれていても﹁発行﹂と記述してください。また、国立国会図書館デジタルコレクションから底本を利用したときは、フッタ部分に﹁※国立国会図書館デジタルコレクション︵https://dl.ndl.go.jp/︶で公開されている当該書籍画像に基づいて、作業しました。﹂と記入してください。
︵例︶
底本‥﹁カープの世界﹂鯉城文庫、鯉城出版
1972︵昭和47︶年4月1日初版第1刷発行
1975︵昭和50︶年3月3日第3刷発行
※国立国会図書館デジタルコレクション︵https://dl.ndl.go.jp/︶で公開されている当該書籍画像に基づいて、作業しました。
Q‥作業する作品の初出や底本の親本などは、自分で調べた方がよいでしょうか?
A‥底本の扉や解題などに記述されているときのみ、受付システムや作成ファイルに入力・記載してください。他の文献やインターネットでの調査は不要です。 受付システムでは、﹁底本の親本﹂については底本と同じ要領で入力してください。全集などを底本にした場合作品毎に異なる場合がありますが、入力・校正受付システムでの﹁底本の親本名﹂は、﹁底本データ﹂にしかありません。そのようなときは﹁底本データ﹂の﹁備考﹂にメモしてください。 ﹁初出﹂については、﹁作品データ﹂に﹁初出﹂という項目がありますので、﹁雑誌名﹂と初版発行年を﹁年月日﹂のみ半角数字で記述して下さい。(例)「月刊カープファン」1963(昭和38)年5月15日
作成ファイルには、﹁底本‥﹂﹁底本の親本‥﹂﹁初出‥﹂の順に記述して下さい。底本は初出の誌に拠ったなどの記述があれば﹁底本の親本‥﹂と﹁初出‥﹂は同じになります。詳しくは、﹁青空文庫収録ファイルへの記載事項﹂︵https://www.aozora.gr.jp/guide/kisai.html︶をご一読ください。
︵例︶
底本‥﹁カープの世界﹂鯉城文庫、鯉城出版
1972︵昭和47︶年4月1日初版第1刷発行
1975︵昭和50︶年3月3日第3刷発行
底本の親本‥﹁ジョン・ホプキンズ選集 第二巻﹂書肆厳島
1965︵昭和40︶年5月5日初版発行
初出‥﹁月刊カープファン﹂中本印刷出版部
1963︵昭和38︶年5月15日号
そのほか﹁青空文庫作品ランダム選択サービス﹂︵https://corsservice.appspot.com/aozora_bunko_book_chooser/︶では、さまざまな条件で作品をランダムに選べます。
A‥スクリプツ・ラボさんによって、﹁青空文庫 うろ覚えタイトル検索﹂︵http://aozora.pinpointfinder.jp/search.cgi︶という無料サービスが提供されています。一度、お試しを。
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そのほか、﹁青空 WING﹂という作家・作品情報と全作品テキストを一つにまとめた EPWING データも、有志によって制作されています。︵http://aozorawing.sourceforge.jp/︶
有志によって作られた検索としては、﹁Aozorasearch 青空文庫全文検索﹂︵https://myokoym.net/aozorasearch/︶と﹁Aozora Bunko : 青空文庫検索﹂︵https://www.joao-roiz.jp/AOZORA/︶の2つも便利です。
さらにまた、次のページでも、用例検索ができるようです。﹁日本語用例検索﹂︵http://www.let.osaka-u.ac.jp/~tanomura/kwic/aozora/︶
ほかにも、﹁青空文庫 形態素解析データ集﹂︵http://aozora-word.hahasoha.net/index.html︶というものが、あるようです。
﹁青空キンドル﹂︵http://a2k.aill.org/︶
その他、検索サイト等で﹁青空文庫 変換 ︵ファイル拡張子︶﹂と入力すれば、求めるものが見つかるかもしれません。
﹁ルビつきの字を読みのみに変換するプログラム﹂︵http://homepage3.nifty.com/01117/rubytr.htm︶
﹁青空文庫のテキストデータからルビを削除﹂︵http://refirio.org/view/213︶
﹁正規表現で青空文庫のルビを削除 - 空想Whisper﹂︵http://d.hatena.ne.jp/Narukami/20090815/p1︶
﹁青空文庫のテキストファイルを整形する﹂︵http://members.jcom.home.ne.jp/xhp/aozora_pl.html︶
むしろもっとルビ︵ふりがな︶が欲しい! という方は、以下のページもご参照ください。
﹁ひらひらのひらがなめがね﹂︵http://www.hiragana.jp/︶
﹁ふりがな文庫﹂︵https://furigana.info/︶