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[[ファイル:Marufuji Winery 190907f1.jpg|サムネイル|450x450ピクセル|甲州ぶどう]]

[[ファイル:Marufuji Winery 190907f1.jpg|thumb|360px|甲州ぶどう]]

'''日本のワイン'''(にっぽんのワイン)では、[[日本]]で生産される[[ワイン]]について述べる。

'''日本のワイン'''(にっぽんのワイン)では、[[日本]]で生産される[[ワイン]]について述べる。



== 概要 ==

== 概要 ==


[[]][[]][[ ()|]][[|]]<ref>[https://doi.org/10.6013/jbrewsocjapan1915.77.628/ ] Vol.77 (1982) No.9 P.628-633, {{DOI|10.6013/jbrewsocjapan1915.77.628}}</ref>[[]][[]][[]]

日本産ワインは、[[ヨーロッパ]]産ワインに比べて、含有する[[有機酸塩]]が少ないと言われてきた。これは日本のワインが主に原料とした[[甲州 (ブドウ)|甲州]]種の[[ブドウ|ぶどう]]由来の有機酸が欧州種と比較して少ないためと考えられる<ref>島津善美、上原三喜夫、渡辺正澄、「[https://doi.org/10.6013/jbrewsocjapan1915.77.628/ 高級ワインの有機酸組成と有機酸成分間の相関関係]」『日本釀造協會雜誌』 Vol.77 (1982) No.9 P.628-633, {{DOI|10.6013/jbrewsocjapan1915.77.628}}</ref>。この特徴から、欧州系のぶどうから醸造されたワインに比べて、[[魚介類]]との相性が良いとされている。




[[]]<ref>{{Cite journal|title=|author=|journal=|volume=83|issue=3|publisher=Brewing Society of Japan|year=1988|naid=130004305060|doi=10.6013/jbrewsocjapan1988.83.171}}</ref>

[[]]<ref>{{Cite journal|title=|author=|journal=|volume=83|issue=3|publisher=Brewing Society of Japan|year=1988|naid=130004305060|doi=10.6013/jbrewsocjapan1988.83.171}}</ref>[[]][[]]


一方で、欧州系のぶどうと比較して、甲州種から造られたワインは、香りに乏しく、凡庸と言われてきたが、近年、[[醸造]]技術の進歩と、ぶどうの収穫時期の適正化、ブドウの糖度向上、産地ごとの特徴の把握などにより、世界的に評価される日本ワインが醸造されるようになってきている<ref>{{Cite journal|title=甲州ワインの欧州戦略|author=仲田道弘|journal=自治体国際化フォーラム|date=2012-10|volume=276|publisher=[[自治体国際化協会]]|pages=32-35|url=http://www.clair.or.jp/j/forum/forum/pdf_276/11_economy.pdf}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.maff.go.jp/kanto/kanto/pdf/02_saitousi_siryou.pdf|title=山梨に於ける甲州ワインの変遷|author=齋藤浩|publisher=関東農政局|accessdate=2016-10-10}}([http://www.maff.go.jp/kanto/kanto/270605_koukaikouza.html 公開講座「『日本ワイン』を学ぶ」~日本にワインの「風土」は根付いたのか?~] における発表資料)</ref><ref>{{Cite magazine|title=日本産ワイン人気の高まりで動きだした 固有ブドウ「甲州」プロジェクト|magazine=WANDS|date=2005-03|number=93|publisher=ウォンズパブリシングリミテッド|url=http://www.wine.or.jp/wands/2005/3/jwine.html}}</ref>。

一方で、欧州系のぶどうと比較して、甲州種から造られたワインは、香りに乏しく、凡庸と言われてきたが、近年、[[醸造]]技術の進歩と、ぶどうの収穫時期の適正化、ブドウの糖度向上、産地ごとの特徴の把握などにより、世界的に評価される日本ワインが醸造されるようになってきている<ref>{{Cite journal|title=甲州ワインの欧州戦略|author=仲田道弘|journal=自治体国際化フォーラム|date=2012-10|volume=276|publisher=[[自治体国際化協会]]|pages=32-35|url=http://www.clair.or.jp/j/forum/forum/pdf_276/11_economy.pdf}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://www.maff.go.jp/kanto/kanto/pdf/02_saitousi_siryou.pdf|title=山梨に於ける甲州ワインの変遷|author=齋藤浩|publisher=関東農政局|accessdate=2016-10-10}}([http://www.maff.go.jp/kanto/kanto/270605_koukaikouza.html 公開講座「『日本ワイン』を学ぶ」~日本にワインの「風土」は根付いたのか?~] における発表資料)</ref><ref>{{Cite magazine|title=日本産ワイン人気の高まりで動きだした 固有ブドウ「甲州」プロジェクト|magazine=WANDS|date=2005-03|number=93|publisher=ウォンズパブリシングリミテッド|url=http://www.wine.or.jp/wands/2005/3/jwine.html}}</ref>。




[[]][[]][[]]使使

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2015271030[[]]使<ref>{{cite news |title= 3  |newspaper=[[]] |date=2015-10-30|url=http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG29HA1_Z21C15A0CR8000/ |accessdate=2016-2-11 }}</ref>使85%2018<ref name=kahoku20171106>[http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171106_52003.html  ] - [[]]</ref>

2015271030[[]]使<ref>{{cite news |title= 3  |newspaper=[[]] |date=2015-10-30|url=https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG29HA1_Z21C15A0CR8000/ |accessdate=2016-2-11 }}</ref>使85%2018<ref name=kahoku20171106>[http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171106_52003.html  ] - [[]]</ref>


国税庁の平成26年度(2014年度)の調査では、平成25年のワインの製成数量は 95,098 キロリットルであり、前年と比較して7.7%増加した。このうち、大手5社(サッポロワイン、サントネージュワイン、サントリーワインインターナショナル、マンズワイン、[[メルシャン]]と資本関係のある販売会社:[[アサヒビール]]、[[サッポロビール]])の市場シェアは78.7%だった。

国税庁の平成26年度(2014年度)の調査では、平成25年のワインの製成数量は 95,098 キロリットルであり、前年と比較して7.7%増加した。このうち、大手5社(サッポロワイン、サントネージュワイン、サントリーワインインターナショナル、マンズワイン、[[メルシャン]]と資本関係のある販売会社:[[アサヒビール]]、[[サッポロビール]])の市場シェアは78.7%だった。

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国税庁による、[[平成]]28年度の都道府県別の酒税課税統計では、ワインの生製量は多い順に、[[神奈川県]](生産量は秘匿)、[[栃木県]](24,556キロリットル)、山梨県(13,858キロリットル)、[[岡山県]](4,669キロリットル)、長野県(4,467キロリットル)、北海道(2,819キロリットル)の順になっており、上位の県には、それぞれ大手の[[ワイナリー]]が立地している<ref name="toukei28"/>。

国税庁による、[[平成]]28年度の都道府県別の酒税課税統計では、ワインの生製量は多い順に、[[神奈川県]](生産量は秘匿)、[[栃木県]](24,556キロリットル)、山梨県(13,858キロリットル)、[[岡山県]](4,669キロリットル)、長野県(4,467キロリットル)、北海道(2,819キロリットル)の順になっており、上位の県には、それぞれ大手の[[ワイナリー]]が立地している<ref name="toukei28"/>。



[[ヤマブドウ]]を使ったワインも各地で醸造されており<ref name=ikeda>{{Cite web |title=十勝ワイン(池田町ブドウ・ブドウ酒研究所) |url=http://www.tokachi-wine.com |accessdate=2013年1月14日}}</ref><ref name=yamagata>{{Cite web |title=月山ワイン山ぶどう研究所|url=http://www.gassan-wine.com |accessdate=2013年1月14日}}</ref><ref name=iwate>{{Cite web |title=山ぶどうのホームページ【岩手県 久慈地方】|url=http://www.pref.iwate.jp/~hp7011/yamabudou/ |accessdate=2013年1月14日}}</ref>、ワインに適した品種改良も行われている<ref name="yamabudou">ヤマブドウ 安定栽培の新技術と加工・売り方(P42-58)(社)奥山漁村文化協会 ISBN 4-540-02124-9)</ref><ref name=iwate_hinsyu>{{Cite web |title=岩手県林業技術センター 研究成果 ヤマブドウ県オリジナル品種「涼実紫」が品種登録されました|url=http://www.pref.iwate.jp/~hp1017/kenkyu/naibu/sokuho/sokuho151-200/152.pdf |accessdate=2013年1月14日}}</ref><ref name=yamanashi_hinsyu>{{Cite web |title=ヤマソービニオンとは/ワイン/本坊酒造株式会社|url=http://www.homboshuzo.jp/factory/shinshu/wine/story.html|accessdate=2013年1月14日}}</ref>。

[[ヤマブドウ]]を使ったワインも各地で醸造されており<ref name=ikeda>{{Cite web|和書|title=十勝ワイン(池田町ブドウ・ブドウ酒研究所) |url=http://www.tokachi-wine.com |accessdate=2013年1月14日}}</ref><ref name=yamagata>{{Cite web|和書|title=月山ワイン山ぶどう研究所|url=http://www.gassan-wine.com |accessdate=2013年1月14日}}</ref><ref name=iwate>{{Cite web|和書|title=山ぶどうのホームページ【岩手県 久慈地方】|url=http://www.pref.iwate.jp/~hp7011/yamabudou/ |accessdate=2013年1月14日}}</ref>、ワインに適した品種改良も行われている<ref name="yamabudou">ヤマブドウ 安定栽培の新技術と加工・売り方(P42-58)(社)奥山漁村文化協会 ISBN 4-540-02124-9)</ref><ref name=iwate_hinsyu>{{Cite web|和書|title=岩手県林業技術センター 研究成果 ヤマブドウ県オリジナル品種「涼実紫」が品種登録されました|url=http://www.pref.iwate.jp/~hp1017/kenkyu/naibu/sokuho/sokuho151-200/152.pdf |accessdate=2013年1月14日}}</ref><ref name=yamanashi_hinsyu>{{Cite web|和書|title=ヤマソービニオンとは/ワイン/本坊酒造株式会社|url=http://www.homboshuzo.jp/factory/shinshu/wine/story.html|accessdate=2013年1月14日}}</ref>。



近年では地元産の果実を使用した[[フルーツワイン]]を専門とするワイナリーも登場している<ref name=oki567454>[https://ryukyushimpo.jp/news/entry-567454.html 沖縄県産ワインが最高賞 2年連続高評価 うちなーファーム] - 『[[琉球新報]]』</ref>。

近年では地元産の果実を使用した[[フルーツワイン]]を専門とするワイナリーも登場している<ref name=oki567454>[https://ryukyushimpo.jp/news/entry-567454.html 沖縄県産ワインが最高賞 2年連続高評価 うちなーファーム] - 『[[琉球新報]]』</ref>。

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日本で生産されているワインのうち、約80%は世界から輸入した濃縮ぶどう果汁を日本国内の工場で加工して「国産ワイン」とのラベルで出荷されている(国税庁『果実酒製造業の概況』(平成24年度))<ref name="「はじめてのワイン法」虹有社">『はじめてのワイン法』虹有社</ref>。日本のメーカーが発売する低価格帯ワインは、輸入した濃縮果汁を日本で醸造したものである(ものによってはそれにバルク輸入した輸入ワインが混ぜられている事もある)。[[スーパーマーケット]]や[[コンビニエンスストア]]で販売されている「国産ワイン」の殆どは、このような工業製造によるワインであるが、世界基準では生ぶどうを原料とする醸造酒だけが「ワイン」となっており、日本で販売されている濃縮果汁の「国産ワイン」は、ワインとして認められていない<ref name="「はじめてのワイン法」虹有社"/>。

日本で生産されているワインのうち、約80%は世界から輸入した濃縮ぶどう果汁を日本国内の工場で加工して「国産ワイン」とのラベルで出荷されている(国税庁『果実酒製造業の概況』(平成24年度))<ref name="「はじめてのワイン法」虹有社">『はじめてのワイン法』虹有社</ref>。日本のメーカーが発売する低価格帯ワインは、輸入した濃縮果汁を日本で醸造したものである(ものによってはそれにバルク輸入した輸入ワインが混ぜられている事もある)。[[スーパーマーケット]]や[[コンビニエンスストア]]で販売されている「国産ワイン」の殆どは、このような工業製造によるワインであるが、世界基準では生ぶどうを原料とする醸造酒だけが「ワイン」となっており、日本で販売されている濃縮果汁の「国産ワイン」は、ワインとして認められていない<ref name="「はじめてのワイン法」虹有社"/>。



このように、ワインについての統一的な法整備や規制が無いため、国際的に日本は「ワイン後進国」として見なされており、酒税法の中で上述のような工業製造が認められているため、輸入果汁の加工品にすぎない「日本産ワイン」が国内市場で広く流通している<ref name="「はじめてのワイン法」虹有社"/>。一方で、従来、ブドウの生産地でもワイン製造は出荷できない、生食用ぶどうの処分方法という位置付けが長く、良質なぶどうを使用したワイン製造に結びついてこなかった<ref>[[クローズアップ現代]]「なぜおいしくなった? “日本ワイン”快進撃!」 [[日本放送協会|NHK]]</ref>。このため、消費者の間では国産ワインについて、「安かろう悪かろう」というイメージが根強く、日本のワイン産業の成長を長年阻害していた。

このように、ワインについての統一的な法整備や規制が無いため、国際的に日本は「ワイン後進国」として見なされており、酒税法の中で上述のような工業製造が認められているため、輸入果汁の加工品にすぎない「日本産ワイン」が国内市場で広く流通している<ref name="「はじめてのワイン法」虹有社"/>。一方で、従来、ブドウの生産地でもワイン製造は出荷できない、生食用ぶどうの処分方法という位置付けが長く、良質なぶどうを使用したワイン製造に結びついてこなかった<ref>[[クローズアップ現代+]]「なぜおいしくなった? “日本ワイン”快進撃!」 [[日本放送協会|NHK]]</ref>。このため、消費者の間では国産ワインについて、「安かろう悪かろう」というイメージが根強く、日本のワイン産業の成長を長年阻害していた。



日本のワイン産業の発展、ぶどう農業の活性化、税収の増加などの観点から、2010年代に入り、日本で栽培されたぶどう100%を使ったワインを「日本ワイン」と表示する流れも広まった<ref>[http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20150422/280271/ 「国産ワイン、実は4分の3が輸入果汁を使っていた」] - [[日経ビジネス]]オンライン</ref>。2014年春、自民党主体で「ワイン法制に関する勉強会」が発足。国内法の制定に向けた準備を始めた<ref>{{Cite news|url=http://mainichi.jp/shimen/news/20140808ddm001020198000c.html|title=ワイン法:日本ワインにお墨付き 新たなクールジャパンに 自民、法整備を検討|newspaper=『[[毎日新聞]]』|accessdate=2014-08-08}}</ref>。これに引き続き、[[酒税法]]や[[政令]]、[[省令]]の改定により、日本国政府による原産地表示にかかる法的ルール整備がされた<ref>{{Cite news|url=http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG11H6R_R10C15A6CC1000/|title=「日本ワイン」基準厳しく 国税庁、表示ルール策定 |newspaper=『日本経済新聞』|accessdate=2015-06-11}}</ref>。2018年から施行される日本ワインの呼称厳密化のルールでは、'''日本で生産された生ぶどう100%使用'''したワインのみが「'''日本ワイン'''」の名称を使用でき、原産地域の表示を行う場合には、その地域のぶどうを85%以上使用することが必要になる。

日本のワイン産業の発展、ぶどう農業の活性化、税収の増加などの観点から、2010年代に入り、日本で栽培されたぶどう100%を使ったワインを「日本ワイン」と表示する流れも広まった<ref>[http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20150422/280271/ 「国産ワイン、実は4分の3が輸入果汁を使っていた」] - [[日経ビジネス]]オンライン</ref>。2014年春、自民党主体で「ワイン法制に関する勉強会」が発足。国内法の制定に向けた準備を始めた<ref>{{Cite news|url=http://mainichi.jp/shimen/news/20140808ddm001020198000c.html|title=ワイン法:日本ワインにお墨付き 新たなクールジャパンに 自民、法整備を検討|newspaper=『[[毎日新聞]]』|accessdate=2014-08-08}}</ref>。これに引き続き、[[酒税法]]や[[政令]]、[[省令]]の改定により、日本国政府による原産地表示にかかる法的ルール整備がされた<ref>{{Cite news|url=https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG11H6R_R10C15A6CC1000/|title=「日本ワイン」基準厳しく 国税庁、表示ルール策定 |newspaper=『日本経済新聞』|accessdate=2015-06-11}}</ref>。2018年から施行される日本ワインの呼称厳密化のルールでは、'''日本で生産された生ぶどう100%使用'''したワインのみが「'''日本ワイン'''」の名称を使用でき、原産地域の表示を行う場合には、その地域のぶどうを85%以上使用することが必要になる。



既に一部の[[地方公共団体]]で、独自の原産地呼称管理制度が始まっており、長野県の[[長野県原産地呼称管理制度]]や、山梨県[[甲州市]]の[[ワイン原産地認証条例]]などがある<ref>{{Cite news|url=http://www.nikkei.com/article/DGXNASDB29002_Z20C14A1000000/|title=国産ブドウ100%ワイン、なぜ「国産」と呼ばない?|newspaper=『日本経済新聞』|accessdate=2014-08-08}}</ref>。

既に一部の[[地方公共団体]]で、独自の原産地呼称管理制度が始まっており、長野県の[[長野県原産地呼称管理制度]]や、山梨県[[甲州市]]の[[ワイン原産地認証条例]]などがある<ref>{{Cite news|url=https://www.nikkei.com/article/DGXNASDB29002_Z20C14A1000000/|title=国産ブドウ100%ワイン、なぜ「国産」と呼ばない?|newspaper=『日本経済新聞』|accessdate=2014-08-08}}</ref>。



[[原産地名称保護制度]]として、[[欧州連合]][[フランス]]では「[[アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ]](AOC 原産地統制呼称)」、[[アメリカ合衆国]]では「[[アメリカ葡萄栽培地域]]([[:en:American Viticultural Areas|American Viticultural Areas]] 略称A.V.A.)」が、法律制度として定められている。

[[原産地名称保護制度]]として、[[欧州連合]]では「[[保護原産地呼称]] ([[:en:Protected_designation_of_origin|Protected Designation of Origin]] 略称:PDO)」[[フランス|、フランス]]では「[[アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ]](AOC 原産地統制呼称)」、[[アメリカ合衆国]]では「[[アメリカ葡萄栽培地域]]([[:en:American Viticultural Areas|American Viticultural Areas]] 略称A.V.A.)」が、法律制度として定められている。




<ref>[http://www.maff.go.jp/kanto/kanto/pdf/01_isiisi_siryou1.pdf]</ref>西使

<ref>[http://www.maff.go.jp/kanto/kanto/pdf/01_isiisi_siryou1.pdf]</ref>西使



<ref>[http://www.sankei.com/west/news/160625/wst1606250036-n1.html 西] WEST 2016.6.25</ref>

<ref>[https://web.archive.org/web/20161022153339/http://www.sankei.com/west/news/160625/wst1606250036-n1.html 西] WEST 2016.6.25</ref>


あるいは、従前からの[[尺貫法]]基準のボトル(720ml=4合)も、世界標準である750mlに対して輸出入上の齟齬をきたすなど、ワイン先進国と足並みを揃えるには克服すべき課題も多い。

あるいは、従前からの[[尺貫法]]基準のボトル(720ml=4合)も、世界標準である750mlに対して輸出入上の齟齬をきたすなど、ワイン先進国と足並みを揃えるには克服すべき課題も多い。

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== 歴史 ==

== 歴史 ==

=== 先史〜近世 ===

=== 先史〜近世 ===

日本列島では、[[縄文時代]]中期には酒造具である可能性が考えられている[[有孔鍔付土器]]が存在する。有孔鍔付土器は酒造具であるとする説と[[打楽器]]であるとする説があり決着をみていないが、ブドウ果汁を発酵させた飲料(液果酒)が造られ、飲用に供されていたとも言われる<ref>長沢宏昌・中山誠二『縄文時代の酒造具 有孔鍔付土器展』[[山梨県立考古博物館]]、1984年</ref>。


[[]][[]][[]]<ref> [[]]1984</ref>[[]]



[[]][[1483]][[ ()|]]15[[]][[]][[]][[]][[]][[]][[]]

[[1483年]]([[文明 (日本)|文明]]15年)に『[[後法興院記]]』において、[[関白]][[近衛家]]の人がワインを飲んだと記述があり、おそらくこれが最古の記録である。[[貝原益軒]]も『[[大和本草]]』の中で、ワインを外国からの輸入酒として記載している。その一方で日本で「葡萄酒」を作ったという文献も見られるが、この葡萄酒はワインではなく、ブドウの果実を[[焼酎]]に漬込んだり、あるいはブドウ果汁を日本酒などとブレンドしたりした、[[果実酒]]・[[リキュール]]の類のものであった。



ワイン醸造については、[[江戸時代]]初期の[[寛永]]年間、[[豊前国|豊前]][[小倉藩]]主の[[細川忠利]]が家臣の上田太郎右衛門にワイン造りを命じた記述が発見されている<ref>{{cite web|url=https://www.eurekalert.org/pub_releases_ml/2017-01/ku-k011617.php|title=日本産ワインは400年前に作られていたことが明らかに|publisher=熊本大学|accessdate=2017年4月13日}}</ref>。文献からは、1627年(寛永4年)から 1632年(寛永9年)にかけての6年間、毎年葡萄酒を仕込ませ、納品させていたことが判明している<ref name=kumanichi>{{cite web|url=https://kumanichi.com/news/id18991|title=国産最古の細川家ワイン 国替え機に製造終了 永青文庫研究センターが忠利の新史料|publisher=熊本日日新聞|date=2020-12-10|accessdate=2020-12-23}}</ref>。また製造した葡萄酒は、葡萄をアルコールに漬けた[[果実酒]](混成酒)や[[リキュール]]の類ではなく、ヤマブドウの一種であるガラミを、黒大豆の酵母を添加物としてアルコール発酵させた醸造酒、いわゆるワインであることが明らかになっている<ref>{{cite web|url=https://www.kumamoto-u.ac.jp/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2018-file/release180402.pdf|title=400 年前の国産ワイン醸造の詳細が明らかに|publisher=熊本大学|accessdate=2019年12月16日|format=PDF}}</ref>。しかし、当時ワインは[[キリスト教]]への入信を勧める際に用いられたこともあり、[[禁教令]]の強化にともない、忠利は小倉藩から[[肥後国|肥後]][[熊本藩]]への転封を機にワイン造りを終了させたとみられる<ref name=kumanichi/>。

ワイン醸造については、[[江戸時代]]初期の[[寛永]]年間、[[豊前国|豊前]][[小倉藩]]主の[[細川忠利]]が家臣の上田太郎右衛門にワイン造りを命じた記述が発見されている<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.eurekalert.org/pub_releases_ml/2017-01/ku-k011617.php|title=日本産ワインは400年前に作られていたことが明らかに|publisher=熊本大学|accessdate=2017年4月13日}}</ref>。文献からは、1627年(寛永4年)から 1632年(寛永9年)にかけての6年間、毎年葡萄酒を仕込ませ、納品させていたことが判明している<ref name=kumanichi>{{Cite web|和書|url=https://kumanichi.com/news/id18991|title=国産最古の細川家ワイン 国替え機に製造終了 永青文庫研究センターが忠利の新史料|publisher=熊本日日新聞|date=2020-12-10|accessdate=2020-12-23}}</ref>。また製造した葡萄酒は、葡萄をアルコールに漬けた[[果実酒]](混成酒)や[[リキュール]]の類ではなく、ヤマブドウの一種であるガラミを、黒大豆の酵母を添加物としてアルコール発酵させた醸造酒、いわゆるワインであることが明らかになっている<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kumamoto-u.ac.jp/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2018-file/release180402.pdf|title=400 年前の国産ワイン醸造の詳細が明らかに|publisher=熊本大学|accessdate=2019年12月16日|format=PDF}}</ref>。しかし、当時ワインは[[キリスト教]]への入信を勧める際に用いられたこともあり、[[禁教令]]の強化にともない、忠利は小倉藩から[[肥後国|肥後]][[熊本藩]]への転封を機にワイン造りを終了させたとみられる<ref name=kumanichi/>。



江戸時代後期の[[文化 (元号)|文化]]14年(1817年)には日本で西洋の方法によって薬用葡萄酒が初めて作られた。『和蘭薬鏡』(1820年)に「葡萄酒は葡萄汁を取り醸し造るものなり(略)[[甲斐国]]市川大門村([[山梨県]][[市川三郷町]])の医師・[[橋本伯寿]](善也)と鰍沢(山梨県[[富士川町]])の薬舗・白嶺屋勇蔵が[[オランダ]]の造法に従って葡萄酒を醸造」との記述が見られる<ref>{{PDFlink|[http://yakushi.umin.jp/publication/pdf/zasshi/Vol4-2_all.pdf 日本薬局方酒剤小史]}}『薬史学雑誌』4巻2号、日本薬学史会、1969, p57</ref>。

江戸時代後期の[[文化 (元号)|文化]]14年(1817年)には日本で西洋の方法によって薬用葡萄酒が初めて作られた。『和蘭薬鏡』(1820年)に「葡萄酒は葡萄汁を取り醸し造るものなり(略)[[甲斐国]]市川大門村([[山梨県]][[市川三郷町]])の医師・[[橋本伯寿]](善也)と鰍沢(山梨県[[富士川町]])の薬舗・白嶺屋勇蔵が[[オランダ]]の造法に従って葡萄酒を醸造」との記述が見られる<ref>{{PDFlink|[http://yakushi.umin.jp/publication/pdf/zasshi/Vol4-2_all.pdf 日本薬局方酒剤小史]}}『薬史学雑誌』4巻2号、日本薬学史会、1969, p57</ref>。



=== 近代 ===

=== 近代 ===

[[ファイル:AKADAMA sweet wine poster.jpg|thumb|right|150px|[[赤玉スイートワイン]]1922年([[大正]]11年)発表のポスター]]

[[ファイル:AKADAMA sweet wine poster.jpg|thumb|150px|[[赤玉ートワイン]] 1922年([[大正]]11年)発表のポスター]]

{{see|山梨ワイン#歴史|牛久シャトー}}

日本で本格的にワイン生産が行われるようになったのは、[[文明開化]]を受けて西洋文化を積極的に摂取するようになった[[明治]]時代以降である。

日本で本格的にワイン生産が行われるようになったのは、[[文明開化]]を受けて西洋文化を積極的に摂取するようになった[[明治]]時代以降である。


<ref>{{Cite web||url=https://event.spot-app.jp/organizer/tomioka-silk/ |title= |publisher = |accessdate=2023-07-25}}</ref><ref>{{Cite web||url=https://www.shidaikyo.or.jp/newspaper/back_number/2712/150.html |title=150 |publisher = |accessdate=2023-07-25}}</ref>



[[]][[|]][[]][[]][[]][[]][[]][[]][[]]<ref name="wain10092">  </ref>[[]][[]][[]]187031874[[]][[]][[]]使[[]]187710[[]]<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXKZO35620300R20C18A9BC8000/ ]20189242019421</ref>

[[]][[|]][[]][[]][[]][[]][[]][[]][[]]<ref name="wain10092">  </ref>[[]][[]][[]]187031874[[]][[]][[]]使[[]]187710[[]]<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXKZO35620300R20C18A9BC8000/ ]20189242019421</ref>



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また、日本のワイン史の黎明期において、新潟県の[[川上善兵衛]]や愛知県出身の[[神谷兵衛]]らの醸造家の努力や業績については特筆されるものがある(当該項目参照)。

また、日本のワイン史の黎明期において、新潟県の[[川上善兵衛]]や愛知県出身の[[神谷兵衛]]らの醸造家の努力や業績については特筆されるものがある(当該項目参照)。




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1888年には[[国立医薬品食品衛生研究所|東京衛生試験所]]([[東京府]][[豊島郡]][[神田和泉町]]にあり[[東京大学医学部]]附属病院が周辺にあった)の所長[[田原良純]]が[[肥後国]]([[熊本県]])のワインの成分を分析し、その結果が赤酒製造法とともに[[内務省 (日本)|内務省]]から発表された<ref>『[{{NDLDC|2944740/4}} 1888年7月3日官報 ]』、「赤酒検査報告」。</ref>。

1888年には[[国立医薬品食品衛生研究所|東京衛生試験所]]([[東京府]][[豊島郡 (武蔵国)|豊島郡]][[神田和泉町]]にあり[[東京大学医学部]]附属病院が周辺にあった)の所長[[田原良純]]が[[肥後国]]([[熊本県]])のワインの成分を分析し、その結果が赤酒製造法とともに[[内務省 (日本)|内務省]]から発表された<ref>『[{{NDLDC|2944740/4}} 1888年7月3日官報 ]』、「赤酒検査報告」。</ref>。




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=== 現代 ===

=== 現代 ===

[[image:Japanese_wine_Muscat_Bailey-A.jpg|thumb|left|110px|マスカット・ベーリーA種のワイン]]

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[[1964|]]196439[[|]]197045PR[[]] () [[]][[]]

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洋酒に関する輸入[[関税]]の減税や、日本の食文化の多様化、[[ポリフェノール]]の健康効果によるブームなども手伝って、年ようやく本格的なワインが理解されるようになり、日本での品質の高いワイン生産を促進させる下地となった。2002年からは、山梨県が主導して「国産のぶどうを100パーセント使用して造った日本産ワイン」を対象とする[[国産ワインコンクール]](2015年からは日本ワインコンクールと改称)が行われるようになり、ヴィニョロン(Vigneron)と呼ばれる個人醸造家による出品から大手メーカーの力作まで、純日本産ワインの品質向上を競うようになっている

洋酒に関する輸入[[関税]]の減税や、日本の食文化の多様化、[[ポリフェノール]]の健康効果によるブームなども手伝って、1980代後半の[[バブル景気]]を機に欧州産のワインが多く輸入されるようになって以降は、ようやく本格的なワインが理解されるようになり、日本での品質の高いワイン生産を促進させる下地となった。


2002年、構造改革特別区域として醸造免許の要件を緩和した「ワイン特区」が設けられた。特区内では年間の見込数量が2キロリットルに緩和される<ref>[https://www.nta.go.jp/taxes/sake/menkyo/tebiki/menkyo3.pdf 構造改革特区における製造免許の手引]</ref>。収益との兼ね合いからあえて利用しないワイナリーも存在する<ref name=":0">{{Cite web|和書|title=宮城ワイン おいしく熟成中 ワイナリー続々誕生|url=https://kahoku.news/articles/20210611khn000051.html|website=河北新報オンラインニュース|date=2021-06-12|accessdate=2021-09-18|language=ja}}</ref>。同年には、日本最大のワイン生産量を誇る山梨県が主導して「国産のぶどうを100パーセント使用して造った日本産ワイン」を対象とする[[国産ワインコンクール]](2015年には日本ワインコンクールと改称)が行われるようになり、ヴィニョロン(Vigneron)と呼ばれる個人醸造家による出品から大手メーカーの力作まで、純日本産ワインの品質向上を競うようになっている。


2020年代には国際的な評価も向上し、輸出額も約3億5000万円(2021年)に達した<ref name=":1">{{Cite web|和書|title=日本ワイン 直面する課題 ブドウ畑で進む挑戦|url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210917/k10013264081000.html|website=NHKニュース|accessdate=2021-09-18|last=日本放送協会}}</ref>。ブドウ栽培の技術も向上している<ref name=":1" /><ref name=":2">{{Cite web|和書|title=【動画】自慢のブドウ 丸ごと絞った農家のワイン 宮城のワイナリー探訪(3)|url=https://kahoku.news/articles/20210629khn000038.html|website=河北新報オンラインニュース|date=2021-06-30|accessdate=2021-09-18|language=ja}}</ref>。しかし[[地球温暖化]]により長野県などではブドウ栽培に影響が出ていることから、栽培方法の工夫や温暖な気候に適した品種への変更など模索が続いている<ref name=":1" /><ref name=":3">{{Cite web|和書|title=よし、北海道を飲もう!~ワインの神に愛される北の大地|url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211126/k10013360171000.html|website=NHKニュース|accessdate=2021-11-28|last=日本放送協会}}</ref>。



== 主な生産地 ==

== 主な生産地 ==


[[]]GI[[]]GI5[[|EU]][[|]]EUGI<ref>[https://www.nta.go.jp/taxes/sake/hyoji/chiri/ichiran.htm 2022127]</ref>

日本における主な生産地としては北海道、山形県、山梨県、長野県が挙げられる。


生産量では、2018年における「日本ワイン」の都道府県別生産量は、山梨県(5,189kl)・長野県(3,950kl)・北海道(2,603kl)・山形県(1,159kl)・岩手県(580kl)・岡山県(394kl)・新潟県(339kl)・宮崎県(306kl)・島根県(241kl)・栃木県(237kl)が上位10道県で、大阪府(170kl)は11位となっている<ref>[https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/seizogaikyo/kajitsu/kajitsuh30.htm 国税庁「国内製造ワインの概況(平成30年度調査分)」、2022年1月29日閲覧]</ref>。

<!-- 以下のリストは著名産地のみに限定。生産量が少ない無名産地は不要です -->

<!-- 以下のリストは著名産地のみに限定。生産量が少ない無名産地は不要です -->

<!-- また「Wikipedia」は宣伝の場ではありません。記載するときには「中立的な観点(http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E4%B8%AD%E7%AB%8B%E7%9A%84%E3%81%AA%E8%A6%B3%E7%82%B9)」「自分自身の記事をつくらない(http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E8%87%AA%E5%88%86%E8%87%AA%E8%BA%AB%E3%81%AE%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84)」などを確認し、一般的な知名度が得られているか?に留意してください -->

<!-- また「Wikipedia」は宣伝の場ではありません。記載するときには「中立的な観点(http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E4%B8%AD%E7%AB%8B%E7%9A%84%E3%81%AA%E8%A6%B3%E7%82%B9)」「自分自身の記事をつくらない(http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E8%87%AA%E5%88%86%E8%87%AA%E8%BA%AB%E3%81%AE%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84)」などを確認し、一般的な知名度が得られているか?に留意してください -->



* 北海道:「[[ドメーヌ・タカヒコ]]」<ref name="winery award">[https://www.japan-winery-award.jp/ 「日本ワイナリーアワード(Japan Winery Award)」第32020年(令和2年)五つ星獲得、20208月19日閲覧]</ref>([[余市町]])、「[[山崎ワイナリー|山﨑ワイナリー]]」<ref name="winery award"/>([[三笠市]])、「[[KONDOヴィンヤード]]」([[栗沢町]])、「[[10Rワイナリー]]」(栗沢町)、「[[中澤ヴィンヤード]]」(栗沢町)、「[[農楽蔵]]」([[函館市]])、「[[平川ワイナリー]]」([[余市町]])、「[[千歳ワイナリー]]」([[千歳市]])、「[[北海道ワイン]]」([[小樽市]])

* 北海道:「[[ドメーヌ・タカヒコ]]」<ref name="winery award">[https://www.japan-winery-award.jp/ 「日本ワイナリーアワード(Japan Winery Award)」第62023年(令和5年)五つ星獲得、202310月19日閲覧]</ref>([[余市町]])、「[[山﨑ワイナリー]]」<ref name="winery award"/>([[三笠市]])、「[[KONDOヴィンヤード]]」([[栗沢町]])、「[[10Rワイナリー]]」(栗沢町)、「[[中澤ヴィンヤード]]」(栗沢町)、「[[農楽蔵]]」([[函館市]])、「[[平川ワイナリー]]」([[余市町]])、「[[千歳ワイナリー]]」([[千歳市]])、「[[北海道ワイン]]」([[小樽市]])、[[ふらのワイン]] ([[富良野市]]) 、[[雪川醸造]] ([[東川町]]) 、 [[とわ北斗ヴィンヤード]] ([[鷹栖町]]) 、 [[Domaine Raison]] ([[中富良野町]]) 、 [[多田農園]] ([[上富良野町]]) 、 [[森臥]] ([[名寄市]])


:北海道では、池田町において[[財政再建団体|破綻]]状態の町の財政状況から回復すべく、[[町おこし]]としてブドウ生産とワイン醸造が行われ、1960年代から20年の歳月をかけてこれに成功。その後、全国の「[[一村一品運動]]」などに影響を与え、各地での生産を育む要因となっている。一方で十勝ワインの主力であるトカップワインが原料に輸入ワインを使用して国産ワインを名乗っていたこともあり、2000年代から苦戦している<ref>[http://www.tokachi.co.jp/kachi/jour/08tokachiwine/index.htm]</ref>。池田町を含む十勝地方は、冬季は雪が少ない上に気温が下がるので、栽培できるぶどうがヤマブドウやセイベルの耐寒性品種に限られている。このため、日本ワインの原産地厳密化表示義務の適用により、十勝ワインを名乗れなくなるワインもあり、対応を迫られている。

:北海道では、池田町において[[財政再建団体|破綻]]状態の町の財政状況から回復すべく、[[町おこし]]としてブドウ生産とワイン醸造が行われ、1960年代から20年の歳月をかけてこれに成功。その後、全国の「[[一村一品運動]]」などに影響を与え、各地での生産を育む要因となっている。一方で十勝ワインの主力であるトカップワインが原料に輸入ワインを使用して国産ワインを名乗っていたこともあり、2000年代から苦戦している<ref>[http://www.tokachi.co.jp/kachi/jour/08tokachiwine/index.htm]</ref>。池田町を含む十勝地方は、冬季は雪が少ない上に気温が下がるので、栽培できるぶどうがヤマブドウやセイベルの耐寒性品種に限られている。このため、日本ワインの原産地厳密化表示義務の適用により、十勝ワインを名乗れなくなるワインもあり、対応を迫られている。


:[[]]使12000[[]][[]][[]]姿32012201110R2010()[[]]

:[[]]使12000[[]][[]][[]]姿32012201110R2010()[[]]

:[[ふらのワイン]]は、1972年創業の北海道でも老舗のワイナリーである。北海道内での知名度も高い。


:2020年ごろからは、地球温暖化の影響による気候の変化と寒冷地での栽培ノウハウが評価され、[[ブルゴーニュ]]など海外のワイナリーも進出している<ref name=":3" />。



*青森県 :「 [[下北ワイン]]」、「[[サンマモルワイナリー]]」([[むつ市]]川内町)

*青森県 :「 [[下北ワイン]]」、「[[サンマモルワイナリー]]」([[むつ市]]川内町)

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* 岩手県:「[[エーデルワイン]]」([[大迫町]])、「[[くずまきワイン]]」([[葛巻町]])

* 岩手県:「[[エーデルワイン]]」([[大迫町]])、「[[くずまきワイン]]」([[葛巻町]])


* 秋田県:「[[十和田ワイン]]」([[鹿角市]])、「[[大森ワイン]]」([[横手市]])、「[[天鷺ワイン]]」([[由利本荘市]])

* 秋田県:「[[十和田ワイン]]」([[鹿角市]])、「[[大森ワイン]]」([[横手市]])、「[[天鷺ワイン]]」([[由利本荘市]])

:秋田県ではプラムやぶどう等の県内栽培の果実原料を用いてワインが作られている(十和田ワインと大森ワインは葡萄で、天鷺ワインはプラム)。十和田ワインと天鷺ワインは県内に醸造所を持ち、大森ワインはメルシャンに委託して製造、販売している。近年、鹿角市に新設された「このはなワイナリー」では、県内の山ぶどう系品種を原料にワインを製造、販売している。

:秋田県ではプラムやぶどう等の県内栽培の果実原料を用いてワインが作られている(十和田ワインと大森ワインは葡萄で、天鷺ワインはプラム)。十和田ワインと天鷺ワインは県内に醸造所を持ち、大森ワインはメルシャンに委託して製造、販売している。近年、鹿角市に新設された「このはなワイナリー」では、県内の山ぶどう系品種を原料にワインを製造、販売している。



* 宮城県:「[[秋保ワイン]]、「[[仙台秋保醸造所]]」(仙台市[[太白区]]秋保地区)、「[[了美 ワイナリー&ヴィンヤード]]」([[大和町]])、「[[メグロ]]」([[川崎町 (宮城県)|川崎町]])、「南三陸ワイナリー」([[南三陸町]])<ref name=kahoku_202010>[https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202010/20201007_12031.html 南三陸ワイナリーがオープン 被災地の新たな観光拠点に] - [[河北新報]]</ref>

* 宮城県:「秋保ワイナリー[[仙台]][[太白区]]秋保地区)、「了美 ワイナリー&ヴィンヤード」([[大和町]])、「ファットリア・アル・フィオ」([[川崎町 (宮城県)|川崎町]])、「大崎ワイナリー」([[大崎市]])、「南三陸ワイナリー」([[南三陸町]])<ref name=":0" />

: 2010年頃から新規参入が相次ぎ<ref name=kahoku20170906>[http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201709/20170906_13044.html <仙台秋保醸造所>新規ワイナリー応援 専門家らが毎月セミナー]- 『[[河北新報]]』</ref><ref>[http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171221_13040.html 目指すは仏ボルドー産 大和・吉田にワイナリー完成] - 『河北新報』</ref>、2020年時点でワイナリーが5所ある<ref>[https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201806/20180605_12016.html 宮城・川崎町の旧小学校体育館がワイナリーに 来月オープン] - 『河北新報』</ref><ref name=kahoku_202010 />。2020年時点ではブドウの収量が少ないため山形県産を使うワイナリーも多が、県内で栽培を開始した団体複数ある<ref name=kahoku_202010 />。


: 2010<ref name=kahoku20170906>[http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201709/20170906_13044.html  ]- [[]]</ref><ref>[http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171221_13040.html  ] - </ref>20215<ref name=":0" />使2021使<ref name=":0" /><ref>{{Cite web||title=  6|url=https://kahoku.news/articles/20210716khn000049.html|website=|date=2021-07-17|accessdate=2021-09-18|language=ja}}</ref>

: 秋保地区の気候がブドウ栽培に適しているとされ<ref>[https://mainichi.jp/articles/20160415/ddl/k04/040/629000c 地ワイン便り:仙台・太白 仙台秋保醸造所 地元魚介と最強タッグ /宮城] - 『[[毎日新聞]]』</ref>、2つワイナリーは共に秋保にあるが、[[大和町]]と川崎町(内陸)にもあり、三陸など海沿いでもブドウ栽培が開始されている<ref name=kahoku20170906 /><ref name=kahoku_202010 />。

: 秋保地区の気候がブドウ栽培に適しているとされるが<ref>[https://mainichi.jp/articles/20160415/ddl/k04/040/629000c 地ワイン便り:仙台・太白 仙台秋保醸造所 地元魚介と最強タッグ /宮城] - 『[[毎日新聞]]』</ref>、内陸の[[大和町]]と川崎町にもあり、三陸など海沿いでもブドウ栽培が開始されている<ref name=kahoku20170906 /><ref name="kahoku_202010">[https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202010/20201007_12031.html 南三陸ワイナリーがオープン 被災地の新たな観光拠点に] - [[河北新報]]</ref>。ブドウ栽培は水はけの良い土地が向いているが、農家が副業で行う大崎ワイナリーでは栽培技術を応用し、米に適した保水力の高い土地で栽培している<ref name=":2" />。

: [[山元町]]にあるワイナリーは特産の[[イチゴ]]を使用した[[フルーツワイン]]のみ醸造してる<ref>[https://www.sankei.com/region/news/170503/rgn1705030062-n1.html いちごワイナリー無料開放 宮城・山元町 - [[産経ニュース]]]</ref>。


: [[]][[]]使[[]]6<ref name=":0" /><ref>{{Cite web||title= |url=https://www.sankei.com/article/20170503-GOZAIGYCYVLFXG7YGBN33UBU6U/|website=|date=2017-05-03|accessdate=2021-09-18|language=ja|first=SANKEI DIGITAL|last=INC}}</ref>

:2021年時点で県内にワイン特区は無い<ref name=":0" />。



* 山形県:「[[酒井ワイナリー]]」<ref name="winery award"/>([[南陽市]])、「[[タケダワイナリー]]」<ref name="winery award"/>([[上山市]])、「[[高畠ワイナリー]]」<ref name="winery award"/>([[高畠町]])、「[[朝日町ワイン]]」([[朝日町 (山形県)|朝日町]])、「[[月山ワイン山ぶどう研究所]]」([[鶴岡市]])

* 山形県:「[[酒井ワイナリー]]」<ref name="winery award"/>([[南陽市]])、「[[タケダワイナリー]]」<ref name="winery award"/>([[上山市]])、「[[高畠ワイナリー]]」<ref name="winery award"/>([[高畠町]])、「[[朝日町ワイン]]」([[朝日町 (山形県)|朝日町]])、「[[月山ワイン山ぶどう研究所]]」([[鶴岡市]])


:18701892[[]]

:18701892[[]]

: このため、終戦後はワイナリーの廃業も続き、数軒まで減ったが現在は地域振興策もあり、また、特区の設置などで盛り返しつつある。現在もぶどうの栽培の産地であり、生食用デラウェアを中心に首都圏に出荷されている。醸造用ぶどうの生産も多いが県内に利用するワイナリーが少ないため、4割程度が県外に出荷されている。

: このため、終戦後はワイナリーの廃業も続き、数軒まで減ったが現在は地域振興策もあり、また、特区の設置などで盛り返しつつある。現在もぶどうの栽培の産地であり、生食用デラウェアを中心に首都圏に出荷されている。醸造用ぶどうの生産も多いが県内に利用するワイナリーが少ないため、4割程度が県外に出荷されている。→ [[山形ワイン]]参照

: 県内最大なる高畠ワイナリーは、本坊酒造山梨マルスワイナリーを経営する本坊グループが、山梨県外に新産地を求めて開設した醸造所である。なお、本坊グループはその後、熊本に熊本ワイナリーを開設している<ref name="「新・日本のワイン」早川書房">『新・日本のワイン』[[早川書房]]</ref>。上山市で登録したワイン特区は、酒造免許に必要な年間の最低醸造量を、規定の6キロリットルから2キロリットルに引き下げるもので、小規模なワイナリーの参入をしやすくすることを目的にして、長野県東御市などでも導入している。<ref>[http://www.city.kaminoyama.yamagata.jp/soshiki/27/tokku.html]</ref>


: <ref name="">[[]]</ref>62<ref>[http://www.city.kaminoyama.yamagata.jp/soshiki/27/tokku.html]</ref>[[]]

: タケダワイナリーの「蔵王スター」は1920年から続く定番商品だったが、地名表記の厳格化により2018年に名称を変更することとなった<ref name=kahoku20171106 />。

: タケダワイナリーの「蔵王スター」は1920年から続く定番商品だったが、地名表記の厳格化により2018年に名称を変更することとなった<ref name=kahoku20171106 />。



* 新潟県:「[[岩の原葡萄園]]」([[上越市]])、「[[アグリコア]]越後ワイナリー」([[南魚沼市]])、「[[CAVE D'OCCI WINERY|カーブドッチ]]」([[新潟市]][[西蒲区]])、「[[胎内高原ワイン]]」([[胎内市]])

* 新潟県:「岩の原葡萄園」([[上越市]])、「[[アグリコア]]越後ワイナリー」([[南魚沼市]])、「[[CAVE D'OCCI WINERY|カーブドッチ]]」([[新潟市]][[西蒲区]])、「[[胎内高原ワイン]]」([[胎内市]])

:上越地域におけるワイン醸造は「日本のワイン葡萄の父」とも称せられる[[川上善兵衛]]の偉業を引き継ぐ明治以来の国産ワインの伝統を誇るが、地域として盛んだったというよりも善兵衛の存在のみが大きかった。このため、個々のワイナリーが孤立して存在する状況になっている<ref name="「新・日本のワイン」早川書房"/>。


:[[]]<ref name=""/>1934

: 善兵衛が設立した岩の原ワイナリーは、その後、経営難となり、現在はサントリー傘下になっている。しかし、カーブドッチの近所には、カーブドッチのワイナリー経営塾の受講生が立ち上げたワイナリーが5軒集まっている。なお、カーブドッチワイナリーの経営者だった[[落希一郎]]は、2012年に北海道の[[余市]]に移住してオチガビワイナリーを起こしている。

: 一方、カーブドッチの近所には、カーブドッチのワイナリー経営塾の受講生が立ち上げたワイナリーが5軒集まっている。なお、カーブドッチワイナリーの経営者だった[[落希一郎]]は、2012年に北海道の[[余市町|余市]]に移住してオチガビワイナリーを起こしている。



* 群馬県: 「[[奥利根ワイナリー]]」([[昭和村 (群馬県)|昭和村]])

* 群馬県: 「[[奥利根ワイナリー]]」([[昭和村 (群馬県)|昭和村]])


* 栃木県: 「[[ココ・ファーム・ワイナリー]]」([[足利市]])

* 栃木県: 「[[ココ・ファーム・ワイナリー]]」([[足利市]])

:ワインの生産量としては栃木市にあるサントリー梓の森工場が一番大きいが、輸入果汁や輸入ワインを原料とした国産ワインを生産している。ココ・ファーム・ワイナリーは自家製造のワインについては他産地の葡萄も含めて100%日本のブドウから日本ワインを生産している。ココ・ファームは知的障害者支援施設が母体になった珍しい形態のワイナリーで米国から招いた醸造コンサルタントのブルース・ガットラブが取締役を務めている。野生酵母を中心としたワイン造りに特徴がある。

:ワインの生産量としては栃木市にあるサントリー梓の森工場が一番大きいが、輸入果汁や輸入ワインを原料とした国産ワインを生産している。ココ・ファーム・ワイナリーは自家製造のワインについては他産地の葡萄も含めて100%日本のブドウから日本ワインを生産している。ココ・ファームは知的障害者支援施設が母体になった珍しい形態のワイナリーで米国から招いた醸造コンサルタントのブルース・ガットラブが取締役を務めている。野生酵母を中心としたワイン造りに特徴がある。



* 茨城県:「[[シャトーカミヤ]]」

* 茨城県:「[[牛久シャトー]]」

:[[神谷兵衛]]が開墾したワイン発祥の地として知られ、日本初の醸造[[シャトーカミヤ]]は[[重要文化財]]に指定されている。現在はブドウ栽培を行っておらず、[[オエノンホールディングス|オエノングループ]]の合同酒精の事業所として、輸入濃縮果汁、輸入ワイン、国内産ブドウを使用した国産ワインを製造している。近年、自社ブドウ畑を作る動きが伝えられている<ref>『新・日本のワイン』 早川書房</ref>。


:[[]]18981901[[]]2007[[]][[|]]使<ref> </ref>


* 山梨県:「[[丸藤葡萄酒工業]]」<ref name="winery award"/>([[甲州市]])、「[[中央葡萄酒]]」<ref name="winery award"/>(甲州市)、「[[ダイヤモンド酒造]]」<ref name="winery award"/>(甲州市)、「[[勝沼醸造]]」<ref name="winery award"/>(甲州市)、「[[機山洋酒工業]]」<ref name="winery award"/>(甲州市)、「[[金井醸造場]]」([[山梨市]])、「[[Kisvinワイナリー]]」(甲州市)、「[[シャトー酒折ワイナリー]]」([[甲府市]])、「[[くらむぼんワイン]]」(甲州市)、「[[フジッコワイナリー]]」(甲州市)、「[[マルス山梨ワイナリー]]」([[笛吹市]])、「[[ルミエールワイナリー]]」(笛吹市)

* 山梨県:「[[丸藤葡萄酒工業]]」<ref name="winery award"/>([[甲州市]])、「[[中央葡萄酒]]」<ref name="winery award"/>(甲州市)、「[[ダイヤモンド酒造]]」<ref name="winery award"/>(甲州市)、「[[勝沼醸造]]」<ref name="winery award"/>(甲州市)、「[[機山洋酒工業]]」<ref name="winery award"/>(甲州市)、「[[金井醸造場]]」([[山梨市]])、「[[Kisvinワイナリー]]」(甲州市)、「[[シャトー酒折ワイナリー]]」([[甲府市]])、「[[くらむぼんワイン]]」(甲州市)、「[[フジッコワイナリー]]」(甲州市)、「[[マルス山梨ワイナリー]]」([[笛吹市]])、「[[ルミエールワイナリー]]」(笛吹市)

:[[太平洋戦争]]中、山梨県が[[酒石酸]]の集積地になった経緯もあり、[[甲府盆地]]内の果実栽培に適した土壌を受けて、現在では日本有数の生産地のひとつである。国産ワインのほぼ1/4を出荷する。→[[甲州 (葡萄)]]参照

:[[太平洋戦争]]中、山梨県が[[酒石酸]]の集積地になった経緯もあり、[[甲府盆地]]内の果実栽培に適した土壌を受けて、現在では日本有数の生産地のひとつである。国産ワインのほぼ1/4を出荷する。→[[山梨ワイン]]参照

:[[甲府盆地]]東部の勝沼を中心に県内各地にワインの醸造所が存在する。しかも、「[[メルシャン|シャトー・メルシャン]]」<ref name="winery award"/>(甲州市)や「[[サントリー|サントリー登美の丘ワイナリー]]」<ref name="winery award"/>([[甲斐市]])、サッポロビールの「[[サッポロビール|グランボレール勝沼ワイナリー]]」(甲州市)、「[[マンズワイン]]」(甲州市)のような大規模なものから、中小規模なワイナリーまで様々な規模のものがあり、非常にバリエーションに富んでいる。

:[[甲府盆地]]東部の勝沼を中心に県内各地にワインの醸造所が存在する。しかも、「[[メルシャン|シャトー・メルシャン]]」<ref name="winery award"/>(甲州市)や「[[サントリー|サントリー登美の丘ワイナリー]]」<ref name="winery award"/>([[甲斐市]])、サッポロビールの「[[サッポロビール|グランボレール勝沼ワイナリー]]」(甲州市)、「[[マンズワイン]]」(甲州市)のような大規模なものから、中小規模なワイナリーまで様々な規模のものがあり、非常にバリエーションに富んでいる。

: 東部の勝沼地域、西部の北杜市穂坂地域、北部の牧丘地域などの地域により個性の異なる葡萄が生産されており、また、隣接する長野県産のぶどうも使用して醸造されている。

: 東部の勝沼地域、西部の北杜市穂坂地域、北部の牧丘地域などの地域により個性の異なる葡萄が生産されており、また、隣接する長野県産のぶどうも使用して醸造されている。

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:「源作印ワイン」で知られる。

:「源作印ワイン」で知られる。



* 東京都:「[[東京ワイナリー]]」([[練馬区]])、「[[清澄白河フジマル醸造所]]」([[江東区]])

* 東京都:「[[東京ワイナリー]]」([[練馬区]])、「[[清澄白河フジマル醸造所]]」([[江東区]])、「[[ヴィンヤード多摩]]」([[あきる野市]])、「[[深川ワイナリー東京]]」(江東区)、「[[渋谷ワイナリー東京]]」([[渋谷区]])、「[[BookRoad]]」(江東区


:使[[|]][[|]][[ ()|]][[|]][[ ()|]][[ ()|]][[]]使<ref name="tokyo-eve"> - [http://www.wine.tokyo.jp/event ]</ref>

:使[[|]][[|]][[ ()|]][[|]][[ ()|]][[ ()|]][[]]使<ref name="tokyo-eve"> - [http://www.wine.tokyo.jp/event ]</ref>[[]][[MIYASHITA PARK]]BookRoad使100


* 長野県:「[[小布施ワイナリー]]」<ref name="winery award"/>([[小布施町]])、「[[Kidoワイナリー]]」<ref name="winery award"/>([[塩尻市]])、「[[アルプス]]」([[塩尻町]])、「[[井筒ワイン]]」([[桔梗ヶ原]])、「[[ヴィラデストワイナリー]]」([[東御市]])、「[[楠ワイナリー]]」([[須坂市]])、「[[ファンキー・シャトー]]」([[小県郡]])、「[[小諸ワイナリー]]」([[小諸市]])、「[[リュードヴァン]]」(東御市)

* 長野県:「[[小布施ワイナリー]]」<ref name="winery award"/>([[小布施町]])、「[[Kidoワイナリー]]」<ref name="winery award"/>([[塩尻市]])、「[[アルプス]]」([[塩尻町]])、「[[井筒ワイン]]」([[桔梗ヶ原]])、「[[ヴィラデストワイナリー]]」([[東御市]])、「[[楠ワイナリー]]」([[須坂市]])、「[[ファンキー・シャトー]]」([[小県郡]])、「[[小諸ワイナリー]]」([[小諸市]])、「[[リュードヴァン]]」(東御市)

:古くから生食用のぶどうが上田、松本、塩尻等の各地で作られていた。特に塩尻市の[[桔梗ヶ原]]一帯は醸造用ぶどうの生産が盛んで多くのワイン醸造所があった。これには甘味果実酒のための原料ぶどうを求めていたサントリー、メルシャンの2社を桔梗ヶ原に誘致したことが大きかったと言われている。このため、甘味果実酒の原料となったぶどう品種であるナイアガラ、コンコードといったアメリカ系の品種の生産が多いが早くから欧州(ボルドー)系の原料ブドウの栽培が始まっておりこれらの栽培量も多いのが特徴である。国税庁に登録された醸造所の数は山梨県についで多く、現在は長野県が主導して、長野ワインバレー構想として、千曲川ワインバレー(小諸市、上田市、長野市など)、日本アルプスワインバレー(安曇野市、松本市)、桔梗ヶ原ワインバレー(塩尻市)、天竜川ワインバレー(伊那市など)の4地域で地場産業として育成しようとしている。特に桔梗ヶ原は国内におけるメルローの特産地として知られているが、これは黎明期に現地で林農園五一わいんがメルローなどを試験的に栽培しており、その栽培ノウハウをメルシャンにも伝えたことが大きかった。このため、メルシャンの桔梗ヶ原メルローが国際コンクールで金賞を受賞した際には塩尻のワイナリー関係者がともに喜んだと伝えられている。一方、北部の千曲川流域では白ワイン用品種のシャルドネの栽培が盛んで、日本におけるシャルドネの特産地になっている。また、小諸市に実験農場とワイナリーを構えたマンズワインはワイン用ぶどうの栽培ノウハウの研究を行っている。現在、マンズワインの小諸ワイナリーはソラリスシリーズといった同社のトップブランドの生産拠点になっている。長野県の醸造用ぶどうの栽培にはシャトーメルシャンやマンズワインなどの大手ワイナリーが自社ノウハウを広く公開普及させたことが急速な品質向上に寄与したとされる。また、かつては農地法により企業の農地経営が制限されていたがその改正により、シャトーメルシャンの椀子(まりこ)ヴィンヤードのような大規模な自社管理農園による高品質のぶどう栽培が行われるようになった。長野県内の大手の自社管理農場としては、サントリーが塩尻、マンズワインが小諸や東御市に、サッポロワインが長野市と安曇野の池田町にそれぞれ持っており、また、メルシャンは2016年に塩尻市片丘に新しく自社管理農場を開設することを発表した。長野県外の醸造所へ高品質の醸造用ぶどうを出荷していることも特徴であり、大手醸造所の自社管理農園や契約農家も多い。農林水産省の2015年発表の2013年の甲州種を除く醸造用ぶどうの生産量は北海道を抜いて全国1位になっている。降水量が少なく排水性の良い傾斜地での栽培が行われる長野県ではメルローやシャルドネなどの欧州種の適地とされる。特に塩尻市桔梗が原のメルローが有名である。また、高山村と千曲川対岸の須坂市では異なる標高と土地で個性のことなるシャルドネの生産を行っており、これを畝ごとに分けて醸造したシャトーメルシャンの北信シャルドネシリーズは国内外のコンクールで高く評価されている。また、長野固有のぶどう品種としては、かつては庭先に細々と残っていた善光寺葡萄(竜眼)をマンズワインが発掘し、現在では多くのワイナリーで長野県特産としてワインに醸造している。

:古くから生食用のぶどうが上田、松本、塩尻等の各地で作られていた。特に塩尻市の[[桔梗ヶ原]]一帯は醸造用ぶどうの生産が盛んで多くのワイン醸造所があった。これには甘味果実酒のための原料ぶどうを求めていたサントリー、メルシャンの2社を桔梗ヶ原に誘致したことが大きかったと言われている。このため、甘味果実酒の原料となったぶどう品種であるナイアガラ、コンコードといったアメリカ系の品種の生産が多いが早くから欧州(ボルドー)系の原料ブドウの栽培が始まっておりこれらの栽培量も多いのが特徴である。

:国税庁に登録された醸造所の数は山梨県についで多く、現在は長野県が主導して、長野ワインバレー構想として、千曲川ワインバレー(小諸市、上田市、長野市など)、日本アルプスワインバレー(安曇野市、松本市)、桔梗ヶ原ワインバレー(塩尻市)、天竜川ワインバレー(伊那市など)の4地域で地場産業として育成しようとしている。

:特に桔梗ヶ原は国内におけるメルローの特産地として知られているが、これは黎明期に現地で林農園五一わいんがメルローなどを試験的に栽培しており、その栽培ノウハウをメルシャンにも伝えたことが大きかった。このため、メルシャンの桔梗ヶ原メルローが国際コンクールで金賞を受賞した際には塩尻のワイナリー関係者がともに喜んだと伝えられている。一方、北部の千曲川流域では白ワイン用品種のシャルドネの栽培が盛んで、日本におけるシャルドネの特産地になっている。また、小諸市に実験農場とワイナリーを構えたマンズワインはワイン用ぶどうの栽培ノウハウの研究を行っている。現在、マンズワインの小諸ワイナリーはソラリスシリーズといった同社のトップブランドの生産拠点になっている。

:長野県の醸造用ぶどうの栽培にはシャトーメルシャンやマンズワインなどの大手ワイナリーが自社ノウハウを広く公開普及させたことが急速な品質向上に寄与したとされる。また、かつては農地法により企業の農地経営が制限されていたがその改正により、シャトーメルシャンの椀子(まりこ)ヴィンヤードのような大規模な自社管理農園による高品質のぶどう栽培が行われるようになった。

:長野県内の大手の自社管理農場としては、サントリーが塩尻、マンズワインが小諸や東御市に、サッポロワインが長野市と安曇野の池田町にそれぞれ持っており、また、メルシャンは2016年に塩尻市片丘に新しく自社管理農場を開設することを発表した。長野県外の醸造所へ高品質の醸造用ぶどうを出荷していることも特徴であり、大手醸造所の自社管理農園や契約農家も多い。


:201520131

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:2020年ごろから気候の変化により[[ソーヴィニヨン・ブラン]]などの栽培に影響が出ている<ref name=":0" />。



* 岐阜県:「[[長良天然ワイン醸造]]」([[岐阜市]])、「[[多治見修道院ワイン]]」([[多治見市]])

* 岐阜県:「[[長良天然ワイン醸造]]」([[岐阜市]])、「[[多治見修道院ワイン]]」([[多治見市]])

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* 滋賀県:「[[ヒトミワイナリー]]」([[東近江市]])

* 滋賀県:「[[ヒトミワイナリー]]」([[東近江市]])

* 京都府:「[[丹波ワイン]]」([[京丹波町]])

* 京都府:「[[丹波ワイン]]」([[京丹波町]])

* 大阪府:「[[カタシモワイナリー]]」([[柏原市]])、「[[飛鳥ワイン]]」([[羽曳野市]])、「[[河内ワイン]]」(羽曳野市)、「[[仲村わいん工房]]」(羽曳野市)、「[[天使の羽ワイナリー]]」(柏原市)、「[[島之内フジマル醸造所]]」([[大阪市]][[中央区 (大阪市)|中央区]])、「[[大阪エアポートワイナリー]]」([[豊中市]])

* 大阪府:「[[河内ワイン]]」([[柏原市]]、[[羽曳野市]])


:[[|]][[ ()|]][[ ()|]][[]][[]][[]]20西[[]][[]][[]][[]]()426[[|]][[]]使

:[[|]][[ ()|]][[ ()|]][[]][[]][[]]11203西

:[[ウイスキー]]と[[ビール]]の一大メーカーとなる以前の壽屋洋酒店(のちの壽屋、現在の[[サントリー]])の甘味果実酒「赤玉ポートワイン」が驚異的な売り上げを記録し、大正8年に[[大阪港#築港|築港]]工場(大正15年に大阪工場と改称)、昭和9年に[[道明寺町|道明寺]]工場(平成16年に大阪工場へ整理統合)が開設された。甘味果実酒の原料ワインの国産化という需要と、室戸台風による被害の特例措置でぶどう農家全てに醸造免許が与えられたこともあって、最盛期には110軒を超えるワイナリーが稼働していたとされる。しかし、戦後になると、台風被害、宅地化、甘味果実酒の人気の低下に伴ってワイナリーの閉鎖が相次いだ。現在も羽曳野市に本社を置く[[チョーヤ梅酒]]は、戦後にワインから[[梅酒]]へ主力転換した経緯を有する。現在ワイナリーの数は大正・昭和初期創業の3軒に平成期創業の4軒を加えた計7軒となっている。

:壽屋では昭和11年開設の塩尻工場(現在のサントリー塩尻ワイナリー)と山梨農場(現在のサントリー登美の丘ワイナリー)がワインの醸造に特化することとなり、大阪工場は甘味果実酒の瓶詰、道明寺工場は[[ブランデー]]の蒸留を主体とした経緯から、現在もサントリーの自社ワイナリーは長野県と山梨県にあり、大阪府にはない。


:303<ref>[https://www.pref.osaka.lg.jp/ryutai/osaka_mon/budouwain.html 2022130]</ref>

:島之内フジマル醸造所は大阪[[ミナミ]]に所在する都市型ワイナリーであるが、柏原市の耕作放棄地でぶどう栽培を再開させた自社管理畑を有しており、GI大阪認定ワインも醸造している。

:大阪エアポートワイナリーは、世界でただひとつの空港内ワイン醸造所であり、施設面積21.7平方メートルの「日本一小さい醸造所」である。ぶどうは山梨県、山形県、北海道など、日本全国の契約農家から仕入れ醸造している。


:[[ ()|]]2016<ref>[https://rsuzuki2.wixsite.com/ricoro-farm/blank-4 20231019]</ref>


* 兵庫県:「[[神戸ワイン]]」([[神戸市]])

* 兵庫県:「[[神戸ワイン]]」([[神戸市]])

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近年、特に、大手メーカーとは別に、比較的中規模から、家族経営のもの、日本国内には数多くのワイン醸造業者があり、それぞれがそれぞれの経営・生産方針に則り、小規模ながらも多くの銘柄を産出している。それぞれが各々の得意をもって、自ら柱となり道となり、日本のワイン業界を盛り立てているのである。

近年、特に、大手メーカーとは別に、比較的中規模から、家族経営のもの、日本国内には数多くのワイン醸造業者があり、それぞれがそれぞれの経営・生産方針に則り、小規模ながらも多くの銘柄を産出している。それぞれが各々の得意をもって、自ら柱となり道となり、日本のワイン業界を盛り立てているのである。



尚、国税庁の統計上は原料が国産であるかないかに関わらず日本国内で醸造したワインは「国産」として統計されるため、メーカーが濃縮ぶどう果汁を輸入して日本国内で工場生産したワインも「国内産」の生産量に計上されている(下記「原産地表示」の項参照)。国内のワイン生産の構造上、こうした大手の廉価ワインの生産量が圧倒的に多いことから、統計上は大手メーカの大量生産工場が存在する府県がワイン生産量の上位になり、平成22年度の統計では「日本でのワイン生産量が最も多い県」は神奈川県となる<ref>[http://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/sake2010/pdf/08_sokatsu_kazeijokyo.pdf 国税庁 酒税関係統括表]</ref>。これは[[藤沢市]]にメルシャンの工場があることによる<ref>{{Cite web|url = http://www.nikkei.com/article/DGXDZO08598150T00C10A6NNC000/|title = ワイン生産、神奈川が2位のワケ|accessdate = 2015-09-09|publisher = [[日本経済新聞]]|date = 2010-06-03}}</ref>。

尚、国税庁の統計上は原料が国産であるかないかに関わらず日本国内で醸造したワインは「国産」として統計されるため、メーカーが濃縮ぶどう果汁を輸入して日本国内で工場生産したワインも「国内産」の生産量に計上されている(下記「原産地表示」の項参照)。国内のワイン生産の構造上、こうした大手の廉価ワインの生産量が圧倒的に多いことから、統計上は大手メーカの大量生産工場が存在する府県がワイン生産量の上位になり、平成22年度の統計では「日本でのワイン生産量が最も多い県」は神奈川県となる<ref>[http://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/sake2010/pdf/08_sokatsu_kazeijokyo.pdf 国税庁 酒税関係統括表]</ref>。これは[[藤沢市]]にメルシャンの工場があることによる<ref>{{Cite web|和書|url = https://www.nikkei.com/article/DGXDZO08598150T00C10A6NNC000/|title = ワイン生産、神奈川が2位のワケ|accessdate = 2015-09-09|publisher = [[日本経済新聞]]|date = 2010-06-03}}</ref>。



== 薬品としての「ブドウ酒」 ==

== 薬品としての「ブドウ酒」 ==

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かつては[[シャトーカミヤ]](現[[オエノンホールディングス]])が「局方ハチブドウ酒」として製造していたものの、[[薬価]]改定の理由によって1982年(昭和57年)に製造中止となり、長らく空白状態が続いていた。しかし、現在では製薬会社2社が製造販売している。

かつては[[シャトーカミヤ]](現[[オエノンホールディングス]])が「局方ハチブドウ酒」として製造していたものの、[[薬価]]改定の理由によって1982年(昭和57年)に製造中止となり、長らく空白状態が続いていた。しかし、現在では製薬会社2社が製造販売している。




[[]]19924''''''[[]]''''''[[]][[]][[]][[]][[]][[]]

[[]]19924''''''[[]]''''''[[]][[]]20[[]][[]][[]][[]]

== 日本のワインを題材にした作品 ==

* 『[[ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち]]』

*:[[岡本英史]](「ボー・ペイサージュ」オーナー)、[[城戸亜紀人]](「[[Kidoワイナリー]]」オーナー)、[[曽我彰彦]](「[[小布施ワイナリー]]」オーナー)の3人が主人公たちのモデルとなっている。2009年に小説が出版され、[[小学館ノンフィクション大賞]]を受賞。2018年には映画化され、[[マドリード国際映画祭]]最優秀外国語映画作品賞及び最優秀外国語映画主演男優賞を受賞した。



== 脚注 ==

== 脚注 ==

{{脚注ヘルプ}}

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{{Reflist}}

{{Reflist|2}}



==関連項目==

== 関連項目 ==

<!-- 関連するウィキリンク、ウィキ間リンク -->

<!-- 関連するウィキリンク、ウィキ間リンク -->

{{commons|Category:Wine in Japan}}

{{commons|Category:Wine in Japan}}

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[[Category:各国のワイン]]

[[Category:日本のワイン|*]]

[[Category:日本のワイン|*]]


2024年7月4日 (木) 19:37時点における最新版

甲州ぶどう


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使[9][10][11][12][13][14]

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原産地表示[編集]


貿

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[16]使[17]

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 (Protected Designation of Origin :PDO)AOC American Viticultural Areas A.V.A.

[22]西使

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720ml4750ml

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近代[編集]

赤玉ポートワイン 1922年(大正11年)発表のポスター

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[41][41]KONDO10R ()  ()   ()  Domaine Raison ()   ()   ()

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1982572

1992420

[]


 
Kido320092018

[]



(一)^  Vol.77 (1982) No.9 P.628-633, doi:10.6013/jbrewsocjapan1915.77.628

(二)^  (1988). . (Brewing Society of Japan) 83 (3). doi:10.6013/jbrewsocjapan1988.83.171. NAID 130004305060. 

(三)^  (2012-10). . () 276: 32-35. http://www.clair.or.jp/j/forum/forum/pdf_276/11_economy.pdf. 

(四)^ . .  . 20161010 

(五)^  . WANDS () (93). (2005-03). http://www.wine.or.jp/wands/2005/3/jwine.html. 

(六)^ 3 . . (20151030). https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG29HA1_Z21C15A0CR8000/ 2016211 

(七)^ ab  - 

(八)^ abcd 28調

(九)^ . 2013114

(十)^ . 2013114

(11)^  . 2013114

(12)^  P42-58 ISBN 4-540-02124-9

(13)^   . 2013114

(14)^ //. 2013114

(15)^ ab2  - 

(16)^ abc

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(18)^ 43使 - 

(19)^ :  . . http://mainichi.jp/shimen/news/20140808ddm001020198000c.html 201488 

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(21)^ 100%. . https://www.nikkei.com/article/DGXNASDB29002_Z20C14A1000000/ 201488 

(22)^ [1]

(23)^ 西 WEST 2016.6.25

(24)^  1984

(25)^ 400.  . 2017413

(26)^ ab  .   (20201210). 20201223

(27)^ 400  (PDF).  . 20191216

(28)^  (PDF) 421969, p57

(29)^ . 2023725

(30)^ 150. 2023725

(31)^ abcd  

(32)^ 20189242019421

(33)^ 188873 

(34)^ 

(35)^ abcdefg  . (2021612). 2021918

(36)^ abc.   . NHK. 2021918

(37)^ ab  3. (2021630). 2021918

(38)^ ab. . NHK. 20211128

(39)^ 2022127

(40)^ 30調2022129

(41)^ abcdefghijklmnoJapan Winery Award6 2023520231019

(42)^ [2]

(43)^ URL=http://sunmamoru.com/

(44)^ ab - 

(45)^   - 

(46)^   6. (2021717). 2021918

(47)^ 便    - 

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]