セイコーエプソン
セイコーエプソン株式会社(英語: Seiko Epson Corporation)は、長野県諏訪市に本社を置く情報関連機器、精密機器を手掛ける電機メーカーである(登記上の本店は東京都新宿区にある)。略称・ブランドは「エプソン(EPSON)」。
本社(長野県諏訪市) | |
種類 | 株式会社 |
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機関設計 | 監査等委員会設置会社[1] |
市場情報 | |
略称 | エプソン・EPSON |
本社所在地 |
日本 〒392-8502 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 |
本店所在地 |
〒160-8801 東京都新宿区新宿四丁目1番6号 JR新宿ミライナタワー 29階 |
設立 |
1942年(昭和17年)5月18日 (有限会社大和工業) |
業種 | 電気機器 |
法人番号 | 4011101010841 |
事業内容 | 情報関連機器、精密機器、電子部品 |
代表者 |
小川恭範(代表取締役社長) 瀬木達明(代表取締役専務執行役員)[2] |
資本金 |
532億400万円 (2019年3月31日現在) |
発行済株式総数 |
3億9963万4778株 (2019年3月31日現在) |
売上高 |
連結:1兆1289億14百万円 単体:8234億48百万円 (2022年3月期) |
経常利益 |
単体:1235億15百万円 (2022年3月期) |
純利益 |
単体:1155億69百万円 (2022年3月期) |
純資産 |
連結:5427億47百万円 単体:3804億円 (2022年3月31日現在) |
総資産 |
連結:1兆2664億20百万円 単体:8248億98百万円 (2022年3月31日現在) |
従業員数 |
連結:77,642名 単体:12,630名 (2022年3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | EY新日本有限責任監査法人[3] |
主要株主 |
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口):23.52% 株式会社日本カストディ銀行(信託口):8.04% 三光起業株式会社:4.22% セイコーグループ株式会社:3.61% みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行:2.45% エプソングループ従業員持株会:2.23% 第一生命保険株式会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行):1.84% STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234 (常任代理人 株式会社みずほ銀行):1.42% 服部悦子:1.30% 株式会社八十二銀行 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社):1.28% (2023年3月31日現在) |
主要子会社 |
エプソン販売 100% 東北エプソン 100% 宮崎エプソン 100% |
関係する人物 |
服部一郎(元社長) 中村恒也(元社長) 安川英昭(元社長) 草間三郎(元社長) 花岡清二(元社長) 碓井稔(元社長) |
外部リンク |
corporate |
特記事項:大株主の三光起業は、服部家(服部金太郎の子孫一族)の資産管理会社である(同家の資産管理会社である青山企業は10%強を保有していたが、2011年11月17日に保有株の大部分を売却している)。服部家は、セイコーグループ株式会社の大株主でもある。 |
概要
編集セイコーグループとの関係
編集沿革
編集主要製品
編集プリンター
編集スキャナー
編集- フラットベッドスキャナー
- シートフィードスキャナー
液晶プロジェクター
編集パーソナルコンピュータ
編集- エプソンダイレクトによるEndeavorブランドのPCを展開。以前はEPSON PCシリーズを製造。
電子デバイス
編集ウオッチ
編集産業用製品
編集- 水平・垂直多関節型ロボット、精密組立ロボットなど産業用ロボット、ならびにその画像処理オプション、力覚センサーオプション、パーツフィーディングオプションなど
- 小型射出成形機
- 分光ビジョンシステム
- デジタルラベル印刷機 - SurePress
- 捺染プリンター - インクジェット方式のデジタル捺染印刷機を開発し、富士見事業所(長野県諏訪郡富士見町)内にテキスタイルのソリューションセンターを構えている。
- ICテストハンドラ(2021年1月兼松へ事業譲渡)
その他の製品
編集デジタルカメラおよび関連機器
編集- デジタルカメラ - 2004年、世界初レンジファインダー式デジタルカメラのR-D1 を発売。2009年に後継機種のR-D1xGが発売。2014年3月に販売終了となり、それ以降、同シリーズは終息となった。
- フォトビューワー - かつてProselectionで製品展開していた。
音楽CD
編集- 1993年より文化支援活動の一環として「EPSON CLASSIC CD Collection」の販売を行っていた。2016年6月末日で販売終了となった。
広報・宣伝活動
編集CM・広告
編集家庭向けのインクジェットプリンターのカラリオシリーズの普及期に、人気タレントをCMに使って大胆に宣伝を行い、製品のヒットやブランドの認知に一役を買っていた。1997年頃迄はライバルのキヤノンのBJシリーズにはペンギンなど色彩鮮やかな動物や鳥類・風景の写真が主に使われていたのに対して、対照的な広告であった。
歴代イメージタレント
編集スポンサーシップ
編集自社のブランドを広く認知させるため、各種イベントやアスリート等へのスポンサードを行っている。
- マンチェスター・ユナイテッド - 2012年より
- エプソン アクアパーク品川 - 旧「エプソン 品川アクアスタジアム」、2005年にネーミングライツを取得し、2016年3月31日に契約期間を満了。
- ナカジマレーシング - 元レーシングドライバー・中嶋悟のレーシングチーム(中嶋との関係は後述)
- メルセデスAMG F1ペトロナスF1チーム - 2015年より
- 横峯さくら-所属契約プロゴルファー
- 吉田優利-所属契約プロゴルファー[25]
- 松本山雅FC
- アジアサッカー連盟
- 館長庵野秀明 特撮博物館
- YOSAKOIソーラン祭り
中嶋悟
編集主な関連企業
編集提供番組
編集現在
編集- 2022年時点
- ORIENT STAR TIME AND TIDE(J-WAVE、2017年10月 -)
- 日経スペシャル SDGsが変えるミライ~小谷真生子の地球大調査(BSテレビ東京)
過去
編集工科短期大学校
編集より高度かつ広範囲な専門知識を有する技術技能者を育成するため、セイコーエプソン工科短期大学校を開設している。認定職業訓練による職業訓練施設で高度職業訓練専門課程を実施する。
施設はセイコーエプソン本社構内にある。1969年(昭和44年)、社内に技能研修所が組織化され、1971年(昭和46年)に技能研修生らが機械整備科,時計組立科2ヵ年の訓練を開始した。1987年(昭和62年)に セイコーエプソン高等職業訓練校が長野県知事より認可され開校。1988年(昭和63年)から セイコーエプソン工科短期大学校として認可され開校した。課程は現在 機械システム系精密電子機械科に、定員20名で開校。対象者は高等学校卒業以上で、原則2年以上の職場経験者を事業部・各社の推薦をうけた者で、期間・訓練時間は2ヵ年(3,600時間)に渡る。カリキュラムには座学のほか、自主製作活動、FA総合課題実習、選択専門実習(機械・FA系コース、電子・ソフト系コース、真空・フォトリソコース)実践実習、海外研修、となっている。
社員の待遇
編集平均年収推移
編集有価証券報告書によれば、平均年収は以下のように推移している。
現在、技術上の問題で一時的にグラフが表示されなくなっています。 |
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過去の決算
編集売上高
編集現在、技術上の問題で一時的にグラフが表示されなくなっています。 |
利益
編集現在、技術上の問題で一時的にグラフが表示されなくなっています。 |
関連項目
編集- 松本山雅FC(2014年シーズンよりユニフォーム胸スポンサー[26]。それ以前からスポンサーだった子会社のエプソン販売株式会社と共同でスポンサードしている)
- サンリツ服部美術館
- ブルボン(信越地方に本社を置くベルマーク運動参加企業は現在2社。エプソンはインクカートリッジなどの回収、ブルボンはガムの包装紙に付いている)
- アジアサッカー連盟(公式スポンサー)
- マンチェスター・ユナイテッドFC(グローバルスポンサーシップ)
- メルセデスAMG F1ペトロナスF1
- パシフィック・リム選手権(1999年より2001年まで「EPSON CUP」として行われた)
- 諏訪湖祭湖上花火大会(大会の象徴である尺玉花火「水上大スターマイン」の提供スポンサー)
- 御堂筋グランタワー(旧エプソン大阪ビル) - 2015年3月に売却
脚注
編集注釈
編集- ^ かつての旧秋田オリエント精密からの継続。
出典
編集参考文献
編集- 「ASCII 1982年9月号」第6巻第9号、株式会社アスキー出版、1982年9月1日。
- 「ASCII 1983年5月号」第7巻第5号、株式会社アスキー出版、1983年5月1日。
外部リンク
編集- エプソン
- EPSON/エプソン (@epsonjp) - X(旧Twitter)
- Epson (EpsonJP) - Facebook
- エプソンコーポレート - YouTubeチャンネル
- セイコーエプソン - メディア芸術データベース