バスキン・ロビンス
米国発祥のアイスクリームチェーン
(サーティーワンから転送)
バスキン・ロビンス(英語: Baskin-Robbins Inc.)は、アメリカ合衆国発祥の世界最大級のアイスクリームチェーンのひとつ。世界40か国に7300以上の店舗を展開している。
![]() 2022年制定のロゴマーク | |
![]() バスキン・ロビンスのアイスクリーム | |
現地語社名 | Baskin-Robbins Inc. |
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種類 | 完全子会社 |
業種 | 外食産業 |
設立 | 1956年 |
創業者 |
バート・バスキン アーヴィン・ロビンス |
本社 | マサチューセッツ州キャントン、 |
拠点数 | 7,700 |
事業地域 | 全世界 |
主要人物 | ナイジェル・トラヴィス(会長兼CEO) |
製品 | アイスクリーム |
売上高 |
![]() |
親会社 | インスパイア・ブランズ |
ウェブサイト |
www |
歴史
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創業者はバート・バスキンとアーヴィン・ロビンスの2人。バスキンはロビンスの姉の夫だった。2人ともアイスクリームが好きで、店を持つことを夢見ていた。ロビンスの父はワシントン州タコマでアイスクリームショップを経営しており、ロビンスは店を手伝うのが好きだった。第二次世界大戦中、ロビンスは1942年から1945年にかけて陸軍に入隊、バスキンは海軍に志願しそこでアイスクリームを作っては同僚に配った。戦後2人はロビンスの父親の薦めで別々に店を開くことにした。まず1945年に、ロビンスがカリフォルニア州グレンデールに﹁Snowbird︵スノウバード︶﹂を開業した。そして翌年には、退役したバスキンが同州パサデナに﹁Burton's︵バートンズ︶﹂を開業した。
その後、バスキンとロビンスの両者はカリフォルニア南部で勢力を伸ばし1953年に合体して﹁Baskin-Robbins︵バスキン・ロビンス︶﹂となった。1960年代中盤には全米400店舗を達成、1967年にバスキンとロビンスはバスキン・ロビンスをユナイテッド・フルーツ︵現在のチキータ・ブランド︶に推定1200万ドルで売却し、1970年代からは順次海外出店が始まった。現在はすべての店舗がフランチャイズである。
創業者︵バスキンは1967年、ロビンスは2008年に死去︶の手を離れて以降は様々な親会社の下を転々としたが1973年にイギリスの食品会社J.ライオンズ︵後のアライド・ライオンズ→アライド・ドメク︶が買収した。1994年にはアライド・ドメク・クイックサービスレストラン︵後のダンキン・ブランズ︶の傘下となる。
2005年にフランスの酒業メーカーペルノ・リカールがアライド・ドメクを買収した際、ダンキン・ブランズの売却が発表された。ダンキン・ブランズ・グループは、2005年12月に投資ファンドのベインキャピタル、カーライル・グループおよびトーマス・H・リー・パートナーズによる共同所有となった。
2020年10月31日にインスパイア・ブランズはダンキン・ブランズを113億ドルで買収すると発表した。同年12月15日に買収が完了し、現在はダンキンドーナツとともにインスパイア・ブランズの傘下となっている。
展開している国や地域
編集日本での展開
編集種類 | 株式会社 |
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機関設計 | 監査役会設置会社[1] |
市場情報 | |
略称 | サーティワン、サーティワンアイス |
本社所在地 |
日本 〒141-0021 東京都品川区上大崎三丁目1番1号 目黒セントラルスクエア |
設立 | 1973年(昭和48年)12月19日 |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 8010701008226 |
事業内容 | アイスクリーム専門店のフランチャイズ展開 |
代表者 |
ジョン・キム(代表取締役会長兼CEO) 渡辺裕明(代表取締役社長兼COO) |
資本金 | 7億3,528万6千円(2019年12月31日現在) |
発行済株式総数 |
964万4,554株 (2019年12月31日現在) |
売上高 |
193億1,799万3千円 (2019年12月期) |
営業利益 |
5億1,583万6千円 (2019年12月期) |
経常利益 |
7億7,720万7千円 (2019年12月期) |
純利益 |
4億3,927万6千円 (2019年12月期) |
純資産 |
95億5,883万2千円 (2019年12月31日現在) |
総資産 |
182億5,937万9千円 (2019年12月31日現在) |
従業員数 |
221人 (2019年12月31日現在) |
決算期 | 12月31日 |
会計監査人 | PwCあらた有限責任監査法人 |
主要株主 |
株式会社不二家 43.31% ダンキン ブランズ インターナショナル ホールディングス リミテッド 43.31% (2019年12月31日現在) |
関係する人物 | 尾崎仙次(元社長) |
外部リンク |
www |
日本ではバスキン・ロビンスと不二家の合弁会社のB-Rサーティワンアイスクリーム株式会社[注1]︵英: B-R 31 ICE CREAM CO.,LTD.︶がチェーン店を展開している。高速道路のサービスエリアにあるような小規模な店舗では31種類以下の品揃えであることもある。また、一部の店舗ではクレープを取り扱っている。
当初は登記上の商号にアルファベットを使用できなかったため、商号は﹁ビー・アールサーティワンアイスクリーム﹂であったが、2007年に表記を現在のものに改めた。
本国のアメリカと異なり、日本では﹁サーティワン アイスクリーム﹂を屋号にしており、﹁バスキン・ロビンス﹂と呼ばれることはほとんどないが、看板は本来の名称である﹁Baskin-Robbins﹂を強調したもので、それに﹁サーティワン アイスクリーム﹂の文字が併記されている。ロゴマークは、旧来は﹁31﹂を強調したものだったが、現在では﹁BR﹂と﹁31﹂を組み合わせたロゴとなっている。2022年4月11日にバスキン・ロビンスはロゴマークを一新したが、日本を含むアメリカ国外では変更されていない。
本国アメリカでは﹁バスキン・ロビンス﹂と呼ばれているため、アメリカ人に﹁サーティワン﹂といっても通じず、逆に日本人には﹁バスキン・ロビンス﹂は通じにくい[注2]。
2021年までに提供されたフレーバーは1,300種に上る[2]。
沿革
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※ 沿革|企業情報|[B-R サーティーワンアイスクリーム]︵外部サイト︶
●1973年︵昭和48年︶12月19日 - 不二家が子会社として、ビー・アールジャパン株式会社を設立。
●1974年︵昭和49年︶1月 - 第三者割当増資により、アメリカのバスキン・ロビンス社の出資を受けて、合弁会社となる。
●1974年︵昭和49年︶4月23日︵火曜日︶ - 東京目黒に直営第1号店及びトレーニングセンターを開設。
●1974年︵昭和49年︶4月 - 東京都港区ナショナル麻布スーパーマーケット内にフランチャイズ1号店(現‥麻布店)開店。現存する店舗としては最も古い。
●1985年︵昭和60年︶7月 - ビー・アールサーティワンアイスクリーム株式会社に商号変更。
●1987年︵昭和62年︶12月10日 - 日本証券業協会東京地区協会に登録し、株式を店頭公開。
●1996年︵平成8年︶6月 - クレープを商品として正式に導入。
●2003年︵平成15年︶12月 - 店舗数500店を達成。
●2004年︵平成16年︶12月 - 株式の店頭公開を取り消し、ジャスダック(JASDAQ)に上場。
●2005年︵平成17年︶11月 - 台北市に台湾1号店を地元企業とのフランチャイズ契約で開店。
●2006年︵平成18年︶12月 - 本社及び富士小山工場で環境ISO 14001認証取得。
●2007年︵平成19年︶3月 - 商号をB-Rサーティワンアイスクリーム株式会社に変更︵アルファベット商号の解禁に伴う︶。
●2010年︵平成22年︶4月 - 証券取引所の合併により、大証JASDAQ︵スタンダード︶に上場。
●2010年︵平成22年︶7月 - 店舗数1000店を達成する。
●2012年︵平成24年︶
●4月 - 店舗数1100店を達成した。
●4月19日 - 新コンセプトストアー﹁サーティワン エクスペリエンス ダイバーシティ東京 プラザ店﹂を出店。
●2013年︵平成25年︶7月 - 東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ︵スタンダード︶に上場。
●2017年︵平成29年︶12月 - 本社を目黒セントラルスクエアに移転。トレーニングセンターを31 ice cream collegeに改名。
●2018年︵平成30年︶10月 - 台湾へ出店。
●2020年︵令和2年︶
●3月 - 子会社﹁31 Aikalima LLC﹂を米国ハワイ州に設立。
●7月 - 販売拠点数1,200ヶ所を達成。
●11月 - 子会社﹁31 Aikalima LLC﹂が米国ハワイ州において、米国バスキン・ロビンス社のフランチャイジーとして出店。
●2021年︵令和3年︶4月1日 - 全世界で統一使用しているロゴ・マークを導入。新店舗デザイン“Flavor First︵F1︶” “MOMENTS”の2種類を導入[3]。
●2022年︵令和4年︶
●1月 - 子会社﹁31 Aikalima LLC﹂と連結決算開始。
●4月 - 市場区分変更に伴い、東京証券取引所スタンダード市場に上場。
ギャラリー
編集-
FC1号店である麻布店
(及び旧ロゴ) -
東京ドームシティラクーア店
提供番組
編集現在
編集過去
編集- マシュマロ通信(テレビ大阪、番組の筆頭スポンサーでクレジット表記は「サーティワンアイスクリーム」であった)
- 不可思議探偵団(日本テレビ)
- ミリオンダイス(日本テレビ)
- なるほど!ハイスクール(日本テレビ)
- 天才!志村どうぶつ園(日本テレビ)
- もしものシミュレーションバラエティー お試しかっ!(テレビ朝日)
- ナニコレ珍百景(テレビ朝日)
- いきなり!黄金伝説(テレビ朝日)
- みんなのアメカン(日本テレビ)
- 奥の深道〜同類くんの旅〜(フジテレビ)
- 沸騰ワード10(日本テレビ)(2020年4月 - 9月)
- アイ・アム・冒険少年(TBS)(2021年4月 - 8月)
CM出演者
編集現在
編集アイスクリームケーキ
バラエティパック
- 山田涼介(Hey! Say! JUMP)
過去
編集脚注
編集注釈
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(一)^ 社名の﹁B-R﹂は半角文字で表記されるが、日本の商号は半角文字と全角文字を混在して登記することはできないため、登記上は﹁B-Rサーティワンアイスクリーム株式会社﹂と全角で表記される。
(二)^ 看板に﹁サーティワンアイスクリーム﹂と書かれているのは日本だけだが、﹁サーティワン︵31︶﹂の呼称が通じるのは日本と中華民国とフィリピンの3ヶ国のみであり、近隣国である中華人民共和国︵特別行政区の香港とマカオを含む︶や韓国、ロシアは﹁サーティワン﹂ではなく﹁バスキン・ロビンス﹂と呼ばれる。なお、台湾とフィリピンへは、日本のB-Rがアメリカの本社との契約によって台湾とフィリピンの民間企業とフランチャイズ契約を結んだことで出店された。
出店
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(一)^ IR情報内 内部統制基本方針 - B-Rサーティワンアイスクリーム株式会社
(二)^ BCN+R. “サーティーワン初の﹁フレーバー総選挙﹂実施中! 期間限定キャンペーン”. BCN+R. 2021年4月6日閲覧。
(三)^ “サーティーワンからアイスクリームが無くなります。” (PDF). サーティワン アイスクリーム (2021年3月31日). 2024年6月14日閲覧。
関連項目
編集- 不二家 - 日本法人の筆頭株主
- ダンキンドーナツ - 米国本社の兄弟会社
- ハーゲンダッツ
- ホブソンズ - 高級アイスクリーム店
- コールド・ストーン・クリーマリー
- ブルーシールアイスクリーム
- ディッパーダン
- 資生堂パーラー
- マーベラスクリーム
- チョコレートミントアイスクリーム
外部リンク
編集- B-R サーティワンアイスクリーム
- Baskin-Robbins
- サーティワンアイスクリーム (@BR31_Icecream) - X(旧Twitter)
- サーティワン アイスクリームBR 31 ICE CREAM (BR31icecream) - Facebook
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