列車愛称の意義

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列車愛称が付けられる理由はさまざまであるが、大体以下のように集約できる。

  1. 個々列車の識別(主に旅客案内面や運転業務面で)
  2. 座席指定券販売における便宜(1. の意味合いもある)
  3. 列車の周知徹底
  4. 列車の宣伝

列車愛称の由来

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沿












宿
























使







使

接頭辞

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使2021JR西5

Max使

選定に際して

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21.2.3.

11110使12016使

使

2002 - 使



:/

列車愛称の重複・復活

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3

1968

殿使JRJR

使

使

非公式の愛称

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 - 便[1]

 - 

 - 1

貨物列車の愛称

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1959 (34) 11西 -  -  - [2]  -  - 

19821115

日本における沿革

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日本における列車愛称は、戦前1929年(昭和4年)9月に鉄道省が公募の結果に基き、東京駅 - 下関駅間を運行する特急列車2往復にそれぞれ「富士(ふじ)」・「櫻(さくら)」という愛称を与えたことが始まりとされる。戦中は一時中断したが、国鉄においては戦後1949年(昭和24年)に特急・急行・準急それぞれで「へいわ」・「銀河」・「いでゆ」といった列車愛称を復活させ、その後国鉄・私鉄ともに日本全国へ広まっていった。

戦前期における展開

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192949 - 21234
19,90211,0072882383410121343219305103 - 10

1937127[1]










西

 - 

1944194

1945208

戦後の展開

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1949246

1949249 - 1921

19492410 - 2

19502516

195025

1950251112


1957321012

19583311151


19613610
(一)

(二)1.

(三)

121211

19643910
(一)

(二)

1966413100km

1968431035991268
(一)

(二)

(三)

(四)11212212

(五)5150

1974497

197853101967421019684310262
19866111132

198863

国鉄・JRにおける列車愛称の長命・短命

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長命

私鉄における展開

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1969443

196338419664161968437199911720041612

1960120[3]2000

7000

日本国外における列車の愛称

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1

JR

ヨーロッパ

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1便

国際列車

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Friedrich SchillerHeinrich HeineErasmusRembrandtGoetheRubensTEE使EC

ExpressOrient Express

ドイツ

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ICEICE

Wilhelm RöntgenICE1998Jakob FuggerICE


イギリス

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Locomotion No 1No 1Catch me who canMallard Flying Scotsman


フランス

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Le MistralL'Etoile du Nord

Le Train bleu

Jules Verne

TGV  ICE TGV

イタリア

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イタリアSettebello(セッテベロ、「settebello-denari」というトランプ・ゲームの役(切り札)。転じて“7人の美女”を表す)は、車両(ETR 300電車)の名前が列車の名前になった特殊な例である。

変り種

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ICEBlauer Engel使

1989Timişoara 8989

 - Westen Bayern Radio西

アジア

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中国

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中国には、共産党軍の軍事行動を記念した「長征号」がある。

韓国・台湾

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JR

インド

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インドの中・長距離列車にも愛称が存在し、その中にはガンディーの「不殺生」を記念した「アヒムサ急行」など、特色のある愛称も見られる。

南北アメリカ

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アメリカ合衆国

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Empire builder20th Century Limited20

19ElectrolinerZephyr西

ZephyrZ"Zephyr"

カナダ

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カナダでは国土を横断する列車に愛称が付けられており、現在運行されている列車ではVIA鉄道の"Canadian"(「カナディアン号」)が非常に有名である。

メキシコ

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現在は同国の鉄道民営化に伴い廃止されてしまった列車が多いものの、同国を縦断した"Aguila de Aztec"(「アステカの鷹」)や、追加料金を払えば車内でテキーラを沢山飲めることで有名な観光列車「テキーラ・エクスプレス」のように中・長距離列車には愛称が存在する。

アルゼンチン

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アルゼンチンの中・長距離列車にも愛称が存在し、最も有名な列車である"El Gran Capitan"(「偉大なキャプテン」・2012年より運休中)や"El Libertador"(「解放者」・1993年廃止)、"El Malplatence"(「マル・デル・プラタ人」)、"Estrella del Norte"(「北極星」)などは同国の鉄道を象徴する列車である。

チリ

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"Rapid de la Frontera""Rapid del Biobio""EFE Temuco"

バスの愛称

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便JRJRX

JRJR使 - 使

JRJR便



使

脚注

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注釈

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  1. ^ ダイヤ改正により運転区間の変化があることから愛称も「上諏訪夜行」「松本夜行」などと変化がある。
  2. ^ 後に東北新幹線の列車愛称となる「はやて」はこの時梅田駅 - 広島駅福岡港駅間の列車名として採用されている。
  3. ^ その後1970年3月のダイヤ改正で一部列車に「パールズ」の愛称が復活したが、1970年代の間に再び廃止された。

出典

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  1. ^ 「水郷めぐり」以外は1934年(昭和9年)夏季発行の東京鉄道局パンフレット「暑熱を越えて」による。

関連項目

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