190572 - 1983528
泉井 久之助
人物情報
生誕 (1905-07-02) 1905年7月2日
日本の旗 日本大阪市天王寺
死没 1983年5月28日(1983-05-28)(77歳没)
出身校 京都帝国大学
学問
研究分野 言語学
研究機関 京都大学京都産業大学
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経歴

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(出典:堀井令以知「泉井久之助先生 (1905-1983)」『言語研究』1983年1に所収)

受賞・栄典

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研究内容・業績

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主要著書

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稿5884(2)

翻訳

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/ The Odyssey of Homer  194816

  1932 / 19531979

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主な序文

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  • 下宮忠雄『バスク語入門』(1979年11月、大修館書店)
  • 崎山理『南島語研究の諸問題』(1979年10月、弘文堂)
  • 関本至『現代ギリシャ語文法』(1968年6月、泉屋書店)

3冊のことばの本

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月刊『言語』(大修館書店刊行)が、1977年5月号で当時の著名な言語学者に「かつて最も印象深く読まれた言語学及び言語論の図書を三点挙げていただき、簡単な感想をつけて」もらう特集を組んだ。泉井はそれに、以下の3点を挙げている。(なお感想も省略して付記する)

  • フンボルト『全著作集』
    • 「全集を読む必要がある」
  • ソシュール『印欧諸語における原初の母音体系についての覚え書』
    • 「私の学生時代に最大の刺激になったもの」
  • メイエ『印欧語比較研究入門』
    • 「私はこの書物を読みつぶして今三回目の購入本を使用している」

なお、泉井は最後のメイエ『印欧語比較研究入門』を臨終の直前まで手放さず、4回目の購入本を使用していたという。(下宮忠雄『言語学I 英語学文献解題第1巻』研究社、p.180)

主な論争・公開質問

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服部四郎と「言語年代論」を巡って

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「数理といわゆる言語年代論の有効性について」(『言語の構造』所収)、「放射能半減期の公式とスウオデッシュの「言語年代論」」(『言語の世界』所収)の両論文における言語年代論者の服部四郎の議論に対し、基礎となる放射能半減期の公式の意味を正確には理解しないまま比較言語学に持ち込もうとしている、として批判した。

チョムスキーと「語順」について

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Chomsky, Topics in the Theory of Generative Grammar, The Hague-Paris, (Mouton), 1966に対する泉井の書評、及びChomskyの回答(共に原文のまま『言語の世界』に所収)によれば、両者の語順のinversion(倒置)に対する考え方が、決定的に異なっていた。「Chomskyはさまざまの‘inversion’は、同一の‘deep structure’のsurface aspectsにすぎないと見るのに対し、私はdeep activitiesが違えばこそsurface aspectsも変わって来ると考える。(『言語の世界』p.391)

風間喜代三と『ヨーロッパの言語』を巡って

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風間喜代三「わたしの読んだ本 泉井久之助『ヨーロッパの言語』」(「言語生活」1969年11月号)、泉井久之助「『ヨーロッパの言語』追い書 風間喜代三さんの紹介に応えて」(「言語生活」1970年3月号)において、ラテン語のnātūraの語源解釈をめぐって、「あまりに理論的に過ぎる」とした風間に対して、泉井はあくまで譲らなかった。

関連項目・図書

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  • 西田龍雄「泉井久之助先生と言語研究」(『言語研究』1973年)
  • 関本至「泉井先生の思い出」(同上)
  • 堀井令以知「泉井久之助先生(1905〜1983)」(同上)
  • 梅棹忠夫『実戦・世界言語紀行』(岩波新書、1992年、p.20, 25)
  • 泉井久之助博士著作論文目録」(泉井久之助先生生誕百年記念会、2005年9月)
  • 下宮忠雄「泉井久之助先生 生誕100周年記念会報告」(「言語」2006年3月号)
  • 崎山理「日本語学者列伝 泉井久之助」(「日本語学」2014年3月号)

脚注

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