筑波大学
筑波大学(つくばだいがく、英語: University of Tsukuba)は、茨城県つくば市にある国立大学である。
筑波大学 | |
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![]() | |
![]() 筑波キャンパス | |
大学設置 | 1973年 |
創立 | 1872年 |
学校種別 | 国立 |
設置者 | 国立大学法人筑波大学 |
本部所在地 |
茨城県つくば市天王台一丁目1-1 北緯36度6分41秒 東経140度6分14秒 / 北緯36.11139度 東経140.10389度座標: 北緯36度6分41秒 東経140度6分14秒 / 北緯36.11139度 東経140.10389度 |
学生数 | 16,507 |
キャンパス |
筑波(茨城県つくば市天王台) 東京(東京都文京区) |
学部 |
人文・文化学群 社会・国際学群 人間学群 生命環境学群 理工学群 情報学群 医学群 体育専門学群 芸術専門学群 総合学域群 |
研究科 |
教育研究科 人文社会科学研究科 ビジネス科学研究科 数理物質科学研究科 システム情報工学研究科 生命環境科学研究科 人間総合科学研究科 図書館情報メディア研究科 人文社会ビジネス科学学術院 理工情報生命学術院 人間総合科学学術院 |
ウェブサイト |
www |
第二次世界大戦前の旧制時代からの歴史を持つ旧官立大学の一校であり、広島大学と共に旧二文理大の一校である。また、文部科学省が実施しているスーパーグローバル大学事業のトップ型指定校ならびに指定国立大学法人に指定されている。
概観
編集大学全体
編集基本的な目標
編集教育および研究
編集学風および特色
編集積極的に産学連携活動を行っており、筑波大学発ベンチャー企業数は平成18年度末で61件(日本の大学で第3位)である。また、平成18年度(2006年度)の大学発ベンチャー新設数は8件(日本の大学で第1位)である[5]。
2008年11月より学生活動支援GPに採択された「つくばアクションプロジェクト」 (T-ACT) が開始されている。これは学生の主体的な活動を支援する目的で大学・教員・学生の相互的な支援ネットワークを構築し活動のスタートアップサポートを行う組織である。
沿革
編集(沿革節の主要な出典は公式サイト[6])
略歴
編集年表
編集![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/04/%E7%AD%91%E6%B3%A2%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E9%96%8B%E5%AD%A650%E5%91%A8%E5%B9%B4%E8%A8%98%E5%BF%B5%E6%A4%8D%E6%A8%B9%E3%81%AE%E7%A2%91.jpg/250px-%E7%AD%91%E6%B3%A2%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E9%96%8B%E5%AD%A650%E5%91%A8%E5%B9%B4%E8%A8%98%E5%BF%B5%E6%A4%8D%E6%A8%B9%E3%81%AE%E7%A2%91.jpg)
基礎データ
編集所在地
編集象徴
編集シンボルマーク
編集校章や大学名書体、基本色などの規格と使用基準 (VI: Visual Identification System) を定めている[19]。
スクールカラー
編集『紫峰』という名の発行物もあるように紫色は筑波大学のキーワードとなっている。スクールカラーは「筑波紫」(HTML#6600CC) である。体育会所属団体のユニフォームは2012年から「FUTURE BLUE」と称する淡い青色を用いることで統一されている。
校章
編集スローガン
編集平成22年度(2010年度)より開学の理念を象徴するスローガンとして「IMAGINE THE FUTURE.」を使用しており、掲示物に取り入れられているほか、横断幕などが学内の至るところで掲揚されている。考案はOBの一倉宏による[21]。
校歌・応援歌
編集教育および研究
編集主に体育・芸術専門学群の講義で使用される。
学群・学類
編集学群学類の再編(2007年度)
編集筑波大学の「学群・学類」制度は、学際性、文理融合などの観点に基づいていた。当時、学類の英訳が「college」であり、ナンバー学群の英訳が「cluster of colleges」であることから、他大学の学部・学科とは異なる観点から区分されていたことが分かる。しかし、受験生や社会一般に対して理解しにくいという評価が長年あったことや、2000年から2001年にかけて行われた大学院の再編などを受け、学群・学類の再編成を行うことになり、2005年7月21日に正式発表された。
主な変更事項は以下の通り:
- ナンバー学群制の廃止、学問内容による学群制の導入
- 人間学類の学群化および主専攻レベルの学類化
- 自然学類の主専攻レベルの学類化
- 情報学類と図書館情報専門学群の「情報学群」化、情報メディア創成学類の新設
- 工学基礎学類の名称変更
- 医学専門学群の名称変更および看護・医療科学類の主専攻レベルの学類化
総定員に変更はない(2007年現在)。平成19年(2007年)度新入生から適用される。なお、2006年度までの学群学類制での入学者(および2008年度までの3年次編入学生)は卒業するまで、所属に関する変更は行わない予定である。
2007年度入学者からの学群構成
編集※2008年度までの3年次編入学生は従前の学群に属することとなる。
- (学類名の右の△は専攻の学類化や新設された学類であることを表し、カッコ内は2007年の改組以前の組織での学類)
- 総合学域群(2020年4月新設)
- 2021年4月より学生受入開始したもっとも新しい学群で、総合選抜入試に合格し入学した1年次生のみが属する。2年次以降は学生本人の希望や成績により既存の各学群(体育専門学群を除く)に進級する。
- 人文・文化学群
学類(人文学類、比較文化学類、日本語・日本文化学類)
- 人文学類[注 10](第一学群人文学類)
- 哲学主専攻
- 哲学コース
- 倫理学コース
- 宗教学コース
- 史学主専攻
- 日本史コース
- 東洋史コース
- 中国史サブコース
- アジア史サブコース
- 西洋史コース
- オリエント史サブコース
- ヨーロッパ・アメリカ史サブコース
- 歴史地理学コース
- 考古学・民俗学主専攻
- 先史学・考古学コース
- 民俗学・文化人類学コース
- 言語学主専攻
- 一般言語学コース
- 応用言語学コース
- 日本語学コース
- 中国語学コース
- 英語学コース
- 仏語学コース
- 独語学コース
- 露語学コース
- 哲学主専攻
- 比較文化学類(第二学群比較文化学類)
- 日本語・日本文化学類(第二学群日本語・日本文化学類)
- 日本語・日本文化学主専攻
- 分野[24]:日本語分野、文化分野
- 日本語・日本文化学主専攻
- 社会・国際学群
学類(社会学類、国際総合学類)
- 人間学群
学類(教育学類、心理学類、障害科学類)
学類(地球学類、生物学類、生物資源学類)
学類(数学類、物理学類、化学類、応用理工学類、工学システム学類、社会工学類)
学類(知識情報・図書館学類、情報メディア創成学類、情報科学類)
- 医学群
学類(医学類、看護学類、医療科学類)
- 医学類 - 6年制(医学専門学群医学類)
- 新医学専攻 - 1年次から「研究室演習」を選択し、指導教員の下で研究生活の実際を体験できるが、その延長で5年次の終わり頃に研究者養成のための「新医学専攻」に進むことができる
- 看護学類 △ - 4年制(医学専門学群看護・医療科学類看護学主専攻)
- 医療科学類[注 12]△ - 4年制(医学専門学群看護・医療科学類医療科学主専攻)
- 医療科学主専攻
- 国際医療科学主専攻
- 体育専門学群
専攻(体育学主)
- 体育学主専攻[注 18]
- 卒業研究領域[注 19]
- 体育学・スポーツ学分野
- 体育・スポーツ哲学、体育史・スポーツ人類学、スポーツ社会学、武道学、体育・スポーツ経営学、スポーツ政策学、スポーツ産業学、体育科教育学、アダプテッド体育・スポーツ学、体育心理学
- コーチング学分野
- コーチング論・トレーニング学、スポーツ運動学、種目別コーチング論(体操、体操競技、陸上競技、水泳競技、バレーボール、バスケットボール、ハンドボール、サッカー、ラグビー、ラケットバット、柔道、剣道、弓道、野外運動、舞踊)
- 健康体力学分野
- 健康教育学、環境保健学、運動生理学、運動生化学、運動栄養学、スポーツバイオメカニクス、応用解剖学、体力学、健康増進学、体育測定評価学、内科系スポーツ医学、外科系スポーツ医学
- 体育学・スポーツ学分野
- 卒業研究領域[注 19]
- 美術史領域
- 芸術支援領域
- 洋画領域
- 日本画領域
- 版画領域
- 彫塑領域
- 書領域
- 構成領域
- 工芸領域
- 総合造形領域
- ビジュアルデザイン領域
- 情報・プロダクトデザイン領域
- 環境デザイン領域
- 建築デザイン領域
- 国際化拠点整備事業(グローバル30)
- 社会国際学教育プログラム(受け入れは「社会・国際学群(社会学類、国際総合学類)」)
- 生命環境学際プログラム(受け入れは「生命環境学群(生物学類、生物資源学類、地球学類)」)
- 国際医療科学人養成プログラム(受け入れは「医学群(医療科学類)」)
2006年度入学者までの学群構成
編集学群(第一学群、第二学群、第三学群、医学専門学群、体育専門学群、芸術専門学群、図書館情報専門学群)
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研究科
編集2020年度より学位プログラム制へ全面移行する。また、最終的には「大学院の一組織化(一学術院化)」を目指すとしている[15]。 なお、専門職大学院など一部の専攻は研究群には組み込まれない(各学術院の一専攻として教育活動が行われる)。
2020年度入学生については、2019年11月まではいったん現在の専攻のもとで学生募集し、入学試験に合格した者に対しては新しい組織のもとで教育活動が行われる[27]。また、教員の主担当変更に伴う所属の変更や複数学位の一本化などがあるため、新たな組織の研究群・専攻や授与される学位は従前の組織の専攻・学位とは必ずしも対応しない。
- 人文社会ビジネス科学学術院
- 理工情報生命学術院
- 数理物質科学研究群(5学位プログラム)
- システム情報工学研究群(8学位プログラム)
- 生命地球科学研究群(12学位プログラム)
- 国際連携専攻
- 国際連携持続環境科学専攻
- 人間総合科学学術院
- 人間総合科学研究群(26学位プログラム)
- 共同専攻
- スポーツ国際開発学共同専攻
- 大学体育スポーツ高度化共同専攻
- 国際連携専攻
- 国際連携食料健康科学専攻
2019年度入学生までの組織
編集それまでの8研究科85専攻は、学生の在学中は新組織と併存する。
- 教育研究科(修士課程)
専攻(スクールリーダーシップ開発、教科教育、特別支援教育)
- スクールリーダーシップ開発専攻
- 教科教育専攻
- 国語教育コース
- 社会科教育コース
- 数学教育コース
- 理科教育コース
- 英語教育コース
- 保健体育教育コース
- 芸術科教育コース
- 特別支援教育専攻[注 22]
- 人文社会科学研究科(特に記さぬ限り、博士前期課程・博士後期課程)
専攻(哲学・思想、歴史・人類学、文芸・言語、現代語・現代文化、国際公共政策、国際地域研究、国際日本研究)
- 数理物質科学研究科(特に記さぬ限り、博士前期課程・博士後期課程)
専攻(数学、物理学、化学、電子・物理工学、物性・分子工学、ナノサイエンス・ナノテクノロジー、物質・材料工学)
- システム情報工学研究科(特に記さぬ限り、博士前期課程・博士後期課程)
専攻(社会工学、リスク工学、コンピュータサイエンス、知能機能システム、構造エネルギー工学)
- 社会工学専攻(2014年4月に行われた改組以前の社会システム工学専攻(博士前期課程)、経営・政策科学専攻(博士前期課程)、社会システム・マネジメント専攻(博士後期課程)に対応する)
- 社会工学学位プログラム(博士前期課程・後期課程)[注 53]
- サービス工学学位プログラム(博士前期課程)
- リスク工学専攻[注 54]
- 教員の研究分野[注 55]:トータルリスクマネジメント、サイバーリスク、都市リスク、環境・エネルギーリスク
- コンピュータサイエンス専攻[注 56]
- 教員の研究分野[注 57]:数理情報工学、知能ソフトウェア、ソフトウェアシステム、計算機工学、メディア工学、知能・情報工学
- 知能機能システム専攻[注 58]
- 教員の研究分野[注 59]:システムデザイン、人間・機械・ロボットシステム、計測・制御工学、コミュニケーションシステム
- 構造エネルギー工学専攻[注 60]
- 教員の研究分野[注 61]:固体力学・材料工学、構造・防災・信頼性工学、流体・環境工学、熱流体・エネルギー工学
専攻(博士前期課程、博士後期課程)
- 博士前期課程
- 博士後期課程
- 5年一貫制博士課程
専攻(修士課程、博士前期課程、博士後期課程、3年制博士課程、4年制博士課程)
- 修士課程
- 博士前期課程
- 教育学専攻
- 教員の専門研究分野[36]:日本教育史、生涯学習・社会教育学、教育制度学、比較・国際教育学、教育行政学、学校経営学、カリキュラム、教育方法学、道徳教育学、キャリア教育学、社会科教育学、人文科教育学、数学教育学、理科教育学、共生教育学(教育社会学)、共生教育学(教育臨床学)
- 心理専攻
- 障害科学専攻
- 生涯発達専攻(夜間開講)
- 感性認知脳科学専攻
- 看護科学専攻
- 研究領域[39]:実践看護学、健康システム看護学
- 体育学専攻
- コース[40]
- スポーツ文化・経営政策コース
- 健康・スポーツ教育コース
- ヘルスフィットネスコース
- アスレティックコンディショニングコース
- コーチングコース
- 研究領域[41][注 103]
- 体育・スポーツ学分野
- 研究領域:体育スポーツ哲学、体育史・スポーツ人類学、スポーツ社会学、武道学、体育・スポーツ経営学、スポーツ政策学、スポーツ産業学、体育科教育学、アダプテッド体育・スポーツ学、体育心理学
- 健康体力学分野
- コーチング学分野
- 研究領域:コーチング論・トレーニング学、スポーツ運動学、体操コーチング論、体操競技コーチング論、陸上競技コーチング論、水泳競技コーチング論、バレーボールコーチング論、バスケットボールコーチング論、ハンドボールコーチング論、サッカーコーチング論、ラグビーコーチング論、ラケットバットスポーツコーチング論、柔道コーチング論、剣道コーチング論、野外運動論、舞踊論
- 外国語
- 体育・スポーツ学分野
- コース[40]
- 芸術専攻[注 104]
- 世界遺産専攻
- 教育学専攻
- 博士後期課程
- 教育基礎学専攻[注 106]
- 教員の研究分野[42]:日本教育史、生涯学習・社会教育学、教育制度学、比較・国際教育学、教育行政学、学校経営学、キャリア教育学、教育組織開発論、教育社会学
- 学校教育学専攻
- 心理学専攻[注 107]
- 教員の研究分野[42]:知覚・認知心理学、教育・発達心理学、社会心理学
- 障害科学専攻
- 教員の研究分野[42]:視覚障害学、聴覚障害学、知的・発達・行動障害学、健康・運動障害学、音声・言語障害学、障害原理論、障害福祉学、理療教育学
- 生涯発達科学専攻(夜間開講)
- 感性認知脳科学専攻
- 看護科学専攻[注 108]
- 体育科学専攻
- 研究分野[45]:体育・スポーツ文化系、スポーツ経営・政策系、体育・スポーツ教育系、運動生命科学系、健康体力系、運動・コーチング科学系
- 芸術専攻
- 研究領域[46]:芸術学、デザイン学
- 世界文化遺産学専攻
- 教育研究領域[47]:政策・行政、自然保護、遺産整備、美術、景観、保存科学、観光・計画、保存哲学、建築
- 教育基礎学専攻[注 106]
- 3年制博士課程
- 4年制博士課程
- 生命システム医学専攻
- 疾患制御医学専攻
- 研究分野[51]
- 臨床病態解明学
- 放射線診断学、放射線腫瘍学、精神神経医学、災害精神支援学、麻酔・蘇生学、救急・集中治療医学、臨床薬剤学、地域医療教育学、臨床試験・臨床疫学、臨床研究地域イノベーション学、
- 臨床外科学
- 消化器外科学、心臓血管外科学、整形外科学、呼吸器外科学、小児外科学、腎泌尿器外科学、形成外科学、乳腺内分泌外科学、婦人周産期医学、脳神経外科学、眼科学、耳鼻咽喉科学、顎口腔外科学
- 臨床内科学
- 消化器内科学、循環器内科学、呼吸器内科学、神経内科学、腎臓内科学、血液内科学、膠原病内科学、代謝・内分泌制御医学、臨床検査学、皮膚科学、小児内科学、感染症学、臨床腫瘍学
- 社会医学
- 保健医療政策学・医療経済学、ヘルスサービスリサーチ、社会精神保健学
- 連携大学院方式
- 臨床病態解明学
- 研究分野[51]
- 図書館情報メディア研究科(博士前期課程・博士後期課程)
専攻(図書館情報メディア専攻)
社会人大学院
編集筑波大学の社会人大学院は、ビジネス科学研究科(GSBS)の3課程5専攻と人間総合科学研究科2課程4専攻を有している。
- ビジネス科学研究科(夜間開講)
専攻(博士前期課程、博士後期課程、専門職大学院、法曹専攻(法科大学院))
- 博士前期課程
- 経営システム科学専攻【取得学位:修士(経営学 (MBA) または経営システム科学)】
- 企業法学専攻【取得学位:修士(法学)】
- 博士後期課程
- 企業科学専攻
- システムズ・マネジメントコース【取得学位:博士(経営学)または博士(システムズ・マネジメント)】
- 企業法コース【取得学位:博士(法学)】
- 企業科学専攻
- 専門職大学院
- 国際経営プロフェッショナル専攻【取得学位:国際経営修士(専門職)】
- 法曹専攻(法科大学院)【取得学位:法務博士(専門職)】
特徴
- ビジネス科学研究科の5専攻のうち、博士前期課程の専攻である、経営システム科学専攻 (GSSM)、企業法学専攻の2専攻と、博士後期課程の企業科学専攻は、都心に勤務する社会人が仕事を続けながら教育を受けられる夜間開講型の大学院である。これらの専攻では、従来からの大学院が授与する修士・博士の学位が与えられる。専門職大学院である国際経営プロフェッショナル専攻と法曹専攻(法科大学院)では、2003年の学校教育法改正で新たに創設された専門職学位(第三の学位)が授与される。
- 経営システム科学専攻は、1989年に設置された国立大学の社会人経営学修士(MBA)教育の草分け的存在として知られている。関係者の間では同専攻の英語名称の頭文字をとって「GSSM」と呼ばれることが多い。同専攻の修了生には、修了後にベンチャー起業家と大学教授に転身する人が多いという特徴がある。日本経済新聞社と日経HRが共同で行った「通いたいMBA大学院ランキング」(調査期間:2012年5月28日〜6月5日)では、ビジネス化学研究科 経営システム科学専攻が東日本の部で第10位にランクインしており、高い人気を博している[53]また、実際に学んでいた学生を対象にした「国内MBA学生満足度ランキング」(日経HR調査/調査期間:2009年7月〜8月)では同専攻が第19位にランクイン。長く通用する理論を学ぶ授業の多さ、講師との密なコミュニケーション、適正な学費が高く評価されている[54]
- 人間総合科学研究科
専攻(修士課程、博士前期課程、博士後期課程、3年制博士課程)
- 博士前期課程
- 生涯発達専攻
- カウンセリングコース【取得学位:修士(カウンセリング)】
- リハビリテーションコース【取得学位:修士(リハビリテーション)】
- 生涯発達専攻
- 修士課程
- スポーツ健康システム・マネジメント専攻【取得学位:修士(体育学)または修士(保健学)】
- 博士後期課程
- 生涯発達科学専攻【取得学位:博士(生涯発達科学)または博士(カウンセリング科学)または博士(リハビリテーション科学)】
- 3年制博士課程
- スポーツウエルネス学位プログラム(2016年4月より)
特徴
- 人間総合科学研究科生涯発達専攻博士前期課程(カウンセリングコース、リハビリテーションコース)、同研究科生涯発達科学専攻博士後期課程、同研究科スポーツ健康システム・マネジメント専攻修士課程は、研究科としては筑波キャンパスに設置された全日制の大学院であるが、これらの3専攻のみが、夜間開講の社会人大学院として、東京キャンパス大塚地区に設置されている。
グローバル教育院
編集大学、または大学院課程で分野を横断する学位プログラム等の実施、運営を行うことを目的として、2011年12月に設置した。
- ヒューマンバイオロジー学位プログラム
- エンパワーメント情報学プログラム
- 2013年度に、「博士課程教育リーディングプログラム」に採択された。「人間情報学」の学位が取得できる。学生の受け入れは2014年4月から。
研究組織(教員組織)
編集教員組織としての「系」が2011年10月に導入された。2024年度時点で11の「系」があり[55]、各教員は原則として、このいずれかの「系」に属する。
系
編集
- 人文社会系
- ビジネスサイエンス系
- 数理物質系
- 数学域
- 物理学域
- 化学域
- 物理工学域
- 物質工学域
- システム情報系
- 社会工学域
- 情報工学域
- 知能機能工学域
- 構造エネルギー工学域
- 生命環境系
- 人間系
- 教育学域
- 心理学域
- 障害科学域
- 体育系
- 芸術系
- 医学医療系
- 生命医科学域
- 臨床医学域
- 保健医療学域
- 図書館情報メディア系
学系
編集「系」の設置以前は教員研究組織として「学系」が設置されていたが、実際には教員は大学院研究科に所属していた。「学系」の役割は失われており、2012年3月をもって廃止となった[56]。
附属機関
編集筑波大学附属病院
編集附属図書館
編集筑波キャンパスの図書館は中央・体芸・医学・図書館情報学の4館に分かれる。日本の大学図書館としては珍しい全面開架方式を採っており、貴重書などを除いて利用者が本を自由に手に取ることができる。さらに学生・教職員ならば全ての図書館を自由に利用でき、学外者も所定の手続きを取れば利用可能としている。延べ入館者数は年間100万人を超える。
中央図書館の蔵書数は約176万冊で、文理を問わず幅広い分野の本を揃える。体芸・医学・図書館情報学の各図書館は、各分野に特化した蔵書が主であり、蔵書数は各館とも20万冊前後である。
上記4館のほか、東京キャンパスに大塚図書館がある。
附属学校
編集全国共同教育研究施設
編集(この節の主要な出典[57])
- 計算科学研究センター
- プラズマ研究センター
- 下田臨海実験センター
- 遺伝子実験センター
学内共同教育研究施設
編集(この節の主要な出典[57])
- 生存ダイナミクス研究センター
- 外国語センター
- 体育センター
- 留学生センター
- アドミッションセンター
- 北アフリカ研究センター[注 121]
- 学術情報メディアセンター
- 研究基盤総合センター[注 122]
- サイバニクス研究センター
- アイソトープ環境動態研究センター[注 123]
- 保健管理センター
部局附属教育研究施設
編集(この節の主要な出典[57])
- ビジネスサイエンス系
- 大学研究センター
- 数理物質系
- 学際物質科学研究センター[注 124]
- 生命環境系
- 人間系
- 教育開発国際協力研究センター
- 医学医療系
- 生命科学動物資源センター[注 125]
- 次世代医療研究開発・教育統合センター(CREIL)
- 図書館情報メディア系
- 知的コミュニティ基盤研究センター
- 附属病院
- 陽子線医学利用研究センター
- 附属学校教育局
- 特別支援教育研究センター
その他の施設
編集- 筑波大学理療科教員養成施設
- 心理・心身障害教育相談室(筑波キャンパス)
- 心理・発達教育相談室(筑波キャンパス)
- ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー
- TLO(株)筑波リエゾン研究所
- 筑波山神社・筑波大学計算科学研究センター共同気象観測所
- 国際統合睡眠医科学研究機構
- 筑波大学ボンオフィス [59]
研究
編集21世紀COEプログラム
編集採択4件
- 2002年度
- 生命科学
- 複合生物系応答機構の解析と農学的高度利用
- 化学・材料科学
- 未来型機能を創出する学際物質科学の推進
- 学際・複合・新領域
- 健康・スポーツ科学研究の推進
- 2003年度
- 学際・複合・新領域
- こころを解明する感性科学の推進
グローバルCOEプログラム
編集採択1件
- 2007年度
- 情報・電気・電子
- サイバニクス:人・機械・情報系の融合複合
文部科学省 先導的ITスペシャリスト育成推進プログラム
編集高度IT人材育成のための実践的ソフトウェア開発専修プログラム
編集システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻は、2006年9月に文部科学省の先導的ITスペシャリスト育成推進プログラム[60]の採択を受け、プロジェクトを発足している[61]。
スポーツ・アカデミー形成支援事業
編集2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、文部科学省が実施する「スポーツ・アカデミー形成支援事業」の委託先大学(Aタイプ)に採択された[62]。オリンピズムの普及とスポーツ医科学研究の推進を図るため、同じく採択を受けた鹿屋体育大学および日本体育大学と連携し、各国の体育・スポーツ系大学とのネットワーク構築を目指している。
経団連 高度情報通信人材育成に係る重点協力拠点
編集システム情報工学研究科は、2006年4月に日本経済団体連合会(経団連)の高度情報通信人材育成部会から「高度情報通信人材育成に係る重点協力拠点」認定を受けている。
APECプロジェクト
編集大学負担によるアジア太平洋経済協力(APEC)の研究プロジェクトでは、タイのコンケン大学と共同で数学及び科学に関する研究を行っている[63]。
学生生活
編集学生自治
編集筑波大学には、
- 全学学類・専門学群・総合学域群代表者会議(通称:全代会、全学レベル)
- クラス代表者会議(通称:クラ代会、学群・学類レベル)
という大学公認の学生組織があり、一般的な大学での自治会の代替的組織として学生の大学生活面における諸問題について、大学側と折衝を行っている。
サークル
編集課外活動団体
編集学園祭
編集筑波大学には、毎年11月の金・土・日曜日に筑波キャンパスの体芸棟から第2・第3エリアまでを使って行われる「雙峰祭」(そうほうさい)という名称の学園祭が存在する。模擬店祭と揶揄されることがあるほどの模擬店数(特に飲食関係)が特徴であるが、2001年より学内の研究成果の公開を目的とした学術研究企画が始まった。中でも、そのきっかけとなった「MRIによる骨粗鬆症診断」は、ユニークな企画として大変な人気となっている。なお、学園祭の運営は、全学学類・専門学群代表者会議の下部組織である、学園祭実行委員会によって行われているが、過去には学生側と大学側が衝突する事態も発生し、1980年と1984年の2回、大学側によって中止が決定された。
その他に、「やどかり祭」(宿舎祭)という、毎年5月末の金・土に平砂宿舎地区を使って行われる祭が存在する。各宿舎に入居する学群1年生の多くがクラス毎に模擬店を出すのが慣例となっている。伝統的な企画としては、「ゆかコン」(ゆかたコンテスト)という有志団体による対抗パフォーマンスイベント(第39回までは学群対抗)と、各学群が製作した御輿によるイベントがある。運営は、他の組織とは独立した組織である宿舎祭実行委員会が行っている。
各学群・学類内における特徴的な活動・イベント
編集- プログラムバグ慰霊祭(情報科学類)
- 情報科学類において、自ら生み出しそれを滅したということに対する免罪の意味から、プログラムバグ慰霊祭(通称「バグ祭」)というイベントが実施されている。
- 自然学類総合プロジェクト推進委員会[通称SP](自然学類・数学類・物理学類・化学類・地球学類)
- 自然学類のクラス代表者会議から派生した、学類交流のための団体。学園祭の展示は恒例となっている。
各学群・学類内における刊行誌
編集スポーツ
編集施設
編集キャンパス
編集筑波キャンパス
編集筑波大学のメインキャンパスである。
敷地面積が広大なことから日本の大学としては特異なキャンパス交通システムを構築している。期間有効のパスを購入することによって、学内を交通しているバスが一年間乗り降り自由となっている。
東京キャンパス
編集学生宿舎
編集- 一ノ矢宿舎
- 平砂宿舎
- 追越宿舎
- グローバルヴィレッジ
- 春日宿舎(旧図書館情報大学学生宿舎)
食堂・店舗等
編集大学関係者と組織
編集大学関係者組織
編集筑波大学出身教授と筑波大学教授陣
編集筑波大学は、1982年の日本の大学教授市場占拠率(常勤講師以上)では、東大、京大、東北大に次ぐ4位だが[67]、1982年の筑波大学自体の教授陣の自給率は18位より下であり[68]、他大学出身の教授たちが多い。そのために教授陣の結束が弱く、筑波移転や東京文理科大学設置などの重要な契機に、内紛が起きた。
大学関係者一覧
編集対外関係
編集他の大学・研究機関との協力
編集日本国内
編集日本国内の複数の大学・研究機関と産学連携プラットフォームを構成している[69]。
海外
編集68カ国・地域にある大学や研究機関と382の協定を結んでいる(2024年6月21日時点)[70]。
産学連携・地域貢献
編集その他
編集企業からの評価
編集人事担当者からの評価
編集放送送信設備
編集本大学総合研究B棟には、コミュニティ放送放送局であるつくばコミュニティ放送の送信所が置かれている。送信所置局住所は、つくば市天王台1丁目1番地1[78]。
放送局名 | コールサイン | 周波数 | 空中線電力 | ERP | 放送対象地域 | 放送区域内世帯数 | 開局日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
つくばコミュニティ放送 (愛称「ラヂオつくば」) |
JOZZ3BO-FM | 84.2MHz | 10W | 10.5W | - | 3万7910世帯[注 127] | 2008年10月10日 |
脚注
編集注釈
編集出典
編集参考資料
編集- 茨城新聞社『東日本大震災 茨城全記録』(茨城新聞社、2011年7月1日、ISBN 978-4-87273-264-1)p.216
- 筑波大学附属図書館『平成17年度 筑波大学附属図書館業務統計』2006年
- 筑波大学『学生生活実態調査報告書』1999・2004年
- 筑波大学交通安全会ウェブサイト
Wiki関係他プロジェクトリンク
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 公式ウェブサイト
- 筑波大学|University of Tsukuba (univ.tsukuba.ja) - Facebook
- University of Tsukuba - YouTubeチャンネル
- 筑波大学 (@university_of_tsukuba) - Instagram