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2015年12月5日 (土) 10:48時点における版
ジャンル | アクションパズル |
---|---|
対応機種 | PCエンジン |
開発元 | ハドソン |
発売元 | ハドソン |
ディレクター | 藤原茂樹 |
デザイナー | 桑原司 |
プログラマー | 若林哲也 |
音楽 | 竹間淳 |
美術 |
高岡史江 岩田吉弘 小林美鈴 |
人数 | 1 - 5人(対戦プレイ) |
メディア | 4メガビットHuCARD[1] |
発売日 | |
デバイス |
マルチタップ対応 PCエンジンGT通信対戦対応 |
﹃ボンバーマン'93﹄︵BOMBER MAN '93︶は、1992年12月11日にハドソンから発売されたPCエンジン用アクションパズルである。
概要
ボンバーマンシリーズのPCエンジン作品2作目。グラフィックは前作﹃ボンバーマン﹄︵1990年︶のものを踏襲していてプレイヤーキャラクターや一部の敵の姿は前作とほぼ同じであるが、本作からバトルゲームにおいてコンピュータとの対戦が可能となり、1人でも対戦できるようになった。また﹁ボムキック﹂﹁ラインボム﹂いった新アイテムも加わっており、いずれも以後のシリーズ作品に採用されている。ゲーム内容
ゲームモード
ノーマルゲーム︵NORMAL GAME︶ 一人用のゲームモード。エンディングを目指し、ステージを順番に進めていく。 バトルゲーム︵BATTLE GAME︶ 1~5人でプレイできる対戦モード。 VSゲーム︵VS GAME︶ PCエンジンGTを使用する、2人プレイ専用の対戦モード。ノーマルゲーム
ゲームシステムは基本的に前作﹃ボンバーマン﹄と同じだが、ステージ数は全部で56と前作より少ない。また以下のような追加要素もある。 ●ステージ中にトラップ︵仕掛け︶が登場するようになった。 ●前作はブロックが規則的に並んだステージばかりだったが、本作ではハードブロック︵破壊不可能なブロック︶が繋がるなどした変則的な地形のステージが登場するようになった。 ●ステージによってはアイテムが複数配置されるようになった。 ●爆風2発分の耐久力を有する雑魚キャラクターが登場するようになった。ステージ構成
全部で7つのラウンドがある。各ラウンドにはそれぞれ8つのステージがあり、8ステージ目にはボスが待ち構えている。ボスを倒して8ステージ目をクリアすると、アニメのアイキャッチのような一枚絵が挿入される演出がある。なお最終ラウンドである﹁ジェネシススター﹂は開始直後のラウンドマップでは表示されておらず、説明書でもその存在が伏せられていた。 トラップの詳細については後述する。 ラウンドA アジアンスター 暗黒の星。ボスはモンガー。このラウンドにはトラップは登場しない。絶えず雷が鳴っているのか、時おり効果音とともに画面が光り輝く。 ラウンドB ブラジラスター ジャングルの星。ボスはザンコクラン。ワープホールが初登場するほか、前述の変則的な地形のステージや大型のザコも出てくるようになる。 ラウンドC ザウルススター 火山の星。ボスはプテラノン。ノンセットタイルが初登場する。 ラウンドD デューンスター 砂漠の星。ボスはガバラ。リターンブロックが初登場する。 ラウンドE アクエリアスター 水の星。ボスはカニゴゼン。ドアが初登場する。地面が水で満たされているため、ここではボンバーマンの足音がバシャバシャという水音になる。 ラウンドF クリスタルスター 氷の星。ボスはヒバドン。ベルトコンベアーが初登場する。床も氷になっているが、滑るようなことはない。 ラウンドG ジェネシススター 機械の星。ボスはブラックボンバーマン。最終ラウンドである。トラップ
ステージ中の仕掛けで、ノーマルゲームだけでなくバトルゲームにも登場する。すべてボンバーマンだけが利用でき、敵がこれらを動かしたり利用したりすることはない。 ワープホール 上に乗ると吸い込まれ、別のワープホールに移動することが可能。ノーマルゲームに限り、ワープ後数秒間の無敵時間が発生する。爆弾をワープさせることはできない。 ノンセットタイル 細かいタイルが敷き詰められた床。この上でIボタンを押しても、警報音が鳴って爆弾を設置することができない。またボムキックで蹴り飛ばした爆弾を通過させることも不可能で、これに当たると止まってしまう。 リターンブロック 破壊しても一定時間で元通りに再生するブロック。 ドア 矢印のついたブロックと球状のゲートで構成された回転ドア。決まった範囲を左右どちらにも回転するものと、時計回り・反時計回りのどちらか一方に360度回転するものがある。可動範囲に敵や爆弾などの障害物があると回すことができない。 ベルトコンベアー 動く床。ボンバーマンだけでなく、設置した爆弾も動いている方向に流してしまう。バトルゲーム/VSゲーム
こちらも基本的に前作と同じであるが、以下のような本作からの相違点もある。 ●コンピュータを入れることが可能になった。 ●1人でも遊べるようになったため、マルチタップ無しでプレイできるようになった[2]。 ●アイテムにボムキック、ラインボムが加わった。 ●ステージが選べるようになった。ステージによっては上記のトラップが登場する。 ●プレイヤーが倒されると、そのプレイヤーの取得したアイテムがステージ中にばら撒かれるようになった。 ●残り1分を切ると左上から時計回りに﹁プレッシャーブロック﹂が出現し、対戦エリアが狭まっていくようになった。 ●前作ではドクロアイテムが出現しないように選択できたが、今作は選択できない。 ●前作では対戦人数が少ないときは敵キャラクタも出現したが、今作では出現しない。 なおVSゲームはコンピュータの参加とステージの選択が出来ないようになっている。バトルステージ
全部で8つ用意されている。ちなみに説明書のステージ紹介には間違いがあり、﹁TOY STATE﹂と﹁ARENA﹂の画面写真およびトラップの説明が逆になっている。 SIMPLE MAP 緑の床と灰色のブロックで構成された、初代ボンバーマンのような背景のステージ。トラップは何もない。 TOY STATE ブロック玩具などのおもちゃが集まったようなステージ。ドアが設置されている。 DESERT ノーマルゲームの﹁デューンスター﹂と同じ背景の砂漠面。ワープホールがある。 NEON STREET 市街地。ソフトブロックが車になっている。ワープホールとドアがある。 COLOSSEUM 闘技場。ハードブロックが繋がった変則的な地形になっており、ノンセットタイルがある。 SPACE 宇宙ステーションを思わせるステージ。時おり床の下を流れ星が通過する。変則的な地形で、ワープホールとベルトコンベアーがある。 GREAT SKY 雲のようなブロックで構成されたステージ。ドアとリターンブロックがある。 ARENA 多数のボンバーマンが周りで観戦する試合場。ベルトコンベアーがある。アイテム
●爆弾数UP セットできる爆弾の上限が増える。 ●火力UP 火力が上がる。 ●快速シューズ 移動スピードが上がる。 ●リモコン IIボタンで爆破できる。 ●壁通過 破壊可能な壁を通過できる。 ●爆弾通過 爆弾をすり抜けられる。 ●復活 その場で復活できる。 ●1UP ストックが増える。 ●時計 敵がしばらく停止する。 ●耐火スーツ しばらく炎に無敵になる。 ●ダウンシューズ 移動スピードが下がる。 ●フルーツ 得点が入る。 ●ボムキック 爆弾を蹴ることができる。 ●ラインボム 持てる数だけ爆弾を一気に置ける。ストーリー
宇宙銀河管理局のコンピュータのチップがブラックボンバーマンたちに奪われてしまい、宇宙銀河管理局の機能が停止した。出動命令を受けた宇宙銀河連邦の刑事ボンバーコップは、奪われたチップを取り返すために決死の追跡を開始した。他機種版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ボンバーマン'93 | Wii (バーチャルコンソール) | ハドソン | ハドソン | ダウンロード | - | - | |
スタッフ
- ゲーム・デザイナー:桑原司
- プログラマー:若林哲也
- グラフィック・デザイナー:高岡史江、MC COL IWATA(岩田吉弘)、EYECATCH VOICE(小林美鈴)
- ミュージック・コンポーザー:JUN CHIKI CHIKUMA(竹間淳)
- サウンド・プログラマー:星恵太、佐藤昭洋、谷藤真紀子、KASO-RE HONMA(本間章浩)
- サウンド・ディレクター:滝本利昭
- スペシャル・サンクス:松浦浩司、 三上哲、菊池賢次、永田淳夫、青山光、荒井弘二、RURURIRA HIDEBO(山口英樹)
- ゲーム・ディレクター:藤原茂樹
- オリジナル・ゲーム・デザイン:中本伸一
評価
評価 | ||||||||||||||
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ゲーム誌﹁ファミコン通信﹂の﹁クロスレビュー﹂では合計27点︵満40点︶[3]、、﹁月刊PCエンジン﹂では95・85・90・80・85の平均87点︵満100点︶、﹁電撃PCエンジン﹂では85・95・95・85の平均90点︵満100点︶、﹁マル勝PCエンジン﹂では9・9・10・8の合計36点︵満40点︶、﹁PC Engine FAN﹂の読者投票による﹁ゲーム通信簿﹂での評価は以下の通りとなっており、24.72点︵満30点︶となっている[1]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で21位︵485本中、1993年時点︶となっている[1]。同雑誌1993年10月号特別付録の﹁PCエンジンオールカタログ'93﹂では、﹁ゲームのシステムは前作とあまり変わっていないが、トラップや新アイテムの増加で遊びの要素が大幅に追加され、さらにおもしろくなった﹂と紹介されている[1]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 4.42 | 3.55 | 4.25 | 4.55 | 4.11 | 3.84 | 24.72 |
脚注
外部リンク
- ボンバーマン'93(ハドソン公式サイト)