ロックフェラー・センター
表示
Rockefeller Center | |
ロックフェラーセンターの中心のコムキャストビル | |
所在地 | アメリカ合衆国ニューヨーク市 ミッドタウンマンハッタン |
---|---|
座標 | 北緯40度45分31秒 西経73度58分45秒 / 北緯40.75861度 西経73.97919度 |
面積 | 22エーカー (8.8 ha) |
建設 | 1930–1939年 |
建築家 | レイモンド・フッド |
建築様式 | モダニズム、アールデコ |
NRHP登録番号 | 87002591 |
指定・解除日 | |
NRHP指定日 | 1987年12月23日[1] |
NHL指定日 | 1987年12月23日[2] |
ロックフェラー・センター︵英: Rockefeller Center︶は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市ミッドタウンマンハッタンの5番街および6番街にある超高層ビルを含む複数のビルからなる複合施設。設計はレイモンド・フッドほかによる。
クリスマスツリーとアイススケートリンク
アトラス像
大富豪のジョン・D・ロックフェラーによって1930年から建設された。前年に起きた大恐慌の影響でその後建築計画が変更され、全ての建築物が完成したのは9年後の1939年であった。
ラジオシティ・ミュージックホール
コムキャスト・ビルディング
●ロックフェラープラザ1番 - ︵608,000 平方フィート︶
●ロックフェラープラザ10番 - ︵288,000 平方フィート︶ - 元﹁イースタン航空ビル﹂。現在はNBCのニュース番組﹃トゥデイ﹄のスタジオがある。
●ロックフェラープラザ30番 - ﹁コムキャスト・ビルディング﹂ - ︵2.9 百万平方フィート︶ - 元﹁RCA&RCAウェストビル﹂
●ロックフェラープラザ50番 - ﹁バンク・オブ・アメリカビル﹂ - ︵481,000 平方フィート︶ - 元﹁AP通信ビル﹂
●5番街600番 - ︵409,000 平方フィート︶ - 元﹁シンクレア・オイル・ビル﹂
●5番街610番 - ﹁ラ・メゾン・フランセーズ﹂︵130,000 平方フィート︶
●5番街620番 - ﹁大英帝国ビル﹂ ︵130,600 平方フィート︶
●5番街626番 - ﹁パラッツォ・ディタリア﹂︵120,000平方フィート︶
●5番街630番 - ﹁インターナショナル・ビルディング ︵1.2百万平方フィート︶
●5番街636番 - ﹁インターナショナル・ビルディング・ノース﹂︵120,000 平方フィート︶
●6番街1230番 - サイモン&シュスタービル ︵706,000 平方フィート︶
●6番街1260番 - ﹁ラジオシティ・ミュージックホール﹂
●6番街1270番 - ︵528,000 平方フィート︶ - 元﹁RKO﹂ビル
6番街と7番街の間
●6番街1221番 - 元﹁マグロウ=ヒル・ビルディング﹂
●6番街1271番 - 元﹁タイムライフ・ビルディング﹂
●7番街745番 - ﹁バークレイズ・ビルディング﹂︵元リーマンブラザース・ビルディング︶。建物はバークレイズが所有し、土地はロックフェラー・グループが所有している。
概要[編集]
建設[編集]
構造[編集]
マンハッタンの中心部ともいえる48番街と51番街の22エーカーの土地に、19の商業ビルが四方に建ち、各ビルの低層階はひとつの建物として繋がっている。一番大きいコムキャスト・ビルディングは、高さ259m、70階建てである。 5番街に面するラ・メゾン・フランセーズと大英帝国ビルの屋上には、かつてラルフ・ハンコックが造園した﹁ガーデン・オブ・ザ・ネイションズ (Gardens of the Nations)[3]﹂がある。このビルの間の遊歩道は英仏海峡にちなんで﹁チャネル・ガーデンズ (Channel Gardens)﹂[4]と呼ばれている。 中心にある半地下のプラザには、万国の国旗とプロメテウスの黄金像が立ち、夏にはカフェテラス、冬にはアイススケートリンクとして使用される。特に12月になると特大のクリスマスツリーが飾られることで有名。大日本図書館[編集]
1938年、日本文化会館︵Japan institute︶は、ロックフェラー・センター38階のフロアに日本図書館をオープンさせ、日本文化の普及活動を行った。しかし1941年7月26日に在米日本資産凍結を命令が出されると、日本からの送金を受けることもできなくなり、毎月1700ドルの家賃を滞納することとなった。さらに同年11月に入るとアメリカ在住の邦人の引き揚げも始まったことから図書館を閉鎖することとし、蔵書はコロンビア大学の図書館に保管を依頼した[5]。センター・アート[編集]
プロメテウス像やアトラス像が有名。また、2003年秋には村上隆の作品﹁REVERSED DOUBLE HELIX﹂が展示された。三菱地所による買収劇[編集]
1989年10月、三菱地所はロックフェラーセンターを所有するロックフェラーグループ︵RGI︶の株式51%を取得しておよそ8億4600万ドル︵当時のレートで日本円にして約1200億円[6]︶で買収した[7][8]。これはバブル期の成金的な﹁ジャパンマネー﹂による海外資産買いあさりの象徴的な例であり、アメリカ国民、特にニューヨーク市民の大きな反感を買い、ジャパン・バッシングの火に油を注いだ[9]。 しかし、後に不動産不況︵バブル崩壊︶で莫大な赤字を出すことになり、1995年5月に連邦倒産法第11章を申請し、運営会社は破産。三菱地所が買収した14棟のうち12棟は売却され、現在は下記の﹁タイムライフ・ビル﹂と﹁マグロウ=ヒル・ビル﹂の2棟のみが三菱地所の所有となっている。ビル[編集]
5番街と6番街の間以前のビル[編集]
5番街と6番街の間 ●センター・シアター︵以前のRKO Roxy Theatre‥ロックフェラーセンターの建設当初のビルの中で解体された唯一のビル︶1954年に解体されたときはNBC television studioという名称であった。 ●ロックフェラープラザ75番︵エッソビル、後にタイムワーナービル︶– 現在の所有者はMohamed Al Fayed 6番街と7番街の間 ●6番街1211番︵元々はセラネーズ・ビル Celanese Building、現在はNews Corp Building︶1980年に売却された[10] ●6番街1251番︵元々はスタンダード・オイル・ビル Standard Oil NJ Building、現在はエクソンビル Exxon Building︶1986年に売却された[11] ●6番街1290番︵アクサエクイタブルセンター、以前はスペリーランド ビル Sperry Rand Building︶ ●ニューヨーク・ヒルトン・ミッドタウン︵以前はThe New York Hilton at Rockefeller Center︶主なテナント[編集]
現在のアメリカを代表する大企業が入居している。NBCがコムキャストビル内に本社スタジオを置く他、地元局・WNBCもここにある。また、ラジオシティ・ミュージックホールがあるなど、マスコミ、エンターテインメント系の企業が多く存在している。なお、日本企業もいくつか入居している。万国旗[編集]
ロックフェラーセンター内のプラザには200の旗用ポールが並んでおり、国際連合加盟国、アメリカ合衆国およびアメリカ合衆国の海外領土の旗︵および飾り用や季節をモチーフにした旗︶が取り付けられている。 アメリカ合衆国の祝日には全てのポールの旗は星条旗となる[12]。クリスマスツリー[編集]
詳細は「ロックフェラーセンター・クリスマスツリー」を参照
センター内には高さ20m~30m程のクリスマスツリーが設置されている。毎年11月下旬から12月上旬にかけて行われる点灯式は、NBCテレビによって米国全土に中継される。
ギャラリー[編集]
-
冬季には広場にスケートリンクが出現する。
-
チャネル・ガーデンズ
-
コムキャストビル
-
コムキャストビル
関連項目[編集]
- NBC - コムキャストビル内に本社スタジオを置く。地元局・WNBCもここにある。
- ラジオシティ・ミュージックホール - ロックフェラーセンターにあるホール
- 湯浅卓 - 三菱地所による買収でロックフェラー側の弁護士団に参加した。
- ウォルドルフ=アストリア - 中国企業による買収の際に比較された。
- 摩天楼の頂上でランチ
脚注[編集]
(一)^ National Park Service (23 January 2007). "National Register Information System". National Register of Historic Places. National Park Service.
{{cite web}}
: Cite webテンプレートでは|access-date=
引数が必須です。 (説明)
(二)^ “Rockefeller Center”. National Historic Landmark summary listing. National Park Service (2007年9月18日). 2013年11月26日閲覧。
(三)^ The Gardens of the Nations
(四)^ Channel Gardens
(五)^ 在米残留邦人、龍田丸で最後の引き揚げ﹃朝日新聞﹄︵昭和16年11月30日夕刊︶﹃昭和ニュース辞典第7巻 昭和14年-昭和16年﹄p457 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
(六)^ “三井不動産がニューヨーク最大級ビル建設、報じられない巨額損失リスク…三菱地所の悪夢”. ビジネスジャーナル. (2017年9月27日) 2019年9月20日閲覧。
(七)^ Cole, Robert J. (1989年10月31日). “Japanese Buy New York Cachet With Deal for Rockefeller Center”. ニューヨーク・タイムズ 2019年9月20日閲覧。
(八)^ “三菱地所(株)﹃丸の内百年のあゆみ : 三菱地所社史. 資料・年表・索引﹄(1993.03)”. 渋谷社史. (1989年10月31日) 2019年9月20日閲覧。
(九)^ “三菱地所、続きがあったロックフェラー物語” (2013年11月18日). 2019年9月20日閲覧。
(十)^ 1211 Avenue of the Americas, New York, NY | Rockefeller Group Development Corporation. Rockgroupdevelopment.com. Retrieved on 2013-08-17.
(11)^ 1251 Avenue of the Americas — The McGraw-Hill Building, NYC | Rockefeller Group Development Corporation. Rockgroupdevelopment.com. Retrieved on 2013-08-17.
(12)^ “Rockefeller Center, New York City - Things to Do”. VirtualTourist. 2012年8月15日閲覧。