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三色紙

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継色紙』(われみても)九州国立博物館蔵、重要文化財
『寸松庵色紙』(すかはらのあそん)野村美術館蔵、重要文化財


概要

『継色紙』(わたつみの)MOA美術館蔵、重要文化財

[1]1011[2][3]11[4][5]

10使

三色紙の特徴


11[6]

[6]

かな書の美


10使[4]

1[6]


綿

三色紙の評価


綿[7]綿[7][7]

三色紙

継色紙

『継色紙』(こひしさに)東京国立博物館蔵

[8]12222004121[9]



使[2]

[2]45[10]調[11]

391906161[12]1276[2]3413.1cm13.3cm25.0cm26.4cm西MOA21

 
「なつのよは」(東京国立博物館)、「ふゆこもり」(個人蔵)、「むめのかの」(出光美術館)、「めつらしき」(五島美術館)、「あしひきの」(個人蔵)、「あまつかせ」(逸翁美術館)、「われみても」(九州国立博物館)、「わたつみの」(MOA美術館)、「つくはねの」(藤田美術館)、「神かきの」(湯木美術館)、「きみをおきて」(畠山記念館)、「よしのかは」(文化庁)

寸松庵色紙

『寸松庵色紙』(あきはぎの)
五島美術館蔵 重要文化財

[13]

36121[13]40[4]12[12][14]

42003[14]

[11]212145[10]12.9cm13.3cm12.3cm12.8cmMOA

 
「たかための」(畠山記念館)、「しらゆきの」(個人蔵)、「むめのかを」(遠山記念館)、「よしのかは」(湯木美術館)、「秋のつき」(東京国立博物館)、「ちはやふる」(京都国立博物館)[15]、「ふみわけて」(個人蔵)、「わかきつる」(個人蔵)、「すかはらのあそん」(野村美術館)、「あきはきの」(五島美術館)、「しものたて」(個人蔵)

升色紙

『升色紙』(なつのよは)

[13]

[11][13][10][16]13.7cm13.8cm11.8cm30

平安朝古筆の分類と三色紙の位置


[17][18][3]

発展期の古筆


10[19]

秋萩帖系統(男性的)

いずれも草仮名による男性的な書である[17]

継色紙(枯淡)

草仮名と女手の交用による散らし書きの優品で完成期に近い枯淡の書である。

  • 継色紙』(伝小野道風筆)

完成期の古筆


11[19]綿[17]

43[17]

高野切第一種系統(典雅)

高野切第一種』(部分)

温雅で格調高く、ゆったりとした書風[19]。端正な字形で貴族の誇りを感じさせる[17]

高野切第二種系統(荘重)

『堤中納言集』(部分)

筆力粘り強く、落ち着きある書風[19]。力強く荘重で高雅な趣がある[17]

高野切第三種系統(明快)

軽快で明るく若々しい書風[19]。知的明快で近代性に富む[17]

関戸本古今集系統(律動感)

本阿弥切』(部分)

しっかりとした線、粘り、律動感は共通する特長である[17]

脚注

  1. ^ 出光 p.110
  2. ^ a b c d 島谷 pp. 44-45
  3. ^ a b c 名児耶 P.23
  4. ^ a b c 森岡 pp. 226-227
  5. ^ かな作品年表 P.233
  6. ^ a b c 石川 pp. 212-216
  7. ^ a b c 鈴木翠軒 pp. 122-129
  8. ^ 粘葉装とは、二つ折りにした料紙を重ね、糸を使わずに糊だけで装丁する方法。ページの見開きが完全に開く箇所と、糊代があるため完全に開かない箇所とが交互に現れる。
  9. ^ 『月刊文化財』489号、pp.35 - 36
  10. ^ a b c 植村 pp. 112-122
  11. ^ a b c 高木 pp. 69-71
  12. ^ a b 江守 P.92
  13. ^ a b c d 木村 pp. 26-37
  14. ^ a b 『月刊文化財』477号、pp.30 - 31
  15. ^ 平成28年2月22日付官報号外政府調達第34号、p46
  16. ^ 出光 p.125
  17. ^ a b c d e f g h 高木 pp. 94-95
  18. ^ a b c d e f 井茂(収載資料の分類より)
  19. ^ a b c d e 渡部 pp. 40-45

出典・参考文献

書道史
文化財
  • 文化庁文化財部「新指定の文化財」『月刊文化財』477号、2003
  • 文化庁文化財部「新指定の文化財」『月刊文化財』489号、2004

関連項目