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常盤座︵ときわざ︶とは、岐阜県中津川市︵旧恵那郡福岡町︶高山にある芝居小屋である。中津川市指定重要文化財。
岐阜県︵美濃国・飛騨国︶では、地元の人々による地芝居︵歌舞伎︶が盛んに行なわれており、数多くの芝居小屋が建てられた。現在も各地で歌舞伎保存会が活動している。特に東濃地域︵中津川市・恵那市︶は盛んであり芝居小屋も残っている。常盤座もその一つである。
常磐神社の境内にある。尚、神社名は﹁常磐﹂、芝居小屋は﹁常盤﹂と、同じ﹁ときわ﹂でも漢字が異なる。
概況
●建物は間口17.1m、奥行26.9m。2階建て正面入母屋、妻入の形式である。舞台は間口11.2m、奥行8.3m。回り舞台を有する。
●毎年4月第3土・日曜日の常磐神社大祭で素人歌舞伎が奉納される。また、毎年3月下旬には常盤座歌舞伎保存会の定期公演が行われる。
●素人歌舞伎の他、コンサート、ライブ、落語などの各種イベントにも使用されている。
沿革
江戸時代より、恵那郡高山村︵現・中津川市高山︶の産土神の南宮神社の境内では芝居が行われていたという。
●1869年︵明治2年︶‥南宮神社を常磐神社に改称する。
●1891年︵明治24年︶‥常磐神社境内に演劇所として落成する。5月6日、杮落とし。常磐演劇場とも呼ばれていたという。
●1901年︵明治34年︶‥常盤座に改称。瓦葺に改修する。
●1945年︵昭和20年︶‥軍の要請により倉庫として使用される。一時歌舞伎は中止となる。
●1947年︵昭和22年︶‥破損箇所を修復して歌舞伎が再開される。資材不足のため回り舞台は修復されずに取り壊される。
●1975年︵昭和50年︶‥改修工事が行われる。以降1983年、1992年に改修が行われる。
●1976年︵昭和51年︶‥高山歌舞伎保存会が結成される。第1回高山歌舞伎公演が行われる。
●1995年︵平成7年︶‥大規模改修により回り舞台が復活する。高山歌舞伎保存会が福岡町歌舞伎保存会として再結成され、第1回福岡町歌舞伎保存会定期公演が行われる。以降毎年3月下旬に定期公演が行われる。
●2005年︵平成17年︶‥岡町歌舞伎保存会が常盤座歌舞伎保存会に改称する。
所在地
●岐阜県中津川市高山1026-1
アクセス
自動車
●国道257号﹁高山交差点﹂より岐阜県道408号中野方苗木線を西進。
公共交通機関
●北恵那交通付知峡線﹁高山﹂バス停下車、徒歩20分
●中央本線中津川駅︵中津川駅前バスターミナル1番のりば︶より﹁付知峡倉屋温泉﹂行き
岐阜県の芝居小屋
岐阜県は地芝居が盛んな地域であり、江戸時代から昭和時代に建設された木造芝居小屋が残っている。主な芝居小屋は以下のとおりである。