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「捨て仮名」の版間の差分

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{{告知|問題提起|「捨て仮名を用いても表記できない。」と断じることへの疑問||表記可能・不可能への疑問}}

{{出典の明記|date=2015年4月}}

{{出典の明記|date=2015年4月}}

{{JIS2004|説明=それ以前に定義されていなかった捨て仮名など}}

{{JIS2004}}

{{仮名}}

{{仮名}}

'''捨て仮名'''(すてがな)は、[[日本語]]の表記において、「あ」に対する「ぁ」のように小字で表される[[仮名 (文字)|仮名]]を指す、元来は[[印刷]]用語である。'''小書き文字'''(こがきもじ)などともいう。[[拗音]]と[[促音]]を表現する場合と、[[送りがな]]・[[添え仮名]]であることを明示する場合に用いられる。


''''''[[]][[ ()|]][[]][[]][[]]''''''[[]][[]][[]]


「捨て仮名」の語は、「小書きの仮名」が「ボディーサイズを小さく取った仮名書体」という別のものを指すことから使用されている。

「捨て仮名」の語は、「小書きの仮名」が「[[活字|ボディー]]サイズを小さく取った仮名書体」という別のものを指すことから使用されている。




{{JIS2004|[[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[|ㇰ]] [[]] [[|ㇱ]] [[|ㇲ]] [[]] [[|ㇳ]] [[|ㇴ]] [[|ㇵ]] [[|ㇶ]] [[|ㇷ]] [[|ㇷ゚]] [[|ㇸ]] [[|ㇹ]] [[|ㇺ]] [[]] [[]] [[]] [[|ㇻ]] [[|ㇼ]] [[|ㇽ]] [[|ㇾ]] [[|ㇿ]] [[|]]}}JIS使

{{JIS2004|[[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[|ㇰ]] [[]] [[|ㇱ]] [[|ㇲ]] [[]] [[|ㇳ]] [[|ㇴ]] [[|ㇵ]] [[|ㇶ]] [[|ㇷ]] [[|ㇷ゚]] [[|ㇸ]] [[|ㇹ]] [[|ㇺ]] [[]] [[]] [[]] [[|ㇻ]] [[|ㇼ]] [[|ㇽ]] [[|ㇾ]] [[|ㇿ]] [[|]]}}JIS[[|𛅧]]使


なお、印刷において、[[ルビ]]には捨て仮名を使わないのが本来であるが、[[ワードプロセッサー]]や[[DTP|コンピューター組版]]では捨て仮名を使うことが多くなっている。


[[]]使{{|[[]][[DTP|]]使|date=20224}}


== 日本語での用法 ==

== 日本語での用法 ==

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直前の(普通の)仮名と2文字で、[[拗音]]またはそれに類する1[[モーラ]]を表す。

直前の(普通の)仮名と2文字で、[[拗音]]またはそれに類する1[[モーラ]]を表す。



2文字目の捨て仮名に使われるのは[[行]][[行]][[行]]のいずれかで、1文字目の[[子音]]と2文字目の[[母]]を組み合わせたものに近い発音になる。

2文字目の捨て仮名に使われるのは[[行]][[行]][[行]]のいずれかで、1文字目の[[子音]]の発音と2文字目の音を組み合わせたものに近い発音になる。



* [[段]]音 + 「ゃ ョ」で開拗音を表す。例: きゃ きゅ きょ ぎゃ ぎゅ ぎょ


* [[]]+

* [[ウ段]]音 + 「ゎ」で合拗音を表す。例: くゎ ぐゎ。

* 「く、ぐ」+「ゎ」で合拗音を表す(古文)。例:くゎぐゎ。


*  +               2

* +使2y, w

** 直音(y, wを用いない):スィ(si)、シェ(she)、ティ(ti)、トゥ(tu)、チェ(che)、ツァ(tsa)、ツィ(tsi)、ツェ(tse)、ツォ(tso)、ホゥ(hu)、ファ(fa)、フィ(fi)、フェ(fe)、フォ(fo)、ズィ(zi)、ジェ(je)、ディ(di)、ドゥ(du)、ヴァ(va)、ヴィ(vi)、ヴェ(ve)、ヴォ(vo)

* 捨て仮名一つで発音を表記しきれない([tje][vwi]とか)場合に、2つ以上を使う(ティェ、ヴゥィ)こともある、一般使われていい。

** 開拗音(yを用いる):イェ(ye)、キェ(kye)、スャ(sya)、スュ(syu)、スョ(syo)、テャ(tya)、テュ(tyu)、テョ(tyo)、ツャ(tsya)、ツュ(tsyu)、ツョ(tsyo)、ニェ(nye)、ヒェ(hye)、フャ(fya)、フュ(fyu)、フョ(fyo)、ピェ(pye)、ミェ(mye)、リェ(rye)、ギェ(gye)、ズャ(zya)、ズュ(zyu)、ズョ(zyo)、デャ(dya)、デュ(dyu)、デョ(dyo)、ヴャ(vya)、ヴュ(vyu)、ヴョ(vyo)、ビェ(bye)

** 合拗音(wを用いる):ウィ(wi)、ウェ(we)、ウォ(wo)、クァ(kwa)、クィ(kwi)、クェ(kwe)、クォ(kwo)、スァ(swa)、スェ(swe)、スォ(swo)、ヌァ(nwa)、ヌィ(nwi)、ヌェ(nwe)、ヌォ(nwo)、プァ(pwa)、プィ(pwi)、プェ(pwe)、プォ(pwo)、ムァ(mwa)、ムィ(mwi)、ムェ(mwe)、ムォ(mwo)、ルァ(rwa)、ルィ(rwi)、ルェ(rwe)、ルォ(rwo)、グァ(gwa)、グィ(gwi)、グェ(gwe)、グォ(gwo)、ズァ(zwa)、ズェ(zwe)、ズォ(zwo)、ブァ(bwa)、ブィ(bwi)、ブェ(bwe)、ブォ(bwo)


*** 

* 捨て仮名一つで発音を表記しきれない場合に、2つ以上を使うこともある。実際にあまり使われず、一般に認知されているとは言いがたい。

** スィェ(sye)、ティェ(tye)、ツィェ(tsye)、フィェ(fye)、ズィェ(zye)、ディェ(dye)、ヴィェ(vye)、シュァ(shwa)、シュィ(shwi)、シュェ(shwe)、シュォ(shwo)、トゥァ(twa)、トゥィ(twi)、トゥェ(twe)、トゥォ(two)、チュァ(chwa)、チュィ(chwi)、チュェ(chwe)、チュォ(chwo)、ホゥァ(hwa)、ホゥィ(hwi)、ホゥェ(hwe)、ホゥォ(hwo)、ジュァ(jwa)、ジュィ(jwi)、ジュェ(jwe)、ジュォ(jwo)、ドゥァ(dwa)、ドゥィ(dwi)、ドゥェ(dwe)、ドゥォ(dwo)

*** シュァ、トゥァ、チュァ、ホゥァ、ジュァ、ドゥァはシヮ、トヮ、チヮ、ホヮ、ジヮ、ドヮと書くこともある。稀にトゥァ、トゥィ、トゥェ、ドゥァ、ドゥィ、ドゥェをトァ、トィ、トェ、ドァ、ドィ、ドェと書くこともある。

** swi、tswa、tswi、tswe、tswo、fwa、fwi、fwe、fwo、zwi、vwa、vwi、vwe、vwoの音を片仮名で表記しようとすると、それぞれスィ、ツァ、ツィ、ツェ、ツォ、ファ、フィ、フェ、フォ、ズァ、ヴァ、ヴィ、ヴェ、ヴォという違う音(wを抜いた音)となってしまうため、捨て仮名を用いても表記できない。ただし、tswa、fwa、vwaの音は「ヮ」を用いれば、ツヮ、フヮ、ヴヮと表記できる。


* [[|𛅐]][[|𛅑]]


=== 単独でモーラを構成する ===

=== 単独でモーラを構成する ===

* 「っ ッ」は[[促音]]を表す。


*  [[]][[]][[|]][[|]]

*          [[]][[]]2 [[|]][[]][[]]

*          [[]][[]]2[[|]][[]][[]][[]]

* 「[[ヶ]]」を片仮名「ケ」の捨て仮名として使うことはまれである。今日多く見られる「ヶ」は、[[漢字]]「箇」を省略し竹冠の片側だけを書いたもの、あるいは「箇」の異字体「个」に由来する「ケ」(片仮名「ケ」の[[字体#同形異字|同形異字]])を[[送りがな|添えがな]]に準じて小さく書いたものであるとされる(「[[ヶ]]」参照)。現在は、本来の漢字としての用法に限らず、[[助数詞]]や[[助詞]]に由来する「か」「が」「こ」を表す。例: 一ヶ月、[[茅ヶ崎]]、2ヶ組。

* 「[[ヶ]]」を片仮名「ケ」の捨て仮名として使うことはまれである。今日多く見られる「ヶ」は、[[漢字]]「箇」を省略し竹冠の片側だけを書いたもの、あるいは「箇」の異字体「个」に由来する「ケ」(片仮名「ケ」の[[字体#同形異字|同形異字]])を[[送りがな|添えがな]]に準じて小さく書いたものであるとされる(「[[ヶ]]」参照)。現在は、本来の漢字としての用法に限らず、[[助数詞]]や[[助詞]]に由来する「か」「が」「こ」を表す。例:一ヶ月、[[茅ヶ崎]]、2ヶ組。

* 「[[ヵ]]」は、ヶの別表記であり、「か」と読む場合に使われる。例: 三ヵ月。

* 「[[ヵ]]」は、ヶの別表記であり、「か」と読む場合に使われる。例:三ヵ月。

* [[JIS X 0213]]および[[Unicode]]では「ヶ」「ヵ」に対応する平仮名として「{{JIS2004フォント|ゖ}}」「{{JIS2004フォント|ゕ}}」が存在するが、表示互換上用意されたものであり一般には使用されない。



== 日本語以外での用法 ==

== 日本語以外での用法 ==

* [[アイヌ語仮名]]で、「{{JIS2004フォント|ㇰ ㇱ ㇲ ㇳ ㇴ ㇵ ㇶ ㇷ ㇸ ㇹ ㇷ゚ ㇺ ㇻ ㇼ ㇽ ㇾ ㇿ}}」は、後に母音が続かない子音を表す。

* [[アイヌ語仮名]]で、「{{JIS2004フォント|ㇰ ㇱ ㇲ ㇳ ㇴ ㇵ ㇶ ㇷ ㇸ ㇹ ㇷ゚ ㇺ ㇻ ㇼ ㇽ ㇾ ㇿ}}」は、後に母音が続かない子音を表す。


* [[]]{{JIS2004|ㇰ  ㇷ゚ ㇺ ㇽ}} {{JIS2004|ㇺ}}{{lang|ko|?}}

* [[]]{{JIS2004|ㇰ  ㇷ゚ ㇺ ㇽ}}{{JIS2004|ㇺ?}}{{Lang|ko|?}}[[]]

* [[台湾語仮名]]では「{{JIS2004フォント|ァ ィ ゥ ェ ォ ㇰ ッ ㇷ゚}}」と[[小書きヲ|「ヲ」の捨て仮名]]が使用されていた。

* [[台湾語仮名]]では「{{JIS2004フォント|ァ ィ ゥ ェ ォ ㇰ ッ ㇷ゚}}」と[[小書きヲ|「ヲ」の捨て仮名]](𛅦)が使用されていた。



== 歴史 ==

== 歴史 ==

[[ファイル:RIKEN VITAMIN.png|thumb|right|1938年の[[理研ビタミン]]の広告。「(右から読んで)ヴィタミン」の「ィ」が捨て仮名で表記されていた。]]

[[ファイル:RIKEN VITAMIN.png|thumb|right|1938年の[[理研ビタミン]]の広告。右から読んで)「ヴィタミン」の「ィ」が捨て仮名で表記されていた。]]


使[[]][[]][[|]][[]]使[[]]1946[[|]][[|]]使30[[]][[]]198863720125

使[[]][[]][[|]][[]]使[[]]1946[[|]][[|]]使30[[]][[]]1988<ref>[https://www.daiichihoki.co.jp/store/upload/pdf/027060_pub.pdf#page=4 63720125]</ref>

== 脚注 ==

{{脚注ヘルプ}}

=== 出典 ===

{{Reflist}}



== 関連項目 ==

== 関連項目 ==


2024年3月24日 (日) 04:21時点における最新版




使

                                        JIS𛅧使

使使[]

[]

[]


21

2使12

+

+

+使2y, w
y, wsishetituchetsatsitsetsohufafifefozijediduvavivevo

yyekyesyasyusyotyatyutyotsyatsyutsyonyehyefyafyufyopyemyeryegyezyazyuzyodyadyudyovyavyuvyobye

wwiwewokwakwikwekwoswasweswonwanwinwenwopwapwipwepwomwamwimwemworwarwirwerwogwagwigwegwozwazwezwobwabwibwebwo


2使使
syetyetsyefyezyedyevyeshwashwishweshwotwatwitwetwochwachwichwechwohwahwihwehwojwajwijwejwodwadwidwedwo


switswatswitswetswofwafwifwefwozwivwavwivwevwowtswafwavwa

𛅐𛅑

[]


 

         2

使2

使

JIS X 0213Unicode使

[]


                

    ??

       𛅦使

[]

1938

使使1946使301988[1]

脚注[編集]

出典[編集]

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