踊り字

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使


歴史[ソースを編集]


[1][2]==900

使
史頌鼎

種類[ソースを編集]

々(同の字点)[ソースを編集]

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+3005 1-1-25 々
々
同上記号



2

  

  

  

  

  

  [ 1]

  

使

使

  

  

  

  



  

  

[3]

稿22[ 2]



便[4][5]

[]


GboardJapanistAnthyATOK 2011ATOKJapanistOAK便OASYSATOKMicrosoft IMEApple

AndroidGboardiPhone8

ゝとヽ(一の字点)[ソースを編集]

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+309D 1-1-21 ゝ
ゝ
平仮名繰返し記号
U+30FD 1-1-19 ヽ
ヽ
片仮名繰返し記号
U+309E 1-1-22 ゞ
ゞ
平仮名繰返し記号(濁点)
U+30FE 1-1-20 ヾ
ヾ
片仮名繰返し記号(濁点)

22使使[6][7]使

  

  

  

使

  

  

  

  

  

1

〻(二の字点)[ソースを編集]

二の字点
記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+303B 1-2-22 〻
〻
二の字点、ゆすり点

殷から使われている小さい「」の字を崩した記号である。揺すり点(ゆすりてん)とも呼ばれ、主に縦書きの文章に用いる。

漢字の後に書かれ、現在は「々」で代用されることもあるが、上字を繰り返すのではなく、上字のが繰り返し語であることを意味する。

各(おのおの)
  
屡(しばしば)
  

1使[ 3]

6

使

〱(くの字点)[ソースを編集]

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+3033 1-2-19 〳
〳
くの字点上
U+3034 1-2-20 〴
〴
くの字点上(濁点)
U+3035 1-2-21 〵
〵
くの字点下
U+3031 - 〱
〱
くの字点
U+3032 - 〲
〲
くの字点(濁点)

平仮名の「」の字を延ばしたように書く。縦書きの文章のみに用いる。横書き時に同様の表記を行う場合には、二倍ダッシュやその上に濁点を付けた約物が使用されることが多いが、「へ」の字を横に伸ばした字形や、くの字点を左90度回転させた形で使用することもある。

2字以上の仮名、もしくは漢字と仮名を繰り返す場合に用いる。







  











  





  





古くは、仮名で2音で読む漢字1字の繰り返し(たとえば「人々」)にも使われた。この場合、初期は上字(この例では「人」)に重ねて書かれたものが、時代と共に位置が下に移動してきた[8]

繰り返し部分が連濁する場合は、濁点付きの「くの字点」を用いる。







  





  





濁点の付く文字を繰り返す場合は、濁点の付いていない「くの字点」を用いる場合と、濁点の付いている「くの字点」を用いる場合がある。










  












濁点の付く文字を繰り返すが、繰り返し箇所は濁点がつかない場合は、濁点の付いていない「くの字点」を用いる(擬音などでは少ないが児童向け文学などで漢字を仮名表記する場合に用いられる)。

3回の繰り返しの場合は「くの字点」を2回繰り返すが、4回繰り返す場合は2回目の繰り返しと4回目の繰り返しにのみ「くの字点」を用いる[注釈 4]











  













Unicodeにおける扱い[ソースを編集]

Unicodeでは、一の字点は平仮名と片仮名のブロックに、同の字点・二の字点及びくの字点はCJKの記号及び句読点のブロックに収録されている。また、くの字点については、くの字点そのものだけでなく、その上半分と下半分の字形についても符号位置が与えられている。

日本以外の用例[ソースを編集]

台湾でも日本統治時代の名残で「々」が使われることがある。例えば中国語の「謝謝」を「謝々」と書く、台湾語の「天烏烏」を「天烏々」や「天烏〃」と書く。ただし正書法ではないので、公式の文書では用いない。なお、現在の台湾人は「〃」あるいは「2」が使われることが主流となっている。 例えば「謝〃」「謝2」で、このような用例は日本においても見られる。

韓国でも独立直後の漢字を使用していた頃は「々」を使う用例が見られた。

ベトナムではかつて漢字やチュノムが用いられていた頃に片仮名の「」や「」の形をした記号が踊り字として用いられていた。2022年にベトナム漢ノム復生委員会(ベトナム語Ủy ban Phục sinh Hán Nôm Việt Nam / 委班復生漢喃越南)が策定した常用標準漢ノム表(ベトナム語Bảng chữ Hán Nôm Chuẩn Thường dùng / 榜𡨸漢喃準常用)では標準形として「ヌ」が採用されている。ただし同委員会によれば原則としてフォーマルな文章における踊り字の使用は非推奨としている[9]

脚注[ソースを編集]

注釈[ソースを編集]

  1. ^ 間違いのないよう、複々々線は三複線、複々々々線は四複線と呼ぶことが普通。
  2. ^ 佐々木代々木なども同様。
  3. ^ 例として、日本国憲法(ご署名原本表記)中「第五十六條 兩議院は、各〻その總議員の三分󠄁の一以上の出席がなければ、議事を開き議決することができない。」とされているものが、e-Gov版では 「第五十六条 両議院は、各々その総議員の三分の一以上の出席がなければ、議事を開き議決することができない。」となっている。
  4. ^ このような形で区別して繰り返している用例が『赤い鳥』第一巻第一号などに見られる。

出典[ソースを編集]



(一)^ , ed., , http://www.let.osaka-u.ac.jp/chutetsu/sokankenkyukai/wording.html 2008613 

(二)^ Richter, Matthias (2006). Database of Selected Characters from Guodian and Mawangdui Manuscripts  Introduction (PDF). 201510102008613

(三)^  2014, p. 153

(四)^ . . Q&A︿Q0009.  . 2015513

(五)^ 2008§ISBN 978-4-10-610253-0OCLC 228498224"" 

(六)^  4 2014p.40-41

(七)^  13 2016p.118-119

(八)^  2014, p. 78

(九)^  (pdf) 𡨸 Bng ch Hán Nôm Chun Thưng dùng.  Hà Ni:  y ban Phc sinh Hán Nôm Vit Nam. (2023-1). p. 474. http://www.hannom-rcv.org/NS/bchnctd%20150123.pdf 2023119 

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︿  147920144ISBN 978-4-00-431479-0 

, 沿 : 1819958101938 

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