「百貨店」の版間の差分
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一方で、[[1920年]](大正9年)には[[白木屋 (デパート)|白木屋]]が[[阪神急行電鉄]](現・[[阪急電鉄]])[[大阪梅田駅 (阪急)|梅田駅]]構内の旧:阪急ビルディング(5階建)の1階に出張売店として出店し、ターミナルデパートの先駆けとなった。[[1925年]](大正14年)に白木屋との賃貸契約満了を迎えた為に店舗が閉鎖されると、後継として阪急電鉄直営の阪急マーケットが同年6月に開業した。後の[[1929年]](昭和4年)[[4月]]に改めて[[阪急百貨店]]として創業し、世界初となる鉄道会社直営のターミナルデパートが誕生した。 |
一方で、[[1920年]](大正9年)には[[白木屋 (デパート)|白木屋]]が[[阪神急行電鉄]](現・[[阪急電鉄]])[[大阪梅田駅 (阪急)|梅田駅]]構内の旧:阪急ビルディング(5階建)の1階に出張売店として出店し、ターミナルデパートの先駆けとなった。[[1925年]](大正14年)に白木屋との賃貸契約満了を迎えた為に店舗が閉鎖されると、後継として阪急電鉄直営の阪急マーケットが同年6月に開業した。後の[[1929年]](昭和4年)[[4月]]に改めて[[阪急百貨店]]として創業し、世界初となる鉄道会社直営のターミナルデパートが誕生した。 |
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上述 |
上述するように、日本の百貨店の多くは呉服店あるいは鉄道会社︵[[私鉄]]︶を起源とする。代表的な呉服系百貨店には[[大丸]]、[[髙島屋]]、[[そごう]]、[[松坂屋]]、[[丸井今井]]、電鉄系百貨店の代表例には[[東急百貨店]]、[[近鉄百貨店]]︵ともに呉服系でもある︶、[[名鉄百貨店]]が挙げられる。
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[[2013年]](平成25年)現在、日本の大手百貨店を運営する小売企業は[[J.フロント リテイリング]]([[大丸]]、松坂屋)、[[エイチ・ツー・オー リテイリング]](阪急百貨店、[[阪神百貨店]])、[[セブン&アイ・ホールディングス]](そごう、[[西武百貨店]])、髙島屋、[[三越伊勢丹ホールディングス]]([[伊勢丹]]、三越)の5つであり、いずれも全国規模で百貨店を運営しているほか、海外に支店を持つグループもある。このほか、地方を拠点として店舗を展開する百貨店が各地に数多く存在しており、[[日本百貨店協会]]に加盟している百貨店は2019年4月現在で202店舗を数える。2000年代後半には大手百貨店を巻き込んだ経営統合により、日本の百貨店業界は大きく再編された。 |
[[2013年]](平成25年)現在、日本の大手百貨店を運営する小売企業は[[J.フロント リテイリング]]([[大丸]]、松坂屋)、[[エイチ・ツー・オー リテイリング]](阪急百貨店、[[阪神百貨店]])、[[セブン&アイ・ホールディングス]](そごう、[[西武百貨店]])、髙島屋、[[三越伊勢丹ホールディングス]]([[伊勢丹]]、三越)の5つであり、いずれも全国規模で百貨店を運営しているほか、海外に支店を持つグループもある。このほか、地方を拠点として店舗を展開する百貨店が各地に数多く存在しており、[[日本百貨店協会]]に加盟している百貨店は2019年4月現在で202店舗を数える。2000年代後半には大手百貨店を巻き込んだ経営統合により、日本の百貨店業界は大きく再編された。 |
2020年1月5日 (日) 12:52時点における版
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/90/Interior_of_a_typical_Macy%27s_department_store.jpg/220px-Interior_of_a_typical_Macy%27s_department_store.jpg)
(メイシーズ・サンフランシスコ店)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/6c/JC_Penney_store%2C_Aventura_Mall_%28Aventura%2C_Florida%2C_2006%29.jpg/220px-JC_Penney_store%2C_Aventura_Mall_%28Aventura%2C_Florida%2C_2006%29.jpg)
概説
名称は百︵数多い︶貨︵商品︶を取り扱うことに由来する。また、英語における類義語を起源とするデパートメントストア、またはそれを省略したデパートの呼称も一般的に用いられる︵後者は和製英語である︶。通例、都市の中心市街地に複数のフロアを持つ店舗を構える。世界的には、19世紀に初めて登場した業態である。一般にはその店舗自体を指すが、運営企業を指す場合にも用いられる語である。 英語のDepartment store、フランス語のGrand magasin、ドイツ語のKaufhaus︵またはWarenhaus︶がこれに相当する[1][2]。歴史
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/dc/Bon_march%C3%A9.jpg/220px-Bon_march%C3%A9.jpg)
店舗形態
店舗は数階建ての大型の建造物を用いる形が一般的で、7階建て前後が主流である。各階毎に商品のジャンルをまとめ、専門の販売員を配属し販売を行う。地下があるものもあり、地下はたいてい、駐車場や食品専門店街(デパ地下)があることが多い。なお実演販売も百貨店で行われている場合が多い。だが、最近では大型ショッピングセンターや大型店舗が増えた為、デパートとスーパーの境界が曖昧になっている。世界の百貨店
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/6b/Galerie_Lafayette_Haussmann_Dome.jpg/220px-Galerie_Lafayette_Haussmann_Dome.jpg)
イギリス
イギリスの代表的な百貨店には、ハロッズ、セルフリッジズ、ハーヴェイ・ニコルズ、ジョン・ルイス、リバティ、フォートナム&メイソン、ハウス・オブ・フレーザー、デベナムズ、ピーター・ジョーンズが挙げられる。また、マークス&スペンサーは英国最大の衣料小売店であるが、英国の百貨店の定義に当てはまらないため、厳密には百貨店に含まれない。 イングランドのミッドランド東部ダービーシャーのダービーにある、1734年創業のベネッツ・オブ・アイアンゲート (Bennett's of Irongate) が記録に残る中ではイギリス最古、さらには世界最古の起源をもつ可能性のある百貨店であるとされる[4][5][6]。21世紀に入った今日まで、創業当時と同じ店舗で営業を続けている。 マンチェスターに位置するケンダルズ (旧ケンダル・ミルン&フォークナー) もイギリスで最も古くに創業した百貨店であることを主張している。2005年には親会社であるハウス・オブ・フレーザーに改名された。マンチェスターで開業したのは1836年にまで遡るが、それ以前の1796年以来ワッツ・バザール (Watts Bazaar) の名で営業していたとされる[7]。最盛期にはディーンズゲートの通りの両側に"Kendals Arcade"︵ケンダルズ・アーケード︶と呼ばれる地下道により接続された店舗を所有し、アール・ヌーヴォー様式のフードホールを営業していた。特に、低価格で高品質さと上品さを提供することを重視したことで知られ、1919年にハロッズに買収されたこともあり、"the Harrods of the North"︵北のハロッズ︶の異名をとった。その他、マンチェスターにはポールデンズ (Paulden's、現・デベナムズ) やルイス (Lewis's、現・プリマーク) などの百貨店がある。ロンドンを拠点とするハロッズは1834年に創業の起源を持ち、1849年に現在地のブロンプトン・ロードに土地を取得して移転し、1894年から1905年にかけて今日に至る店舗の建設が実行された。 1900年までにはリヴァプールはロンドンとグラスゴーに次いでイギリス第3のショッピングの中心地だった[8]。ルイス、オーウェン・オーウェン、ブラクラーズ、バニーズ、ジョージ・ヘンリー・リー、ヘンダーソンズ、ジョン・ルイスおよびTJヒューズなど、多くの百貨店が市内に店を構えていた。F・W・ウールワースの欧州第1号店もリヴァプールにあった。フランス
フランスの主要百貨店は、ギャラリー・ラファイエットとプランタンがあり、いずれも本店はパリ9区、オスマン大通りに位置する。フランス最古、また世界最古の百貨店であるボン・マルシェ百貨店もパリにある。アメリカ合衆国
アメリカでは例えば、メイシーズ、ロード・アンド・テイラー、シアーズ、J.C.ペニーなどが百貨店と考えられる。その一方で、ターゲット、Kマート、ウォルマートなどはディスカウントストアと見なされている。また、会員制の大型ディスカウントショップでは年会費が発生し、コストコ、ビージェイズ・ホールセール・クラブ、サムズ・クラブがこれに当たる。日本
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/3e/Mitsukoshi-Department-Store-Nihonbashi-02.jpg/220px-Mitsukoshi-Department-Store-Nihonbashi-02.jpg)
百貨店の定義
日本では、経済産業省が実施する商業統計調査の基準によれば、百貨店は﹁衣・食・住の商品群の販売額がいずれも10%以上70%未満の範囲内にあると同時に、従業者が常時50人以上おり、かつ売り場面積の50%以上において対面販売[11]を行う業態﹂としており[12]、﹁品揃えは百貨店と同定義であるが、対面販売の比率が50%以下である﹂と定義された[12]総合量販店︵総合スーパー︶と区別が為されている。︵尚、同統計調査では﹁専門店﹂を﹁衣食住のどれか1つが売上の90%以上を占めるもの﹂と定義しており、この定義に当てはまる場合は店の規模や販売方式によらず﹁専門店﹂として取り扱われている。︶さらに、売場面積3000m²以上︵東京特別区および政令指定都市は6000m²以上︶の﹁大型百貨店﹂と、3000m²未満︵同6000m²未満︶の﹁その他の百貨店﹂に細区分することもある[12]。 伝票処理で明確に区別することが可能である。﹁百貨店共通伝票﹂を使用しているの百貨店である。一方、スーパーマーケットやホームセンターなど百貨店以外の業種は﹁チェーンストア統一伝票﹂など﹁百貨店共通伝票﹂以外の伝票を使っている。その他
●昭和40年代以前は、地方を中心に比較的小規模な商店が店名に﹃○○百貨店﹄と名付けていたことも多かったが、個人商店の域を超えていない店がほとんどであった。またスーパーマーケットや商業ビルでもかつては﹁百貨店﹂を名乗る社も存在した[13]他、店名に﹃○○デパート﹄と名付けていた店もあった[14]。今でも地方の年配者には、スーパーマーケットのことを﹁デパート﹂﹁百貨店﹂と呼ぶ人もいる。また月賦百貨店も特に関東で盛んであった︵丸井、緑屋など︶。脚注
(一)^ ﹁英のDepartment Store-仏のGrands magasins-独のWarenhaus (od.Grossmagazin︶﹂の様な商業組織の制度を﹁大商店制度﹂︵又は﹁大店舗制度﹂-Magazinsystem)と云う 小売商業の革新(其二) 神戸高等商業学校講師坂西由蔵﹁商業界﹂1905年 (二)^ ドイツ語についてはウィキペディア独語版の記事名de:Kaufhausおよびde:Warenhausより。 (三)^ ジョアン・フィンケルシュタイン﹃ファッションの文化社会学﹄成実弘至訳 せりか書房 2007年、ISBN 9784796702799 pp.89-94. (四)^ Natalie Loughenbury (2010年1月6日). “Bennetts Irongate, Derby Celebrates Its 275th Anniversary”. Derbshire Life (Bennets) 2012年1月26日閲覧。 (五)^ “About Us”. Bennetts Irongate. 2012年4月23日閲覧。 (六)^ ただし、これが現代におけるDepartment storeや百貨店の定義に適うものかは不明。 (七)^ Parkinson-Bailey, John (2000). Manchester an architectural history. Manchester: Manchester University Press. pp. 80–81. ISBN 0-7190-5606-3 (八)^ The Buildings of England Lancashire: Liverpool and the South-West, Richard Pollard and Nickolaus Pevsner, 2006, Yale University Press (九)^ ab1904年12月20日顧客らに送った書状。のちに﹁デパートメントストア宣言﹂と呼ばれるこの文書﹁米国に行はるるデパートメント・ストーアの一部を実現致すべく候﹂翌日の12月21日、三越呉服店は日本初のデパートとして営業を開始した。﹁あの日から 日本経済の転機﹂ 1904年12月20日 デパートメントストア宣言 近代百貨店の産声 東京新聞2007年︵平成19年︶12月19日 (十)^ 企業情報 歴史 | 三越 (11)^ これに相対する販売方式はセルフサービス方式である。 (12)^ abc“商業統計表|業態別統計編 (小売業)|概況|業態分類表” (PDF). 経済産業省 (2009年2月27日). 2012年4月23日閲覧。 (13)^ 例として関東では﹁飯田百貨店︵現:コモディイイダ︶﹂、関西では﹁万代百貨店︵現:マンダイ︶﹂や﹁千日デパート﹂、中国の﹁デパートエース﹂。また、京浜急行電鉄グループには現在京急百貨店が存在するが、百貨店設立以前より小売り部門の子会社として営業している現:京急ストアの旧社名は﹁京浜百貨店﹂であった。 (14)^ 京阪電気鉄道グループにも現在は京阪百貨店が存在するが、百貨店設立以前から存在する小売部門子会社の京阪ザ・ストアの旧社名は﹁京阪デパート﹂であった。参考資料
●海野弘 ﹃百貨店の博物史﹄ アーツアンドクラフツ、2003年、ISBN 490159219X ●鹿島茂 ﹃デパートを発明した夫婦﹄ 講談社︿現代新書﹀、1991年、ISBN 4061490761 ●山本武利、西沢保編 ﹃百貨店の文化史-日本の消費革命﹄ 世界思想社、1999年、ISBN 4790707830 ●木綿良行. “わが国の百貨店の歴史的経緯とその評価” (PDF). 成城大学. pp. 157-180. 2012年4月23日閲覧。関連項目
●百貨店の一覧 ●日本百貨店協会 ●専門店 ●月賦百貨店 ●エレベーターガール ●屋上遊園地 ●お子様ランチ ●朱引線 ●デパートメント・ストア (宝塚歌劇)外部リンク
- International Association of Department Stores (国際百貨店協会) (英語)
- 日本百貨店協会
- 百貨店WORLD - 日本百貨店協会が運営する百貨店情報ポータルサイト
- 百貨店WORLD (@departinfo) - X(旧Twitter) - 上記「百貨店WORLD」公式アカウント
- 百貨店友の会 (@info_tomonokai) - X(旧Twitter) - “百貨店友の会”プログラム関連情報提供用公式アカウント
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- ストアーズ社 - ※日本で百貨店業界紙等の関連刊行物を発行する出版社