造船

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
造船業から転送)

:boat buildingshipbuilding
1541
1627
1815
clinkercarvel
Charles Knight's Pictorial Gallery of Arts, England,1858
2006

[]


1

FRP

plank

FRP[?]FRPFRP

2112-3[1]


木造船の造船[編集]

FRP船の造船[編集]

アルミニウム船の造船[編集]

中型以上の鋼鉄船の場合[編集]

受注から引渡・支払いまでの流れ[編集]


1[1]2-3

[]


21

[]


(一)





1-6調

[2][ 1]

[]




(二)






使20mm

使

3  (Lines) (Midship Section) (GA, General Arrangement)


[]




[3]




[]






2-3使











2006使

[]

1943
2006

使

12

[1]
  1. 生産設計と鋼材発注
    • 工場でいかに効率よく船を建造していくか、すなわち、どこまでをひとつのブロックとするか、どの順番でブロックに組み立てていくか、どの艤装品をいつ付けるかなどの設計、または、クレーンや加工機械などの工場設備を計画する。また、鋼板の量を見積もる「外板展開」(がいはんてんかい)を行い、必要な鋼材類や艤装品をスケジュールに基づいて鉄鋼会社へ発注する。
  2. 水切り
    • 通常は船で運ばれて来る鋼材は、鋼材桟橋で受け取られ、この受領は「水切り」、桟橋や岸壁は「水切り場」と呼ばれる。納品された鋼板は鋼材ヤードに留め置かれた後、加工場に運ばれる。加工場ではまず、加工前に錆を取るため、1-2mm程の小さな鉄球を鋼板表面にぶつけるショットブラストと呼ばれる方法できれいにされ、防錆塗装が行われる。加工の準備が出来た鋼材は1枚ずつ切断ステージへと運ばれる。
  3. 加工
    • 切断ステージでは、板、骨(型鋼)などの船殻構造用の鋼材や配管材用の管材を、事前に設定されたカッティング・プランに沿ってコンピュータ制御による自動罫書き(けがき)を行い、無駄を省いた切図に元づく切断線や部材番号などが直接鋼板等に描かれる。次に、コンピュータ制御の自動トーチ(フレーム・プレーナー)が必要な形に切ってゆく。平面での切断はコンピュータ制御のガス切断機プラズマ切断機で設計図どおりの大きさに切断される。プラズマ切断機の方が高速で熱変形が少ないが、厚板の切断はガス切断機で行われ、必要に応じて穿孔と曲げ加工を行う。単純な曲面はプレス機による機械力で冷間加工され、一部には完全自動での曲げ加工機も導入されている[4]。船首部や船尾部のような複雑な球面形状を作る曲げ加工は特に「撓鉄」(ぎょうてつ)と呼ばれる、専門の作業者が行う熟練の技によって熱間加工される。熟練の作業者がバーナーと水ホースを持って何度も加熱と冷却を繰り返して微妙な曲面を作り出してゆく。
  4. 小組み立て
    • 小組み立てからは溶接作業が行われる。加工された板や管は内業工場の一部の小組み立て工場に運ばれ、互いを溶接によって小さなブロックを造り上げていく。場合によっては溶接の利便や精度のために、ブロックを保持して回転させ自動溶接機によって部材を取り付けてゆく。小組み立ての後で内業工場の大組み立て工場へ運ばれ、小さなブロックは互いに溶接によって大ブロックへと組み立てられる。配水管や電線管、浴室や調理台等が必要に応じて取り付けられ、基本的な塗装はこの段階で行われる。加工・組立のことを「内業」と言い、内業工場での工程である。
  5. ブロック搭載
    • 内業工場で作られた大ブロックをドック(船渠)または船台の上で電気溶接して船のかたちに仕上げていく工程である。「総組立」とも呼ばれる。巨大なクレーンを使って大ブロックを組み上げて行く過程で、後で船体に搭載する事が困難な主機関や大きな補機類、プロペラ・シャフト等が取り付けられる。この工程は屋外で行われるため「外業」と呼ばれる。
    • 1つめの大ブロックは「基準ブロック」と呼ばれ、この最初の設置作業を「起工式」として式典を行うことがある。大ブロックがいくつか組み合わさって区画が完成する度に、船会社や検査機関による検査を受ける[5]
塗装工程
造船工程の中での塗装だけを見れば以下の工程が行われている。
造船工程 塗装工程
鋼板受領
= ショットブラスト処理
ショッププライマー塗装
鋼板切断曲げ加工
ブロック組立 = ブラスト処理
ブロック塗装
艤装工事1 = 船内塗装
外板塗装
進水
艤装工事2
最終ドック
= 船内塗装
外板仕上げ塗装
海上公試
= 引渡し前補修塗装
引渡し
[6]

進水[編集]

ハンブルクにおける進水の様子(2006年)
    • 一通り大ブロックが組み上がり船の形になると次の段階では船を水上に浮かべて作業が行われるため、ドックか船台から船を水上に浮かべる作業が必要となる。その作業を進水式という式典で祝うことが多い。船台式では船首が着水した瞬間、船渠式では船体がドックから完全に外に出た瞬間を進水という。進水した瞬間から「船」として認められる。進水式には船主なども立会い、華やかな儀式が執り行われ、ドック式では行われないこともある。

[ 2]

[]



調




[]




(一)


(二)
[3]

(三)
[ 3]

[7]2-5

(一)
使GPS[ 4]

(二)


(三)


(四)


(五)


(六)

(二)
[ 5]

[ 6]

1[8][9]

[]


(一)




:20-100 - 410/

:100-500 - 210/

:20-1,000 - 430/

:20-100 - 160/

:100-500 - 110/

:500-1,000 - 110/

:1,000-5,000 - 65/

:5,000 - 36/

3[2]

6,1003150

[]


3000

イスラーム圏[編集]

スペイン[編集]

イギリス[編集]

中国[編集]

日本[編集]

7世紀から9世紀頃にかけて使用された遣唐使船の復元

63089420使使19921200使使



41576

1592 () 

殿調使800700300045使使



宿
1853   

沿

1800

1827-1898185161853 

西1855
1900

貿

西

2201540%30%20%390%[10]

2000貿2007退2000退201420142012210020132010[11]

[]


197219902000[12]20002010STX20153[13]

2018STXSPPS&C3[14]

2019531[15]20229[16]

日本の造船産業[編集]





西 

E&S()

 

 


[]

[]


使[4]

船舶解体[編集]

造船の反対に、船体が木造からなどへ変化したことにともなって船舶解体の工程が大がかりになっている。日本では大型船の解体は専門業者が行っている。平成以降造船所での解体実績はない。60m以上の鋼船を解体できる業者は国内に6社ある。熊本県八代市・新鋼商事、北九州市若松区・久屋産業、香川県多度津町・宮地サルベージなど。

造船の好不況[編集]

造船の世界では2年好況が続くと船が余り始め、その後7-8年不況が続くというサイクルを繰り返している。2003年から始まった好況は5年ほど続いたが、2008年からの世界的な不況によって造船の市況も一気に崩れた。

造船会社では新規造船の受注がない間、社員や設備を遊ばせることを避けて、独自に船を作る事がある。こうして作られた船は「ストックボート」と呼ばれ、船主となる販売先が募られる。ストックボートの造船後に船価が上がれば造船所の利益となるが、船価が下がれば損失となる恐れがある[8]

脚注[編集]

注釈[編集]



(一)^ 

(二)^ 

(三)^ 

(四)^ 

(五)^ 

(六)^ Maiden voyage

出典[編集]



(一)^ abc   2007108 ISBN 978-4-425-30321-2

(二)^ ab   20718 ISBN 9784425770724

(三)^ ab   20084301 ISBN 9784526060533

(四)^ ab    2006910 ISBN 4-87259-155-0

(五)^    ISBN 9784415301020

(六)^    20084151 ISBN 9784526060526

(七)^  The   2002527 ISBN 4063399834

(八)^ ab    20081124 ISBN 9784797350081

(九)^    200929 ISBN 9784816346408

(十)^   2016426

(11)^ 調 2016428

(12)^ .   (2018319). 20181110

(13)^ .   (201627). 20181110

(14)^ .   (20181112). 20181117

(15)^  .   (2019530). 20191019

(16)^ 2.   (2022926). 20231219

関連項目[編集]

外部リンク[編集]