美濃歌舞伎博物館 相生座
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相生座︵あいおいざ︶とは、岐阜県瑞浪市にある芝居小屋、博物館である。正式には美濃歌舞伎博物館 相生座という。
1976年︵昭和51年︶に開館。ゴルフ場︵日吉ハイランド倶楽部︶内にある。明治時代の地芝居の芝居小屋を移築復元したものである。
江戸時代から明治時代、美濃国及び飛騨国では、地元の人々による地芝居︵歌舞伎︶が盛んに行なわれており、数多くの芝居小屋が建てられた。しかし、太平洋戦争により多くは消滅してしまった。この美濃歌舞伎を保存するために開業した施設である。現在は夏の納涼歌舞伎︵8月最終土曜︶と、秋の敬老歌舞伎︵10月第1金曜︶の歌舞伎公演が開催されている。
概況
●相生座は、明治20から30年頃に建築された芝居小屋を移築した施設である。舞台部分は岐阜県恵那郡明智町︵現・恵那市︶にあった﹁常盤座﹂、客席部分は岐阜県益田郡下呂町︵現・下呂市︶にあった﹁相生座﹂のを移築復元している。 ●板敷きの桟敷席、2本の花道、回り舞台を有する。また、舞台下には水槽が備えられているが、これは相生座の杮落としで、市川猿之助による﹁鯉つかみ﹂が行われたために設置されたものである。 ●展示物としては江戸時代からの歌舞伎衣装4500点、鬘など350点、小道具など300点を保管する。これらの展示物は1971年︵昭和46年︶に日吉ハイランド倶楽部に寄贈された物である。この寄贈を契機に従業員による歌舞伎が行われるようになり、1972年︵昭和47年︶に美濃歌舞伎保存会が結成。松本団升の演技指導を受けた。このことが相生座の開設となったという。 ●﹁日吉山日本刀鍛錬所﹂﹁郷土資料館﹂の他、宿泊施設﹁日吉宿本陣﹂が隣接する。開館時間など
●開館時間‥9:00~17:00 ●休館日‥金曜、年末年始 日吉ハイランド倶楽部の営業日により変更あり。 ●料金‥無料 ●8月最終土曜と10月第1金曜に定期公演をしている。 ●料金‥無料所在地
●岐阜県瑞浪市日吉町8004-25交通
●瑞浪市コミュニティバス日吉線﹁田高戸﹂バス停下車。 ●中央自動車道瑞浪ICより車で約15分。 ●中央本線瑞浪駅より車で約20分。岐阜県の芝居小屋
岐阜県は地芝居が盛んな地域であり、江戸時代から昭和時代に建設された木造芝居小屋が残っている。主な芝居小屋は以下のとおりである。- 鳳凰座 (下呂市)
- 白雲座 (下呂市)
- 東座 (加茂郡白川町)
- 蛭子座 (中津川市)
- 明治座 (中津川市)
- 常盤座 (中津川市) 注:相生座の舞台の元になった常盤座とは異なる。
- 五毛座 (恵那市)
- 熊野座 (恵那市)
- 相生座 (瑞浪市)
- 村国座 (各務原市)
- 皆楽座 (各務原市)