とびだせ!マシーン飛竜
表示
![]() |
とびだせ!マシーン飛竜 | |
---|---|
アニメ | |
原作 | タツノコプロ企画室、鳥海尽三 |
監督 | 原征太郎(チーフディレクター) |
脚本 | 吉野次郎、山本優、永田俊夫 ほか |
キャラクターデザイン | 天野嘉孝、遠藤克己 |
メカニックデザイン | 大河原邦男 |
音楽 | 筒井広志 |
製作 | 東京12チャンネル、東映、タツノコプロ |
放送局 | 東京12チャンネル |
放送期間 | 1977年10月5日 - 1978年3月29日 |
話数 | 全21話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
﹃とびだせ!マシーン飛竜﹄︵とびだせ マシーンひりゅう︶は、1977年10月5日から1978年3月29日まで東京12チャンネルで放送されていたテレビアニメ。東京12チャンネル、東映︵本社テレビ事業部︶、タツノコプロの共同製作。全21話。
岬コンツェルンに雇われた無名レーサーのリッキーと、ガッポリンコンツェルンの契約レーサーであるオッカナビッチ。それぞれが所属するチームの対決をコミカルに描いたカーレースアニメである[1]。
本作は、1970年代後期のいわゆるスーパーカーブームを受けて企画・制作された[1][2]。本放送当時は﹃激走!ルーベンカイザー﹄﹃超スーパーカー ガッタイガー﹄﹃アローエンブレム グランプリの鷹﹄そして本作と、カーレースアニメだけで4本も制作・放送されている。本作は、その中で唯一のコメディアニメとなっている[1]。
本作誕生の経緯[編集]
![]() |
本作は、東映本社のテレビ事業部とタツノコプロが手を組んだ、異色のコラボレーションによる作品である。
広告代理店の東映エージエンシーは、1976年︵昭和51年︶4月の番組改編期用にポピーがスポンサーを担当した﹃忍者キャプター﹄を売り込んだことにより、東京12チャンネル水曜19時台後半枠の確保に成功する。1977年2月に開始された﹃快傑ズバット﹄からは、諸事情によってタカトクトイス︵放送当時は﹁タカトク﹂、1979年に左記の社名へ改称︶がこの枠のメインスポンサーを務めることになった。
本作終了後の1978年︵昭和53年︶4月5日から同年5月10日までは、東映エージエンシーが新たに﹃スパイダーマン﹄を調達するための空白期間となっており、東京12チャンネルの水曜日19:30-20:00枠は暫定的に、﹃まんがふるさと昔話﹄の再放送で穴埋めされていた。
2021年11月10日にベストフィールドから初ソフト化となるDVDが発売された。
登場人物[編集]
飛竜チーム[編集]
風間 力︵かざま つとむ︶ 声 - 三橋洋一︵第8話まで︶/古谷徹︵第9話以降︶ 飛竜チームの専属レーサー。通称﹁リッキー﹂。無名ながら卓越した運転技術の持ち主で、マシーン飛竜を操って世界のレースに参戦する。美女には滅法弱い︵イカリーヌとツンツンを除く︶。 岬 ナナ︵みさき ナナ︶ 声 - 黄蛾媚 岬会長の孫娘で、飛竜ダンバーの運転とメカニックを担当。チャーミングな外見の割にヤキモチ焼き。 岬 チュウ太︵みさき チュウた︶ 声 - 鈴木れい子 ナナの弟で、飛竜コプターに搭乗し、偵察やゼニゼニチームの妨害の邪魔を担当する。 ヒデキ 声 - 竜田直樹 岬家に飼われているチンパンジー。チュウ太と共に飛竜コプターに搭乗し、サポート役を務める。 岬会長︵みさきかいちょう︶ 声 - 緒方賢一 岬コンツェルン会長。岬コンツェルンを世界に売り出すため、レースに参加する。レースの時には、ガッポリン会長と賭けをやるのが毎回のパターン。﹁〜だべさ﹂が口癖。ゼニゼニチーム[編集]
オッカナビッチ 声 - 増岡弘 ゼニゼニチームの専属レーサー。ゼニゼニマシン1号を操り、あらゆる手段を使ってレースに勝とうとする。乱暴そうな外見の割に間抜けで、さらにイカリーヌには全く頭が上がらない。七五調 で喋るのが癖。リッキー曰く﹁熊野郎﹂。 イカリーヌ 声 - 弥永和子 オッカナビッチの妻で、ゼニゼニマシン1号の設計と製作を手掛けた。2号の操縦担当。凄い美貌とスタイルとは裏腹に、性格は冷酷で怒りっぽく、オッカナビッチが負けると必ずオシオキを仕掛ける。 ツンツン 声 - 小宮和枝 オッカナビッチ夫妻の娘で、ゼニゼニマシン3号を操縦し、様々な妨害を仕掛ける。イカリーヌに似た美貌とスタイルの持ち主。 ナターシャ イカリーヌに飼われている、喋れるチャウチャウ犬。イカリーヌと共にゼニゼニマシン2号に乗る。イカリーヌには忠実で、オッカナビッチを茶化すことが多い。 ガッポリン会長 声 - たてかべ和也 ガッポリンコンツェルンの会長。ケチでがめつい性格で、賞金目当てにレースに参戦する。そして目的達成のためなら、どんな卑劣な手段も使う。関西弁で喋る。ナイゼニア国出身。登場メカニック[編集]
飛竜チームのマシン[編集]
マシーン飛竜 最高時速425km/h。エンジンはV8ターボエンジン。重量は1100kg。車体はカーボンファイバー製。 飛竜4大メカ装備 飛竜ジャンプ 後輪車軸を伸ばして後輪を広げ、前方の相手を大きくジャンプする技。 飛竜クラフト 車体両脇中央部のスラスターを垂直に曲げ、クラフトにする。海などの水上走行時に使用。 飛竜チェンソー フロントからチェーンソーを出し、目の前の障害物を切り裂く。 飛竜キャタピラ 後輪2輪をベルトで包んでキャタピラにする。氷上や荒れ地などの走行時に使用。 飛竜コプター チュウ太とヒデキが運転するヘリコプター。上空から偵察したり、ゼニゼニマシン3号の妨害を邪魔したりする。 飛竜ダンパー ナナが運転するトランスポーター。マシーン飛竜と飛竜コプターを格納。ゼニゼニチームのマシン[編集]
ゼニゼニマシン1号 オッカナビッチが運転するレース用マシン。毎回壊れるため、毎回異なる機体が1号として登場する。勝つためには手段を選ばない搭乗者の方針上、様々な仕掛けがしてある。 ゼニゼニマシン2号 イカリーヌとナターシャが乗るトランスポーターにして大型のヘリコプター。1号と3号を格納。 ︵第3話にて、マシーン飛龍に仕掛けた爆弾が、回り回ってゼニゼニマシン2号の車内に戻ってきてしまい イカリーヌとツンツンがパニックとなり、墜落と同時に爆発大破する事態となった。︶ ゼニゼニマシン3号 ツンツンが運転するミニジェットヘリコプター。妨害が主。水中も移動可能。スタッフ[編集]
●企画 - 飯島敬、小野耕人 ●原作 - タツノコプロ企画室、鳥海尽三 ●音楽 - 筒井広志 ●チーフディレクター - 原征太郎 ●プロデューサー - 新美隆雄、鈴木敏充、横尾潔 ●作画監督 - 田中英二、遠藤克己 ●作画 - 本多哲、平山則雄、福山政敏、小島幸雄 ほか ●背景 - 佐藤広明 ほか ●文芸担当 - 長谷川進 ●キャラクターデザイン - 天野嘉孝、遠藤克己 ●メカニックデザイン - 大河原邦男 ●美術設定 - 横瀬直人、新井寅雄 ●色指定 - 杉崎容子 ほか ●特殊効果 - 朝沼清良、土井通明 ●仕上 - 内田千代子、井上文子 ほか ●録音制作 - ザックプロモーション ●録音ディレクター - 藤山房延 ●効果 - 大野隆信 ●調整 - 遠矢征男 ●撮影 - アニメフレンド ほか ●現像 - 東京現像所 ●編集 - 三木幸子、戸田禮子 ●進行 - 新井正彦 ほか ●制作協力 - 東映エージエンシー、アニメフレンド ●製作 - 東京12チャンネル、東映、タツノコプロ主題歌[編集]
オープニングテーマ - ﹁とびだせ!マシーン飛竜﹂ 歌 - こおろぎ'73 / 作詞 - 加賀進 / 作曲・編曲 - 筒井広志 エンディングテーマ - ﹁やるぞ われらのゼニゼニチーム﹂ 歌 - こおろぎ'73、フィーリング・フリー / 作詞 - 八手三郎 / 作曲・編曲 - 筒井広志各話リスト[編集]
![]() |
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 登場ゼニゼニマシン1号 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1977年 10月5日 |
ナンデス高原大爆走! | 吉野次郎 | 布川ゆうじ 原征太郎 |
虎鮫号 |
2 | 10月12日 | 黒こげ!火の海大レース | 陶山智 | 西久保瑞穂 | ケシトメールターボ |
3 | 10月19日 | 走れや走れ!猛獣地獄 | 加賀進 | ライオンギーニ | |
4 | 10月26日 | ブルブル!流氷大レース | 山本優 | 植田秀仁 | ヒートシンジェリコ |
5 | 11月2日 | ゴミ砂漠ドッキリ!恐竜レース | 加賀進 | 西久保瑞穂 | サソリーカー |
6 | 11月9日 | ミステリーゾーン?くたくたレース | 山本優 | 布川ゆうじ 植田秀仁 |
ホネホネギーニ |
7 | 11月16日 | アラゾン秘境ビクビクレース | 久保田圭司 | 昆進之介 四辻たかお |
スネーカー号 |
8 | 11月23日 | チビッコ救出!ヘマラヤ大作戦 | 吉野次郎 | 植田秀仁 | ソリーズモービル |
9 | 11月30日 | 二人三脚!アベコベレース | 四辻たかお | 名称不明(タコ型) | |
10 | 12月7日 | チンケ博士救出!ヒヤヒヤレース | 久保田圭司 | 布川ゆうじ 植田秀仁 |
ブスタング |
11 | 12月14日 | ヒョウの恩がえしドキドキレース | 加賀進 | 四辻たかお | ジョーズカー |
12 | 12月21日 | 危機一発?人質大レース | 山本優 | 植田秀仁 | リュータツ |
13 | 12月28日 | 大陸沈没!ブクブクレース | 平和元 | 三家本泰美 | ウクレレコルベット |
14 | 1978年 1月4日 |
ジジババと四人の盗賊 | 加賀進 | 昆進之介 西久保瑞穂 |
ラクダ亭迷惑号 |
15 | 1月11日 | ジーギルタックとハイドカー!大追跡 | 陶山智 | 四辻たかお | カメレオンカー |
16 | 1月25日 | トラック野郎!ハイウェイ大レース | 加賀進 | 布川ゆうじ 西久保瑞穂 |
イモリンカーン |
17 | 2月8日 | 大戦争!ハラハラレース | 山本優 | 昆進之介 広川和之 |
サイデッカー |
18 | 2月22日 | 美人レーサー!ムチムチレース | 久保田圭司 | 遠藤克己 四辻たかお |
タートルメカ |
19 | 3月8日 | 黄金ザクザク欲張りレース | 吉野次郎 | 植田秀仁 | スカンク号 |
20 | 3月22日 | 謎のレーサー!メカ大魔王 | 永田俊夫 | 四辻たかお | ダチョウメカ |
21 | 3月29日 | オッカナビッチ昔の名前で出ています | 海老沼三郎 鳥海尽三 |
火龍 |
放送局[編集]
![]() | この節の加筆が望まれています。 |
●東京12チャンネル︵現・テレビ東京︶ ‥水曜 19:30 - 20:00︵制作局︶
●山形放送‥木曜 17:00 - 17:30[3]
●東日本放送‥土曜 7:30 - 8:00[4]
●福島放送︵1985年に15分枠で放送︶‥月曜 - 金曜 7:15 - 7:30[5]
●新潟放送‥水曜 17:30 - 18:00[6]
●テレビ山梨‥土曜 17:00 - 17:30︵数か月遅れ︶[7]
●静岡放送‥水曜 17:30 - 18:00[8]
●中部日本放送‥木曜 17:25 - 17:55[9]
●西日本放送‥火曜 18:00 - 18:30[10]
●中国放送‥水曜 17:20 - 17:50︵1978年1月11日 - 4月5日︶→水曜17:30 - 18:00︵1978年4月12日 - 5月31日︶[11]
●テレビ西日本‥土曜 18:00 - 18:30
●長崎放送‥月曜 16:50 - 17:20︵数か月遅れ︶[12]
●熊本放送‥火曜 17:00 - 17:30[13]
●南日本放送‥木曜 17:25 - 17:55
商品展開[編集]
タカトクから、Z合金シリーズで、マシーン飛竜、飛竜ダンパー、飛竜コプターが発売された[14]。コミカライズ[編集]
津原義明によるコミカライズ作品が、﹃冒険王﹄︵秋田書店︶に1977年11月号から1978年4月号まで連載された。ネット配信[編集]
●2023年11月より、﹁東映シアターオンライン﹂︵YouTube︶の﹁アニメ据置枠﹂から第1・2話が常時無料配信されている。 ●2024年より、﹁東映オンデマンド﹂で全話配信が行われている。﹁東映シアターオンライン﹂でもこれを記念して、第3・4話が同年1月一杯の期間限定で無料配信された。脚注[編集]
(一)^ abc“TVアニメ とびだせ!マシーン飛竜”. allcinema︵運営 - 株式会社スティングレイ︶. 2019年9月20日閲覧。
(二)^ 藤津亮太 (2009年7月31日). “藤津亮太のテレビとアニメの時代 第8回アニメブームの始まり”. アニメ!アニメ!ビズ. p. 2. 2019年9月20日閲覧。
(三)^ ﹃日刊スポーツ﹄1977年10月13日付テレビ欄。
(四)^ ﹃日刊スポーツ﹄1978年1月28日付テレビ欄。
(五)^ ﹃福島民報﹄1985年4月9日 - 6月13日付朝刊、テレビ欄。
(六)^ ﹃日刊スポーツ﹄1977年10月26日付テレビ欄。
(七)^ ﹁全国放映リスト﹂﹃アニメージュ﹄1978年8月号、徳間書店、46-48頁。
(八)^ ﹃静岡新聞﹄1977年10月12日付朝刊、テレビ欄。
(九)^ ﹃中日新聞縮刷版1977年10月﹄、テレビ欄。
(十)^ ﹃山陽新聞﹄1978年3月テレビ欄。
(11)^ ﹃中国新聞﹄1978年1月 - 5月、テレビ欄
(12)^ ﹃熊本日日新聞﹄1978年6月テレビ欄。
(13)^ ﹃熊本日日新聞﹄1978年3月テレビ欄。
(14)^ ﹃朝日新聞﹄1977年12月18日付朝刊24面﹃第2回 東映テレビヒーローコンテスト﹄内 タカトク広告。
外部リンク[編集]
東京12チャンネル 水曜 19:30 - 20:00 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
快傑ズバット |
とびだせ!マシーン飛竜 |
まんがふるさと昔話 再放送 |