みょうがぼち
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みょうがぼち︵茗荷餅︶とは、岐阜県美濃地方中西部から西部にかけて初夏に見られる、郷土菓子の一つ。
小麦粉を主とする生地の中に空豆の餡が入り、ミョウガの葉で包んだ和菓子である。
﹁ぼち﹂とは﹁もち︵餅︶﹂の転訛で、現地で団子を意味する方言である[1]。
﹁ぼち︵もち︶﹂の名称ながらもち米を主原料とする餅菓子ではない。
製法[編集]
小麦粉を主として米粉︵上新粉︶を混ぜた粉に熱湯を加えて練り、生地の皮を作る。 乾燥した空豆を水で戻したのちに茹でて皮を除き、それに砂糖と少量の食塩を加えて練って餡を作る。 生地に餡を包み、さらにミョウガの葉で巻き、蒸して作られる。地域・時期[編集]
主としては北方町など本巣郡・旧本巣郡の地区で見られる菓子であるが、そのほかに岐阜市内・大垣市内等でも見られる。 元来は農家の各家庭で田植え・小麦や大麦の刈入れ︵麦秋︶の時期である農繁期の初夏に、農作業の合間に作られて食べられた菓子である。 その時期に小麦と空豆が収穫され、なおかつミョウガの葉が入手しやすいことから作られたもので、本来は旬の食材・具材による家庭の菓子であった。 現在、岐阜県美濃地方中西部・西部では、各家庭で作られるほか、和菓子店で製造・販売され、スーパーマーケットや農業協同組合の店舗でも市販されている。 市販のものも、ミョウガの葉が入手しやすい時期が初夏に限られるため、家庭で製されるものと同様、製造・販売は5月から6月の季節限定である。脚注[編集]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- みょうがぼち - 岐阜県農政部農産物流通課