ガッシュ
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ガッシュ︵グヮッシュ、Gouache フランス語発音: [ɡwaʃ]︶は、不透明な水彩絵具の一種で、顔料をアラビアガムの水溶液で練ったもの。イタリア語のGuazzo︵水溜り、不透明水彩技法︶から来た言葉といわれ、本来は絵具の名前ではなく不透明水彩技法を指した[1][2]。
ガッシュを使った作品。ラディスラウス・ベネシュ、1900年
透明水彩に対し不透明水彩といわれるが、透明水彩技法は産業革命後に絵具が工業的に作られるようになってイギリスを中心に発展したのに対し、ガッシュはそれ以前からヨーロッパ大陸を中心に使われていた水彩技法全般を指している。最も知られているのは中世の装飾本の挿絵の彩色に使われたものである。産業革命以前には屈折率の低い微粒子の顔料が少なかったために水彩絵具は不透明性が高かった[1]。
現在のガッシュは、産業革命時に英国のウィンザー・アンド・ニュートン社が開発したグリセリンや新しい顔料を応用した水彩絵具に負うところがある[1][2]。