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グランプリ︵仏: Grand Prix、略称‥GP︶とは、フランス語で﹁大賞﹂、grand︵大きい、最高の︶prix︵賞︶を指す語[1]。英訳するとグランド・プライズ (Grand Prize) 。
一般には芸術・文化・スポーツなどの各分野で最高位とされる賞、もしくは、その受賞者を選出するコンクールや競技会のこと[2]。特に日本では国際映画祭の最高賞を指すこともあり、1951年︵昭和26年︶に黒澤明監督の﹁羅生門﹂がヴェネチア映画祭金獅子賞を受賞したときグランプリ受賞として国内報道されたことからこの語が一挙に広まり、その後も語義の第一としてヴェネチア映画祭最高賞を挙げた辞書も存在した(1980年代以前の旺文社国語辞典など)。現在では下記のように、より多様な用いられ方をされている。映画祭の最高賞という意味での用いられ方も、この語を用いていないヴェネツイアやベルリン︵金熊賞︶をはじめ依然根強い。また、最高賞パルムドールとは別に審査員特別賞がグランプリと呼ばれるようになった1990年︵平成2年︶以降のカンヌ映画祭については、どちらを指しているのか留意が必要である。
- ^ 用語辞典「グランプリ」 FUJI-TV オフィシャルF1ハンドブック コンストラクターズ 144頁 フジテレビ出版/扶桑社 1993年7月30日発行
- ^ 中山俊介、『観戦必携/すぐわかる スポーツ用語時点』株式会社学習研究所、1998年(平成10年)、104頁
関連項目[編集]