ジョン・シングルトン (野球)

ジョン・シングルトン
*Jon Singleton*
ヒューストン・アストロズ #28
	ヒューストン・アストロズ時代; (2015年3月7日)
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	カリフォルニア州ロサンゼルス郡レイクウッド
生年月日	1991年9月18日（32歳）
身長; 体重	6' 2" ＝約188 cm; 230 lb ＝約104.3 kg
選手情報
投球・打席	左投左打
ポジション	一塁手
プロ入り	2009年 MLBドラフト8巡目(全体257位)
初出場	2014年6月3日
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
	ミリカン高等学校（英語版）; ヒューストン・アストロズ (2014 - 2015); メキシコシティ・レッドデビルズ (2021); ミルウォーキー・ブルワーズ (2023); ヒューストン・アストロズ (2023 - );
	この表について

ジョナサン・L・シングルトン︵Jonathan L. Singleton , 1991年 9月18日 - ︶は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス郡レイクウッド出身のプロ野球選手︵一塁手︶。左投左打。MLBのヒューストン・アストロズ所属。

経歴[編集]

プロ入りとフィリーズ傘下時代[編集]

高校卒業後はカリフォルニア州立大学ロングビーチ校への進学を予定していたが^[1]、2009年のMLBドラフト8巡目︵全体257位︶でフィラデルフィア・フィリーズから指名され、20万ドルの契約金で入団した^[2]。 2010年にA級レイクウッド・ブルークロウズで打率.290、14本塁打、77打点、OPS.873を記録して評価を上げ、オフにはベースボール・アメリカの有望株ランキングにおいてフィリーズ内部で2位、全体で39位に入った^[3]^[4]。

アストロズ時代[編集]

2011年7月29日にハンター・ペンスとのトレードで、ジャレッド・コザート、ジョシュ・ゼイド、ドミンゴ・サンタナと共にヒューストン・アストロズへ移籍した^[2]。 2012年はオールスター・フューチャーズゲームに出場し、4打数3安打1打点の活躍を見せた。この年は傘下のAA級コーパスクリスティ・フックスでフルシーズンプレーし、打率.284、21本塁打、79打点、OPS.893を記録した。オフにはMLB.comから一塁手のNo.1有望株に認定され^[1]、ベースボール・アメリカのランキングも前年度の全体34位から27位に上昇した^[4]。 2013年1月9日にマリファナに二度目の陽性反応を示し、開幕から50試合の出場停止処分を課されることになった^[2]。オフの10月2日にメジャー契約を結び、40人枠入りを果たした^[5]。 2014年はAAA級オクラホマシティ・レッドホークスで開幕を迎えた。6月2日にメジャーへ初昇格し、同日に総額1000万ドル+出来高3000万ドルの5年契約︵2019年・250万ドル、2020年・500万ドル、2021年・1300万ドルの球団オプション付き︶に合意した^[6]^[7]。6月3日のロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム戦でメジャーデビュー。﹁6番・一塁手﹂として先発起用され、8回にメジャー初安打となる本塁打を記録。この日は3打数1安打2打点1四球2三振だった^[8]。この年は95試合の出場で13本塁打を放ち、パワーヒッターの片鱗を見せた。一方、.168という低打率に終わり、試合数を大幅に超える134三振を量産した。 2015年は出番が急激に減り、AAA級フレズノ・グリズリーズ^[9^]でプレーが主だった。メジャーでは19試合に出場に留まり、バッティング面では打率.191、1本塁打、6打点という成績に終わった。守備では14試合で一塁の守りに就き、守備率.991、DRS -1は、いずれも前年より改善した。 2016年はメジャーでプレーする機会はなく、AAA級フレズノでプレー。124試合の出場で20本塁打を放ったが、打率.202、124三振と、前年まではマイナーでは.250以上あったミート面で劣化傾向を示した。ちなみに同年、マイナー通算100本塁打を達成。守備面では、一塁の63試合で6失策・守備率.989を記録したほか、7試合で左翼手としても守りについた。オフの11月19日に40人枠外となった^[^10]。 2017年はAA級コーパスクリスティでプレー。117試合に出場して、打率.205、18本塁打、62打点だったが、リーグ最多の107四球を選び出塁率は.376に達した。 2018年1月、薬物検査に三度目の陽性反応を示し、開幕から100試合の出場停止処分を課されることになった^[11]。5月21日に自由契約となった^[12]。 2019年はいずれの球団にも所属しなかった。

メキシカンリーグ時代[編集]

2020年4月2日にメキシカンリーグのメキシコシティ・レッドデビルズと契約したが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でシーズン中止となったため^[13]、公式戦での出場は無かった。オフの12月2日にトレードでオアハカ・ウォーリアーズへ移籍した^[12]。 2021年5月21日にメキシコシティ・レッドデビルズにトレードで復帰した。4シーズンぶりの実戦復帰となったこの年は、46試合に出場して、打率.321、15本塁打、36打点の成績を残した^[14]。

ブルワーズ時代[編集]

2021年12月10日にミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約を結んだ^[14]。 2022年は傘下のAAA級ナッシュビル・サウンズで134試合に出場し、打率.219、24本塁打、87打点、マイナーリーグトップの117四球を記録した^[15]。オフの11月15日にメジャー契約を結び、6年ぶりに40人枠入りを果たしたが^[15]、2023年1月27日に自由契約となった^[12]。 2023年2月10日にブルワーズとマイナー契約で再契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加した^[16]。開幕はAAAナッシュビルで迎え、49試合に出場して打率.258、10本塁打、29打点を記録していたが、6月3日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした^[17]。同日のシンシナティ・レッズ戦で﹁6番・一塁手﹂で先発出場し、約8年︵2801日︶ぶりにメジャーリーグ出場を果たした^[18]。だが、11試合に出場して打率.103、2打点と振るわず、6月17日にDFAとなった^[19]。同月21日にFAとなった。

アストロズ復帰[編集]

2023年6月24日にアストロズとマイナー契約を結び^[20]、傘下AAA級シュガーランド・スペースカウボーイズに配属された。シュガーランドでは33試合に出場し、打率.333、12本塁打を記録し、8月8日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした^[21] 。8月11日のロサンゼルス・エンゼルス戦にて8年ぶりにメジャーでの本塁打を記録した^[22]。

プレースタイル[編集]

かつてはアストロズの次世代の主軸候補と言われていた。平均以上のパワーと、内角、外角のいずれも捌くことができるシュアなスイングが持ち味である。三振率が若干高めなのが課題であるが、四球率の高さで補っている^[23]。だが、2014年シーズンは95試合で13本塁打を放ち、持ち前のパワーを発揮した一方で打率.168・134三振を生産し、ミート面での力不足が露呈した。フィリーズ傘下に在籍中はライアン・ハワードとのポジションの衝突を避けるため、左翼を守ることも多かったが、アストロズ移籍後はほぼ一塁専門に戻っている。一塁守備は守備範囲とグラブ捌き共に評価が高い^[23]。

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

年度	球団	試合	打席	打数	得点	安打	二塁打	本塁打	塁打	打点	盗塁	盗塁死	犠飛	四球	敬遠	死球	三振	併殺打	打率	出塁率	長打率	O P S
2014	HOU	95	362	310	42	52	13	13	104	44	2	3	1	50	1	1	134	4	.168	.285	.335	.620
2015	HOU	19	58	47	6	9	2	1	14	6	1	0	1	10	0	0	17	0	.191	.328	.298	.626
2023	MIL	11	32	29	3	3	1	0	4	2	0	0	0	3	0	0	11	0	.103	.188	.138	.326
2023	HOU	25	73	62	8	12	2	2	20	10	0	0	1	10	0	0	12	2	.194	.301	.323	.624
'23計	HOU	36	105	91	11	15	3	2	24	12	0	0	1	13	0	0	23	2	.165	.267	.264	.531
MLB：3年		150	525	448	59	76	18	16	142	62	3	3	3	73	1	1	174	6	.170	.286	.317	.603

2023年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]

年度	球団	一塁（1B）
年度	球団	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率
2014	HOU	91	776	53	11	75	.987
2015	HOU	14	107	5	1	9	.991
2023	MIL	5	27	4	1	3	.969
2023	HOU	14	97	10	0	10	1.000
'23計	HOU	19	124	14	1	13	.993
MLB		124	1007	72	13	97	.988

2023年度シーズン終了時

記録[編集]

MiLB

オールスター・フューチャーズゲーム選出：1回（2012年）

背番号[編集]

28（2014年、2023年途中 - ）
21（2015年）
12（2023年）

脚注[編集]

(一)^ ^a ^bProspect Watch: Top 10 first basemen phillies.com (二)^ ^a ^b ^cJonathan Singleton, prospect of Houston Astros, suspended 50 games ESPN (三)^ 2011 Philadelphia Phillies Top 10 Prospects (四)^ ^a ^bJonathan Singleton Minor League Statistics & History Baseball-Reference.com (五)^ Astros add Singleton to 40-man roster MLB.com (六)^ “Astros, Singleton agree to long-term contract”. MLB.com Astros Press Release (2014年6月2日). 2014年7月9日閲覧。 (七)^ Brian McTaggart (2014年6月2日). “Singleton to join Astros, agrees on extension”. MLB.com. 2014年7月9日閲覧。 (八)^ “Scores for Jun 3, 2014”. ESPN MLB (2014年6月3日). 2014年7月9日閲覧。 (九)^ 2015年よりアストロズ傘下 (十)^ Mark Polishuk (2016年11月19日). “Astros Outright Jon Singleton” (英語). MLB Trade Rumors. 2017年9月11日閲覧。 (11)^ “Houston Astros' Jon Singleton suspended 100 games for third failed drug test”. USA TODAY Sports (2018年1月23日). 2022年1月25日閲覧。 (12)^ ^a ^b ^cMLB公式プロフィール参照。2023年6月4日閲覧。 (13)^ “Comunicado Oficial LMB” (スペイン語). MiLB.com (2020年7月1日). 2021年10月24日閲覧。 (14)^ ^a ^b“Milwaukee Brewers sign 1B Jonathan Singleton to minor league contract”. ESPN (2021年12月10日). 2022年1月25日閲覧。 (15)^ ^a ^bAdam McCalvy (2022年11月16日). “Crew adds Singleton, 3 prospects to 40-man”. MLB.com. 2023年6月4日閲覧。 (16)^ “Brewers' Jon Singleton: Back with Milwaukee”. CBS Sports (2023年2月10日). 2023年6月4日閲覧。 (17)^ Anthony Franco (2023年6月2日). “Brewers To Select Jon Singleton”. MLB Trade Rumors. 2023年6月4日閲覧。 (18)^ Adam McCalvy (2023年6月3日). “Jon Singleton returns to MLB for first time since 2015”. MLB.com. 2023年6月4日閲覧。 (19)^ Mark Polishuk (2023年6月17日). “Brewers Reinstate Wade Miley, Jesse Winker From Injured List; Designate Jon Singleton” (英語). MLB Trade Rumors. 2023年6月18日閲覧。 (20)^ “Astros sign Jon Singleton to minors contract”. MLB Trade Rumors. (2023年6月24日) 2023年8月12日閲覧。 (21)^ “Astros to select Jon Singleton”. MLB Trade Rumors. (2023年8月7日) 2023年8月12日閲覧。 (22)^ “Astros' Jon Singleton homers for first time since 2015, then homers again”. CBS Sports. (2023年8月11日) 2023年8月12日閲覧。 (23)^ ^a ^bHouston Astros Top 15 Prospects (2012-13) FanGraphs Baseball

外部リンク[編集]

選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
Jon Singleton stats MiLB.com （英語）

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表話編歴ヒューストン・アストロズロースター
投手	52 ブライアン・アブレイユ 41 スペンサー・アリゲッティ（英語版） 56 ロネル・ブランコ 58 ハンター・ブラウン 54 ディラン・コールマン 66 ショーン・デュービン（英語版） 68 J.P.フランス 77 ルイス・ガルシア（故障者リスト） 31 ケンドール・グレーブマン（故障者リスト） 71 ジョシュ・ヘイダー 70 ブレアー・ヘンリー（英語版） 72 ニック・ヘルナンデス（英語版） 53 クリスチャン・ハビエル（故障者リスト） 61 セス・マルティネス（英語版） 43 ランス・マッカラーズ・ジュニア（故障者リスト） 47 ラファエル・モンテロ -- ペン・マーフィー（故障者リスト） 67 パーカー・ムシンスキー（英語版） -- ケイレブ・オルト（英語版） 63 オリバー・オルテガ（故障者リスト） 55 ライアン・プレスリー 50 テイラー・スコット 62 ベネット・スーザ（英語版）（故障者リスト） 64 アレックス・スピース（英語版） 65 ホセ・ウルキディ（故障者リスト） 59 フランバー・バルデス 35 ジャスティン・バーランダー（故障者リスト） 60 フォレスト・ウィットリー
捕手	17 ビクター・カラティーニ 21 ジャイネル・ディアス 18 シーザー・サラザー（英語版）
内野手	27 ホセ・アルトゥーベ 15 ジェイコブ・アマヤ 2 アレックス・ブレグマン 38 トレイ・キャベッジ 11 デビッド・ヘンズリー（英語版） 16 グレイ・ケッシンジャー（英語版） 3 ジェレミー・ペーニャ 28 ジョン・シングルトン
外野手	44 ヨルダン・アルバレス 89 ケネディ・コロナ（英語版） 14 マウリシオ・デュボーン 13 クーパー・ハメル 10 ジョーイ・ロパーフィド（英語版） 20 チャズ・マコーミック 6 ジェイク・マイヤーズ 30 カイル・タッカー（故障者リスト）
監督・コーチ	19 ジョー・エスパーダ（監督） 22 オマー・ロペス（英語版）（ベンチコーチ） 37 アレックス・シントロン（打撃コーチ） 46 トロイ・スニッカー（打撃コーチ） 36 ジョシュ・ミラー（英語版）（投手コーチ） 23 デーブ・クラーク（英語版）（一塁コーチ） 8 ゲイリー・ペティス（三塁コーチ） 95 ビル・マーフィー（英語版）（投手コーチ） 29 マイケル・コリンズ（捕手コーチ） -- ジェイソン・ベル（クオリティ・コントロールコーチ） 99 トミー・カワムラ（ゲームプランニングコーチ） 85 ハビアー・ブラカモンテ（ブルペン捕手）
公式サイト（英語）より　40人ロースター　監督・コーチ一覧　2024年6月14日更新