バンダイナムコグループ
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(バンダイグループから転送)
住友不動産三田ビル | |
創業者 |
山科直治(バンダイ) 中村雅哉(ナムコ) |
---|---|
創立 | 2005年 |
国籍 | 日本 |
中核企業 | バンダイナムコホールディングス |
従業員数 | 10,563名(2023年3月31日現在) |
中心的人物 | 川口勝 |
前身 | バンダイ、ナムコ |
別名 | バンナム |
バンダイナムコグループ︵英: Bandai Namco Group︶は、バンダイナムコホールディングスを中心核とする日本のエンターテインメント企業グループ。略称は﹁バンナム﹂[1]。
主に玩具・模型を中心としたトイホビー事業、家庭用ゲーム・スマートフォンアプリゲーム・アーケードゲームを中心としたゲーム事業、映像ソフト・音楽ソフト・イベント興行・アニメ制作を中心とした映像・音楽事業を中核事業にしているのが特徴である。
概要[編集]
前身となるグループ企業8社︵旧バンダイ・旧ポピー・バンダイ模型・マミート・セレンテなど︶が大合同して設立したバンダイ、キャラクター版権︵知的財産権︶事業やプライズ事業などで知られるバンプレスト、家庭用・業務用ゲーム最大手企業の一つであるバンダイナムコエンターテインメント、テーマパークやアミューズメント施設の運営を行うバンダイナムコアミューズメントが中心となって形成している企業集団である。 バンダイとしては仮面ライダーシリーズやウルトラシリーズ、スーパー戦隊シリーズの3大特撮ヒーローに機動戦士ガンダムシリーズ、ゴジラシリーズ、ガメラシリーズ、ドラゴンボール等の商品化権利を独占的に所有している。これらに関連する玩具・キャラクターグッズの取引により、東映グループ・円谷プロダクションやサンライズなどと関係が緊密で、こうしたキャラクター玩具の分野では国内随一といえる。また、1980年代以降の経営多角化の一環で、これらキャラクターを題材にした映像・音楽ソフト・ゲームの各種事業に参入。現在では連結子会社バンダイナムコミュージックライブの音楽レーベル・ランティスが、業界大手のアニメソングレーベルに成長した。またバンダイナムコエンターテインメントの持つ、ゲーム開発の技術力の高さやこれまでの作品のキャラクター資産、そしてアミューズメント施設、特に近年ではフードテーマパークの運営ノウハウを持つバンダイナムコアミューズメントなど、価値のある分野が多い。さらに現在では、子供向け商材のみならずアイドルマスターシリーズやラブライブ!シリーズ、アイドリッシュセブンなどのアニメファンやマニア層向けの有力なコンテンツを豊富に持っており、それらのコンテンツを核としたゲーム・アニメ・イベントなどの展開も盛んにおこなわれている。 統合後しばらくはナムコの方が日本国外での知名度が高いからか、グループ企業の多くの英語名は﹁Namco Bandai﹂の順であった︵同じような例は三井住友銀行などにもある︶が、2014年に﹁Bandai Namco﹂の順に統一した。またナムコブランド他が併存していた作品のレーベルもバンダイナムコブランドに統一された。グループ名については以前から﹁Bandai Namco﹂の順である。また、ナムコの看板キャラクター兼、企業アイコンであったパックマンは統合後から今日までグループのマスコットキャラクターであり続けている。傘下企業の再編[編集]
2005年9月に持株会社バンダイナムコホールディングスを設立し、バンダイとナムコとの間で経営統合を行った。2006年4月にコンピュータゲーム部門をバンダイナムコゲームスに統合、2007年には上場していたバンプレスト、バンダイロジパル、バンダイビジュアル、バンダイネットワークスをTOBにて完全子会社化。さらにバンプレストのゲーム事業をバンダイナムコゲームスに移管・統合し、アミューズメント系子会社もナムコ傘下に移動するなどの再編があった。 2015年4月1日付でコンテンツSBU︵戦略ビジネスユニット︶の中核企業であるバンダイナムコゲームスが、バンダイナムコエンターテインメント︵BNEI︶に社名変更。同時に、BNEIを中核とするコンテンツSBUと、ナムコを中核とするアミューズメントSBUが再編され、BNEIを中核企業とする﹁ネットワークエンターテインメントSBU﹂と、バンダイビジュアルを中核企業とする﹁映像音楽プロデュースSBU﹂に再編された。 2018年4月1日付でグループ体制を再々編し、トイホビーSBUのうちバンダイのプラモデル・フィギュア等のハイターゲット向け事業とバンプレストのコンビニエンスストア等向け景品事業を統合したBANDAI SPIRITSを設立。BNEIからアミューズメント機器事業部門を分離してナムコに統合すると共に商号をバンダイナムコアミューズメントに変更。同社を主幹とする﹁リアルエンターテインメントユニット﹂が発足した。同時にバンダイビジュアルとランティスを合併し、バンダイナムコアーツに商号変更。映像音楽プロデュースSBUから独立する形でサンライズが主幹となって新規IPを創出する﹁IPクリエイションユニット﹂を発足させ、トイホビー・ネットワークエンターテインメント・リアルエンターテインメント・映像音楽プロデュース・IPクリエイションの5ユニット体制に改められた[2]。 2020年8月7日にユニットを再編する予定であることを公表。2021年4月にトイホビーとネットワークエンターテインメントを統合し﹃エンターテインメントユニット﹄に、映像音楽プロデュースとIPクリエイションを統合して﹃IPプロデュースユニット﹄に、また、リアルエンターテインメントを﹃アミューズメントユニット﹄に改称。以上により、エンターテインメント・IPプロデュース・アミューズメントの3ユニット体制に改められた[3][4][5]。 2022年4月1日にはIPプロデュースユニットに属する企業の再編が行われた。サンライズを存続会社としてバンダイナムコアーツの映像事業とバンダイナムコライツマーケティングを統合した映像事業会社であるバンダイナムコフィルムワークスと、バンダイナムコアーツを存続会社としてサンライズミュージックとバンダイナムコライツクリエイティブを統合した音楽・ライブイベント事業会社であるバンダイナムコミュージックライブの2社体制に移行した[6][7]。グループ企業︵国内︶[編集]
太字は各ユニットの主幹会社。 持株会社 ●バンダイナムコホールディングス エンターテインメントユニット︵デジタル事業︶ ●バンダイナムコエンターテインメント ●ディースリー・パブリッシャー ●バンダイナムコスタジオ ●B.B.スタジオ ●バンダイナムコ研究所 ●バンダイナムコオンライン ●バンダイナムコネットワークサービス ●バンダイナムコネクサス ●バンダイナムコセブンズ ●バンダイナムコエイセス︵ILCAとの合弁会社︶ エンターテインメントユニット︵トイホビー事業︶ ●バンダイ ●BANDAI SPIRITS ●バンダイナムコヌイ[* 1] ●バンダイナムコクラフト[* 2] ●サンスター文具︵旧セイカを統合、2013年10月1日より連結入り︶ ●メガハウス ●プレックス ●バンダイナムコプライズマーケティング[* 3] ●アートプレスト︵印刷・デザイン︶ ●シー・シー・ピー︵元カシオ計算機傘下︶ ●ハート︵食玩事業︶ IPプロデュースユニット ●バンダイナムコフィルムワークス[* 4] ●バンダイナムコピクチャーズ ●スタジオダブ ●アクタス ●エイトビット ●Evolving G ●バンダイナムコミュージックライブ[* 5] ●バンダイナムコベース ●創通[* 6] ●創通音楽出版 アミューズメントユニット ●バンダイナムコアミューズメント ●バンダイナムコテクニカ ●プレジャーキャスト︵旧バンプレストアミューズメント事業︶ ●浅草花やしき ●バンダイナムコアミューズメントラボ 関連事業 ●バンダイロジパル・ロジパルエクスプレス︵物流︶ ●ハピネット︵卸売業︶ ●バンダイナムコビジネスアーク[* 7][8][9] ●バンダイナムコウィル︵障害者雇用を目的とした特例子会社︶ ●バンダイナムコ島根スサノオマジック︵プロバスケットボールチーム︶ ●ジェイ・ブロード︵就職情報誌の発行、人材紹介業。元々は創通の子会社だった︶ ●ピープル︵2005年下半期より連結入り︶かつて存在したグループ企業[編集]
●ポピー︵→プレックス︶ ●セイカ︵サンスター文具に事業譲渡︶ ●バンダイネットワークス︵バンダイナムコゲームスに吸収合併︶ ●バンダイ・デジタル・エンタテイメント ●サンライズインタラクティブ︵廃業し解散︶ ●アニメチャンネル︵バンダイビジュアルに吸収合併︶ ●ミューラス︵廃業し解散︶ ●エモーション︵バンダイビジュアルに吸収合併︶ ●科研︵メガハウスに吸収合併︶ ●ビーアイ︵メガハウスに吸収合併︶ ●エンジェル︵メガハウスに吸収合併︶ ●ベック︵バンプレソフトと合併しB.B.スタジオへ移行︶ ●バンプレソフト︵ベックと合併しB.B.スタジオへ移行︶ ●ディースリー︵2010年4月にディースリー・パブリッシャーと合併︶ ●エンターテインメント・ソフトウェア・パブリッシング︵2010年4月にディースリー・パブリッシャーと合併︶ ●ナムコ・テイルズスタジオ︵バンダイナムコゲームスに吸収合併後、バンダイナムコスタジオとして再編成︶ ●プロダクション リード︵現・葦プロダクション︶[* 8] ●日活[* 9] ●イタリアントマト[* 10] ●セリウス[* 11] ●BNDeNA[* 12] ●アイウィル︵ハイウェイスターに吸収合併︶ ●ランティス︵2018年4月1日付でバンダイビジュアルを存続会社に合併し解散︶ ●アニメコンソーシアムジャパン[* 13] ●バンプレスト︵2019年4月1日にBANDAI SPIRITSに吸収合併され解散︶ ●ウィズ︵2019年4月1日にプレックスに吸収合併され解散︶[* 14][10][11][12][13] ●VIBE︵2021年3月31日解散︶ ●ハイウェイスター︵2021年4月1日付で独立︶ ●バンダイナムコライツマーケティング︵2022年4月1日付でバンダイナムコフィルムワークスに吸収合併され解散︶ ●バンダイナムコライブクリエイティブ[* 15]︵2022年4月1日付でバンダイナムコミュージックライブに吸収合併され解散︶ ●サンライズミュージック[* 16]︵2022年4月1日付でバンダイナムコミュージックライブに吸収合併され解散︶ ●かいかや︵介護福祉事業、2022年3月31日付で会社解散︶ ●SUNRISE BEYOND︵2024年4月1日付でバンダイナムコフィルムワークスに吸収合併され解散︶主な大口取引先、業務提携先[編集]
ゲームコンテンツ
●アークシステムワークス ●アカツキ ●KADOKAWA ●スパイク・チュンソフト ●フロム・ソフトウェア ●カプコン ●ガンホー・オンライン・エンターテイメント ●KLab ●GREE ●コーエーテクモゲームス ●コナミグループ ●コナミアミューズメント ●コロプラ ●サイバーエージェント ●Cygames ●スクウェア・エニックス ●タイトー ●セガ ●アトラス ●ソニー・インタラクティブエンタテインメント ●DeNA ●DMM.com ●EXNOA ●テンセントゲームス ●ドリコム ●日本マイクロソフト ●任天堂 ●ポケモン ●ワープスター ●Phoenixx ●フリュー ●LINE ●NHN PlayArt ●レベルファイブ音楽・映像
●ADKホールディングス ●ADKエモーションズ ●日本アドシステムズ ●石森プロ ●ウォルト・ディズニー・ジャパン ●エイベックス ●エイベックス・ピクチャーズ ●NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン ●KADOKAWA ●ドワンゴ ●キングレコード ●ビクターエンタテインメント ●フライングドッグ ●シンエイ動画 ●セガ ●トムス・エンタテインメント ●ソニー・ミュージックエンタテインメント ●アニプレックス ●A-1 Pictures ●タツノコプロ ●円谷フィールズホールディングス ●円谷プロダクション ●電通 ●東映 ●東映アニメーション ●東映エージエンシー ●東宝 ●TOHO animation ●東北新社 ●日本コロムビア ●コロムビアハウス ●博報堂DYミュージック&ピクチャーズ ●ぴえろ ●プロダクション・アイジー ●マーベラス ●ワーナー ブラザース ジャパン出版
●秋田書店 ●KADOKAWA ●KADOKAWA Game Linkage ●富士見書房 ●メディアファクトリー ●講談社 ●一迅社 ●小学館 ●小学館集英社プロダクション ●集英社 ●双葉社 ●ポプラ社 ●マッグガーデン放送
●NHKエンタープライズ ●TBS ●毎日放送 ●テレビ朝日 ●朝日放送テレビ ●ABCアニメーション ●メ〜テレ ●テレビ東京 ●TOKYO MX ●日本テレビ ●読売テレビ ●日本BS放送 ●フジテレビトイホビー
●アニメイト ●グッドスマイルカンパニー ●サンエックス ●サンリオ ●ブシロード食品・製菓
●第一パン ●日本水産 ●日本マクドナルド ●プリマハム ●丸大食品 ●丸美屋食品 ●森永製菓 ●山崎製パン脚注[編集]
注釈[編集]
(一)^ 2023年4月1日付でサンライズ︵同名のバンダイナムコフィルムワークスが使用するアニメ制作ブランドとは無関係︶から社名変更
(二)^ 2022年4月1日付でシーズから社名変更
(三)^ 2022年4月1日付でバンプレスト販売から社名変更
(四)^ 2021年4月1日付でバンダイナムコアーツの映像部門を承継するとともにバンダイナムコライツマーケティングを吸収合併し﹁サンライズ﹂から社名変更
(五)^ 2018年4月1日付でバンダイビジュアルがランティスと合併して社名変更し﹁バンダイナムコアーツ﹂となった後、2022年4月1日付で旧バンダイビジュアル事業をバンダイナムコフィルムワークスへ吸収分割で承継した上で、バンダイナムコライブクリエイティブとサンライズミュージックを吸収合併し現社名へ変更
(六)^ 広告代理店、アニメーション等映像コンテンツ製作。TOBにより2019年12月に連結入り、2020年3月に完全子会社化
(七)^ グループの管理業務を受託、かつては人材派遣業だった。バナレックスとナムコ・サポーターズが合併し2007年3月1日設立。2012年4月1日にバンダイナムコビジネスサービスから社名変更。
(八)^ 旧葦プロダクション、かつて事業提携に伴う資本介入の経緯あり。提携先でもある取引先で玩具・コンテンツ開発会社のウィズへ売却ののち再独立
(九)^ 経営統合事前後に再建スポンサーとなっていた。その後インデックス・ホールディングス傘下を経て現在は日本テレビホールディングス傘下
(十)^ 飲食店フランチャイズ。旧ナムコの子会社で現在はキーコーヒーの傘下にあるが、バンダイナムコホールディングスの持分法適用会社
(11)^ ソニー・コンピュータエンタテインメントとの合弁会社。2007年3月設立、2012年2月解散
(12)^ DeNAとの合弁会社。2011年10月設立、2014年3月解散
(13)^ 海外での国内アニメ配信・流通等の事業を展開。2014年度秋の設立当初はADK及びアニメ制作・配給会社中心による合弁形態だったが2017年にBNHDが完全子会社化していた。2018年4月1日付でバンダイナムコライツマーケティングに吸収合併され解散。
(14)^ 2016年3月9日に、バンダイナムコホールディングスがTOBを実施し完全子会社化を発表。同年4月14日に、第一回株式公開買付けの結果、横井昭裕などから55.02%の株式を取得し連結子会社化。同年5月25日に、第二回株式公開買付けの結果、87.38%の株式を取得。同年9月30日に、株式併合により完全子会社化。
(15)^ イベント・ライブの企画・制作、イベント・ライブ映像制作、グッズ企画・製作・販売、チケット販売など
(16)^ 2019年4月1日付でサンライズ音楽出版から社名変更
出典[編集]
(一)^ “︻バンナムフェス2nd︼開催記念!バンナムフェス1st DAY1上映会開催決定!!﹃アイドルマスター﹄シリーズも出演したDAY1の模様を無料配信!”. ︻公式︼アイドルマスター OFFICIAL WEB︵アイマス︶. 2022年6月9日閲覧。
(二)^ バンダイビジュアルとランティスが合併へ ライブ強化、ITmedia ビジネスオンライン、2018年2月9日
(三)^ 次期中期計画スタート年度の延期とグループの組織の再編について、バンダイナムコホールディングス、2020年8月7日
(四)^ “2021年3月期 第3四半期決算短信︹日本基準︺︵連結︶” (PDF). バンダイナムコホールディングス (2021年2月8日). 2021年2月8日閲覧。
(五)^ “バンダイナムコグループのユニット体制の組織再編および主要会社の取締役人事について” (PDF). バンダイナムコホールディングス (2021年2月8日). 2021年2月8日閲覧。
(六)^ 完全子会社間の吸収分割と吸収合併による組織再編のお知らせ IP軸戦略のさらなる強化を目的に、映像事業会社3社の統合と音楽・ライブイベント事業会社3社の統合を実施、バンダイナムコホールディングス、2021年10月19日
(七)^ 完全子会社間の吸収分割と吸収合併による組織再編のお知らせ、バンダイナムコホールディングス、2022年2月8日
(八)^ 株式会社バンダイナムコホールディングス 平成19年3月期 決算短信。2012年12月2日確認
(九)^ バンダイナムコビジネスアーク ホームページ、NEWS欄。2012年12月2日確認
(十)^ “株式会社ウィズ株券等︵証券コード‥7835︶に対する公開買付けの開始に関するお知らせ”. バンダイナムコホールディングス (2016年3月9日). 2016年3月9日閲覧。
(11)^ “株式会社ウィズ株券等︵証券コード‥7835︶に対する公開買付けの結果及び子会社の異動に関するお知らせ”. バンダイナムコホールディングス (2016年4月8日). 2016年4月15日閲覧。
(12)^ “株式会社ウィズ株券等︵証券コード‥7835︶に対する公開買付け︵第二回︶の結果に関するお知らせ”. バンダイナムコホールディングス (2016年5月25日). 2016年5月31日閲覧。
(13)^ “株式併合、単元株式数の定めの廃止及び定款の一部変更に関するお知らせ”. ウィズ (2016年7月20日). 2016年10月1日閲覧。