グリー (企業)
表示
本社が所在する六本木ヒルズゲートタワー (2016年8月16日撮影) | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒106-0032 東京都港区六本木6-11-1 (六本木ヒルズゲートタワー) |
設立 | 2004年(平成16年)12月7日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 8010401055923 |
事業内容 | インターネットゲーム事業 など |
代表者 | 柿沼洋平(代表取締役社長)[1] |
資本金 | 100万円(2022年6月現在)[2][3][4] |
発行済株式総数 | 179,749,700株(2022年6月30日現在) |
売上高 | 749億6093万円(2022年6月期) |
営業利益 | 114億9893万円(2022年6月期) |
純利益 | 101億2193万円(2022年6月期) |
純資産 | 909億3093万円(2022年6月現在) |
総資産 | 1167億3093万円(2022年6月30日現在) |
従業員数 | 1,593人(グループ全体・2023年3月末現在)[5] |
決算期 | 6月30日 |
主要株主 |
田中良和 63.94% 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 5.76% KDDI 4.62% (2022年6月30日現在)[6] |
関係する人物 | 藤本真樹(CTO) |
外部リンク | corp.gree.net |
グリー株式会社︵英: GREE, Inc.︶は、日本のインターネット企業。コンピュータエンターテインメント協会正会員。ソーシャル・ネットワーキング・サービス (SNS) の﹁GREE﹂を運営し、ソーシャルメディア事業の中核としている。
概要[編集]
2004年2月21日、創業者の田中良和によって個人的な趣味として一人で開発されたGREEの後の利用者の増加により、個人での運営が困難な規模となったため、運営母体としてグリー株式会社が設立された。 本社は東京都港区に所在する。最初の本社の所在地は東京都港区白金で、1回目の本社移転以降は全て六本木に所在する︵4丁目→3丁目→4丁目→6丁目︶。沿革[編集]
●2004年︵平成16年︶12月7日 - 東京都港区白金にGREEの運営を目的としたグリー株式会社を設立。 ●2005年︵平成17年︶ ●7月 - グロービスキャピタルパートナーズに対して、第三者割当増資を実施。 ●7月 - 東京都港区六本木4-11-13 ランディック六本木ビル6Fに本社移転。 ●2006年︵平成18年︶7月 - KDDIに対して、第三者割当増資を実施。 ●2007年︵平成19年︶2月 - 東京都港区六本木3-5-27 六本木YAMADAビル6Fに本社移転。 ●2008年︵平成20年︶ ●3月 - 東京都港区六本木4-1-4 黒崎ビルに本社移転。 ●12月 - 東京証券取引所マザーズ市場上場。 ●2010年︵平成22年︶ ●6月8日 - 東京証券取引所1部市場変更。 ●7月20日 - 六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワーに本社移転。 ●2013年 ●11月5日 - 希望退職200人の募集に205人が応募したと発表[7][8]。 ●2017年 ●7月7日 - 欧米市場向けの戦略拠点を担っていた米子会社のGREE International Entertainment︵GIE︶を同日付で閉鎖し、海外でのゲーム開発事業から撤退すると発表した。 ●2022年︵令和4年︶ ●3月22日 - 六本木6-11-1 六本木ヒルズゲートタワーに本社移転。 ●2023年︵令和5年︶ ●1月 - REALITY Studios株式会社を設立。REALITY XR cloud株式会社を設立。情勢[編集]
●2010年︵平成22年︶ - 2010年度の日本でのCM放送回数が1位になったと、CM総合研究所が報道した︵2万4646回︶。2位のソフトバンクモバイルの2倍以上。 ●2011年︵平成23年︶9月9日 - 東証1部の日次の売買代金でトヨタを抜いて連日1位と日経新聞で報道される。また、東京証券取引所の上場企業として時価総額が100位となり﹁大型株﹂となったと、日経クイックニュースで報道される。 ●2011年︵平成23年︶12月6日 - 世界最大級のゲームプラットフォームとなる﹁GREE Platform﹂の構築を発表。日本国内のGREEと買収した米OpenFeintを統合、現在の1.5億ユーザーを1年で3億ユーザーに倍増させ、将来的に10億ユーザーを目指すとしている。 ●2012年︵平成24年︶5月24日 - ﹁GREE Platform﹂正式展開開始。 ●2015年︵平成27年︶ - 08年12月に上場して以来、初の最終赤字となった。関連企業[編集]
主なグループ企業[編集]
●グリーアドバタイジング ●グリーベンチャーズ︵2011年11月設立︶ ●グリービジネスオペレーションズ︵2012年5月設立︶ ●ポケラボ︵2012年10月子会社化︶ ●Glossom︵2013年11月設立︶ ●WFS︵旧:Wright Flyer Studios︶︵2014年2月設立︶ ●スマートシッター︵2014年7月設立︶ ●レッスンパス︵2015年1月設立︶ ●セカイエ︵2015年1月子会社化︶ ●リミア︵2015年7月設立︶ ●ファンプレックス︵2015年10月設立︶ ●GREE VR Capital, LLC.︵2016年2月設立︶ ●ExPlay︵2016年4月設立︶ ●ジョブダ︵2023年7月設立︶主な関連企業[編集]
●アニマティック ●オルトダッシュ ●グリフォン ●ジープラ ●Epic Voyage広告展開・スポンサー番組[編集]
現在の提供番組[編集]
なし。過去の提供番組[編集]
※太字は一社提供番組。 ●日本テレビ系 ●眠れぬ街のアプリンス ●世界まる見え!テレビ特捜部 ●行列のできる法律相談所 ●Going!Sports&News ●TBS系 ●V6 LOVE VICTORY ※年末深夜特番、6分提供 ●EXILE魂 ※MBSとの共同制作、但し2011年11月までは30秒だった。 ●E-Girlsが!モンクの叫び ●さんまのSUPERからくりTV ●テレビ東京系 ●バカソウル ●探検ドリランドシリーズ[注 1] ●探検ドリランド ●探検ドリランド -1000年の真宝- ●絶対防衛レヴィアタン ●聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ︵事実上最後の提供番組︶ ●ごるふなでしこ︵土曜11時台時代︶ ●FOOT×BRAIN ●出没!アド街ック天国 ●neo sports ●テレビ朝日系 ●報道STATION ※月曜のみ ●ロンドンハーツ ●シルシルミシルさんデー ●大改造!!劇的ビフォーアフター ●やべっちFC〜日本サッカー応援宣言〜 ●フジテレビ系 ●すぽると! ※平日版︵隔日︶・土曜版共通 ●めちゃ×2イケてるッ! ●爆笑 大日本アカン警察GREE Labs[編集]
毎月、グリー株式会社主催の﹁オープンソーステクノロジー研究会﹂が開催される。また、取締役CTOである藤本真樹によるPHPフレームワーク﹁Ethna﹂の開発も行っている。釣りゲー訴訟[編集]
●2012年︵平成24年︶2月23日 - グリーが、自社の釣りゲーム﹁釣り★スタ﹂に似たゲーム配信による著作権侵害を受けたとしてディー・エヌ・エー︵DeNA︶に対し配信差し止めと損害賠償を求めていた訴訟について、東京地裁はDeNAによる著作権侵害を認め、配信差し止めと2億3460万円の損害賠償支払いを命じた。DeNAは﹁主張が認められなかった﹂として即日控訴。 ●2012年︵平成24年︶8月8日 - 控訴審の知財高裁︵高部眞規子裁判長︶は、DeNAに対し配信差し止めと損害賠償支払いを命じた一審・東京地裁判決を取り消し、グリーの請求を棄却した。グリーは即日、上告を表明した[9]。なお、テレビ東京系で放送の﹃バカソウル﹄と﹃探検ドリランド﹄のレギュラー番組は通常通り放送された。 ●2013年︵平成25年︶4月16日 - 上告審の最高裁は、グリーの上告を棄却。これにより知財高裁の判決が確定した[10][11]。また、テレビ東京系で放送された﹃バカソウル﹄と﹃探検ドリランド -1000年の真宝-﹄、﹃絶対防衛レヴィアタン﹄のレギュラー番組は通常通り放送。特許侵害問題[編集]
詳細は「クラッシュ・ロワイヤル#特許侵害問題」を参照
2018年1月24日、グリーは、フィンランドのゲーム会社Supercell が開発・運営するゲーム﹁クラッシュ・オブ・クラン﹂﹁クラッシュ・ロワイヤル﹂2作品に、自社の保有する特許が使用されていると主張し、訴訟を起こした[12]。Supercellは特許侵害を否定しつつも2018年1月4日に本作より一部機能を削除すると発表し、和解が成立したことから2019年1月に本機能は復旧された。グリーは米国連邦裁判所にも提訴しており、連邦裁判所はSupercellに対して2020年9月に約850万ドル︵約8億9200万円︶の損害賠償支払いを命じ、侵害が故意によるものだったと認定した[13]。2021年5月10日には残りの3件について約9210万ドル︵約100億円︶の支払いを命じる評決を下した[14]。残り2件が係争中。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
(一)^ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000090815.html
(二)^ https://www.nikkei.com/nkd/company/gaiyo/?scode=3632
(三)^ https://corp.gree.net/jp/ja/ir/library/yuho.html
(四)^ https://ssl4.eir-parts.net/doc/3632/yuho_pdf/S100P8N8/00.pdf
(五)^ https://corp.gree.net/jp/ja/corporate/summary/
(六)^ https://corp.gree.net/jp/ja/ir/stock/stock.html
(七)^ “200人希望退職でも収まらぬグリーの不安”. 東洋経済オンライン. (2013年10月3日) 2013年11月6日閲覧。
(八)^ “グリー、希望退職に205人応募 人件費10億円削減”. 日本経済新聞. (2013年11月5日) 2013年11月6日閲覧。
(九)^ “著作権侵害差止等請求訴訟の控訴審判決のお知らせ”. グリー株式会社 (2012年8月8日). 2013年11月6日閲覧。[リンク切れ]
(十)^ “釣りゲーム、グリー逆転敗訴 DeNAの侵害認めず”. 日本経済新聞. (2012年8月8日) 2013年11月6日閲覧。
(11)^ “グリーの敗訴確定 DeNAの著作権侵害なし”. 日本経済新聞. (2013年4月17日) 2013年11月6日閲覧。
(12)^ “グリー、スーパーセルを特許侵害で提訴 ゲームの機能一部停止”. 日本経済新聞. (2018年1月24日) 2020年6月19日閲覧。
(13)^ スーパーセルがグリーの特許侵害、850万ドルの支払い義務-米陪審︵Bloomberg記事より︶
(14)^ グリーが米国でのSupercellとの裁判に勝訴。賠償金は約100億円︵4Gamer.net記事より︶