プロジェクト:イングランドの地名
このプロジェクトの目的は、個々の﹁こうする﹂を決めておくことよりは、むしろ﹁なぜそうすることを推奨するのか﹂という知識を四散させないことにあります。記事の﹁ノート﹂としてウィキペディア上に分散している知識と議論をまとめて読む様なものだと思ってください。他のウィキプロジェクト同様、ここに書かれている事はあくまでガイドラインないしベストプラクティスであって、強制力はありません。しかし、記事を書く上でなにかよりどころが欲しい人、特に、イングランドの地域などの記事そのものではなく、そうした記事を地名として参照する記事を書く人には助けになるかもしれません。
プロジェクト名[編集]
イングランドの地名対象範囲[編集]
このウィキプロジェクトの基本的な目的は、イングランドの地域区分や地名についての記事、ならびにその記事を地名として参照する記事を書く上で助けとなる背景知識とそれに関する議論の概観をまとめ、記事執筆の参考を提示することでイングランド関連の記事を充実させる手助けにあります。さらに、地域区分自体についての記事ガイドラインを提供しています。上位プロジェクト[編集]
上位プロジェクトにプロジェクト:イギリス・アイルランドがあります。下位プロジェクト[編集]
下位プロジェクトは今のところありません。類似のウィキプロジェクト[編集]
類似のウィキプロジェクトには以下のものがあります‥ ●ウィキプロジェクト イタリア関連ウィキプロジェクト[編集]
●ウィキプロジェクト 鉄道参加者[編集]
参加者常時募集中です。 参加者用ユーザーボックスを作成しました。使用したい方はどうぞご利用ください。 入力‥{{UserWP England place names}} 出力‥この利用者はウィキプロジェクト イングランドの地名に参加しています。 |
●Jms 2007年11月23日 (金) 21:37 (UTC) から
鉄道関連からなぜかこの方向へ。ありがちな﹁シャー州同義反復説﹂を唱え記事改名に乗り出したばかりにカウンティ関連記事を翻訳する羽目に。
●S kitahashi 2008年3月21日 (金) 22:34 (UTC)
●Penn Station 2009年6月14日 (日) 08:49 (UTC) - 欧米の地理に関心があります。よろしくお願いします。
●はひふへほ 2009年7月7日 (火) 08:03 (UTC)
●南沼海老 2010年5月21日 (金) 11:34 (UTC)
●零細系統保護協会
●くさもち(トーク) 2018年12月16日 (日) 02:21 (UTC) - プロジェクト:イギリス・アイルランドにも参加しています。お役に立てるかはわかりませんが、よろしくお願いします。
●ThM2013︵会話︶ 2020年2月3日 (月) 00:23 (UTC)
●Peace Crimber︵会話︶ 2022年1月3日 (月) 01:46 (UTC)
地域区分[編集]
背景[編集]
イングランドの地域区分は複雑です。たとえば、しばしば州、県、郡などの訳語が当てられるカウンティレベルの区分の場合、地方行政に使われる82の都市および非都市カウンティと、王室の代理人である地方長官の任命に使われる47の典礼カウンティが併用されています。イングランドでは票の平等を確保するのに選挙区ごとの議席数ではなく選挙区の区割りを変えるので、選挙区の変更にともないより上位の地域区分が変更されることもしばしばです。また、19世紀以降、特に地方行政改革の行われている20世紀後半以降は地方行政制度自体も変化しており、いつの時代かによって同じ名前の地域区分が異なる行政区分に対応していることがあります。そのため、地理的カウンティと呼ばれる、必ずしも行政区画には対応しないカウンティが地域の名称として使われることもしばしばです。地域区分にレベル名をつけるか[編集]
こうした複雑な事情があるため、記事に登場する地域区分名表記次第で意味が変わってしまう可能性があります。特に注意する必要があるのは、州、県、郡といった区分のレベルを示す語を地域区分名につけるかどうかです。アメリカ合衆国のニューハンプシャー州には州をつけるのですから、イングランドでもハンプシャー州と書きたくなります。しかし、その﹁州﹂は上に述べたいくつもある﹁カウンティ﹂のどの意味でしょうか。州や県をつけなくても意味は通じるので、特に確信がなければつけない方が安全です。英語からの翻訳記事なら、地域名に county や county of といった付加されていなければつける必要はないでしょう。地域名語尾の﹁シャー﹂はシャイアに由来し、当時の行政区分であったシャイアは州とも訳されるので、﹁ハンプシャー州は同義反復である﹂という意見もあり、議論になることもあります。﹁州﹂などの付加を必要最小限に留めれば、その様な議論も避けられます。 では地域区分の記事名についてはどうでしょうか。その記事を参照して記事を書く側からすれば、レベル名をつけずに表記する場合、[[ハンプシャー州|ハンプシャー]]とするよりは[[ハンプシャー]]の方が手間が少ないでしょう。もしその地域区分の記事名にレベル名が含まれていると、記事名が﹁正式名称﹂であるという誤解も手伝って、レベル名つき表記を用いた記事を執筆する場合が出てくるでしょう。これらの点から、地域区分の記事名にはレベル名を含めないことが推奨されます。これはもちろんその地域区分の記事が何について書いているかに依存するので、特に行政区分について書いてある記事ならば、レベル名を含めてもよいでしょう。 なお、文献等での用例に示す様に、最近の専門書では区分レベル名をつけない様になっている様です。また、カウンティ等の語に漢字をあてなくなってきてもいる様です。地名の表記いろいろ[編集]
この節では、議論になる地名をいくつかとりあげます。地名の表記については原音主義と慣用主義とがありますが、そこにイギリス式発音とアメリカ式発音の違いもからんでくるため、類似した議論がしばしば見られます。そうした議論を避けるため、記事執筆の際の表記を選ぶとき、地名を記事名とするときの参考にしてください。尚、分野ごとに同じ地名に関する慣用表現が違う場合もあるでしょうから、記事名の地名を絶対視しない事も必要です。ミドルズバラかミドルズブラか[編集]
ピーターバラ (Peterborough) の様に、語尾が﹁borough﹂や﹁brough﹂で終わる地名がいくつかあります。﹁borough﹂はもともと壁で囲まれた場所の意味で、中世には自治区を意味していましたが、現在では地方行政の単位の名称としても使われています。英語版ウィキペディアのborough に関する項目には単体での発音は﹁バラ﹂、語尾の場合は﹁ブラ﹂と書いてありますが、必ずしもそうではありません。慣例によって表記すると良いでしょう。サウスハンプトンかサウサンプトンかサザンプトンか[編集]
英語版ウィキペディアの記事では﹁サウスハンプトン﹂になっています。しかし、慣用表記を優先し記事名としてはサウサンプトンが採用された様です。発音については出典の確保が困難な場合がありますので、発音に関する提案の際には十二分な材料の準備が必要です。サッカーチームの日本語表記の﹁慣例﹂と発音との違いが問題になる場合には、試合中継やスポーツニュースでの発音を調べてみるのが早道かもしれません。ミドランドかミッドランドか[編集]
ミドルとは書くがミッドルとは書かないのだからミッドランドではなくミドランドと表記すべき、という原音主義がありますが、慣用としてのミッドランドを支持する意見が強い様です。キングスクロスかキングズクロスか、中黒は入れるのか[編集]
文法書的には、片仮名表記をすると﹁キングズクロス﹂となるはずですが、KING'S CROSS VOICES ORAL HISTORY PROJECT[リンク切れ]を聞くと﹁キングズクロス﹂に聞こえます。日本語文献での用例調査の結果からすると﹁キングズ・クロス﹂という組み合わせが優勢でした。では King's Lynn は?鉄道路線名[編集]
地名という訳ではありませんが、鉄道路線名には定訳がないので慎重な表現をお願いします。たとえば East Coast Main Line (ECML) は、イーストコースト・メインライン、イーストコースト・メイン線、イーストコースト本線、東海岸本線、東海岸線などと様々に表記されています。一方、地下鉄についてはたとえばサークル線かサークルラインであって、環状線という用例はない様です。記事名に関するガイドラインによれば、カナ表記 (東海岸本線ではなく、イーストコースト・メインラインなど) となっています。運河名[編集]
運河名もまた一定の表記がなされていません。グランドユニオン運河、グランド・ユニオン・カナル、グランド・ユニオン・キャナル、更に﹁・﹂の有無など様々です。このプロジェクト等での議論が必要でしょう。関連カテゴリの構造[編集]
現状では、以下の様な関連カテゴリがあります: ●イングランドの地理 ●イングランドの州 ●イングランドの都市 それぞれのサブカテゴリを含みます。 カテゴリの名称については検討が必要なものもあるかもしれません。 また、間接的な関連カテゴリとしては以下があります: ●イングランドの建築物 ●イングランドの人物 ●イングランドのスポーツ ●イングランドの歴史 それぞれのサブカテゴリを含みます。テンプレート[編集]
地図テンプレート[編集]
ラベル付き地図テンプレートとして以下があります: ●リージョン地図 ●典礼カウンティ地図地図以外のテンプレート[編集]
地図以外の関連テンプレートとして以下があります: ●イギリスの行政区画 ●連合王国構成国と王室領 ●イングランドのカウンティ ●イングランドの州 ●イギリスの地方行政区画英語版から移植/翻訳すべきテンプレート[編集]
要検討。地域区分記事書式[編集]
カウンティレベルの地域区分に関する記事[編集]
記事名[編集]
基本的に﹁州﹂、﹁郡﹂、﹁県﹂、﹁カウンティ﹂などはつけない。カウンティの種類を区別する必要がある場合には、_(行政的カウンティ) などと曖昧さ回避で対応するが、その様な細分化は推奨しない。但しロンドンなどの大都市は別である。章立て[編集]
基本的に英語版を踏襲し、以下の通りとする。項目に対応する内容がない場合には、その章全体をコメントアウトして、目次には表示されない様にする。 ●歴史 ●地理 ●行政 ●経済 ●教育 ●運輸 ●道路 ●鉄道 ●タクシー ●水路 ●空港 ●町および村落 ●観光地 ●出身の著名人 ●文献 ●参考文献 ●引用文献 内容は <references/> のみ。文献自体は当該箇所で <ref>...</ref>により指定。 ●関連項目 ●外部リンク冒頭文[編集]
﹁州﹂、﹁郡﹂、﹁県﹂、﹁カウンティ﹂などを含まない記事名の場合の、冒頭文記述方法をベッドフォードシャーを例に示す。 ベッドフォードシャー (Bedfordshire) はイングランド東部の地域で、ベッドフォードシャー州 (the county of Bedfordshire, Bedfordshire county) とも呼ばれる。中心地はベッドフォード。 中心地とカウンティカウンシル所在地が異なる場合にはカウンティカウンシル所在地も書く。隣接地域、最高地点の標高なども含めてよい。内容[編集]
対応する英語版記事を参考にするとよいです。テンプレート[編集]
イングランドのカウンティ を記事末尾で用いる。{{イングランドのカウンティ}} とすればよい。検討事項[編集]
以下のテンプレートに相当するテンプレートを用意した方が良いか? ●en:Template:Infobox England county ●en:Template:England ceremonial counties ●en:Template:England traditional counties町および村落に関する記事[編集]
基本的に英語版を踏襲。テンプレートの移植等は要検討。リージョンレベルの地域区分に関する記事[編集]
必要性も含め要検討。基本的に英語版を踏襲すればよい。資料[編集]
文献等での地域名[編集]
発行年 | 行政単位語訳 | 行政単位語との結合† | 書名 | 著者 | 発行所 | ISBN | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1964 | 県 (adminstrative county) 特別市 (county borough) 普通市 (non-county borough or municipal borough) 町 (urban district) 村(rural district) 教区 (parish) 郡 (shire) 衛生地区 (sanitary district) 都市 (burgh) |
用例なし | 各国の地方行政 | 小倉庫次 | 有斐閣 | なし | |
1980 | 県 | 結合 | 欧米地方自治権の研究 | 宮崎辰雄 | 勁草書房 | なし | |
1985 | 言及なし(?) | 非結合(?) | 中世イングランド行政史概観 | S. B. クライムズ/小山貞夫訳 | 創文社 | 不詳 | |
1989 | 県 (county) 市町村 (district) 教区 (parish) |
両者併存 | サッチャー首相の英国地方制度革命 | 木寺久・内貴滋 | ぎょうせい | ISBN 4324018618 | |
1994 | 州 (?) | 非結合 | 中世イギリスの地方行政増補版 | 小山貞夫 | 創文社 | ISBN 4423740222 | |
1995 | カウンティ バラ ディストリクト パリッシュ |
基本的に非結合 | イギリスの行政 | 下條美智彦 | 早稲田大学出版部 | ISBN 4657959360 | |
1996 | 特別市 (county borough) 県 (county council) 市 (non-county borough) 町 (urban districts) 村 (rural districts) 大都市圏県 (metropolican county council) 非大都市圏市 (non-metropolitan district council) 地方圏ディストリクト (他文献からの引用) |
結合 | 現代イギリスの地方自治 | 高寄昇三 | 勁草書房 | ISBN 4326301058 | |
1996 | カウンティ 大都市圏カウンティ (metropolitan county) 地方圏カウンティ (shire county) 非大都市圏カウンティ(non-metropolitan county) ディストリクト ルーラルディストリクト バラ 教区 (parish) |
非結合 | 地方自治と都市政治 | ウィリアム・ハンプトン/君村昌監訳 | 敬文堂 | ISBN 4767000165 | 日本の地方行政制度との違いから府県市町村などの訳語をあてることは不適切であり、カナ表記すると明記 (p. xiii) |
2001 | 言及なし(?) | 非結合 | イギリスの地域政策 | 辻悟一 | 世界思想社 | ISBN 4790709035 | |
2000 | カウンティ (県) | 非結合 | 英国の都市農村計画と過疎地域政策 | 柿本国広 | 八千代出版 | ISBN 4842911778 | |
2004 | カウンティ バラ ディストリクト パリッシュ 「シャイア (shire = 州)」 |
非結合(?) | パリッシュ −イングランドの地域自治組織 (準自治体) の歴史と実態 | 山田光矢 | 北樹出版 | ISBN 4893849425 | p.29 に変遷図あり |
2005 | カウンティ バラー ディストリクト 教区(パリッシュ) |
用例なし(?) | 地方自治の歴史と概念 | 小滝敏之 | 公人社 | ISBN 4861620139 | 序章で語源学・語誌学・言語学を活用したことに言及あり |
†「ランカシャー州」とする場合を結合、「ランカシャー」とする場合を非結合とした。
文献等での鉄道路線名[編集]
地下鉄 | いわゆる国鉄線 | 書誌名 | 編著者 | 出版年月日 | 出版社 |
---|---|---|---|---|---|
サークル線 | グレート・イースタン線 | 写真で楽しむ世界の鉄道ヨーロッパ4 | 沢野周一・星晃 | 19640401 | 交友社 |
サークルライン | 記載なし | まっぷるマガジンロンドン2003-04 | - | 200303115 | 昭文社 |
サークルライン | 記載なし | 世界都市地図11ロンドン | - | 発行年不詳 | 昭文社 |
英語表記 | 記載なし | 地球の暮らし方1ロンドン97-98版 | 地球の歩き方編集室編 | 19960719 | ダイヤモンド社 |
ノーザンライン | 記載なし | ロンドン−おいしいものを探す旅 | 小関由美 | 20010325 | 文化出版局 |
記載なし | セント・アイヴス線 | 地球の歩き方BY_TRAINイギリス鉄道の旅 | - | 20060324 | ダイヤモンド社 |
セントラル線 | - | 英国鉄道物語新版 | 小池滋 | 20060710 | 晶文社 |
記載なし? | 記載なし? | 蒸気機関車誕生物語 | 水島とほる | 20040524 | グランプリ出版 |
記載なし? | 記載なし? | イギリス鉄道経営史 | 湯沢威 | 19881001 | 日本経済評論社 |
地下鉄環状線 | - | 続イギリスの鉄道のはなし | 高畠潔 | 20051218 | 成山堂 |
サークル・ライン | 記載なし | 英国政府観光庁 | - | - | - |
ピカデリー線 | 記載なし | 英国政府観光庁 | - | - | - |
記載なし | 西海岸線 | 流線形列車の時代 | 小島英俊 | 20050425 | NTT出版 |
記載なし | 東西海岸線 | 蒸気機関車の興亡 | 齋藤晃 | 19960131 | NTT出版 |
記載なし | ウェスト・コースト本線 | 折れたレール | クリスチャン・ウルマー/坂本憲一監訳 | 20021210 | ウェッジ |